…やはり、朝比奈 マドカから、朝比奈 秀雄に、日景家が所有している「小瓶の魔人」の情報が漏れている可能性は、高いらしい
その事実に、黒服は頭痛を覚えた
………いや、過ぎた事は仕方あるまい
ならば、それに対して対処していけばいいだけの事
今は、過去の行いに関して誰かを責めている場合ではないのだ
その事実に、黒服は頭痛を覚えた
………いや、過ぎた事は仕方あるまい
ならば、それに対して対処していけばいいだけの事
今は、過去の行いに関して誰かを責めている場合ではないのだ
懐に伝票を仕舞いこんだTさんに「すみません」と小さく苦笑し、黒服は今後の対策に付いて、思案する
「…Tさん達が遭遇されましたユニコーンの契約者ですが、「薔薇十字団」に問い合わせてみます。ユニコーン自体が珍しい都市伝説ですし、その契約者ともなりますと、さらに貴重ですから…」
「……なるほど。それ故に、契約者の情報を知っている可能性があるか」
「……なるほど。それ故に、契約者の情報を知っている可能性があるか」
Tさんの言葉に、はい、と頷く黒服
角を狙われるからか、ユニコーンと言う都市伝説は、めったに人前に姿を現さない
不死鳥やフェニックスなどと呼ばれる都市伝説が、存在を確認されながらも、ほぼ人前に姿を現すことがなく、その契約者が存在しないのと同じような事だ
だが、ユニコーンは不死鳥達とは違い、まだ少しは契約者が存在している
主にヨーロッパにて、その貴重な存在はいくつかの都市伝説組織によって、監視されていたり管理されていたりする事が多いのだ
「薔薇十字団」が、何らかの情報を持っている可能性は高い
角を狙われるからか、ユニコーンと言う都市伝説は、めったに人前に姿を現さない
不死鳥やフェニックスなどと呼ばれる都市伝説が、存在を確認されながらも、ほぼ人前に姿を現すことがなく、その契約者が存在しないのと同じような事だ
だが、ユニコーンは不死鳥達とは違い、まだ少しは契約者が存在している
主にヨーロッパにて、その貴重な存在はいくつかの都市伝説組織によって、監視されていたり管理されていたりする事が多いのだ
「薔薇十字団」が、何らかの情報を持っている可能性は高い
「そう言えば、黒服さん。「リア充爆発しろ」による被害が増えている、と言っていたな?」
「あ、はい…正確には、それと思われる爆発事故が、やけに多いんです。何らかの関わりがあるのではと、「組織」では調査に乗り出しています」
「あ、はい…正確には、それと思われる爆発事故が、やけに多いんです。何らかの関わりがあるのではと、「組織」では調査に乗り出しています」
「組織」が把握している「リア充爆発しろ」の契約者達への監視が、強化されるだろう事は確定事項だ
…確か、その中には、まだ高校生の未成年もいたはず
せめて、その少年が犯人でいてほしくない、と黒服は考える
……「組織」が確認している「リア充爆発しろ」によると思われる爆発事故では、多数の死傷者が出ているのだ
人体を直接爆発させたかのような、残虐な殺人も起きている
…未成年のその少年が、そんな事件を起こしているとは、思いたくないのだ
…確か、その中には、まだ高校生の未成年もいたはず
せめて、その少年が犯人でいてほしくない、と黒服は考える
……「組織」が確認している「リア充爆発しろ」によると思われる爆発事故では、多数の死傷者が出ているのだ
人体を直接爆発させたかのような、残虐な殺人も起きている
…未成年のその少年が、そんな事件を起こしているとは、思いたくないのだ
「Tさん達も、お気をつけください。どうも、被害は無差別に広がっているようですので」
「…善処しよう」
「…善処しよう」
神妙な表情で頷くTさん
被害が無差別となると、彼の契約者も狙われかねない
もっとも、相手は遭遇しない事を祈るくらいしか、対処方が存在しないのが辛いところだが…
被害が無差別となると、彼の契約者も狙われかねない
もっとも、相手は遭遇しない事を祈るくらいしか、対処方が存在しないのが辛いところだが…
「………黒服さん」
と、黒服が考え込んでいると
Tさんが、じ、と黒服を見つめ…口を、開く
Tさんが、じ、と黒服を見つめ…口を、開く
「黒服さんは…朝比奈 秀雄の三つ目の都市伝説の正体が、あなたが予測している都市伝説であったとしても…彼と、戦うのか?」
「………」
「………」
…Tさんも、きっと同じ予測をしたのだろう
だからこそ、こう問い掛けてきている
だからこそ、こう問い掛けてきている
朝比奈 秀雄の、三つ目の都市伝説
それの正体が、自分や、「組織」の数名が予測しているそれだったならば
自分は、それに敵うだろうか
それを前に、戦う事ができるだろうか
何もする事ができないまま、ただ、殺されるだけではないか?
そんな悲観的な考えが浮かんでしまうほどに、その存在は大きすぎる
本来ならば、出現と同時に、英雄級の都市伝説が向かうべき相手なのだから
それの正体が、自分や、「組織」の数名が予測しているそれだったならば
自分は、それに敵うだろうか
それを前に、戦う事ができるだろうか
何もする事ができないまま、ただ、殺されるだけではないか?
そんな悲観的な考えが浮かんでしまうほどに、その存在は大きすぎる
本来ならば、出現と同時に、英雄級の都市伝説が向かうべき相手なのだから
だが
それでも
それでも
「誰かが、朝比奈 秀雄を止めなければなりませんから」
「それが、あなたでなければならない理由は、どこにもないだろう」
「…そうだとしても。あの子が戦うのならば、私が逃げる訳にもいきませんから」
「それが、あなたでなければならない理由は、どこにもないだろう」
「…そうだとしても。あの子が戦うのならば、私が逃げる訳にもいきませんから」
たとえ、朝比奈 秀雄の三つ目の都市伝説が、予測したあの存在であったとしても
きっと、翼は逃げない
翼が戦うのならば
彼と契約している都市伝説である自分が、逃げる訳にもいかず
そして
きっと、翼は逃げない
翼が戦うのならば
彼と契約している都市伝説である自分が、逃げる訳にもいかず
そして
「……あの子は、自分が止めなければと、何もかも全て背負い込もうとしてしまっていますが……あの子には…その業は、少し、重過ぎますから」
具体的には、口に出さなかったが
だが、Tさんには伝わったようだった
だが、Tさんには伝わったようだった
肉親殺しの業
翼に、それを背負わせるつもりはない
……翼に手は下させない
翼が、朝比奈 秀雄に手を下すと言うのなら
自分が、代わりに手を下そう
翼に、それを背負わせるつもりはない
……翼に手は下させない
翼が、朝比奈 秀雄に手を下すと言うのなら
自分が、代わりに手を下そう
「…決して、無茶はしないようにな」
「はい。あの子達を残して、死ぬ訳にはいきませんから」
「はい。あの子達を残して、死ぬ訳にはいきませんから」
共に生き、護り続けると決めたのだ
死ぬつもりなどない
だから、無謀な戦いを挑むつもりはない
戦える為の手段も、必ず見つけ出す
死ぬつもりなどない
だから、無謀な戦いを挑むつもりはない
戦える為の手段も、必ず見つけ出す
万能の都市伝説など存在しない
無敵の都市伝説など存在しない
最強の都市伝説など存在しない
無敵の都市伝説など存在しない
最強の都市伝説など存在しない
必ず、何らかの対処法が、弱点が存在する、それが都市伝説だ
対処法は、必ず見つけてみせる
対処法は、必ず見つけてみせる
Tさんに言われた通り…自分は、これからが正念場なのだ
この後も、悪魔の囁きが関連している可能性のある情報などをある程度やり取りし、黒服はルーモアを後にした
その際…最後に、Tさんに、告げる
その際…最後に、Tさんに、告げる
「あぁ、そうです……ヘンリエッタさんの、事なのですが」
「あのお嬢さんか?」
「あのお嬢さんか?」
ヘンリエッタは、舞と一緒に甘い物を食べ、なんともご機嫌な様子だ
その様子は、その外見の年頃の少女と、何ら変わりはない
その様子は、その外見の年頃の少女と、何ら変わりはない
「彼女は、契約した都市伝説が制御が難しい都市伝説であったが為に、暴走の危険から「組織」で軟禁状態に置かれていたのだそうです。今年に入ってから、こうやって外に出られることもできるようになったようですが…」
上司であるGと、何やら事情を知っているらしいHから聞いた話なので、詳しくはよく知らない
しかし、彼女が長らく自由を奪われ、「組織」の外の世界をよく知らないのは、事実だ
しかし、彼女が長らく自由を奪われ、「組織」の外の世界をよく知らないのは、事実だ
「望達と行動する事で、少しずつ「組織」の外の事も学べているようですが……それでも、まだ、彼女は知らない事が多すぎます。宜しければ、舞さんやリカちゃんと一緒に、遊んであげてください」
あの年頃の少女達が送れるはずの、当たり前の「日常」を奪われてしまっている彼女に
少しでも、日常を取り戻して欲しい
ヘンリエッタの正体を知らないが故に、黒服は心から、そう考えるのだった
少しでも、日常を取り戻して欲しい
ヘンリエッタの正体を知らないが故に、黒服は心から、そう考えるのだった
to be … ?