恐怖のサンタ 悪魔の囁き&コークロア編 27
悪意は進化すより
――――身体の中から、何かが抜け出ている。
マゾが初めに感じた感覚は、それだった。
何が欠落しているのかは分からない。
しかし、自分にとっての「魂」と同義の何か、それが喰われているような、そんな奇妙な錯覚をマゾは覚えた。
ただ、それは大して問題ではないらしい。
欠落と同時、強烈な快楽がマゾを襲う。
今や竜と化した悪魔の囁きの牙は、マゾに十二分な悦楽を与えた。
与えられた悦楽はそのまま、さらなる快感を求める欲望へと連鎖する。
吸われた分だけ、傷つけられた分だけ、肥大化していく欲求。
そこに終わりはない。
質量保存の法則から逸脱した「欲望」と称される動力は、二人の間を永遠に、尽きることなく循環する。
永久機関のような果て無き環。
無限に湧き出る欲望は、悪魔の囁きをどこまでも強固な存在へと作り変えていく。
マゾが初めに感じた感覚は、それだった。
何が欠落しているのかは分からない。
しかし、自分にとっての「魂」と同義の何か、それが喰われているような、そんな奇妙な錯覚をマゾは覚えた。
ただ、それは大して問題ではないらしい。
欠落と同時、強烈な快楽がマゾを襲う。
今や竜と化した悪魔の囁きの牙は、マゾに十二分な悦楽を与えた。
与えられた悦楽はそのまま、さらなる快感を求める欲望へと連鎖する。
吸われた分だけ、傷つけられた分だけ、肥大化していく欲求。
そこに終わりはない。
質量保存の法則から逸脱した「欲望」と称される動力は、二人の間を永遠に、尽きることなく循環する。
永久機関のような果て無き環。
無限に湧き出る欲望は、悪魔の囁きをどこまでも強固な存在へと作り変えていく。
終わり無き改変を止めることができるのは、その渦中にいる人間だけである。
悪魔の囁きか、マゾか。
しかし両者共に、この環を崩すつもりは無かった。
悪魔の囁きは、己の強化のために。
マゾは、己欲望のために。
利害が一致した二人は言葉を交わすことはせず、ただ流れに身を任せる。
第三者の介入は、未だ、無い。
悪魔の囁きか、マゾか。
しかし両者共に、この環を崩すつもりは無かった。
悪魔の囁きは、己の強化のために。
マゾは、己欲望のために。
利害が一致した二人は言葉を交わすことはせず、ただ流れに身を任せる。
第三者の介入は、未だ、無い。
【続】
悪意は踊り狂いて燃えるへ続く