それは、悪魔の囁きが消滅してから、2,3日程たってからの事
「麗しきレディ!!先日は大変申し訳ない事をした。どうか、許していただきたい……そして!許してくださるならば、是非、膝枕を」
---すぱっかーーん!
突然、Tさんと舞の前に現れた変態は
ユニコーンによって、あっさりと突き飛ばされた
ユニコーンによって、あっさりと突き飛ばされた
…ひひん
ユニコーンが、舞をじっと見つめてくる
「……えーと」
「どうやら、悪魔の囁きが外れても、本質はそのままらしい」
「…っつか、悪魔の囁きが憑いてても、あんまり変わってなかったっつー方が正しいのか?」
「どうやら、悪魔の囁きが外れても、本質はそのままらしい」
「…っつか、悪魔の囁きが憑いてても、あんまり変わってなかったっつー方が正しいのか?」
舞の、どこか呆れたような呟きに
そうらしい、と、Tさんは苦笑した
そうらしい、と、Tさんは苦笑した
数分後
彼らは、人気のない公園へ移動していた
人目がないので、ひょこり、リカちゃんも舞の鞄から顔を出す
彼らは、人気のない公園へ移動していた
人目がないので、ひょこり、リカちゃんも舞の鞄から顔を出す
「…いや、本当にすまなかった。謝罪だけするつもりだったんだが、乙女を見たら、つい」
深々と
改めて、土下座してきたユニコーン契約者こと、ヘンリー
ユニコーンも、その隣で頭をさげつつ……みし、とヘンリーの後頭部を踏んだ
ヘンリーの顔が地面にちょっとめり込んだように見えるが、大丈夫なのだろうか
………多分、大丈夫なのだろう、困った事に
改めて、土下座してきたユニコーン契約者こと、ヘンリー
ユニコーンも、その隣で頭をさげつつ……みし、とヘンリーの後頭部を踏んだ
ヘンリーの顔が地面にちょっとめり込んだように見えるが、大丈夫なのだろうか
………多分、大丈夫なのだろう、困った事に
「まぁ、俺はあんまり実害なかったからいいけど…」
「なの」
「なの」
何だかんだで、舞は膝枕を懇願された事以外、ほぼ、ヘンリーとユニコーンからの実害は受けていない
乙女相手には、悪魔の囁きに憑かれている間をもってしても紳士だったのだ、この男は
乙女相手には、悪魔の囁きに憑かれている間をもってしても紳士だったのだ、この男は
「舞には実害がなかったのだし、舞が良いと言っているのだから、俺達への謝罪は、そこまででいい……だが」
Tさんの、言葉を
ヘンリーは、無言で制した
ヘンリーは、無言で制した
「…これから、ボス共々、罪を償っていく、さ」
「………」
「………」
…悪魔の囁きにとり憑かれていたから、とは言え
ヘンリーは、殺人を犯してしまっている
そして、とり憑かれている間の記憶は、消えることなくしっかりと残っているのだ
朝比奈 秀雄が、「薔薇十字団」の保護下で、今までの罪を償っていくように
ヘンリーもまた、その罪の償いをしていくのだろう
ヘンリーは、殺人を犯してしまっている
そして、とり憑かれている間の記憶は、消えることなくしっかりと残っているのだ
朝比奈 秀雄が、「薔薇十字団」の保護下で、今までの罪を償っていくように
ヘンリーもまた、その罪の償いをしていくのだろう
「そう言えば」
と、舞が口を開く
「兄ちゃん、国には戻らなくていいのか?確か、「教会」だかってとこの、お抱えの契約者なんだろ?」
舞は、「教会」と言う組織については、よく知らないが
本来、ヘンリーが、その管理下から、あまり出てはいけない立場なのではないか…という事は、直感的にわかっていた
事実、舞の考え通り、ヘンリーは本来ならば、「教会」の管轄下から、出てはいけない存在だ
せいぜい、許されるのは国内のみで、国外に出るなどもってのほか
居場所がバレたならば、即刻、連れ戻されるところなのだが…
本来、ヘンリーが、その管理下から、あまり出てはいけない立場なのではないか…という事は、直感的にわかっていた
事実、舞の考え通り、ヘンリーは本来ならば、「教会」の管轄下から、出てはいけない存在だ
せいぜい、許されるのは国内のみで、国外に出るなどもってのほか
居場所がバレたならば、即刻、連れ戻されるところなのだが…
「あぁ、それか。俺が鉄の処女送りになるのを庇ってくれた人の言いつけで、しばらく、この街にいる事になったんだ」
「……Tさん、今、さらっと怖い単語が聞えたような気がするんだが」
「気のせいだろう」
「「てつのおとめ」-?」
「……Tさん、今、さらっと怖い単語が聞えたような気がするんだが」
「気のせいだろう」
「「てつのおとめ」-?」
リカちゃんは首を傾げているが
…つまるところ、ヘンリーは今回の件で、一歩間違えば処刑されていた、という事だろう
どう考えても、処刑ワード以外の何物でもない、「鉄の処女」など
…つまるところ、ヘンリーは今回の件で、一歩間違えば処刑されていた、という事だろう
どう考えても、処刑ワード以外の何物でもない、「鉄の処女」など
「今、国に戻ると色々と煩いから、しばらく、この街で奉仕活動などをして罪を償うようと言われたんだ………日本風に言うと、「ほとぼり冷めるまで帰ってくんな」って事だと想うんだが」
「いや、それ、日本風に言う必要性ねぇだろ。つまりはそう言う事だろ」
「いや、それ、日本風に言う必要性ねぇだろ。つまりはそう言う事だろ」
び!と思わず突っ込む舞
つまりは、そう言う事なのだろう
「教会」内で、ヘンリーを庇ってくれた存在はいた
しかし、今すぐにヘンリーが帰ったとしても、彼は肩身の狭い思いをするだけだろう
だから、その辺りのほとぼりが冷めるまで、日本にいるように…と、いう事か
「教会」で、治癒の使い手が多数必要になったならば、即座に呼び戻されるのかもしれないが
つまりは、そう言う事なのだろう
「教会」内で、ヘンリーを庇ってくれた存在はいた
しかし、今すぐにヘンリーが帰ったとしても、彼は肩身の狭い思いをするだけだろう
だから、その辺りのほとぼりが冷めるまで、日本にいるように…と、いう事か
「教会」で、治癒の使い手が多数必要になったならば、即座に呼び戻されるのかもしれないが
「そっか、まぁ、頑張れよ」
もう、悪人じゃあないんだし、ならいいや、と
そんな感じで、やや軽い気持ちで、そう慰めの言葉をかけた、舞
そんな感じで、やや軽い気持ちで、そう慰めの言葉をかけた、舞
が
数秒後、舞はその言葉をかけた事を、軽く後悔する
数秒後、舞はその言葉をかけた事を、軽く後悔する
「慰めてくれるのですか、麗しきレディ!!あぁ、何と心優しい………!あなたの優しさに感動しました。つきましては、是非その膝にて眠らせていただきたくっ!?」
---っげしーーん!!
一気に捲くし立てたヘンリーは、その勢いに乗ったかのように
ユニコーンによって、わりと容赦なく、蹴り飛ばされた
ごがっ!と、木にぶつかって気絶する
すぐには起き上がらないところを見ると、ちょっと、当たり所が悪かったのかもしれない
ユニコーンによって、わりと容赦なく、蹴り飛ばされた
ごがっ!と、木にぶつかって気絶する
すぐには起き上がらないところを見ると、ちょっと、当たり所が悪かったのかもしれない
「…何つーか…懲りねぇなぁ」
「ささやきがついてたときといっしょなの」
「まぁ、それだけ強い願望を持っていたからこそ、悪魔の囁きに憑かれたのだろうがな」
「ささやきがついてたときといっしょなの」
「まぁ、それだけ強い願望を持っていたからこそ、悪魔の囁きに憑かれたのだろうがな」
『-----感謝する。乙女と、乙女と契約せし、島国の都市伝説よ』
と
どこか老獪な印象の、男性の声が響き渡った
どこか老獪な印象の、男性の声が響き渡った
「…な、何だ!?」
「だれかのこえが、きこえるの??」
「テレパシー…もしや」
「だれかのこえが、きこえるの??」
「テレパシー…もしや」
『私は、私の存在意義において、私の契約者が行った悪事を止める事ができなかった………私の代わりに、止めてくれた事を………感謝する』
…深々と、頭を下げたユニコーン
ぱから、ぱから、と気絶しているヘンリーに近づくと、ぺい、とその体を己の背に乗せて
ヘンリーを気遣いながら、ゆっくりと、この場を立ち去っていったのだった
ぱから、ぱから、と気絶しているヘンリーに近づくと、ぺい、とその体を己の背に乗せて
ヘンリーを気遣いながら、ゆっくりと、この場を立ち去っていったのだった
fin