【怒り】
(裂邪>バク~、真の姿になってくれ。
(バク>急になんだバク? 別にいいバクけど・・・
(裂邪>バク~、真の姿になってくれ。
(バク>急になんだバク? 別にいいバクけど・・・
(獏>これでいいのか?
(裂邪>なんか「技名」欲しいな・・・その変身能力。
(裂邪>なんか「技名」欲しいな・・・その変身能力。
(裂邪>『メタモルフォーゼ・クマトラゾー(熊虎象)』なんt
(獏>ふざけんなぁ!
バシッ!
(獏>ふざけんなぁ!
バシッ!
(ミナワ>ご、ご主人様、お怪我はありませんか!?
(裂邪>っつつ・・・コラ獏! お前攻撃できねぇんじゃなかったのか!?
(獏>・・・あれ? マジで攻撃できねぇはずなんだが?
(裂邪>っつつ・・・コラ獏! お前攻撃できねぇんじゃなかったのか!?
(獏>・・・あれ? マジで攻撃できねぇはずなんだが?
【二者一両損】
(裂邪>いいか? 悪夢だけ食うんだぞ?
(バク>しつこいバクね。 わかったから早く寝るバク。
(裂邪>いいか? 悪夢だけ食うんだぞ?
(バク>しつこいバクね。 わかったから早く寝るバク。
(裂邪>おやすみー・・・
(ミナワ>おやすみなさい~
(バク>おやすみバクー
(ミナワ>おやすみなさい~
(バク>おやすみバクー
数分後―――
(バク>・・・主、寝たバクか?
(裂邪>いや?
(バク>・・・主、寝たバクか?
(裂邪>いや?
翌日―――
(裂邪>結局一睡もできなかった・・・
(バク>腹減ったバク・・・
(シェイド>オ前ラ、コノ先大丈夫ナノカ?
(裂邪>結局一睡もできなかった・・・
(バク>腹減ったバク・・・
(シェイド>オ前ラ、コノ先大丈夫ナノカ?
【厄介1】
(ミナワ>あ、あの、ご主人様?
(裂邪>ん、何?
(ミナワ>あ、あの、ご主人様?
(裂邪>ん、何?
(ミナワ>じ、実は私・・・ご主人様のこと―――
(裂邪>待て。 何も言うな。
(裂邪>待て。 何も言うな。
(ミナワ>え、あ、あの、ごしゅじ、ひゃう――――
バクッ!
バクッ!
ガバッ!
(裂邪>んぁ? い、今凄く良い夢見てた気がしたんだが・・・
(バク>(超おいしいバク・・・生きててよかったバク・・・)
(裂邪>んぁ? い、今凄く良い夢見てた気がしたんだが・・・
(バク>(超おいしいバク・・・生きててよかったバク・・・)
【厄介2】
(裂邪>ん? あれは・・・犬!?
(裂邪>ん? あれは・・・犬!?
(犬>ほっといてくれよ。
(裂邪>しかも人面犬!?
(裂邪>しかも人面犬!?
(人面犬>ほっといてくれよ。ほっといてくれよ。ほっといてくれよ―――
(裂邪>く、くるな! 俺は犬が大ッ嫌いなんだ!
シェイド! ミナワ! バク! 誰か来てくれぇぇぇぇ!
(裂邪>く、くるな! 俺は犬が大ッ嫌いなんだ!
シェイド! ミナワ! バク! 誰か来てくれぇぇぇぇ!
翌朝―――
(裂邪>おいバク! 何故今回に限って夢を食べなかった!?
(バク>な、何の話バク!?
(シェイド>(大変ダナ、コイツモ・・・)
(裂邪>おいバク! 何故今回に限って夢を食べなかった!?
(バク>な、何の話バク!?
(シェイド>(大変ダナ、コイツモ・・・)
【夢の中】
―――おい、主、起きろ。
(裂邪>う~ん・・・
―――おい、主、起きろ。
(裂邪>う~ん・・・
(裂邪>ハッ! ば、獏? 何故に? てかシェイドとミナワは?
(獏>ここはテメェの夢の中だ。
(獏>ここはテメェの夢の中だ。
(獏>実は・・・テメェに用があってな。
(裂邪>おう、何だ?
(裂邪>おう、何だ?
(獏>暇だからなんか面白い話聞かせろ。
(裂邪>何でわざわざ夢の中に出てきた!?
(裂邪>何でわざわざ夢の中に出てきた!?
【ぶちこわし】
(裂邪>おぉ! 今日は寿司か!
(黄昏父>最近学校で頑張ってるそうだからな。 ご褒美だ。
(裂邪>おぉ! 今日は寿司か!
(黄昏父>最近学校で頑張ってるそうだからな。 ご褒美だ。
(裂邪>ウヒヒヒヒ♪ イクラ寿司もこんなに! 幸せ♪
(裂邪>・・・・・・・・・。
(裂邪>おい、そこにお前がいると言う事は・・・
(獏>ば、ばれた!?
(獏>ば、ばれた!?
【夢と獏について(not4コマ風)】
細い月の輝く夜。 裂邪は何故か眠れなかった。 暇潰しの案を考え・・・
細い月の輝く夜。 裂邪は何故か眠れなかった。 暇潰しの案を考え・・・
(裂邪>なぁバク、ちょっといいか?
(バク>何だバク?
(裂邪>とりあえず真の姿になってくれ。
(バク>何だバク?
(裂邪>とりあえず真の姿になってくれ。
ドロン、と化け物の姿になった獏。
(獏>で、何か重要な意味でもあんのか?
(裂邪>いや、ただ単に話しやすいから。
(獏>んな下らん事で変身させんな!
(裂邪>悪ぃ悪ぃ。 んで話ってのはさ、何故お前ら獏が夢を食うと夢の記憶が消えるのかっていう疑問。
(獏>なんだ、そんなことか。 じゃあ逆に訊くが、テメェは自分が見た夢をイチイチ全部覚えてるか?
(裂邪>・・・確かに、見たかもしれないっていう記憶はあるが、全部は覚えてないな。
(獏>覚えてない、しかし見たかもしれない・・・そういうのは大体俺様達、獏に食われちまったんだ。
(裂邪>なるほどね。 次、何故獏は夢を食うのか。
(獏>夢ってのはその殆どが見た奴の心に作用する。欲望とか怒りとか妬みとかな。
俺様達の狙いはその「夢に込められた感情」の方だ。
テメェら人間と同じだろ? 飯食って、栄養摂って、いらねぇモンは捨てる。
(裂邪>てことは、お前が敵に夢を見せてるのは、人間でいうトイレだと?
でもお前、鼻から出してなかったか?
(獏>尻から出して欲しいか?
(裂邪>俺が悪かった。
(獏>だろ?・・・もう質問は無いか?
(裂邪>あるよ。
(獏>さっさと終わらせろよ・・・この姿を維持すんのにも力を消費すんの知ってんだろ?
(裂邪>さっきの排泄物となった夢についてだが、お前は敵に見せたりしてるだろ?
じゃあ他の獏の夢ってどうなってんの?
(獏>鳥やネコも、そこらへんの道端でしてるだろ? あんな感じでそこらへんにするんだよ。
夢は目に見えないから、当然どこに落ちてるかどうか分からねぇ。
あと煙みてぇに風に飛ばされやすいし、壁なんてお構いなしだ。
そして、漂ってると偶然寝てる人間とかにスゥーっと入っちまったりしちまう訳だな。
(裂邪>あ、時々自分が第三者になったような夢見るのって、もしかしてその所為?
(獏>あぁ。ついでに、俺様はテメェの所為で鱈腹夢を喰ったから昼間でも夢を吐き出すが、
獏は大体夜にしか排泄しねぇ。 が、稀に昼間に夢を吐き出す奴がいる。
(裂邪>・・・白昼夢か?
(獏>そういうことだ。
(裂邪>お前と話してると面白いなw
(獏>・・・そ、そうか・・・じゃあサービスだ。 獏はな・・・“神”の夢も喰う。
(裂邪>はぁ? 神? それはジョークだろw
(獏>その神の見た夢こそ、テメェらの世界でいう『予知夢』って奴だ。
(裂邪>・・・マジで?
(獏>今までの話を信じるなら、マジだ。
実際俺様も、何度かその神の見た夢を喰った事があるからな。
あれほどうまい夢は多分、人間の夢じゃ味わえねぇぜ?
(裂邪>いやいや、そうじゃなくてさ、神ってマジでいるのかってことよ?
(獏>ちょっと考えりゃわかることだ。 神話は、都市伝説だぜ?
(裂邪>・・・なんか、別な真実に出会った気がする・・・
ちなみに、神様ってどんな感じ?
(獏>さぁな。 俺様は顔を見なくても夢を喰えるし。
(裂邪>なんだ、つまんねぇな。 まぁいいや。 ありがと。 戻っていいぞ。
(バク>バクク~・・・疲れたバク・・・腹減ったバク・・・
(裂邪>お疲れ。 暇だし、夢喰いに出かけるか?
(バク>いいバクね。 レッツゴーバク~。
(裂邪>いや、ただ単に話しやすいから。
(獏>んな下らん事で変身させんな!
(裂邪>悪ぃ悪ぃ。 んで話ってのはさ、何故お前ら獏が夢を食うと夢の記憶が消えるのかっていう疑問。
(獏>なんだ、そんなことか。 じゃあ逆に訊くが、テメェは自分が見た夢をイチイチ全部覚えてるか?
(裂邪>・・・確かに、見たかもしれないっていう記憶はあるが、全部は覚えてないな。
(獏>覚えてない、しかし見たかもしれない・・・そういうのは大体俺様達、獏に食われちまったんだ。
(裂邪>なるほどね。 次、何故獏は夢を食うのか。
(獏>夢ってのはその殆どが見た奴の心に作用する。欲望とか怒りとか妬みとかな。
俺様達の狙いはその「夢に込められた感情」の方だ。
テメェら人間と同じだろ? 飯食って、栄養摂って、いらねぇモンは捨てる。
(裂邪>てことは、お前が敵に夢を見せてるのは、人間でいうトイレだと?
でもお前、鼻から出してなかったか?
(獏>尻から出して欲しいか?
(裂邪>俺が悪かった。
(獏>だろ?・・・もう質問は無いか?
(裂邪>あるよ。
(獏>さっさと終わらせろよ・・・この姿を維持すんのにも力を消費すんの知ってんだろ?
(裂邪>さっきの排泄物となった夢についてだが、お前は敵に見せたりしてるだろ?
じゃあ他の獏の夢ってどうなってんの?
(獏>鳥やネコも、そこらへんの道端でしてるだろ? あんな感じでそこらへんにするんだよ。
夢は目に見えないから、当然どこに落ちてるかどうか分からねぇ。
あと煙みてぇに風に飛ばされやすいし、壁なんてお構いなしだ。
そして、漂ってると偶然寝てる人間とかにスゥーっと入っちまったりしちまう訳だな。
(裂邪>あ、時々自分が第三者になったような夢見るのって、もしかしてその所為?
(獏>あぁ。ついでに、俺様はテメェの所為で鱈腹夢を喰ったから昼間でも夢を吐き出すが、
獏は大体夜にしか排泄しねぇ。 が、稀に昼間に夢を吐き出す奴がいる。
(裂邪>・・・白昼夢か?
(獏>そういうことだ。
(裂邪>お前と話してると面白いなw
(獏>・・・そ、そうか・・・じゃあサービスだ。 獏はな・・・“神”の夢も喰う。
(裂邪>はぁ? 神? それはジョークだろw
(獏>その神の見た夢こそ、テメェらの世界でいう『予知夢』って奴だ。
(裂邪>・・・マジで?
(獏>今までの話を信じるなら、マジだ。
実際俺様も、何度かその神の見た夢を喰った事があるからな。
あれほどうまい夢は多分、人間の夢じゃ味わえねぇぜ?
(裂邪>いやいや、そうじゃなくてさ、神ってマジでいるのかってことよ?
(獏>ちょっと考えりゃわかることだ。 神話は、都市伝説だぜ?
(裂邪>・・・なんか、別な真実に出会った気がする・・・
ちなみに、神様ってどんな感じ?
(獏>さぁな。 俺様は顔を見なくても夢を喰えるし。
(裂邪>なんだ、つまんねぇな。 まぁいいや。 ありがと。 戻っていいぞ。
(バク>バクク~・・・疲れたバク・・・腹減ったバク・・・
(裂邪>お疲れ。 暇だし、夢喰いに出かけるか?
(バク>いいバクね。 レッツゴーバク~。
窓からそーっと抜け出し、夜空を駈けていく獏と裂邪だった。
...Fin