「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 夢幻泡影-21

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Retsuya

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だれでも歓迎! 編集
さて、パッドフットとの戦いで心も体も疲れきってベッドで横になったらこれだよ。
いつか見た光景? 既知感? 「デジャヴュ」?
そういや、もしかして「デジャヴュ」も都市伝説なのか?
出会ったら厄介そうだな~。 『遊戯王DM』でバクラがやってたみたいな感じかな?
んなことどうだっていいんだ。 俺またシルバーシートの上で堂々と寝転んでんだべ。
オラ晩は戦いに疲れてベッドの上で寝てたんだぎゃ、目ェ覚ましたらこの有様や。
電車に乗った記憶もなかとね。 これは絶対「猿夢」ぜよ! くるさりんどー!
 ・・・知ってる限りの方言で喋り尽くしたぜ。しかしまた「猿夢」とは・・・

(アナウンス>《ピンポーン》お客さん、久しぶりですねー。
(裂邪>その声は、中1の時に会った奴か! よりにもよって疲れてる時に狙いやがってこの卑怯者!
(アナウンス>卑怯者とは失礼ですねー、しかしそれは好都合でした。
      前は逃がしましたが、今日は同じようには行きませんよ?
(裂邪>逃げたんじゃない、「戦☆術☆的☆撤☆退」だ!
   「ガンガン次+」では結構重宝されるんだぞ!?
(アナウンス>どうでもいいですけどね。 次はー、活け造りー、活け造りー。

むかつくアナウンスの後、連結部の扉から、
前みたいにボロボロの布を被ったチビ共が一斉に押し寄せる。
前は最初に5、6匹しか出てこなかったが、今度は作戦を変えたらしい。
そして「活け造り」の名の通り、しっかりと握られた刃物。 よく手入れされてるなー。
さーぁ~ どーぉしよお 高くー振り上げたこのーうーでー♪
違う違う違う、ホントにどうしよう。てか獏の気配が感じられない。
あの野郎、まだ寝てやがるのか。まぁ、無茶させちまったし仕方ないか・・・
しかし、どうやって現実世界のあいつらを呼ぼうか?
「あいつら」っつっても、ミナワもウィルも多分来られないだろうし、
シェイドは異空間系都市伝説だが夢の中は管轄外だろう。
やはり頼みの綱は獏しかいない。 だからそれをどうやって呼び出すんだっての!
そんな困ってる俺をシカトしてチビ共が刃物つき立てて襲いかかってきた。
あぁ、俺は夢の中で死んじまうんだ、なんて悲しい・・・



せめて・・・せめてミナワと口づけの一つや二つ交わしたかった・・・



そんなことを呟いて死ぬ覚悟をしていたんだが、目を開けるとチビ共はそのまま宙を浮いていた。
いや、何かに閉じ込められていた。 この虹色に輝く透明な球体、もしかして・・・

―――やーねーまーでーとーん~で♪ こーわーれーてーき~え~た♪

パンッ!と球体が一斉に弾ける。 しかしチビ共の姿は無い。
球体が破裂すると同時に、チビ共も消えうせたらしい。
そしてあの歌声。俺は振り返った。 そこには、青い髪と澄んだ青い瞳の、俺の愛すべき人の姿が。

(裂邪>ミ・・・ナ・・・ワ?
(ミナワ>もぉ、ご主人様ぁ・・・どさくさに紛れて何を仰ってるんですかぁ///

俺は思わず彼女に抱きついた。 何でこんなところにいるのか。
そんな疑問よりも、来てくれた事がとにかく嬉しかった。

(ミナワ>ひゃあぁ! ご、ごしゅじ―――
(裂邪>ありがとう。助かった。
(ミナワ>・・・だって、約束しましたから。 私がご主人様をお守りするって!
(裂邪>・・・そうだったな。 しかし何でここに?
(ミナワ>それが、私が訊きたいくらいでして; ここはどこなんですか?

どうやら「猿夢」を知らないらしい。そういえば、以前の事は皆に内緒にしていたんだった。
俺はここが「猿夢」の中である事と、「猿夢」の性質を洗いざらい話した。
何故この間にチビ軍団を追加してこないのか不思議だ。

(ミナワ>えっと・・・つまり、ここはご主人様がご覧になっている夢の中で、
    この中で死んでしまうと・・・
(裂邪>現実世界でも死ぬだろうな。「猿夢」に関してはあまり知らなくて・・・何にせよ助かる。
   獏がいないと脱出すら出来ないからなぁ・・・
(アナウンス>《ピンポーン》次はー、抉り出しー、抉り出しー。

と、ようやくチビ共が追加される。 前回同様スプーンが握られているが、どうもおかしい。
「活け造り」が終わったはずなのに、一部はスプーンでは無く包丁が握られている。

(裂邪>話と違うことしてんじゃねぇよ!
(アナウンス>こちらの勝手でしょう。 早くしないと眼球抉られますよ?
(ミナワ>そんなこと、させません!

即座にミナワは車両の通路を塞ぐように、大きなシャボンの壁を作り出した。
チビ共はこちらに近づこうとするが、刃物を立てても壁は壊れない。

(裂邪>夢の中でも能力は健在か・・・流石だなぁ。
(ミナワ>それより、何とかして獏さんを起こせませんか?
(裂邪>獏ゥゥゥゥゥゥゥ!起きろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!って叫んだら来ないかしら?
(ミナワ>び、ビックリさせないで下さいよぉ(泣

その時だった。 パリンッ!と窓が割れたかと思うと、現れたのはロングノーズ・ホワイトビースト。

(獏>変な説明してんじゃねぇよ!
   ただでさえ腹減ってんのにこんな事になりやがって、テメェ呪われてんのか!?
(ミナワ>獏さん!
(裂邪>遅い! 何をしていた!?
(獏>入り込むのに手間取ったんだよ! だが安心しろ、2つ朗報がある。
   まず1つは――いや、来たらしいぜ?

何の事だかわからなかったが、すぐに解せた。俺の背後からスッと現れる、黒いローブと赤い火の玉。

(シェイド>ホゥ・・・コレガ「猿夢」カ。 初メテ見タ。
(ウィル>助っ人登場でい!旦那ァ!ミナワの姐さん!
(裂邪>シェイドとウィル!? 何でお前等まで・・・
(シェイド>ドウヤラ獏ノオ陰デ入ル事ガ出来タラシイ。尤モ、私ハソコニミナワガイル事ニ驚イタガ。
(ミナワ>へ?
(裂邪>ところで獏、もう1つは?
(獏>昔仲間に聞いた話を思い出してな。
  俺様のような上級の夢関連都市伝説は、自分より下級の夢系都市伝説をある程度操作できるらしい。
(裂邪>え? 操作? どゆこと?

訳が分からなかったんだが、獏の緑色の瞳が光ってな、また驚いたね。
さっきまで電車の中だったのに、今は新月の夜の森の中だよ。
それと、チビ共が消えうせて、チビ共の2、3倍くらいでかい奴が1匹そこにいた。
マイクを片手に持っているから、十中八九、あの嫌に馴れ馴れしいアナウンスだろうな。

(アナウンス>なっ!?
(裂邪>スッゲェ! こんなことできるんか!
(ウィル>流石獏の旦那ァ!
(獏>クククク・・・あん時もう気づいてりゃ良かったぜ。 さぁ、どうする主?
(アナウンス>くぅ、ここまでか・・・

さて、あいつが多分本体だろうから、あいつ潰せばこの「猿夢」は消滅するんだろうな。
でも俺としては、『何でもあり』ってわかったら、やりたいことがあるんだよね。

(裂邪>獏、ちょいと耳貸せ。
(獏>ん?

しかじかこれこれかくかくうまうま・・・

(獏>ハァ!? テメェ正気か!?
(ミ+ウィ>?
(裂邪>できるんだろう? やり終わったら何もしなくていいからさぁ、YA☆RE!
(シェイド>嫌ナ予感ガ・・・
(獏>チィ・・・どうなっても知らねぇぞ!

また獏の目が光る。 一瞬にして、俺達5人に謎のコスチュームが装着された。
俺とミナワにはヘルメットと戦隊物で着るようなスーツで、色はそれぞれ金と水色。
シェイドは黒いヘルメットを被っただけ、獏は白いヘルメットと鎧のようなものが装備。
ウィルはなんだか赤いヘルメットの生首が浮いてるようだった。

(アナウンス>・・・・・・・・・は?
(シェイド>ナ、何ィィィィィィィィ!?
(ミナワ>は、恥ずかしい・・・/// 何なんですかこれぇ///
(ウィル>おぉ! これ気に入りやした!
(獏>やっぱ1人除いて不評だぜ?
(裂邪>黙れ。 いや~、「悪の戦隊」ってのもいいかなぁと思ってな。「ゴセイジャー」風に行こう。
   裂けるイーヴィリックパワー! デモンゴールド!
(シェイド>エ、アァ、ワ、私カ? ム・・・
      彷徨ウシャドウィックパワー・・・デモンブラック・・・デ、イイノカ?
(ミナワ>えっと、えっと・・・弾けるバブリックパワー! デモンブルー♪
(獏>こうなりゃヤケだぜ。 覚めるドリーミックパワー! デモンホワイトォ!
(ウィル>消えるファントミックパワー! デモンレッド!
(裂邪>「ロリ」を守るは悪魔の運命(さだめ)
(5人>暗躍戦隊!デモンジャー!

ポーズを決めた俺達5人の後ろでドカーン、と大きな爆発が起こる。夢の中ならたまにはこんなのもいいな。

(裂邪>フフン、決まった。 あいーすーるローリをー まもーるーためうまーれーたー♪
(獏>主ィ・・・テメェ最後なんつってシメた!?
(ウィル>決まると結構気持ちいいぜい!
(ミナワ>こ、これ・・・癖になりそうです///
(シェイド>トウトウミナワガ故障シタゾ!

見ろ、あの敵のキョトン顔。油断している今がチャンス。 たった今思いついた合体技を試してみよう。

(裂邪>ブルー! でっかいシャボン玉を6個ほど!
    そして歌の最後を「黒く濁った」に変更! ブラックは影の中で待機だ!
(シェイド>了解、シタ・・・
(ミナワ>は、はい! えっと・・・ゴールド様?
(裂邪>いやいつもの呼び方で良いよ;

そうこうしてる内にミナワは俺の指示通り、その場にふわふわと大きなシャボン玉を6個作ってくれた。

(ミナワ>やーねーまーでーとーんーで♪ “くーろーくーにーご~ぉった”♪

澄んだ歌声。いいねぇ、最高。 と、歌い終わると同時に6つのシャボン玉が真っ黒に染まり、敵を囲む。
敵さんもどうやら黒いシャボン玉というのは違和感があったそうだ。

(アナウンス>これは・・・何をする気だ!?
(裂邪>レッド! 『電光』!
(ウィル>がってん! ハァァァァァァァァァ!

地上から離しておいたウィルが強く輝きだす。すると、敵の周りに、黒いシャボン玉の影が6個できる。
さぁて、敵の周りに大きな影がある訳だ。 あとはわかるな?

(裂邪>ブラック! 『闇誘拐』の要領でデッカい「手」を伸ばせぇ!

シャボン玉の影から、まるで巨人でも這い出てくるのかと思わせるような巨大な腕が6本生えてきた。
スゲェ、「地縛神Ccapacu Apu」みたい。 『挑戦(ヘラウスフォルデルング)』と名づけよう。
そして6本の腕の内1本が、敵の小さな体をガシッと掴み取った。

(アナウンス>何!? クソ、離せ!
(裂邪>ヒハハハハハハハ! ブラックゥ! 叩き潰すも握り潰すも好きにしろ!
(シェイド>了解シタ。
(アナウンス>ぎ、ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!









そこで俺は目が覚めた。 目の前には、とてもキレイな青い水晶体。
口元には温かい、湿ったものが当たttえ!?
俺達は同時に起き上がり、さらに同時に後退る。 互いに顔が火照っていくのがよく分かった。 

(裂邪>ご、ごごごごごごごごごごごごめんミナワ! そんなつもりじゃなかったんだ!///
(ミナワ>こここここここここここちらこそ申し訳ございませんでしたぁ!///

水晶体はミナワの瞳。 てことは温かい湿ったものって・・・
まさかファーストキスがこんな形で行なわれるとは思ってもみなかった。

(バク>バクゥ・・・相変わらず幸せな奴等バクね。
   オイラが気づいた時に既にその状態だったバクから、
   わざわざ気を使って崩さずにおいといたんだバクよ!
(ミナワ>そ、そんな前からだったんですか!?///
(裂邪>え、入るのに手間取ったってもしかしてそういうこと?///
(ウィル>かなり面倒くさそうでやしたけど;
(シェイド>恐ラク裂邪ノ夢ノ中ニバク無シデ進入シテイタノモ、
     オ前達ガソノ状態デイル事デ一種ノ融合体トシテ―――
(裂邪>真面目に言うな!それ以上は耐えられん!///
(ミナワ>・・・・・・・・・・・キュー

バタンッとミナワがベッドに倒れこんだ。 顔が真っ赤になってる。
こちらは耐えられなかったようだ。

(裂邪>大変だ! ウィル!悲しめ!めいっぱい悲しめ!そして冷やして!
(ウィル>うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!姐さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!
(バク>・・・黒のお兄さん? 確か主って弟のこと「甘過ぎる」って言ってたバクよね?
(シェイド>バクヨ、我々ハ恐ラク同ジ事ヲ考エテイルダロウ。
(裂邪>「甘い」の意味違うし!ってかお前等も手伝えよ! ミナワぁ!目を覚ましてくれぇ!

でも確かにほんのり甘く感じたようn何言ってるんだ俺は!
そういや眠れる姫を起こすには口づけはよくあるこtだから何を考えてるんだ俺は!
まぁ、犬の恐怖を乗り越えた自分へのご褒美だと考えたr・・・もうそういうことにしとこうorz

   ...END

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