「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 我が願いに踊れ贄共・彼は閃光のごとく-01

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 何が、起きた?
 それは、理解が出来なかった

 何者かが、自分達のアジトに侵入してきた
 ……それだけは、はっきりと理解できた
 次の瞬間……視界が、真っ白に染まった気がして

 気付いた時、それの体は……体のど真ん中を、何者かにぶち破られていた
 自分と同じように、仲間達が倒れていく様子を
 そして、アジトの真ん中に立つ、黒い帽子を目深に被った、黒尽くめの服装の男の姿を、最後に、見て
 都市伝説契約者達による人攫い組織は………その瞬間、壊滅した



「流石ですね、「トライ・ミニッツ・ライトニング」」

 かけられた声に、黒尽くめの男……「トライ・ミニッツ・ライトニング」は、顔をあげた
 長身の男が、誘拐組織のアジトの中の惨状を見て、笑っている

「二つ名に偽りなーし!」
「だいぎゃくさーつ!すってきすてきぃ」

 ひょこひょこ、と
 男の背後から顔を出したのは、少年と少女
 瓜二つの顔をした、双子だ
 現状を怖がることなく、むしろ、楽しんでいる

「「教会」最強戦力が、僕らの味方ー!」
「こっころづよーい!」
「僕ら「13使徒」に加わってくれて、本当に嬉しいよ!」
「ヴァレンタインなんかとはちがーう!ほんとにつっよーい!」

 きゃいきゃいきゃいきゃい
 楽しげな双子の様子に、しかし、「トライ・ミニッツ・ライトニング」は無表情だ
 すたすたと、男と双子の横を通り過ぎて、アジトから出ようとする

「おや、もっと誇っても良いのですよ?人を売買すると言う悪党共を、一人残らず地獄へと送ったのですから」
「…余計なおしゃべりをするつもりはない」

 男の言葉に、「トライ・ミニッツ・ライトニング」は短く答える
 目深に被った帽子のせいで、その表情は見えない

「かたっくっるしー!」
「さいきょーさまはストイックー?」
「それとも、殺しすぎて感覚麻痺しちゃったー?」
「一杯一杯殺してるもんねー、「教会」の為に!」

 くすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくす
 双子は、邪悪さすらにじませて、笑う

「「教会」に、代々仕えし契約者!」
「その実体は、異教徒や悪魔を殺す為に全てを捧げた戦闘マシーン!」
「元捨て子な僕らとは、格が違いますー、ってー?」
「お高くとまってるーぅ!ちょーっとむかつくなーぁ」

 少年の右手に、炎が
 少女の左手に、冷気が生まれる

 その様子を見て、男が双子を嗜める

「こらこら、駄目ですよ?味方を殺してはいけません。殺していいのは、異教徒と悪魔と、「教会」に………エイブラハム様に逆らう、愚か者だけです」
「「はーーーい」」

 男の言葉に、双子は正直に能力の行使をやめた
 男は満足して笑い、この場を離れようとしている「トライ・ミニッツ・ライトニング」に声をかける

「あぁ、そうそう、次の任務は、日本でですよ」
「……日本?」
「そう、学校町。そこに巣くう悪魔を、皆殺しにするのです。しっかり準備してくださいね?」
「……………了解した」

 男の言葉に短く答え…「トライ・ミニッツ・ライトニング」は、一瞬の光と共に姿を消した
 双子が、男を見上げる

「ねー、あいつ、なっまいきー!」
「「教会」さいきょーで、白兵戦におけてほぼ無敵なのはわかるけどーぉ」
「ムカつくー」
「腹たつー」
「まぁまぁ、もうちょっと、長い目で見てあげましょうね。彼は、つい最近、われらの同士となってくれたばかりなのですから」

 ……とは、言え
 警戒するに越した事はないか、と男は考える
 もし、あの男が、我らが主の目的の障害となるならば…

 ………
 …………
 ……………

「…まぁ、あれと敵対したら、我々じゃ勝ち目ありませんけどねぇ。あの攻撃を避けるのは無理ですし、うん」
「どうしたのー?」
「独り言ー?」
「えぇ、独り言ですよ」

 双子の頭をなで、男は双子を連れて、アジトを出た
 充分に離れたところで……ぱちん、と指を鳴らす

 直後
 アジトだった建物に………真っ赤に燃え盛る炭が、無数に降り注いで
 建物が、燃やし尽くされていく


「…全ては、我らが主の為に」


 神の子として生まれ
 神の座へと返り咲こうとしている


 我らが主、エイブラハム様の、為に





to be … ?




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