「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 仲介者と追撃者と堕天使と-31b

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だれでも歓迎! 編集
 話しながら、場所を移動し
 何とか落ち着けて話せる場所まで到着し、互いの情報交換をする
 …もっとも、互いに目新しい情報がある訳でもない
 唯一、目新しい情報となると、愛美が遭遇した仕様外ボスである「ティンタゴン」の情報くらいだ

「……むぅ。あなたは、再びそれに挑むつもりなのか?」
「当然だ」

 愛美の言葉に、直希はむぅ、と困ったような声を出す
 彼としては、できれば愛美には、これ以上危険に首を突っ込んで欲しくはないのだ
 できる事ならば、「組織」が、COA内に引きずり込まれた被害者達の避難所としている「ユグドラシル」にて、大人しくしていてもらいたい、というのが本音だ

 しかし…愛美の強すぎる意志を、直希は否定することが、跳ね除ける事ができない
 それができるほど、直希の意志はまだ、強くはないのだ

 ……それ故の判断が、判断ミスが、後に彼に致命的な精神的打撃を、与える事になりかねないのだが
 それは、まだ、彼本人にはわからぬ事だ

「……わかった。だが。僕は現実世界に戻るのではなく、こちらでやる事があるのだよ」
「何?」
「…大元かどうか、まだ、はっきりはしない。だが、この事態において、非常に重要であると思われる存在は、確認隅だ。それと、接触しようと思っている」

 淡々と、そう告げる直希
 …とある、一人の少女
 不幸にもか、幸運にもか、都市伝説と…それも、飲まれるか飲まれないか、ギリギリ範囲での多重契約を成し遂げた少女
 彼女が、今回の事件に関わって居る事は、明白だった
 現実世界にて、意識を取り戻さず眠り続けている少女
 少なくとも、COA世界に現実世界の人間達を引き込んでしまっているのは、彼女の契約都市伝説達であると、直希は掴んでいた
 …それが、少女の意志なのか
 そして、少女が、果たして多数の人間を命の危険に晒しているという自覚があるか、どうか
 そこまでは、わからない
 だが、どちらにせよ、接触し…もし、事態を把握していないならば、事態を把握させるべきだし
 もし、把握していて、それが邪悪な意思の元、行われているのならば…………自らが手を下そうと、そう考えていた

「…悪のプリンセスか、それとも、何も知らされず、他者に利用されているだけの無垢なる悲劇のプリンセスか。どちらにせよ、現実世界にて眠り続けているその眠り姫と、僕は接触するつもりだ」
「なるほど…だが、現実世界のほうはどうする?」
「幸い、僕は「組織」内に、若干のコネがある……あぁ、大門 大樹とは別に、な。流石に彼にこれ以上負担をかけるのは、彼本人にも翼にも申し訳ない」

 まぁ、それはさておき

「…そちらに、今回の事態では、ある程度協力してもらっている。眠れるプリンセスについての情報を得る事ができたのも、そちらからの協力もあっての事でね」
「……現実世界については、そちらに任せると?」
「完全に任せきりにする訳にもいかないがな。優先事項が片付き次第、僕もそちらに向かう」

 優先事項は、眠り姫との接触だ
 全ては、それが終わってからだ

「…あぁ、そうだ。あなたが、安全地点にて、大人しく事態の集結を待つつもりがないのなら」
「そんなこと、私の性に合わん」
「…むぅ、そう言われる事はわかっていたのだが……とにかく、それならばせめて、僕の天使達を、あなたのサポートに付かせたい。構わないだろうか?」

 直希の言葉に、ふむ、と考える愛美
 翼や望の話によれば、直希は「光輝の書」の契約者であり、多種多様な天使を呼べると聞いていた
 ならば

「天使の中に、情報収集を得意とする者はいるか?」
「情報収集か?ならば、ゾフィエルやナアマなどが向いているとは思うが」

 直希の言葉に、答えるように
 槍を持った天使と、黒い翼に褐色の肌、ギリギリの露出具合という女天使が現れた
 …それだけ、ではない
 他にも、愛美の攻撃を防いだ甲冑を纏った天使や、燃え盛る炎の鎖を持った天使、豹の毛皮を纏った青年姿の天使などなど
 合計、12人の天使が、一斉に姿を現した

「幸い、僕はこの世界では、「光輝の書」の力を、現実世界よりもうまく使えるらしい。これだけ同時に召喚し続けていても……問題は、ない。彼らを、あなたのサポートに漬けたい」
「……これだけの数を、か?お前が手薄になるだろう」
「問題はないさ。ザフキエルとヌリエルがいれば、僕は大丈夫だ」

 小さく笑う直希
 …だが、天使達は直希をやや心配そうに見ているように見えた
 ザフキエルとヌリエルとやらの能力を愛美は知らないが……直希が手薄になる事は、間違いないのだろう

「私のところに、ここまで置いていく必要はない。2,3人程度で充分だ」
「……そう言う訳には、いかない。あなたが大人しくしてくれないのならば、僕は彼らをあなたの護衛に、サポートにつける」

 愛美の言葉に、直希は首を振ってそう答える
 …せめて、それが、彼女を危険に巻き込んだ償いであるかのように

「それに、言っただろう?ここでは、僕は「光輝の書」の力を、現実世界よりもうまく使える、と。今まで呼び出せぬ存在も、ここでは呼び出せそうなのだ。問題ないさ」




 …こうして
 「仲介者」 玄宗 直希は、愛美の元に大半の天使を残し、単身、眠り姫の元に向かう

 待ち受ける運命に、まだ気付かぬまま







to be … ?





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