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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 我が願いに踊れ贄共・とある格闘家の邂逅-04

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 …上田が纏め上げた、二番目の弟子の現在の情報
 それを目にして……樹は小さく、ため息をついた

「……あの、馬鹿弟子が」

 まぁ、いい
 後で、会いに行くとしよう
 苦言はその時、たっぷり言えばいい

「なぁ、丁……って、呼ばせてもらうぜ?」
「あぁ、構わない」
「で、丁。カインも、学校街にいるんだって?」
「いる事は、確かだな」
「…一人か?あいつは」
「ん?…あぁ、一人で来ているようだ」

 ふむ、と考え込む樹

 以前、自分がカインと出会った頃、カインはまだ10歳にも満たない子供だった
 小柄で可愛らしい、しかし、真面目な少年だった事を覚えている

 カインと出会ったのは、ヨーロッパを放浪中のことだ
 てっきり、まだヨーロッパにいると思っていた
 それが…どうして、また、よりによって、学校街に

「………いい奴に、引き取られたんだったら、良かったんだが」

 ぽつりと呟かれた、樹のその言葉に
 ん?と上田は眉をひそめた
 それに気付いたのだろう
 樹は、ハンバーグに添えられていたにんじんのグラッセを口にして、続ける

「…あいつ、孤児院にいたんだよ」
「……あぁ、なるほど」

 その一言で、上田は納得した

 当時…いや、今も、だが…世界中を放浪していた樹には、カインを引き取る事はできなかった
 だからこそ、離れてしまった後は、どうなったのか、わからなかったのだ
 一度、再びその孤児院を訪れた時は、もう、カインはいなかったし

(カインだけじゃねぇ、マリアちゃんも……幸せになっていりゃあ、いいんだが)

 行き倒れていた自分を、カインと共に救ってくれた少女の姿を、樹は思い浮かべる
 カインと同じ、翡翠色の目をした、可愛らしい少女だった
 ……カインの、唯一の家族だった

 …カインが、一人で学校街に来ている
 そこが、樹には引っかかるところだ
 あの二人が離れ離れになっている
 その事実に……不吉を覚える
 何も、なければいいのだが…

「……まぁ、いい……まずは、丁にどう、稽古をつけるか、か…」

 暗い思考を振り払う
 考え込むのは、自分らしくない

「なぁ。俺、言葉で教えるのとか、苦手なんだよ。実戦形式でいいか?稽古とか」
「なるほど、技を盗め、ってか?」
「そんなところ。まぁ、ある程度は言葉でも教えるけどな」

 もぐ、と
 ハンバーグを口にして……樹は、どこか凶悪に笑う

「強盗の技と、こそ泥の技。この二つの技をぜぇんぶ覚えられたら、それ以外も教えてやるぜ?お前は、教えがいがありそうだからな」
「…お手柔らかに」

 樹の言葉に、苦笑する上田
 その様子に、樹はくっく、と笑みを深めるのだった



 ………コンコン、と
 扉が、ノックされる

「…?はい、どなたですか?」

 ここは、笛吹探偵事務所
 報告書をまとめていた彼方が、顔をあげた

 がちゃり
 扉が開かれて……中性的な印象の人物が、入ってきた
 なにやら、大きな風呂敷を背負っている

「お邪魔するよ」
「はい…えぇと、ご依頼ですか?」
「いんや」

 どさり
 風呂敷を下ろす人物
 申し訳なさそうな表情をしてくる

「悪ぃ、久々に教えがいがあったもんで、やりすぎた」

 ………え?
 どう言う事だ?

 若干の、嫌な予感を覚えながら…風呂敷に近づく彼方
 恐る恐る、風呂敷をあけて

「----っ!!??し、所長!?」

 きゅう
 そこには、上田の姿があった
 しかも、何か、ロープのようなものが体に絡んでいて………何故か、パンツ一丁
 さらに、体中あちらこちらに、打撲の痕

「死んじゃいないんだけど、気絶しちまって………本当に、御免!!」

 謝罪してくる、謎の中性的人物
 …と、とにかく、治療しないと!

 彼方は慌てて、上田の為に救急セットを取りに向かうのだった




「…さぁて」

 うん
 我ながら、やりすぎてしまった
 さて、あの三番目の弟子は、あの稽古で、どこまで自分の技を盗むだろうか?
 …楽しみだ
 楽しみすぎて、色々とやりすぎたが
 過ぎた事は、仕方ない
 今は、未来を見据えるとしよう

「馬鹿弟子に、会いに行く方向で行くかね」

 二番目の弟子
 自分の技の全てを持っていこうとした男

「同性は、非生産的だからいかん、とあれだけ言ったのに……」

 それを思い出し、小さくため息をつきながら
 樹は学校街の町並みに姿を消したのだった







to be … ?





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