ある日の事だった
(ミナワ>っだ、大丈夫ですかご主人様!?
(リム>えらく盛大にこけたバクねぇ
(ウィル>怪我はありやせんか!?
(シェイド>朝ッパラカラ騒々シイ・・・
(リム>えらく盛大にこけたバクねぇ
(ウィル>怪我はありやせんか!?
(シェイド>朝ッパラカラ騒々シイ・・・
たった今、俺は自分の部屋から出ようとして躓き、咄嗟に顔面で受身をとっていた
まぁ、世間ではこの受身を『失敗』と名付けているのだが
ミナワが持ってきてくれたティッシュを受け取り、俺は血が滴る鼻を押さえた
心配する声、呆れる声
まぁ、世間ではこの受身を『失敗』と名付けているのだが
ミナワが持ってきてくれたティッシュを受け取り、俺は血が滴る鼻を押さえた
心配する声、呆れる声
―――――何も、かもが
(裂邪>・・・なぁ、お前等
(シェイド>ム?
(裂邪>昨日も・・・一昨日も・・・先月も・・・俺、ここで躓いたよな?
(シェイド>ム?
(裂邪>昨日も・・・一昨日も・・・先月も・・・俺、ここで躓いたよな?
―――――同じ事の、繰り返し
† † † † † †
(裂邪>「デジャヴュ」って・・・存在したのかよ・・・
今日は登校日だったのだが、俺は北区の山で青空を眺めていた
あぁ、サボった
だがある意味ではサボりじゃない
俺は、同じ授業を何十回も、何百回も受けているから
お陰で小テストは満点取れるし、先生が指名する生徒を当てて予言者ごっこもできる
最初の5日間は、そうやってただの楽しい現象としか思っていなかった
でも
あぁ、サボった
だがある意味ではサボりじゃない
俺は、同じ授業を何十回も、何百回も受けているから
お陰で小テストは満点取れるし、先生が指名する生徒を当てて予言者ごっこもできる
最初の5日間は、そうやってただの楽しい現象としか思っていなかった
でも
(裂邪>何で誰も気付かないんだ・・・? シェイドも、ミナワも、皆・・・
同じ1日が、テレビCMのように何度も何度も繰り返されているのに、
俺の周りの人間は、誰1人気付かない
何文字もノートに書き留めようが、
何個も英単語を覚えようが、
何本もシャー芯を折ろうが、
朝がくればどれも何事も無かったかのように戻ってる
俺の周りの人間は、誰1人気付かない
何文字もノートに書き留めようが、
何個も英単語を覚えようが、
何本もシャー芯を折ろうが、
朝がくればどれも何事も無かったかのように戻ってる
(裂邪>・・・最初は、楽しかったんだけどなぁ・・・
『何もかもが元に戻る』、という特性を活かし、俺はこの現象を有意義に使った
~回想開始~
(ミナワ>れっ、裂邪ぁっ♪ 今日、学校じゃないんですかぁっあんっ♪
(裂邪>熱っぽくてさ、お前の愛で俺の病気を癒してくれ
(裂邪>熱っぽくてさ、お前の愛で俺の病気を癒してくれ
(裂邪>ごめんな、急に呼び出して・・・
(藍那>う、ううん、それより、どうかしたの?
(藍那>う、ううん、それより、どうかしたの?
(蓮華>・・・あ、あの、一応、勤務中、なので・・・
(裂邪>いいじゃんいいじゃん、偶にはサボっちゃえよ
(裂邪>いいじゃんいいじゃん、偶にはサボっちゃえよ
(裂邪>ウヒヒヒ、ここに顔を埋められる日をどれだけ待ち望んだか
(レクイエム>きっ、さま・・・ただでは、おかんからな・・・・///
(レクイエム>きっ、さま・・・ただでは、おかんからな・・・・///
~回想終了~
あと、メリーさんにレイちゃん、キコちゃんとも遊んできた
何故かローゼちゃんだけ、いつ誘っても断られたんだけど・・・まぁ、そこはいいや
だけどこれだけやって浮気にならないって最高だね
しかも白昼堂々路上でヤっても何のお咎めも無しときたもんよ
恥ずかしがりながら喘ぐミナワ、かぁいいかったなぁ・・・
何故かローゼちゃんだけ、いつ誘っても断られたんだけど・・・まぁ、そこはいいや
だけどこれだけやって浮気にならないって最高だね
しかも白昼堂々路上でヤっても何のお咎めも無しときたもんよ
恥ずかしがりながら喘ぐミナワ、かぁいいかったなぁ・・・
(裂邪>・・・しかし例えローテーションしたとしても、何百回もヤったら流石に飽きるよなぁ
どうしよっかなぁ、これから・・・
どうしよっかなぁ、これから・・・
学校町中のロリっ子達を影の中に幽閉して1日中遊んでみようか
ダメ元で瑠璃さんに告白して、ダメだったら襲おうか・・・いや、契約者は避けた方が良いな
他にロリっ子の友達いたかな・・・望ちゃん達は契約者だからやめておこう―――
ダメ元で瑠璃さんに告白して、ダメだったら襲おうか・・・いや、契約者は避けた方が良いな
他にロリっ子の友達いたかな・・・望ちゃん達は契約者だからやめておこう―――
(裂邪>あ、
そうだ・・・前に医者ロリっ子に殺されかけた時に会った痴ロリっ子
公園にいた筈なのに、公園じゃないところであの子に会った・・・
でも問題は、あの暗い空間へどうやって行けるか、だな
何処かで見た事あるんだけどなぁ・・・
確か・・・去年・・・えっと・・・
公園にいた筈なのに、公園じゃないところであの子に会った・・・
でも問題は、あの暗い空間へどうやって行けるか、だな
何処かで見た事あるんだけどなぁ・・・
確か・・・去年・・・えっと・・・
(裂邪>・・・そう、だ・・・あれは・・・――――
† † † † † †
(裂邪>――――――――こういうことか!
(少女>ほえっ!? っちょ、何でお前がここに!?
(少女>ほえっ!? っちょ、何でお前がここに!?
闇が広がる空間
割れたガラスのようなものが浮かぶ空間
そこに、闇に溶け込んだワンピースを着た少女が立っていた
かなり、驚いているようだった
無理もない、俺も驚いてる
割れたガラスのようなものが浮かぶ空間
そこに、闇に溶け込んだワンピースを着た少女が立っていた
かなり、驚いているようだった
無理もない、俺も驚いてる
(裂邪>思い出した、ここどっかで見た事あるなぁと思ったら
前に俺の先祖って名乗る爺が夢で出た時、ここに似た場所にいたんだよ
(少女>うっはぁ・・・そんな観測者も他の創造主達も忘れてるような事よく覚えてたな・・・
俺も、俺の生みの親もド肝抜かれた気分だわ・・・
(裂邪>そうぞう? かんそく?
(少女>ま、まぁ、そこに座れよ
前に俺の先祖って名乗る爺が夢で出た時、ここに似た場所にいたんだよ
(少女>うっはぁ・・・そんな観測者も他の創造主達も忘れてるような事よく覚えてたな・・・
俺も、俺の生みの親もド肝抜かれた気分だわ・・・
(裂邪>そうぞう? かんそく?
(少女>ま、まぁ、そこに座れよ
まさか卓袱台を用意されているとは思わなかった
何故かメトロン星人を思い出す
何故かメトロン星人を思い出す
(少女>しっかしなぁ・・・もしかして、『デジャヴュ』の影響も受けてないの?
(裂邪>え? てことは、君も――――
(少女>あぁそうそう、とりあえず名乗っとくわ
俺、リジェっていうのね
(裂邪>リジェたんね、俺は
(リジェ>もう知ってる、黄昏裂邪だろ?
(裂邪>・・・何で?
(リジェ>だって俺、創造主の分身だもん
(裂邪>さっきもそんなこと言ってたな・・・どゆこと?
(リジェ>えー、説明しなきゃダメ?
いいけどさ、特別大サービスで教えるけど
(裂邪>え? てことは、君も――――
(少女>あぁそうそう、とりあえず名乗っとくわ
俺、リジェっていうのね
(裂邪>リジェたんね、俺は
(リジェ>もう知ってる、黄昏裂邪だろ?
(裂邪>・・・何で?
(リジェ>だって俺、創造主の分身だもん
(裂邪>さっきもそんなこと言ってたな・・・どゆこと?
(リジェ>えー、説明しなきゃダメ?
いいけどさ、特別大サービスで教えるけど
と言う訳で、俺はリジェたんの長い説明を聞いていた
彼女の話によると、この空間は俺達の運命を描く者――「創造主」と、それを見る者――「観測者」、
そして一部の人間――「登場人物」というらしい――が来られる場所のようだ
物凄くよく飲み込めたこの感じは、俺が中学2年生だからだろうか
彼女の話によると、この空間は俺達の運命を描く者――「創造主」と、それを見る者――「観測者」、
そして一部の人間――「登場人物」というらしい――が来られる場所のようだ
物凄くよく飲み込めたこの感じは、俺が中学2年生だからだろうか
(リジェ>―――――で、今起きてる現象は、俺の先パイの1人が担当してる運命 で起きたのよ
(裂邪>へぇ、リジェたんみたいのが他にもいるんだ
(リジェ>ちょっと存在が違うけどね
(裂邪>つまり、ここに来られるような奴だけがこの異変に気付ける訳?
(リジェ>ん~、時間系都市伝説の契約者だったら分かるみたいだけど
俺まだ若いから分かんないや
(裂邪>ふーん・・・
(裂邪>へぇ、リジェたんみたいのが他にもいるんだ
(リジェ>ちょっと存在が違うけどね
(裂邪>つまり、ここに来られるような奴だけがこの異変に気付ける訳?
(リジェ>ん~、時間系都市伝説の契約者だったら分かるみたいだけど
俺まだ若いから分かんないや
(裂邪>ふーん・・・
うん、大体分かった
そして、疑問も浮かんだ
そして、疑問も浮かんだ
(裂邪>創造主の分身、ってことはさ、
(リジェ>ん?
(裂邪>さっき言ってた、俺達みたいな「登場人物」の運命をいじれるんだろ?
(リジェ>まぁね。この間、お前が無事でいられるように運命を変えたのも俺だし
(裂邪>じゃあさ・・・その前に俺があの医者ロリに八つ裂きにされた運命を描いたのは誰?
(リジェ>ドキッ!! さ、さぁ・・・ねぇ? だ、誰かに干渉されたのかなぁ?
(裂邪>まだあるぞ。COA編の時、ドラゴニュートに刺された1回と、レクイエムに刺された1回、
計2回も死にかけてる。あれもお前の仕業か?
(リジェ>ドキッドキッ!!
(裂邪>さ・ら・に、ミナワが試着室で誘拐された事件・・・あれも、お前か・・・?
(リジェ>ん?
(裂邪>さっき言ってた、俺達みたいな「登場人物」の運命をいじれるんだろ?
(リジェ>まぁね。この間、お前が無事でいられるように運命を変えたのも俺だし
(裂邪>じゃあさ・・・その前に俺があの医者ロリに八つ裂きにされた運命を描いたのは誰?
(リジェ>ドキッ!! さ、さぁ・・・ねぇ? だ、誰かに干渉されたのかなぁ?
(裂邪>まだあるぞ。COA編の時、ドラゴニュートに刺された1回と、レクイエムに刺された1回、
計2回も死にかけてる。あれもお前の仕業か?
(リジェ>ドキッドキッ!!
(裂邪>さ・ら・に、ミナワが試着室で誘拐された事件・・・あれも、お前か・・・?
リジェの顔が引き攣りだした
同時に、身体がちょっと後ろに退いている
同時に、身体がちょっと後ろに退いている
(リジェ>ウ、ウヒ、ヒヒ・・・・・・ごめんなさぁぁぁぁぁい!!
(裂邪>待て!
(リジェ>うひゃんっ!?
(裂邪>待て!
(リジェ>うひゃんっ!?
足首を掴むと、今朝の俺のように盛大にずっこけたリジェ
(裂邪>捕まえたぞ、覚悟は良いか?
(リジェ>ごごご、ごめんなさいごめんなさい! ハンバーグでも餃子でも何にでもなるから許して・・・
(裂邪>は?
(リジェ>え、先パイは自分の登場人物にそうやって八つ当たりされてるの、ミンチにされて
(裂邪>とんでもねぇな、おい・・・
俺はグロ苦手だから、そこまではしない
(リジェ>よ、よかtt
(裂邪>ただ、
(リジェ>ごごご、ごめんなさいごめんなさい! ハンバーグでも餃子でも何にでもなるから許して・・・
(裂邪>は?
(リジェ>え、先パイは自分の登場人物にそうやって八つ当たりされてるの、ミンチにされて
(裂邪>とんでもねぇな、おい・・・
俺はグロ苦手だから、そこまではしない
(リジェ>よ、よかtt
(裂邪>ただ、
ひらり、ワンピースを捲った
(リジェ>キャアアアアアア!?///
(裂邪>あーやっぱ穿いてないんだ、痴ロリっ子だったんだ
(リジェ>や、やめろよ変態!
(裂邪>ノーパンでうろついてる奴に変態呼ばわりされたくない
(リジェ>うっ・・・
(裂邪>それに、『何にでもなるから許して』って言ったよな?
だったらなって貰うぞ、俺の奴隷に
(リジェ>え・・・や、やだ、そんな・・・
(裂邪>お前に拒否権はねぇぞ? 壊れるまで遊んでやるからなぁ・・・ウヒヒヒヒヒヒ
(裂邪>あーやっぱ穿いてないんだ、痴ロリっ子だったんだ
(リジェ>や、やめろよ変態!
(裂邪>ノーパンでうろついてる奴に変態呼ばわりされたくない
(リジェ>うっ・・・
(裂邪>それに、『何にでもなるから許して』って言ったよな?
だったらなって貰うぞ、俺の奴隷に
(リジェ>え・・・や、やだ、そんな・・・
(裂邪>お前に拒否権はねぇぞ? 壊れるまで遊んでやるからなぁ・・・ウヒヒヒヒヒヒ
† † † † † † †
どのくらい経っただろうか
目の前には、下半身は赤に、上半身は白に塗れた黄緑のロングヘアの少女がぐったりと横たわっていた
いやぁ、魔女って凄いね、再生できるんだ
お陰で永遠に良い締まり具合を堪能できたよ
目の前には、下半身は赤に、上半身は白に塗れた黄緑のロングヘアの少女がぐったりと横たわっていた
いやぁ、魔女って凄いね、再生できるんだ
お陰で永遠に良い締まり具合を堪能できたよ
(裂邪>・・・ふぅ、そろそろ帰るか。また明日来るわ
(リジェ>ふぁ、ふぁい・・・お待ち、しておりまひゅ・・・
(裂邪>おう、次妙な真似したらもっと恥ずかしい目に合わせてやるからな
(リジェ>仰せのままに・・・裂邪様ぁ♪
(リジェ>ふぁ、ふぁい・・・お待ち、しておりまひゅ・・・
(裂邪>おう、次妙な真似したらもっと恥ずかしい目に合わせてやるからな
(リジェ>仰せのままに・・・裂邪様ぁ♪
『創造主の分身』だとか『運命を変える』だとか偉そうな事言ってた癖に堕ちたものだな
蔑むように、痙攣している少女を睨みながら、俺はその空間から立ち去った
蔑むように、痙攣している少女を睨みながら、俺はその空間から立ち去った
数日して、その「デジャヴュ」事件は幕を閉じた訳だが、
何故か俺は、ローゼちゃんに長時間に渡る説教を喰らったのであった
何故か俺は、ローゼちゃんに長時間に渡る説教を喰らったのであった
(ローゼ>「デジャヴュ」の現象を利用して淫らな行為に勤しむのはいけませんわ!
幸い何事も無かったようだけれど、今度目撃したら「組織」の名において拘束致しますわよ!
(裂邪>ごめんなさい・・・以後気を付けます・・・orz
幸い何事も無かったようだけれど、今度目撃したら「組織」の名において拘束致しますわよ!
(裂邪>ごめんなさい・・・以後気を付けます・・・orz
...To be Continued