……誰もいなくなった、漆黒の空間に
ひらり、一頭の漆黒の蝶が迷い込んできた
ひらり、一頭の漆黒の蝶が迷い込んできた
いや
迷い込んできたのでは、ない
それは、確かな意志を持って、そこに入り込んでいた
迷い込んできたのでは、ない
それは、確かな意志を持って、そこに入り込んでいた
一頭、二頭と、蝶は増えていき、やがて、群れとなり、一箇所に集まっていく
そして…その蝶が消えた時、そこには、一人の青年が立っていた
長身に細身の体、ぶかぶかのローブを身に纏い、その長身よりも長い杖を持った青年
そして…その蝶が消えた時、そこには、一人の青年が立っていた
長身に細身の体、ぶかぶかのローブを身に纏い、その長身よりも長い杖を持った青年
青年は、辺りを見回して…つい、と杖の先端を、足元に向けた
何かを、川底から探し当てるような動きをする
何かを、川底から探し当てるような動きをする
すると………じゃらり
大量のカケラが、そこに出現した
青年はその場に座り込むと、一個一個、カケラを確認しだす
大量のカケラが、そこに出現した
青年はその場に座り込むと、一個一個、カケラを確認しだす
「これも………これも、これも。全部、「悪魔の脚本」かよ」
吐き捨てるように、青年は口にする
目の前に広がる、無数の悪魔の脚本のカケラ
無数の未来の大半が、彼にとって、忌むべき、決してそうなってほしくないと願う未来ばかり
目の前に広がる、無数の悪魔の脚本のカケラ
無数の未来の大半が、彼にとって、忌むべき、決してそうなってほしくないと願う未来ばかり
「……てめぇらの好きにさせるかよ。この悪魔の脚本全て、俺様が否定してやる。俺様の素敵な魔法の力を持ってすれば……てめぇらの脚本を否定する事くらい、できるんだからな」
憎々しげに、青年はそう口にして
無数の最悪の未来可能性全てを、丹念にチェックし続けると言う、気の狂いそうな作業に没頭するのだった
無数の最悪の未来可能性全てを、丹念にチェックし続けると言う、気の狂いそうな作業に没頭するのだった
to be … ?