現れた、刀を持った和装の少女…羅菜の言葉に
カラミティは、くっくと笑う
カラミティは、くっくと笑う
「退かなかったら……どうするんだ?」
ひらり、ひらり
カラミティの周囲を、漆黒の蝶が舞う
どこから現れているのか、それは増える一方だ
カラミティの周囲を、漆黒の蝶が舞う
どこから現れているのか、それは増える一方だ
「退かぬと言うのなら……力付くで、追い払うのみ」
切っ先をカラミティに向けたまま、そう告げた羅菜
くっくっく、と
カラミティは、ますます笑う
くっくっく、と
カラミティは、ますます笑う
「侍だかなんだか知らねぇが……できるのか?そんな事。この大魔法使いのカラミティ様に、そんな刃が届くかなぁ?」
けらけら笑うカラミティ
己の勝利を、確信している様子だ
己の勝利を、確信している様子だ
…先ほどの、斬撃を避けた能力
漆黒の蝶の群れへと姿を変えられると、攻撃を当てるのは難しくなる
ただでさえ、カラミティの周囲を飛ぶ蝶の燐分のせいで、視界がかなり悪くなってきつつある
羅菜とニーナにとって…戦況はどこまでも、不利だ
漆黒の蝶の群れへと姿を変えられると、攻撃を当てるのは難しくなる
ただでさえ、カラミティの周囲を飛ぶ蝶の燐分のせいで、視界がかなり悪くなってきつつある
羅菜とニーナにとって…戦況はどこまでも、不利だ
「悪魔の手先を、逃がす訳にはいきません!」
ニーナが、十字架を振るおうとする
その様子を、カラミティは馬鹿にしたように見下すだけだ
その様子を、カラミティは馬鹿にしたように見下すだけだ
「…ばっかみてぇ」
十字架が、空を切る
やはり、カラミティは漆黒の蝶の群れに姿を変えて、ニーナの攻撃を避けた
羅菜の残撃が、何頭かの蝶を切り裂いたが…しかし、切り裂かれた蝶は、ただ幻のように消え去るだけ
カラミティに、ダメージが入らない
やはり、カラミティは漆黒の蝶の群れに姿を変えて、ニーナの攻撃を避けた
羅菜の残撃が、何頭かの蝶を切り裂いたが…しかし、切り裂かれた蝶は、ただ幻のように消え去るだけ
カラミティに、ダメージが入らない
「何も知らない、糞餓鬼が。自分が何をしているのかも、わかっていない癖に」
「何を……っ!」
「何を……っ!」
激昂したように、十字架を振り回すニーナ
…羅菜は、カラミティの発言に、やや、違和感を覚えた
わずか、ほんのわずか、だが……ニーナを、気遣っているような
その上で、何か警告しているような…そんな、印象
…羅菜は、カラミティの発言に、やや、違和感を覚えた
わずか、ほんのわずか、だが……ニーナを、気遣っているような
その上で、何か警告しているような…そんな、印象
ニーナが、攻撃を避けられ、無様に転ぶ
ぶすぶす、いまだ焦げ臭い匂いを発する巨大なオーブンの前で、立ち上がり、再び人型を取ったカラミティを睨みあげている
ぶすぶす、いまだ焦げ臭い匂いを発する巨大なオーブンの前で、立ち上がり、再び人型を取ったカラミティを睨みあげている
…にやりと笑った、カラミティ
杖を振ろうとしたその様子に…カラミティの思考を読み取った梨々が、叫ぶ
杖を振ろうとしたその様子に…カラミティの思考を読み取った梨々が、叫ぶ
「…そのオーブンから、離れるっす!」
「え…」
「遅ぇんだよ!!」
「え…」
「遅ぇんだよ!!」
杖が、振られる
ばたん!!とオーブンの扉が開いて…ひょこひょこひょこ
いい具合に焼けたクッキーマン達が、顔を出してきた
それらは一斉に、ニーナに向かって飛び掛る
ばたん!!とオーブンの扉が開いて…ひょこひょこひょこ
いい具合に焼けたクッキーマン達が、顔を出してきた
それらは一斉に、ニーナに向かって飛び掛る
「っく…!?」
「危ないっ!!」
「危ないっ!!」
ぶん!とニーナの振るった十字架が、そして、羅菜の飛ばした斬撃が、クッキーマン達を砕く
あっさり、砕かれるクッキーマン
所詮、クッキー程度の耐久性しか持ち合わせていないのだ
あっさり、砕かれるクッキーマン
所詮、クッキー程度の耐久性しか持ち合わせていないのだ
ばらばらになって、動かなくなる
「この程度、神のご加護の前では無力デス!」
「へぇ?」
「へぇ?」
にやにやと笑い続けるカラミティ
クッキーマンを見下ろし、告げる
クッキーマンを見下ろし、告げる
「起き上がれ、まだ寝る時間には早いぞ?」
「……っ!?」
「……っ!?」
砕かれたカケラ、一つ一つ
それらが、全て…元のクッキーマンの姿に、戻っていく
数が、増えてしまった
それらが、全て…元のクッキーマンの姿に、戻っていく
数が、増えてしまった
「あっははははははははは!!だから、無駄だって言っただろ?素敵な魔法の前に、勝てる奴なんていないんだよ!!」
けらけらと笑い続けているカラミティ
つい、とまた杖を降った…その、瞬間
つい、とまた杖を降った…その、瞬間
ざあああああああああああああああああああああああああ、と
雨が、降った
血のように赤い、雨が
雨が、降った
血のように赤い、雨が
「わぷっ!?」
「っちょ、こっちまで巻き込まれ…!?」
「っちょ、こっちまで巻き込まれ…!?」
それは、倒れっぱなしだった梨々まで巻き込んで
クッキーマン達に取り囲まれ、逃げ場を失っていたニーナと羅菜をずぶぬれにした
アルコールの匂いが、辺りに充満する
クッキーマン達に取り囲まれ、逃げ場を失っていたニーナと羅菜をずぶぬれにした
アルコールの匂いが、辺りに充満する
「……赤ワイン?」
「あっはははははははは!!夢だろ?空から酒が降ってくる!!あぁ、お子様だから、ジュースの方が良かったかぁ?」
「あっはははははははは!!夢だろ?空から酒が降ってくる!!あぁ、お子様だから、ジュースの方が良かったかぁ?」
けたけたけたけた、と
ずぶぬれのニーナ達を見下ろして笑い続けるカラミティ
ぐっしょり
全身、赤ワインだらけ
匂いだけで酔ってしまいそうな状態だ
ずぶぬれのニーナ達を見下ろして笑い続けるカラミティ
ぐっしょり
全身、赤ワインだらけ
匂いだけで酔ってしまいそうな状態だ
「あー、笑った…じゃ、俺様帰るから」
「な……ま、待ちなさい!!」
「な……ま、待ちなさい!!」
ニーナは、カラミティの後を追おうとするが
…微妙に、赤ワインで酔ったのだろうか
足元がおぼつかず、転んでしまう
…微妙に、赤ワインで酔ったのだろうか
足元がおぼつかず、転んでしまう
「っは……真実に気付かない、真実を見ようともしない餓鬼が。そんな餓鬼に殺されるようじゃあ、千年も独りで生きるなんざ、できやしねぇんだよ」
ぼそり
最後に、そう言って
カラミティは漆黒の蝶の群れへと姿を変えて、姿を消した
蝶達は空を飛びさり、やがて見えなくなって
……後には、12体の死体に、巨大なオーブン、赤ワインだらけになって動かなくなった無数のクッキーマン、そして、ずぶぬれの幼女二人と女性一人…と、散々なありさまが残されたのだった
最後に、そう言って
カラミティは漆黒の蝶の群れへと姿を変えて、姿を消した
蝶達は空を飛びさり、やがて見えなくなって
……後には、12体の死体に、巨大なオーブン、赤ワインだらけになって動かなくなった無数のクッキーマン、そして、ずぶぬれの幼女二人と女性一人…と、散々なありさまが残されたのだった
続くかどうか不明