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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 我が願いに踊れ贄共・拷問狂と鳥使い-02

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 学校町にて、自由行動をしている13使徒」達
 そのうちの二人、シモネタとクラリッサ
 この二人は、今…

「ねぇン、クラリッサ。今の位置、わかったぁン?」
「………もうちょっと」

 軽く、迷子になっていた
 まぁ、目的地へ行く方法がわからないのである
 繁華街にて、大きな案内板を前に、二人は若干、途方に暮れていた

 一応、日本に来る前に、カイザーの指導の下、日本語はそれなりに勉強してきた
 おかげで、日常会話程度ならなんとかなる自信はある
 ただ……二人とも、若干、漢字の読みは苦手であった
 不親切な事に、二人が見ていた案内板は、日本語表記のみなのだ
 ……自分たちの現在位置すら、かなり危うい

「…多分、今は、ここ…?」
「で、私達は、本屋か図書館に行きたいのよねン」
「……考える」

 把握したつもりで、把握できているかどうか危うい、現在位置
 さらに、そこから本屋もしくは図書館の位置の把握……さて、できるか?
 まったくもって、日本語という奴は厄介な難敵である
 ひらがなカタカナに加えて漢字とは……なぜ、一つに統一してくれないのだ
 二人が、いっそ戦闘並みに苦しい戦いを強いられていると

「あの」

 と
 声を、掛けられた

 二人は、ほぼ同時に、声の方向へと視線をやる
 見ると、そこには青い髪の少女と、黒い髪の少年の姿があった
 声をかけてきたのは、少女の方
 ……恋人同士なのだろうか、二人はしっかりと手をつないでいる

「あの…どうか、なさったんですか?」

 少女は、心配そうにクラリッサ達にそう訪ねてきた
 先ほどから何十分も、案内板を前に唸っていた二人
 迷っていると、そう判断されたのだろう

 シモネッタは、見栄からか答えることに戸惑ったようだが…

「…本屋か、図書館に行きたい。でも、場所がわからない。場所がわかるなら、教えてもらえるとありがたい」

 クラリッサは、正直に答えた
 このまま、ここで当てもなく悩み続けるより、教えてもらえるなら教えてもらったほうが良い

「本屋なら、この位置だけど」

 つい、と少年が案内板を指してきた
 推定現在地から、そう遠くない

「…現在位置は、ここ?」

 つ、と、推定現在位置を指して尋ねるクラリッサ
 合っていればよいのだが…

「はい、そこですよ」
「……向きは、あっち?」
「いや、向こう」

 一々、親切に教えてくれる二人
 右も左もわからない同然だったので、かなりありがたい

「ありがとぉン、二人とも、親切ねぇ」

 ぽふぽふ
 シモネッタが、少年と少女の頭をなでる
 ヒールの高い靴を履いているので、自然とシモネッタの方が背が高いのだ
 ……シスター服にヒールの高い靴の組み合わせ、というのはどうかと思うのだが
 まぁ、シモネッタの場合、シスター服の下はすごいことになっているので、それと比べればヒールの高い靴くらいは許されるだろう、多分

「いえ、どういたしまして」

 照れたような表情の少女
 少年の方は、照れているような、なぜか悶絶しているような、そんな表情だ

 ……さて
 親切にしてもらったならば、礼の一つもしなければ
 どうしようか、と考えたクラリッサ
 …懐から、綺麗な鳥の羽を取り出した

 鳥を使役する能力を持つクラリッサ
 こうやって、時々、綺麗な羽を手に入れる事があるのだ
 それを使って、どうにかするというよう能力は、彼女にはない
 ただ、なんとなく綺麗だからとっておいていたその程度のものではあるが…

「……これ」
「え?」
「お礼」

 そっと、少女の髪に、髪飾りのように飾り付けてやる
 ちょうど、少女の鮮やかな青い色の髪に、その羽はよく似合った

「お、ミナワ、よく似合ってて可愛い」
「え、あ、そ、そうですか?」

 少年の言葉に、ミナワ、と呼ばれたその少女は照れたように真っ赤になっている
 ほほえましくて、かわいらしい

「あらン。ラブラブねぇン?」
「え、あ、あの!?」
「…シモネッタ、からかっちゃ、ダメ」

 少女の様子をからかうシモネッタを、クラリッサは制した
 せっかくお世話になったのに、からかうのはよくない

「んもぅ、まじめねぇ、クラリッサは」
「……あぁいうのは、からかっちゃ、ダメ」

 クラリッサの言葉に、はいはい、とシモネッタは苦笑する
 …どうして、シモネッタは、こうも人をからかうのが好きなのだろうか

 もっとも……自分はそんなシモネッタの明るさに、ずいぶんと助けられているのだが
 クラリッサはそう考え、小さく苦笑した

「……本当に、ありがとう。シモネッタが、ごめんなさい」
「あ、いや、大丈夫」

 少年に、改めて頭を下げるクラリッサ
 そして、少年と少女に微笑みかける

「…本当に、ありがとう。あなた方に、神の祝福がありますように」

 と、小さく、祈りをささげて、二人と別れた
 シモネッタと一緒に、本屋に向かって歩き出す

「親切な子がいて、助かったわねン」
「…神のお導き」
「ふふっ、そうねン」

 迷った時は焦ったが、どうにかなった
 あの親切な少年と少女に、神の祝福が下りてくれればいい
 クラリッサは、そう願う

「……ふふふぅ。本屋に、拷問器具のカタログとかないかしらぁン…」
「…そんな物が普通に並んでる本屋は、嫌」

 …相方の趣味に、若干の頭痛を覚えながらも
 しかし、共に行動する事に不快さは感じず、小さく笑みをこぼしたのだった


 ………友の本性に、まだ、彼女は気づかない



to be … ?




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