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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 我が願いに踊れ贄共・拷問狂と鳥使い-03

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だれでも歓迎! 編集
「まぁ、「教会」の「13使徒」が」
「……お前達にとっても、他人事ではないだろう」

 はらはら、はらはら
 雪が舞い散る仲、歩いている男女
 ……間違っても、恋人などと言う仲には見えないだろう
 実際、そうではないのだから問題はない
 かたや、50代の男性
 かたや、うら若き少女
 親子とみられてもおかしくない年齢差だ

 ……もっとも、実際には
 少女の方が、男性よりもずっと年上なのだが

 男性は小さくため息をつきながら続ける

「……いや、正確には「お前」にとって、他人事ではなかろう、トライレス」
「そういえば、そうですわねぇ」

 ころころと、ほほ笑む少女……トライレス
 「第三帝国」の所属の契約者…否、すでに「飲まれた」存在である

 男性の言うとおり、「教会」の…それも、強硬派筆頭のエイブラハムの部下である「13使徒」が学校町に来ているというそれは、トライレスにとっては他人事ではないはずだ
 彼女は、彼女を飲み込んだ存在の関係でか、「教会」には何度も敵視され、拷問を受けた事も一度や二度ではないのだ

「わざわざ、伝えてくださって、ありがとうございます。Mr.アサヒナ」
「…「第三帝国」は取引相手だからな」

 淡々と、トライレスの言葉に答える男性…朝比奈 秀雄
 「第三帝国」も、遅かれ早かれ、「教会」が学校町に入り込んだ情報は手に入れるだろうが、それでも伝えたのは、やはり、トライレスと言う「教会」から狙われる存在がいるからだ
 取引相手に不利益が生じる可能性があるならば、フォローした方が良いだろう
 ……都市伝説嫌いの秀雄にとって、トライレスはあまり好かない相手ではあるが
 さすがに、私情を混ぜるわけにもいくまい

「ところで、よろしいのかしら?」
「………何がだ」
「私と並んでいて、奥様がヤキモチ焼かないかしら?」

 ころころと微笑みながら、そんな事を告げてきたトライレス
 明らかに、面白がっている表情だ
 秀雄は小さくため息をつく

「……さすがのアレも、お前のような少女の姿をした者相手にヤキモチなど……」

 ………
 …………
 ……………

 す、す、す、と
 やや、トライレスから距離をとった秀雄
 あらあら、とトライレスは面白がって微笑み続ける

「仲が宜しいのね」
「…………」

 サングラスの下から、金色の瞳でじろり、トライレスを睨み付ける秀雄

 ……が、ぴたり
 ふと、歩みを止めた
 トライレスも、同じように、足を止める
 ………そして、空を見上げた

「……あらあら」

 天から、降りてくる者達

 たくさんの
 たくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんのたくさんの
 烏の、群れ
 空を覆いつくほどの、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏、烏
 真っ黒な群れが、殺意をむき出して急降下してくる
 狙いは………

「あらまぁ」

 どうしましょうか、と小首をかしげている………トライレス
 逃げても無駄だと判断したのか、迎撃するつもりなのか、トライレスは逃げようともしない

 ……再び
 秀雄が、小さくため息をついたようだった

 ぎろり、と
 空を覆い尽くす烏の群れを、秀雄が睨み付ける

 ------威圧感
 強い、強い………生物に本能的恐怖を抱かせる、それ
 空気をかすかに振動させるほどの威圧感が、烏の群れに叩きつけられる

 ギャアギャアと、烏達が悲鳴を上げた
 統率のとれていた動きがバラバラになり、何者かの支配下から解放されて、ちりぢりに飛び去っていく

「あらあら、私でも、どうにかできましたのに」
「……ヘタに毒ガスなど使われて、巻き添えにはなりたくない」

 三度目の、ため息
 烏達を自主的に追い払ったのは、口にした理由が一つ
 …そして、もう一つ

「…雑魚にかまっている隙に、攻撃などされたくはないだろう」
「……それも、そうですわね」

 向けられる、むき出しの敵意、殺意
 気配を隠そうとしているつもりなのだろうが、この濃密な敵意を、殺意を隠しきれていないのでは、意味がない

「隠れていないで、姿を現したらどう?」

 長髪の意味も込めて、トライレスは殺意の発信源に声をかける

 ……ゆらり
 姿を現したのは、高校生ほどの年齢と思われる………カソックをまとった、少女
 銀のロザリオが、その胸元で揺れている

「あら……「悪魔の事を話すと悪魔が現れる」とはこの事かしら?」

 微笑み、トライレスは少女を見つめた
 どこか、獲物を見るような目だ
 ついでに、見定める
 さて、自分は……あの少女から、恨みを買うようなことをしただろうか
 まぁ……自分が「トライレス」である以上、明らかに「教会」関係者たるあの少女から、問答無用で攻撃される可能性は否定できないのだが

(………あら?)

 少女を見ていて…トライレスは、どこか、見覚えがあるような気がした

 遠い遠い、昔の記憶に、引っかかる
 あれは、確か、魔女狩りに巻き込まれた時だったか?
 「教会」の魔女狩りメンバーの中に………似た、姿が……

「……っ魔女め、悪魔の手先めっ!!」

 少女が、叫ぶ
 まっすぐなまっすぐな、憎悪を向けて

 つ、と、天に向かって真っすぐに手を伸ばす少女
 再び、空を鳥が覆い始める
 今度は、烏だけじゃない
 学校町中の鳥を集めたかのように、さまざまな鳥が集まっている
 ……鳥類を召還、もしくは使役する能力か
 相手の契約都市伝説を推理するトライレス

 ……いいや、面倒くさい
 先手必勝
 捕まえて、目的を吐かせた方が早いかもしれない

 少女を、首輪でもってとらえようとするトライレス


 -----ガキィン!!!


 首輪は、狙いたがわず少女をとらえる……

 ……が
 …はず、だったのだ

「あら?」

 しかし
 首輪がとらえたのは、少女、では、なく

「鉄の処女?」

 そう
 トライレスも愛用の拷問器具、鉄の処女
 首輪がとらえてしまったのは、それだった

「んもぅ、ダメじゃないのン、クラリッサァ」

 クラリッサと呼ばれたその少女は、カソックをまとった長身の女性によって、羽交い絞めにされていた

「っ放して、シモネッタ!やっと、やっと先祖の仇を見つけて……!」
「気持ちはわかるけどぉン、まだ、派手なことはやっちゃダメって言われてるでしょぉン?」

 シモネッタと言う女性の言葉に…クラリッサは、悔しげな表情を浮かべて
 じろり、激しい殺意をともして、トライレスを睨み付ける

 そんなクラリッサの様子に、シモネッタは苦笑して……
 …いや
 楽しんでいるように、笑っていた

「…御免なさいねぇン?この子ってば、あなたに先祖を殺されてるから、あなたをとぉっても恨んでいるのぉン。大目に見てあげてねぇン?」
「あらあら、先に殺されそうになったのはこちらであって正当防衛だったのに、そんなことで恨まれても困るわ」

 それに、と
 トライレスは、さわやかな高原の風のような笑みを浮かべた

「逃がすと思っているのかしら?」

 今度は、鉄の処女を出現させたトライレス
 シモネッタを、それでとらえようとする
 …だが

「---あはぁンっ、さすがはトライレス、素敵な鉄の処女だわぁン」

 うっとりと、出現した鉄の処女を見つめたシモネッタ
 っひゅん!!と
 手元に出現させた鞭が、その鉄の処女をとらえた
 ぐるぐる巻きにされたそれは獲物を捕らえられず、沈黙する

「お持ち帰りさせていただくわン……これが、お返しよぉン!!」

 ばくん!!と
 トライレスの、背後に……大口を開けた鉄の処女が、出現した
 それは、トライレスを捕縛範囲に収め、その口を閉じようとする

 しかし………ごがっ!!と言う鈍い音と共に、それは阻止される
 「黄金伝説のドラゴン」の力を引き出した秀雄が、鉄の処女を殴り飛ばしたのだ

 ごん、がん、と音をたててアスファルトの上をバウンドしていき、いびつに歪んだ鉄の処女は沈黙する


 ---ばさぁ!!と
 シモネッタは、背中から青紫に燃え盛る炎の翼をはやして
 クラリッサは、大鷲を思わせる鳥の羽をはやして、大空へと飛び立っていた


 もはや、トライレスの能力の、範囲外
 秀雄なら飛んで追うこともできるが、リスクが大きすぎる


「---覚えておきなさい、トライレス!!ネッセルローデ家の名に懸けて!!お前は、私が殺す!!!」


 たっぷりの、たっぷりの
 何代にもわたる憎悪を込めた、クラリッサの叫びを最後に
 シモネッタとクラリッサは、トライレスと秀雄の視界から、完全に消え去っていったのだった








to be … ?





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