はらはら、はらはらと
静かに、雪が降り続ける
吐き出す息が、白い
静かに、雪が降り続ける
吐き出す息が、白い
「……さて、この雪はまだ2,3日続くか」
店を出て、直希は空を見上げた
雲に覆われた空、雪が降り続ける
雲に覆われた空、雪が降り続ける
新たに手に入った資料
後で、新島 友美に渡さなければ
彼女が、彼女達がこの街から逃げないというのならば、少しでも彼女達の身に危険が及ぶ可能性を削るしかない
後で、新島 友美に渡さなければ
彼女が、彼女達がこの街から逃げないというのならば、少しでも彼女達の身に危険が及ぶ可能性を削るしかない
「ふむ、だが、その前に」
その前に
片づけるべき用件がある
片づけるべき用件がある
「いい加減、背後からついてくるのはやめてもらえるとありがたいのだが。特に、人を尋ねる時などは」
「あぁっ!気づいてもらえるなんて嬉しいですっ!!」
「いっそ、永遠に気づきたくなかった」
「あぁっ!気づいてもらえるなんて嬉しいですっ!!」
「いっそ、永遠に気づきたくなかった」
己の後をついてきていたマゾサンタに気づき、直希は深々とため息をついた
……まったく、油断も隙もない
……まったく、油断も隙もない
「君に与えた情報、君の契約者にも渡したかね?」
「もちろんです!そして、あの資料は私、家宝にさせていただきます!!」
「…子孫は、その家宝を処分すべきだな。家の名誉にかけて」
「もちろんです!そして、あの資料は私、家宝にさせていただきます!!」
「…子孫は、その家宝を処分すべきだな。家の名誉にかけて」
どれだけ突っ込みを入れようとも、マゾは悦ぶだけである
それでも、どうにも突っ込みを入れずにはいられない
…突っ込めなかったら、負けな気がするのだ
何に負けるのかはわからないが
それでも、どうにも突っ込みを入れずにはいられない
…突っ込めなかったら、負けな気がするのだ
何に負けるのかはわからないが
「まぁ、良い。少々そこでじっとしていたまえ」
「?はい」
「?はい」
大人しく、言われた通りにするマゾサンタ
直希は、先ほど店で購入したそれを、紙袋から取り出し
直希は、先ほど店で購入したそれを、紙袋から取り出し
ぱさり
マゾサンタの肩に、かけた
マゾサンタの肩に、かけた
「え?」
…それは、赤い布地に、白いファーとボンボンがついたケープ
ふわふわと、暖かい
ふわふわと、暖かい
つ、と、続けて、マゾサンタの手を取った直希
肘辺りまで覆う、赤い手袋をつけてやる
肘辺りまで覆う、赤い手袋をつけてやる
ノースリーブミニスカワンピースなどと言う、冬にふさわしくない衣服だったマゾサンタ
あっという間に、ある程度冬にふさわしい服装になる
あっという間に、ある程度冬にふさわしい服装になる
「後は………さすがに、タイツはここで身に着けさせる訳にはいかんな。渡しておくから、後で身に着けるといい」
「いっそ、ここで身に着けるのもまた羞恥プレイで!!」
「僕にとっての羞恥プレイになる故、勘弁してくれ」
「いっそ、ここで身に着けるのもまた羞恥プレイで!!」
「僕にとっての羞恥プレイになる故、勘弁してくれ」
小さく苦笑し、紙袋ごと、残りひとつ、彼女の為に買った真っ赤なタイツと真っ白なタイツを、押し付けた
これで、いい
これで、いい
「一応仮にも時として、外見は年頃のレディなのだ。この季節に、寒そうな姿はやめてくれ。僕の方が風邪をひきそうだ」
理由は、それだけでしかい
他に理由などない
……本当に、ただそれだけ
他に理由などない
……本当に、ただそれだけ
この行為で、相手が喜ぼうがどうしようが
こちらの知った事ではない
こちらの知った事ではない
「では、僕はこれで。他にも用があるのでね………あぁ、そうそう。先日渡した資料の追加資料として、「13使徒」全員の顔写真が手に入ったのだよ。君の携帯にメールで送っておいたから、後で君の契約者共々確認するが良い」
マゾを置いて、この場を立ち去る
ついてこようとしたら………あぁ、カマエルかゾフィエルに頼んで、どっかの壁に貼り付けにさせればいいだろう
目立つと困るから、路地裏辺りで
ついてこようとしたら………あぁ、カマエルかゾフィエルに頼んで、どっかの壁に貼り付けにさせればいいだろう
目立つと困るから、路地裏辺りで
「……さて」
自らも携帯で、その画像を確認する
「13使徒」達の、その顔を
「13使徒」達の、その顔を
………その中の、一人
「終末の火」 レティ・ルーニー
「終末の火」 レティ・ルーニー
「やれやれ。こんなところで見つかるとは。はて、あの夫婦の一人娘は外見こそ可愛らしく育ったが、はて、どのような性格に育ったやら、予想すればするほどなんとも不安」
誰に言うでなく呟き、直希は雑踏の中に入り込み、姿を消していく
己の向かう先の未来に何があるのか、まだ、気づかぬままに
to be … ?