《ベッドの下の男》
たまに思うことがある。
どうして都市伝説は人間と契約するのだろうと。
忘れられないようにするなら脅かすだけで十分なはずだ。
それをわざわざ契約といったある意味で非効率的な手段を用いる理由は――
どうして都市伝説は人間と契約するのだろうと。
忘れられないようにするなら脅かすだけで十分なはずだ。
それをわざわざ契約といったある意味で非効率的な手段を用いる理由は――
ま、考えてもわからないんだけどね。
その辺の小難しいことはどっかのお偉いさんに任しておくことにしよう。
ただの一般人であるぼくには全く持って関係のないことだ。
ただの一般人であるぼくには全く持って関係のないことだ。
ただ一個だけわかってることがある。
今ぼくの部屋に居る都市伝説は契約云々は一切関係なしにぼくへの嫌がらせのためだけに居る。
今ぼくの部屋に居る都市伝説は契約云々は一切関係なしにぼくへの嫌がらせのためだけに居る。
ぼくのベッドの下に隠れている『ベッドの下の男』に限っては、ぼくが怯える様を見て楽しんでいる。
いつか襲われるのではないかとびくびくする様を見てほくそえんでいるんだろう。
そしてきっとぼくが油断した時を狙ってその都市伝説通りにぼくを殺す気でいるはずだ。
いつか襲われるのではないかとびくびくする様を見てほくそえんでいるんだろう。
そしてきっとぼくが油断した時を狙ってその都市伝説通りにぼくを殺す気でいるはずだ。
陰気でいけ好かない野郎だ。
こういう奴は足が臭いに違いない。
この臭いは間違いなく奴の足の臭いだ。水虫野郎め。
こういう奴は足が臭いに違いない。
この臭いは間違いなく奴の足の臭いだ。水虫野郎め。
だが馬鹿め、それもこれも今日までだ。今日がお前の最後の日となるんだ。
アパートのチャイムが鳴り、家にやって来た業者さんが解体済みのベッドを運んでいく。
ふふふ馬鹿め、思い知ったか。
『ベッドの下の男』はベッドがあるから存在できるのであってベッドが無くなれば消え去る運命なのだ。
都市伝説のような脆弱で矮小で足の臭い存在が人間様に敵うと思うな!
ふふふ馬鹿め、思い知ったか。
『ベッドの下の男』はベッドがあるから存在できるのであってベッドが無くなれば消え去る運命なのだ。
都市伝説のような脆弱で矮小で足の臭い存在が人間様に敵うと思うな!
とまあ、そんな感じでかる~く都市伝説を撃退したぼくだったが、ひとつだけ予想だにしていなかったことがある。
どうやら足が臭いのはぼくだったらしい。