「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ぼくの物語-08

最終更新:

sougiya

- view
だれでも歓迎! 編集
《マイナスイオンは体にいい》

 ふと思う。
 都市伝説って一体なんだ?
 妖怪の一種であるように見えて、違うものもある。
 例えば『マイナスイオンは体にいい』なんてのも都市伝説のような扱いだが、あれは疑似科学とやらじゃなかったか。

 妖怪や幽霊をひとくくりにしてプラズマだ、なんて無粋なことは言わないが『マイナスイオンは体にいい』というのはどこか違う。
 そもそもあんなことを言い出したのは誰だ。
 問い詰めたい、小一時間ほど問い詰めたい。

 本当に体にいいのなら、ぼくの爺さんを治してみろよと言いたい。
 できないんだろう、このヘタレ都市伝説め。
 てめえなんかヘタレ伝説だ。

 まあ、一〇三歳まで生きたぼくの爺さんはとっくの昔に鬼籍に入っているが。
 その爺さんの五十回忌を今まさにやっている最中なわけだが。
 というか足が痺れてヤバ過ぎるのでどうでもいいことを考えて足の痺れから逃避しているだけだが。
 寺のエアコンにマイナスイオンの文字が見えたから空想に浸っていただけであって、実際何でも良かったわけだが。
 うん、本当にヤバい。
 ああもう畜生。

 坊主お経長過ぎ。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー