「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 業物一閃-07

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―Episode7 圧倒せし業物―


 いい加減櫓と戦うのも飽きた。もう少し骨のある奴と戦いたい。そう思っていた矢先―
 後ろから殺気!俺はすぐさま飛び退く。
 さっきまで俺がいた場所は小さなクレーターが出来上がってた。
 見るとそこには、なんかアメコミヒーローみたいな服の男がいた。
 出っ張った腹に金髪。まさに生粋のアメリカ人みたいな体形しやがって。しかもぴっちりしたボディスーツに目隠しまでしちゃって。
 「ヒーロー見参ってか。生憎お前はヒーローじゃねえ!!」
 そう言って俺はカッターを取り出す。
 「薙ぎ払え、"備前長船"!」
 今回の"長光"、銘は"備前国長船住左近将監長光造"である。…大丈夫か不安だ。(国宝クラスではあるが、"大般若"や"遠江"と比べるとパッとしないのだ。)
 「いくぜ、小次郎!」
 「合点!」
 ヒーローみたいなおっさんに俺と小次郎が同時に斬りかかる。しかし―
 おっさんは両手で2本の剣を抑えていた。そして俺達の剣戟を跳ね返す。
 「このおっさん、只者じゃない!」
 どこかで聞いた事があるぞ?確か―
 思い出す最中に意外な人物から返答が返ってきた。
 「み○たー・い○くれ○ぃ○る、とか言う奴ではないか?」
 …ちょっと待て、小次郎。なんでお前が知ってるんだ?
 脳内突っ込みはさておいて、間合いを取ろうと下がった時―
 おっさんが有り得ないスピードで突っ込んできた!流石はアメコミっぽいヒーロー。
 俺はすんでの所で避ける。そしてまたおっさんが突っ込んできた。今度は避けきれず刀で防御する。
 だ…駄目だ…!!力が違いすぎる!!!そして―

 パキーン!!刀が折れた。いや、正確にはカッターナイフが折れた。中心から横に亀裂が入った形で。
 「…貴様、俺の刀を折ったな?その所業、万死に値する!」
 俺はすかさず懐からもう一本カッターを取り出す。
 「薙ぎ払え、"備前長船"!!」
 2回目となるこの口上、今回ははじめての登場、太刀"備前長船兼光"だ。
 「我が刀を折りしその所業、貴様の死をもって償わせてやろうっ!」
 俺は無駄のない動きでアメ公の贅肉を、その身に纏うピチピチのボディスーツを傷つけることなく断ち切る。
 いくらヒーローとはいえ、流石にアメ公も痛がっている。俺は刀をしまいながら、
 「このくらいでは済まされん!小次郎、勝手に入って来るなよ?」
 「お主がそう言うのなら…その代わりこの目にしかと焼きつけてくれようぞ、我が"巌流"の辿り着いた末を!」
 そう言って小次郎は一歩引いた。
 「言われなくたって…!」
 俺は再び力だけのアメ公と相対した。正直反吐が出る。ディ○ニーよ、少しはマー○ルを見習いやがれ。
 「己が極めし"巌流"最終奥義…」
 刀を持つ手に力が入る。アメ公が鬼の形相で馬鹿の一つ覚えみたいにこちらに突っ込んでくる。
 ―俺は一瞬で刀を抜き、突っ込んでくるアメ公を斬って、そして刀を納める。居合抜きだ。
 「…最終奥義、居合"燕返し・参段"。」
 そして、アメ公はスーツから大量の赤い液体を滴らせながら、ゆっくりと倒れて行く。
 「…ふう、なんとかなったな。」
 「うぬが大成させしこの"巌流"、我はなかなか気に入ったぞ。正直言うと、当時居合はやってなかったがの。」
 「こまけぇこたぁいいんだよ!この居合は俺が独自に完成させたものなんだからな。」
 「というと我流か?」
 「そうじゃない。れっきとした"巌流"だ。といっても、斬り払いは"燕返し"で、それを独学で居合に持って行っただけだ。」
 そう、だから"燕返し・参段"という名を付けた。
 「だが、幾つかの制限もある。特に小次郎、お前さんの"長光"じゃ居合は不可能だ。長さがあり過ぎるからな。」
 「むう…、早速使うて見ようと思うたのだが…。」
 「そして、居合という性質上、どうしても向こうが寄って来なければ使えない。」
 とりあえず目指すは文具屋か?予備のカッターを手に入れなければ…


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