「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 死ねばよかったのに-06b

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 がしゃん!!
 何かが砕ける音が響く

「……んー」

 ぶんぶんと
 手に持っている獲物を、軽く振り回す菊
 たった今、菊が破壊したそれは、動き出す様子はない

 菊が叩き壊したのは、氷の彫像
 動き回るそれが、今、学校町のいたるところに現れている
 龍一が、それの対処に動いているであろうことを確信し、菊もそれを破壊して回っていたのだが

「……も、動かない?」

 再生する様子のないそれに、首をかしげる菊
 何度か叩き壊して回っていたのだが、そのうち数体は、再び体を再生させて襲い掛かってきたのだ
 そのような状況に対し、菊は至極シンプルな行動をとった

 すなわち
 再生しなくなるまで、ひたすら叩き壊す

 どうやら、その作戦は正解だったようで、叩き壊したその氷の彫像達は、再生してこない
 ……たまたま、うまい事を核毎叩き壊せただけの結果なのだが、菊は知る由もない

「おい、後ろっ!」
「………ん」

 警告の声に従い、菊は持っていた獲物をぶぅん、と振るいながら振り返った
 がしゃん!!と、菊に襲い掛かろうとしていた氷の彫像が、粉々に砕け散る

「もっと緊迫感を持て、あんたは!」
「………気を付ける」

 警告を発したのは、コートを着た青年
 そのコートの腕の裾からは、じゅるじゅるとタコの足がはみ出している
 ……人食いタコ、「タコは水死者を食べる」の契約者だ
 先日、故あって菊と軽く戦闘行為を行い………結果的に、菊に助けられた青年
 名前を、多胡 水城
 菊がそのまま家まで(抱えて)持ち帰ってしまい、成行きでそのまま共に行動していた

 それはさておき
 今度は、核毎破壊できなかったらしい
 氷の彫像が、再生しはじめる

「…………ん」
「どうした?」
「…壊れた」

 ぼろっ
 菊が振るっていた獲物が、ぐにゃりと曲がっている
 菊の怪力に、耐えきれなくなったのだろう

 と、言うか
 どうして、こいつは平気で道路標識を引っこ抜けるんだ
 そして、どうやれば、人間の力でこんなにあっさりそれがひん曲がるんだ
 心の底から色々と突っ込みたい水城だが、それどころではない

 菊も水城も、力任せに戦うバトルスタイルだ
 違いがあるとすれば、本人の怪力か、生成して使役する存在の怪力で戦うか、の違いである
 タコを生成して戦う水城の方は、まだいい
 菊の体力には限界があるのだ
 体力も人並み外れている菊とはいえ、うまく核を壊せない限り再生し続ける相手と戦うには、分が悪い
 ついでに言うと、こうやって急ごしらえの武器がたびたび使えなくなるのも、まずい
 相手は表面に強い冷気を纏っており、素手で攻撃を仕掛けると、凍傷を負ってしまう危険性があるからだ

「……ん、これ、使う」
「バス停っ!?」

 ひょい、と
 軽々バス停を持ち上げた菊の様子に、水城は信じられないものを見る目で菊を見る
 …契約による身体能力強化はない、と菊が契約している「死ねばよかったのに」である紫苑は言っていた
 が、それは本当なのか、と疑いたくなる

「…また、来る」
「あぁ、くそ……俺は、あの毒水を使う餓鬼をぶち殺したいってのに!!」
「……無理、っめ」

 氷の彫像達が、菊と水城を囲い込む

 ほどなくして、龍一から菊にメールが入り、氷の彫像達の弱点が判明する事にはなるが
 弱点を貫きにくいこの二人にとって、不利な状況に変わりはないのだった




to be … ?






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