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連載 - 何でも屋ミルク・クロウ-05

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Retsuya

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【何でも屋ミルク・クロウ…奪還者暴れる】

~九重ビル一階~

大企業の本社というのに社員どころか受付嬢すら居ず…不穏な空気が流れる中にアカネを追った二人は居た。

「平日なのに…誰もいない…か」
「これはあからさまに……罠や待ち構えてたりするわよねぇ」
うーんと唸りながら推測を述べる真白
「あぁ、多分な……でも行くしかねぇだろ」
フロアの奥にあるエレベーターへ歩き出す二人
「あれに乗れば直ぐに社長室に行け…っ!?」
エレベーターの手前で大河の右足に何かが足に噛み付く

「ちょいと待ちなよお嬢さん方?」
大河が噛み付いた何かを引き剥がして投げ、そして声のする方向に目を向けると…先ほど自分達が居た入口に鉢巻きをしはっぴ姿の男が現れた。
「何だよ…アンタ?」
相手に警戒し構えを取る大河
「キキ…あっしは、しがない猿回しでご猿よ…」
「猿回しってあの大道芸の?…それが何で此処に?」
仕事姿を想像し頭に疑問符を浮かべる真白
「まぁ、敢えて言うならば私はここのエレベーターを管理するフロアマスターでご猿」
ウキキと笑い商売柄かぺらぺらと喋り出す猿回し
「ということは…アンタをボコれば良いのな」
相手を見据え赤く染まった両腕で猿回しのほうに飛び掛かる大河
「うひゃあ恐いなぁ…まっ、喰らう気なんか毛頭ないですけどね…行け」
男が呟いた瞬間、相手の一歩手前まで近付いていた大河が
「なっ…でっかい毬藻!?」
横から転がって来た茶色い球体に跳ね飛ばされる
「演目…蹴鞠」
猿回しがケラケラと笑いながら呟く
どうやら球体の正体は猿が集合した物のようだ…
「お猿さんが集まってお団子みたいねぇ…暖かそう」
「呑気な事いってる場合かっ!!」
「あっしの『百匹目のサル』を使えば難解な指令だって数百のサル達に出せるんでさぁ」
「チッ…全部倒せないことはないが時間が無いな」
大河が舌打ちをし苛立ちを見せる
「さて次は此方からいかせて貰おうか…」
猿回しが指を細かく動かすと先ほどのように猿達が集まり始める
「演目…嵐」
大量の猿が大河を囲み集中攻撃を仕掛ける様はさながら台風の目の如くの様であった
「どうしろ…ってんだよ」
猿の攻撃をギリギリあしらう大河
「多分…あの猿かな」
そこで今まで動かずにいた真白が動き出した
「真白、何か分かったのか!?」
「えぇ…百匹目の猿は特定数の行動が周りに伝達される都市伝説…つまり何匹かだけ動きが不自然なのが出るのよ…そこの端に居るお猿さんみたいにね!」
今回は真白の後ろに牛が現れ猿回しに向け走り出す
「ぐっ、猿達よ壁を作れっ」
猿回しが慌てて猿の壁を作り出すが赤い影が走り出した時点でもう手遅れだ
「勝ちたいんならせめて犬と雉それから桃太郎連れて出直しな!」
赤い飛び蹴りがボーリングの如く壁となった猿を弾き飛ばし、一番奥の猿を貫く
そしてモノクロの猛進が残された猿回しを突き上げる
「お、お後が…宜しいようで…がはっ…」
床に落下し泡を吹く猿回し
「ウ…キャ…」
同時に伝達役の猿も光に消え操作の手を離れた猿が四方に散っていく
「じゃ、鍵は貰ってくぜ」
相手の服から鍵を奪い取りエレベーターに乗り込む大河達
「待ってろよ…アカネ」
先程よりも鬼の如く禍々しくなった右手を握り締め呟く大河…
「無理は禁物よ大河ちゃん?…貴女の力はリスクが高いんだから…ね?」
大河の肩に手を置く真白
「分かってるよ…分かってるさ」
不安、心配、怒り…負の感情と少しの希望を乗せたエレベーターが登り行く

【何でも屋ミルク・クロウ…奪還者暴れる】

(続く)


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