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連載 - 夢幻泡影-68

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Retsuya

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「…………んぅ」

不意に、ミナワはぱちりと目を覚ました
時は「UFO」での激戦が繰り広げられた日の深夜
月明りに照らされたベッドの上で起き上がると、隣で寝ている筈の裂邪がいない事に気づく
その後すぐに、悲しげに窓の外の月を眺めて立っている彼の視線に気づいた

「…あ、悪い、起こしたか?」
「いえ、何だか眠れなくて」
「そっか…まぁ、あんな事もあったしなぁ」

ヒヒッ、と小さく笑う裂邪
彼女は布団を退けて、スポーツブラとパンツだけの姿を晒して立ち、裂邪の元に歩み寄った

「…今日は本当に、お疲れ様でした」
「あぁ、ミナワもよくやってくれたよ、ありがとう」
「それで、あの……」
「ん、どうした?」

途中で言い淀んだミナワの顔を覗き込むようにして、裂邪は彼女に尋ねる
暫くは彼女もそうしていたが、意を決したように話し始めた

「…実は私、見てたんです。ご主人様が煙の中に消えた後、何をなさってたか」
「――――――――っ!?」

驚きの余りに、彼は一歩後ろに下がった
崩れゆく母艦内での凶行―――異世界の“自分”の殺害

「……ごめん…嫌なもの見せちまったな」
「そんな、謝らなくても…私が、勝手に見ただけですし…」
「…俺さ…ようやく、分かった気がするんだ」
「え?」
「ローゼちゃんが俺に人を殺させたくなかった理由
 レクイエムちゃんが人を殺すのを止められなかった理由」



―――殺人は麻薬ですわ! 1度人を殺してしまえば、歯止めが利かなくなって人を変えてしまう……



―――最初は、大人共だけを殺すつもりでいた。そうするだけで、私の殺意が晴れるはずだった……



「「ティルヴィング」を刺した瞬間の、あの何とも言えない感触が今でも忘れられない…
 吐き気を催すような、でもどこか解放感に満ち溢れたような、そんな感覚に襲われたんだ
 あの感覚を欲した人間が、ナユタみたいな殺人鬼に変わってくんだろうなと、そう思った」

震える身体を抑え込むように、彼は己の身をひしと抱きしめた
自然と、涙が零れ始めていたことに、彼は気づいていなかった

「俺……自分が怖いよ
 あの誘惑に負けたら、どうなっちまうんだろうって
 ただ自分の欲の為に我武者羅に人を殺すようになっちまうんじゃないかって
 そんなこと考えてたら……俺……」
「……裂邪」

ミナワは、そっと優しく、裂邪を抱きしめた

「………ミナワ?」
「そんなに、自分の事を責めないで下さい
 私は、人を殺す事が正しいとは思いません
 ですけど…あの場合は、私も同じ事をしたと思います」
「っ………」
「裂邪が今抱え込んでる苦しみは、きっと、私なんかにはこれっぽっちも分からないと思います
 だから、どんな言葉をかけたら良いのかも、分かりませんけど…
 でも、裂邪のした事は、間違い無く色んな世界の人々を救いました
 嫌な事は全部忘れろとは言えませんけど、そう考えた方が楽になると思いませんか?」

必死に言葉を選びながら、裂邪を宥めようとするミナワの姿に、
彼は心を打たれ、ハグのお返しをした

「ふあっ…」
「ありがとう……うじうじしてるのは俺らしくなかったかな」
「そうですよ。でも、あんな事をしてすぐに開き直る人でもないって事は、私も分かってましたから」
「…ウヒヒヒヒ、やっぱりミナワは凄いよ」
「裂邪ほどではありませんけどね♪」
「どこ触って言ってるんだ;」

猥談も交えながら、裂邪の顔に笑みが戻った
すると、彼はミナワをお姫様抱っこしてベッドに運ぶ

「うひゃんっ、あ、あのっ、裂邪?」
「ところでさ、下着姿で抱きしめられたあげくにアンナトコロ触られるとね、主に腰から下が元気になっちゃう訳ですよ
 と言う訳でミナワ…久しぶりに」
「…も、もぉ、いつもの裂邪じゃないですかぁ、心配して損しちゃいましたよぉ…」

むすっと頬を膨らませる彼女に「ごめんごめん」と謝ると、
裂邪はミナワの唇に己の唇を重ねた


   ...To be Continued

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