「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 陛下と僕と獣の数字-08a

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陛下と僕と獣の数字 第8.5話~wikiの単発作品の殺戮少女を見ると良いかもしれません~】

「というわけです所長、代理として護衛の任務は果たして来ました」

「完璧だ、仕事はそれでオシマイ。あとは好きに遊んでくると良い」

「そうは言いますけど私一人で遊んでこいっていうんですか?」

 不満そうな声を上げてみる。
 電話の向こうから苦笑いするお父さんの声。

「できたら……お父さんと一緒に来たいなあ」

 その直後に猫撫で声で甘えてみる。
 心底可笑しそうにお父さんは笑う。

「済まないがそれはできないな。代わりに今度どこかに連れていこう」

「約束だよ?」

「ああ」

 通話が切れる。
 さて、さっさと帰ることにしよう。
 それにしても……あのセージとかいう人中々イケメンだったなあ。
 反応が初心なところも中々可愛いがいかんせん包容力が足りないのが物足りない。
 愛するより愛されたい私としてはハードボイルドで血と硝煙の香りがして雰囲気がマッチョで(ガチマッチョは引く)、でも捨てきれぬ優しさを漂わせる年上じゃないと駄目なのだ。

「お、メール」

 何台も持っている携帯の一つが鳴る。

「お兄さんからだわ、消去」

 基本的に小言しかないので見ないことにしている。
 友達からのメールはさっさと返信しておこう。
 映画を見に行くからついてこいとのことである。
 初めて会った時から自分勝手なところが変わらないなあ。
 でもそういうところが好きなんだけどね。

「あらこれ……」

 別の携帯にさっそくセージくんからのメールが来ていた。
 うわ……メールだとテンションたかいなあ……。
 適当に色よい返事しておくか。
 あの後お友達にボコボコにされたと思うんだけどどうなんだろう。
 まあその程度でこりるとも思えないんだけどさ。

「あの後は無事に友達に会えました、ありがとうございましたっと」

 偽名を使って接触した相手だから距離を置かなければならないのだろうが嫌いではないタイプだ。
 まあ友達としてメールで探りを入れるのは大事だろうし、お父さんの命令通りしっかり付かず離れずで監視しておこう。
 でもなんで都市伝説の力を使って探ろうとしないんだろう?
 それも含めて私はまだまだ学ぶ必要がある。
 より完璧な兵器でいるために。
 そして同時に完璧な兵器の運用者である為に。

「おや霙さん」

 電車に揺られて家路につく私の前に黄金の伯爵が現れる。

「伯爵様ですか、お父さんを通じて任務については報告がございますのでしばしお待ちください
 少なくともあのセージという人には言われた通りにしました」

「グッド、凡庸な青年ですがその凡庸さが何時か武器になる
 どうしようもなくなったら彼にも陛下を守るために働いてもらいましょう」

 しかし、知り合いの子供にそんな真似をさせるとはこの男も一体どういう神経なのだろう。

「解せぬ、という顔ですね」

「はい」

「仕方ないのですよ、わが友であり師でもある“トト神”を殺したあの少女
 あれは今相当に弱っていますから……少しでも暗殺の為の手駒を増やしたい」

 電車の中でそんなこと大声で言っていいのか?
 ああ、人払いは済んでいるのか。

「期待していますよ、貴女には」

「ありがとうございます」

 事務的に返事をする。
 伯爵はにこりと笑って何処かに行ってしまった。
 電車は家のある街の駅に着く。
 今日もまた悪いこともしていない人の命を奪うような真似をした。
 でもそれは私がお父さんの命令を聞いて私の意思でやったことだ。
 だから、良い。
 私は悪くない。
 私は幸せだ。
 私みたいな子供の中では群を抜いて幸せだ。
 私を迎えに来ていたお父さんに手を引かれて私は私の家に帰る。
【陛下と僕と獣の数字 第8.5話~wikiの単発作品の殺戮少女を見ると良いかもしれません~ つづく】


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