【陛下と僕と獣の数字 第十話~出会い別れヴォルテックス~】
お化け屋敷を出た後、僕は何故か陛下と九郎に締め上げられた。
いや、マジで理由が分からない。
聞いても教えてくれないし。
何があったのか教えて欲しいです。
いや、マジで理由が分からない。
聞いても教えてくれないし。
何があったのか教えて欲しいです。
「じゃあ次はどこ行く?」
「そろそろ腹が空いた、セージ、お前に全員分の昼ごはんをおごることを許可する」
「え?」
「命令する」
「え?」
「トトちゃんお寿司たべたーい><」
あら、新しいキャラ付けですかトトさん。
しかしお寿司はちょっと厳しいかなあ僕の財布だと。
しかしお寿司はちょっと厳しいかなあ僕の財布だと。
「よし、そうしよう」
「ああ最高だな、ちょうどお寿司を食べたかったところだ」
え、なんでお前らはそんな息があってるの?
僕が居ない間に何があったの?
もうやだ、やだもう。
それから先はもう思い出したくもない。
積み重なるお皿、吹き飛ぶ財布。
絶妙に僕が払える限度額ギリギリまで食っていきやがった。
僕が居ない間に何があったの?
もうやだ、やだもう。
それから先はもう思い出したくもない。
積み重なるお皿、吹き飛ぶ財布。
絶妙に僕が払える限度額ギリギリまで食っていきやがった。
「じゃあそういう訳でこれからはお互い仲良くやっていこうではないか」
「そうだな、俺たちには敵対する理由もメリットも無い」
何かしらの同意が出来上がってるし!
お前ら僕の居ない間になにやってたんだよもう!
食事が終わるとなんとなく解散の雰囲気になり、僕らは家に帰る事になった。
暇な日曜の午後、僕は陛下と一緒に宿題をすることになった。
お前ら僕の居ない間になにやってたんだよもう!
食事が終わるとなんとなく解散の雰囲気になり、僕らは家に帰る事になった。
暇な日曜の午後、僕は陛下と一緒に宿題をすることになった。
「なあセージ」
「なんだ陛下」
「人を好きになるとはどういうことなのだろうな」
「なんだ急にお前らしくもない」
「あの九郎という男、あの男は何故トトにあそこまで拘るのだ」
「え?」
「私には分からない、確かに人は大事にしなくてはいけないのだろう
大切な人は私にも居る、だがなんというかあれはこう……」
大切な人は私にも居る、だがなんというかあれはこう……」
「なんだい?」
「なにかが違うのだ、私の知っている“大事にする”という言葉と
トトにレインコートをかけている何気ない一瞬や、寿司を食べさせてやっている一瞬
そんな時にふと溢れる暖かな感情と言うか……
あと私がトトと仲良くしている時に一瞬だけ悲しそうな表情をしたりとか
あれは一体なんなのだろう」
トトにレインコートをかけている何気ない一瞬や、寿司を食べさせてやっている一瞬
そんな時にふと溢れる暖かな感情と言うか……
あと私がトトと仲良くしている時に一瞬だけ悲しそうな表情をしたりとか
あれは一体なんなのだろう」
思い返す。
そういえば九郎が、何事にも常に一歩引いた態度のあいつが
あのトトという少女には……
そういえば九郎が、何事にも常に一歩引いた態度のあいつが
あのトトという少女には……
「あれじゃないの?」
「なんだ」
「愛しちゃってるんだよ、あのトトちゃんのこと」
「愛か」
「うん、恋愛」
「分からないなあ……」
「ゆっくり時間をかけて知れば良いんじゃないの?」
「時間か、あれば良いがな」
その時の陛下の顔は何故か悲しそうだった。
翌日、僕がいつもどおり学校に行こうとして家の扉を開けると……
翌日、僕がいつもどおり学校に行こうとして家の扉を開けると……
「おはようございます。陛下、そしてセージ君」
「おや伯爵」
家には何故か伯爵が来ていた。
「急ですが陛下、私めと一緒に国にお帰りくださいませ」
え?
「あなた様の皇位継承が衆議院と貴族会議で承認されました」
「うむ、そうか」
え?
「どうしたセージ?」
「いや、急に帰るって」
「私は皇帝だ、民のために行動せねばなるまい
私が皇位につくことが決まった以上民の為に帰るのが当然だ」
私が皇位につくことが決まった以上民の為に帰るのが当然だ」
「いやでもクラスにも馴染んだところで……」
「残念だな、だがまあ」
それはそれだ、と彼女は当然のように言った。
何も言えない。
そんな馬鹿な。
伯爵はやけに冷たい目で彼女を見つめていた。
何も言えない。
そんな馬鹿な。
伯爵はやけに冷たい目で彼女を見つめていた。
「伯爵様、クラウディアちゃんの荷物まとめておきましたよ」
「む、母上様ありがとうございます」
「貴女がいなくなると寂しくなるわ」
「向こうに着いたらお手紙を送りますのでどうか悲しまないで下さい」
「運転手がそろそろ到着します、陛下こちらへ」
あっという間に彼女は遠くへ行ってしまう。
言いたいことがあった気がする。
だがそれはもう、今はもう…………
言いたいことがあった気がする。
だがそれはもう、今はもう…………
「それではセージ君、今まで色々とお疲れ様でした
深くお礼を言わせて頂きます」
深くお礼を言わせて頂きます」
事務的に頭を下げる伯爵という男。
僕はただ黙って頭を下げることしか出来なかった。
僕はただ黙って頭を下げることしか出来なかった。
【陛下と僕と獣の数字 第十話~出会い別れヴォルテックス~ 続】