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連載 - 陛下と僕と獣の数字-10a

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陛下と僕と獣の数字 第10.5話】

「伯爵よ!いくら貴方が古くからこの国に貢献してきた人間だからといって貴族院の過半数の賛成を得られなければ貴方の提案を実行するわけにはいかない!」

「そうは言うがそれ以外に何かアイディアはあるのかね?」

「ぐっ……それはそうだが」

「まあまあ皆さん落ち着いて下さい
 皆さんが彼女を皇位に据えようという気にならないのはわかります
 しかし先帝の子はもう彼女しか居ないのですよ」

 男達が円卓を囲んで話し合っている。

「ならば、今はとりあえず彼女を置いておくことにしなくては国民も納得しないでしょう?
 ただでさえ彼らはクラウディア様の“事情”についてご存知無いのだから」

「その通り、過半数ではないとはいえ既に四割が伯爵の提案に賛成している
 反対派の諸君が対案を出せないというのならばこのまま押し切っても……」

 年若い男が興奮気味に立ち上がる。

「御待ちなさい、話し合い無しで物事を決めるのはよく有りません」

 そしてそれを伯爵と呼ばれた男が制して座らせる。

「皆さん、納得が行くまで話しあいましょう
 私もあなた方が私の案に代わるものを考えるお手伝いをさせて頂きますから」

 男はニコリと笑う。
 その日も大した結果は出ずに会議は終わる、筈だった。
 昼の休憩時間、伯爵と呼ばれる男の元に一人の黒服の男性が現れる。
 男性といってもまだ若い、少年くらいの雰囲気だが。

「監視につけていた者からの連絡がありました
 クラウディア様が遊園地でナイアトラップに襲撃を受けたとのことです
 その場に居た人々は全員無事で既に事件は解決したとのこと」

「その場に居た人々?詳しく報告なさい」

「ええと……陛下、それにセージという少年、それにトト神とその契約者が確認されています
 お化け屋敷の内部で陛下に気付かれないように遠距離からの監視だったため、何が起きていたかは不明です
 セージという少年につけた護衛の話では彼の身にだけは何も起きていなかったと」

「ほう……不味いことになりましたね」

「と、言いますと?」

「恐らくそのメンバーで協力して敵を排除したのでしょう」

「……はぁ」

「そうなるとクラウディア様がトト神とその契約者と打ち解けてしまっている可能性が高い
 そうでなくてもあの御方は人懐っこい所がある
 無理にでもお出かけを止めていればよかったのですが……
 まあそうすると今度は私が怪しまれる」

「しかし何故伯爵……いえNo.0、貴方はトト神の討伐にこだわるのですか?
 普段の貴方ならば泳がせて他の邪神を叩かせる筈です
 むしろクラウディア様と一時的な同盟を組んでいるならばむしろ喜んで利用する……」

「ええ、普段ならそうしたと思います。しかしあれは……」

「あれは?」

「私の友の仇だ。私の友、“トト神”のね」

「それはどういう……」

「真相は追々話しましょう、私は今から日本へ向かいます
 貴方は反対派六割の中に居る我々の勢力の人間に合図を送って下さい
 のんびり会議を伸ばして全員を賛成派にさせたかったのですがもう是非もありません」

「反対派で不穏な動きをするものは?」

「No.4、貴方に預けた私の部下で内密に始末なさい」

「了解しました」

 No.4と呼ばれた黒服は一礼をして会議室に戻っていった。

「人形の王なぞ私とて戴く気にはなれませんよ
 あのセージという少年が上手くしてくれていればいいのですが……
 時間が足りなかったか」

 そんな伯爵のボヤキを誰も聞くことはなかった。

【陛下と僕と獣の数字 第10.5話 続】

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