黒服Y 16
8時47分くらい
グラウンドで魔女と白衣と子供2の戦いの様子を伺いつつ
物陰に隠れながら移動していたんだけど
そんなことしてる場合じゃ無くなった
物陰に隠れながら移動していたんだけど
そんなことしてる場合じゃ無くなった
足元を大量のネズミが駆けていく
慌ててそばに転がっていた変な台に乗ってネズミをやり過ごす
と言ってもさっきから何匹か上がってくるんだけど
慌ててそばに転がっていた変な台に乗ってネズミをやり過ごす
と言ってもさっきから何匹か上がってくるんだけど
グラウンドの方に目を向けると
地上の3人が体育館の方へ駆け出していくのが見えた
魔女の方はネズミの群れに何か投げているようたけどよく見えない
地上の3人が体育館の方へ駆け出していくのが見えた
魔女の方はネズミの群れに何か投げているようたけどよく見えない
ネズミの群れが途切れたから台から降り魔女の目に止まらないうちに正面玄関に向かって走りだした
―――どこかの誰かの手帳から
僕を吊るし上げたまま
Hさんがジュラルミンケースの中身を見ている
Hさんがジュラルミンケースの中身を見ている
H「ん? あまり見ない弾丸だなぁ。これは何の弾丸なんだ?」
Y「いい今のあなたに、言えるわけないでしょう!?」
髪の毛で両手を上に縛られて柱に張り付けにされている
しかもわざわざ身体にしなをつくるように固定されている
こんな状態で虚勢を張っても、むなしいだけである
しかもわざわざ身体にしなをつくるように固定されている
こんな状態で虚勢を張っても、むなしいだけである
H「そうかそうか」
Y「ちょっっ! やめっ、くすぐるのっだめっははははひひはは待ってはははは」
H「ふむ、ではくすぐるのはやめてこうしようか」
Y「ひゃぁぅ! ゃ……ふぁ……ッそれもだめっ! 言ぅからあ! ストップ……はぁぅ」
H「いやこれオリハルクムだろ? 知ってるから言わなくても別に」
Y「や、やられ損ッ!? 鬼ーーーっ!!」
だめだこの人、ヤル気満々だ
H「お、当たりらしいな。言ってみるもんだ」
Y「誘導尋問だったの!? 自爆しちゃった!?」
ぁぅ、ダメだ相手のほうが一枚上手だ
…………
……
…
……
…
8時56分くらい
柱に張り付けにされている少女
服は乱れ、荒い呼吸を繰り返して俯いている
目は閉じていて、頬は朱に染まっている
服は乱れ、荒い呼吸を繰り返して俯いている
目は閉じていて、頬は朱に染まっている
H「いやだから くすぐりまくっただけだってば」
誰に言うわけでもなく説明している黒服Hだが、誰も聞いちゃいないだろう
さきほどから2階でも物音がし始めている
さきほどから2階でも物音がし始めている
H「残念だがお前さんに構ってられる暇もなくなってきてな」
髪の毛をしゅるしゅると伸ばし少女の顔を上げさせる
H「お前さんには3階を守って欲しいんだ」
どこからかスパニッシュフライが来て少女の口に飛び込む
それを確認して黒服Hは髪を戻した
それを確認して黒服Hは髪を戻した
H「3階で敵対する奴が来たら相手をしてくれ。死人を出さずに相手を止めてくれると期待してるよ」
返事がない。少女は床に寝たまま動かない
Y「……ちょっと待って……後5分……寝かせて……」
H「ならば添い寝をしてやろう」
Y「わかった、すぐ行く」
少女はふらふらと立ち上がり武器を拾って階段に向かう
どこか遠くを見るような目をして去り際に言った
どこか遠くを見るような目をして去り際に言った
Y「ふ、はは……また、惚れた相手を死なせたり、するもんか」