「……んぅ」
眠っていたのか?
いや違う、これは俺の意識下だ
身体が上手く動かない
どうなったんだっけ
β-No.0に勝ったのは、覚えてるんだけど
その後の事はさっぱり――――
「裂邪、」
あれ、シェイド?
ミナワ達もいる
良かった、皆無事みたいだ
でも何で暗い顔してるんだ?
「どうしたお前等、何かあったのか?」
「…気付いてねぇみてぇだな」
「ご主人様…実は今、ご主人様は暴走してらっしゃるんです」
「え?」
《自分達,七ツノ都市伝説ト融合シ,飲マレソウニナルモ,一時ハ耐エ凌イダ……デアリマスガ,》
「その反動で力が抑えきれなくなっちまったみてぇでして……」
『今、暴走した君を「組織」の者達が止めようと試みているが…君の力が余りにも強すぎた』
「そんな……俺の所為でローゼちゃん達が!?」
「…気付いてねぇみてぇだな」
「ご主人様…実は今、ご主人様は暴走してらっしゃるんです」
「え?」
《自分達,七ツノ都市伝説ト融合シ,飲マレソウニナルモ,一時ハ耐エ凌イダ……デアリマスガ,》
「その反動で力が抑えきれなくなっちまったみてぇでして……」
『今、暴走した君を「組織」の者達が止めようと試みているが…君の力が余りにも強すぎた』
「そんな……俺の所為でローゼちゃん達が!?」
嘘だ……戦いが終わったのに、何で……!?
くそっ、今すぐに、元に戻って……!!
くそっ、今すぐに、元に戻って……!!
「…裂邪ヨ、今ノオ前ヲ止メルニハ、コレシカ思イツカナカッタ
力ノナイ我々ヲ、ドウカ許シテ欲シイ」
「は? 何言って―――」
《Boss……少シノ間デアリマシタガ,貴官カラ学ンダ事ハ,トテモ大キカッタデアリマス
仮令コノ存在ガ消滅シタトシテモ……Bossノ事ハ,忘レハシナイ,デアリマス》
力ノナイ我々ヲ、ドウカ許シテ欲シイ」
「は? 何言って―――」
《Boss……少シノ間デアリマシタガ,貴官カラ学ンダ事ハ,トテモ大キカッタデアリマス
仮令コノ存在ガ消滅シタトシテモ……Bossノ事ハ,忘レハシナイ,デアリマス》
ぷつん
俺の中で、何かが音を立てて切れた
「………び、ビオ?」
『マスター、君とは短い付き合いだったが、なかなか楽しかったよ
…君にした事は謝っても謝りきれない……これはせめてもの償いと受け取って欲しい
それと……β-No.0に怒鳴ってくれた時、心底嬉しかったよ。有難う』
『マスター、君とは短い付き合いだったが、なかなか楽しかったよ
…君にした事は謝っても謝りきれない……これはせめてもの償いと受け取って欲しい
それと……β-No.0に怒鳴ってくれた時、心底嬉しかったよ。有難う』
ぷつん
また、糸が切れるような音がした
「お、おい、ナユタ……冗談だろ?」
「悪ぃな主、こいつぁ俺様達で決めた事だ
テメェとは…3年か、案外短かったな
喧嘩もしたが、一緒に戦ったし、笑いもした……悪くない3年間だったぜ」
「旦那は立派なお人でござんした
自分のことよりもまず、あっしらや他人のことを優先する様は、まさに英雄でい
だからせめてこんな時くれぇ、あっしらに花を持たせて下せぇ」
「悪ぃな主、こいつぁ俺様達で決めた事だ
テメェとは…3年か、案外短かったな
喧嘩もしたが、一緒に戦ったし、笑いもした……悪くない3年間だったぜ」
「旦那は立派なお人でござんした
自分のことよりもまず、あっしらや他人のことを優先する様は、まさに英雄でい
だからせめてこんな時くれぇ、あっしらに花を持たせて下せぇ」
ぷつん、ぷつん
続けて2つ、繋がりが切れた
「理夢……ウィル……」
「ご主人様」
「ミナワ、まさかお前まで……」
「ごめんなさい…でも、ご主人様をお守りするのが、私の役目ですから
……私、ご主人様に出会えて、本当に幸せでした
ずっとッ……ずっと、一緒にぃ………いたかったけれど……私は、ご主人様の心の中で………生き続けてるからぁっ……」
「ま、待て、ミナワ、行くn」
「……さよなら…裂邪」
「ご主人様」
「ミナワ、まさかお前まで……」
「ごめんなさい…でも、ご主人様をお守りするのが、私の役目ですから
……私、ご主人様に出会えて、本当に幸せでした
ずっとッ……ずっと、一緒にぃ………いたかったけれど……私は、ご主人様の心の中で………生き続けてるからぁっ……」
「ま、待て、ミナワ、行くn」
「……さよなら…裂邪」
唇に温かいものが触れ、離れると同時に
ぷつん、と、また糸が切れた
「……裂邪」
「シェイド………お前も同じなのか……?」
「…スマナイ…我々ガ消エレバ、オ前ノ手元ニ残ルノハ「レイヴァテイン」ノミ…
今ノオ前ナラ、簡単ニ制御デキルダロウ」
「お前等はどうなるんだよ! 俺一人助かったって……お前等がいなきゃ!!」
「8年……長イヨウデ短カッタガ……私ハオ前ト出会ッタ日ヲ忘レタ事ハナイ
オ前カラハ、計リ知レナイ程多クノ事ヲ学ンダ…
ロリコンデ、変態デ、天邪鬼デ、私ト毎度ノ如ク反発シタガ……
ソレデモ、オ前ノ知恵ヤ勇気ニ助ケラレタ事モアッタ」
「もう……もう、やめろよ………」
「有難ウ……オ前ハ私ニトッテ最高ノ相棒ダッタ………イツカマタ何処カデ会オウ、少年ヨ」
「シェイド………お前も同じなのか……?」
「…スマナイ…我々ガ消エレバ、オ前ノ手元ニ残ルノハ「レイヴァテイン」ノミ…
今ノオ前ナラ、簡単ニ制御デキルダロウ」
「お前等はどうなるんだよ! 俺一人助かったって……お前等がいなきゃ!!」
「8年……長イヨウデ短カッタガ……私ハオ前ト出会ッタ日ヲ忘レタ事ハナイ
オ前カラハ、計リ知レナイ程多クノ事ヲ学ンダ…
ロリコンデ、変態デ、天邪鬼デ、私ト毎度ノ如ク反発シタガ……
ソレデモ、オ前ノ知恵ヤ勇気ニ助ケラレタ事モアッタ」
「もう……もう、やめろよ………」
「有難ウ……オ前ハ私ニトッテ最高ノ相棒ダッタ………イツカマタ何処カデ会オウ、少年ヨ」
ぽふ、と頭を撫でられたかと思えば
ぷつん、という音が、胸の中で強く、強く響いた
皆が、どんどん、闇の奥へと消えていきそうになる
皆が、いなくなる
「…………けん、な………」
はらわたが、煮えくり返った
「ふざけんな馬鹿野郎共が!!
俺を助ける為だと!? 余計なことしてんじゃねぇよ!!
お前等が犠牲になって、遺された俺はどうすんだよ!
またッ……また俺は………一人ぼっちじゃねぇかよ!!」
俺を助ける為だと!? 余計なことしてんじゃねぇよ!!
お前等が犠牲になって、遺された俺はどうすんだよ!
またッ……また俺は………一人ぼっちじゃねぇかよ!!」
目の前が滲んだ
それでも、皆の歩みが止まった事だけは、確認できた
「……昔は、世界征服だなんて言ってたけど……本当は寂しかったんだ
俺、不器用でさ……友達なんて1人もいなかった
でも、シェイドやミナワ達に出会って、契約して……滅茶苦茶楽しかった
世界征服だなんて、ただの照れ隠しだった……ただ、お前等と一緒にいたかっただけだったんだよ
ビオ……何が少しの間だよ、まだ1日も経ってねぇじゃねぇか
俺はまだ、お前のこと何にも知らねぇんだぞ
俺の知らない話、もっと聞かせてくれよ
ナユタもそうだ……折角、少しでも分かりあえたと思ったのに、いきなり消えようとしてんじゃねぇよ
まだ解決してねぇことも沢山あるだろうが
1人じゃ、無理でも……俺が、力になる、から……」
俺、不器用でさ……友達なんて1人もいなかった
でも、シェイドやミナワ達に出会って、契約して……滅茶苦茶楽しかった
世界征服だなんて、ただの照れ隠しだった……ただ、お前等と一緒にいたかっただけだったんだよ
ビオ……何が少しの間だよ、まだ1日も経ってねぇじゃねぇか
俺はまだ、お前のこと何にも知らねぇんだぞ
俺の知らない話、もっと聞かせてくれよ
ナユタもそうだ……折角、少しでも分かりあえたと思ったのに、いきなり消えようとしてんじゃねぇよ
まだ解決してねぇことも沢山あるだろうが
1人じゃ、無理でも……俺が、力になる、から……」
溢れる涙を思いっきり拭った
それでも、また視界が歪む
「ウィルは天然でおっちょこちょいで、こきつかってばっかだったけど……
俺と一緒で自然が好きだったから…話してて楽しかったし…
些細な事でも馬鹿みたいに感動するから…すげぇ面白かった…
理夢も、足代わりにしたり無理矢理夢喰わせたりッ、それが原因で喧嘩もしたけど…
真面目に提案もしてくれたし、「猿夢」の時は、助けに来てくれた、し…
何だかんだで、結局、お前に頼りっぱなしだった……」
俺と一緒で自然が好きだったから…話してて楽しかったし…
些細な事でも馬鹿みたいに感動するから…すげぇ面白かった…
理夢も、足代わりにしたり無理矢理夢喰わせたりッ、それが原因で喧嘩もしたけど…
真面目に提案もしてくれたし、「猿夢」の時は、助けに来てくれた、し…
何だかんだで、結局、お前に頼りっぱなしだった……」
呼吸が、上手く整わない
1回、2回と、深呼吸を繰り返す
「ミナワ……初めて会った時、お前のこと、一人の女の子としか見て無かったけど……
一緒に居る内に……段々気持ちが変わっていって……お前に好き、って言って貰えた時、滅茶苦茶、嬉しかった…
お前には、酷い事もしたし、浮気したりしたけど……もう、二度としない、から…何処にも行かないでくれよ…」
「ひっぐ…ごしゅじ、さまぁ……」
一緒に居る内に……段々気持ちが変わっていって……お前に好き、って言って貰えた時、滅茶苦茶、嬉しかった…
お前には、酷い事もしたし、浮気したりしたけど……もう、二度としない、から…何処にも行かないでくれよ…」
「ひっぐ…ごしゅじ、さまぁ……」
胸が締め付けられるように痛い
喉の奥が焼けるように熱い
でも、まだ、全部言い終わってない
「…シェイド……お前は俺にとっての、色んな、初めてだった……
初めて出会った都市伝説……初めての戦い…………初めての、友達……
でも、お前と一緒に戦って、喧嘩して、遊んで、笑って、ってしてる内に、
俺の中で、お前は友達なんかじゃなくなってった……
俺にとってシェイド、お前は……親だったんだよ…」
「ッ……」
「まだ、お前に甘えてたいんだ…こんなッ、馬鹿な息子だけど……
もうちょっと、だけで良い……面倒、みてく、れ……」
初めて出会った都市伝説……初めての戦い…………初めての、友達……
でも、お前と一緒に戦って、喧嘩して、遊んで、笑って、ってしてる内に、
俺の中で、お前は友達なんかじゃなくなってった……
俺にとってシェイド、お前は……親だったんだよ…」
「ッ……」
「まだ、お前に甘えてたいんだ…こんなッ、馬鹿な息子だけど……
もうちょっと、だけで良い……面倒、みてく、れ……」
声が、枯れそうだ
これで、最後にしよう
俺はバックルの、金色のパスを手にとって、力を込めて、殴った
破壊されたパスから、黄金の枝が現れる
「レ、裂邪、何ヲ――――――」
「シェイド! ミナワ! 理夢! ウィル! ナユタ! ビオ!
最後に………最後に一つだけ、俺の我儘を聞いてくれ!!
俺は、これから…もっと、もっと強くなる!
俺の力が暴走して、皆に迷惑をかけないように!
お前等に気を使わせて、こんな状況を二度と作らせないように!!
俺はもう、二度と負けないから!!」
「シェイド! ミナワ! 理夢! ウィル! ナユタ! ビオ!
最後に………最後に一つだけ、俺の我儘を聞いてくれ!!
俺は、これから…もっと、もっと強くなる!
俺の力が暴走して、皆に迷惑をかけないように!
お前等に気を使わせて、こんな状況を二度と作らせないように!!
俺はもう、二度と負けないから!!」
だから
だから!
「死んでも、とまでは言わないから!!
俺の命が尽きるその時まで………ずっと、俺と一緒に居てくれ!!
たとえどんな強敵が相手だろうと、俺は絶対に負けたりしないから!!
ずっと! ずぅっと!! 俺と一緒に、戦ってくれ!!!
俺と………
俺とぉ………!!!」
俺の命が尽きるその時まで………ずっと、俺と一緒に居てくれ!!
たとえどんな強敵が相手だろうと、俺は絶対に負けたりしないから!!
ずっと! ずぅっと!! 俺と一緒に、戦ってくれ!!!
俺と………
俺とぉ………!!!」
「俺と契約(ヤクソク)しろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
...