雪が降る
夕焼けの空に、雪が降り続ける
夕焼けの空に、雪が降り続ける
探しモノは、見つかった
とうとう、次の段階だ
ジョルディが、不安そうな表情をしているのがわかる
ジョルディが、不安そうな表情をしているのがわかる
「ねぇ、イザーク…」
「……お前は、何もしなくていい。俺がやる」
「……お前は、何もしなくていい。俺がやる」
今日、この街を焼き尽くすそうだ
…カイザーがやらされるのだろう
思えば、あいつも哀れな奴なのかもしれない
…カイザーがやらされるのだろう
思えば、あいつも哀れな奴なのかもしれない
焼き尽くそうとするそれを、邪魔する奴がいるだろう
自分達は、それを排除するよう、命令されている
自分達は、それを排除するよう、命令されている
ジョルディは何もしなくとも良い
その手を血で汚さなくてもいい
……悪になるのは、俺一人でいい
その手を血で汚さなくてもいい
……悪になるのは、俺一人でいい
ジョルディは何か言いたそうだったが、制した
…何も、気にしなくていいのだ
俺が、このたった一人の家族を、護りきる
…何も、気にしなくていいのだ
俺が、このたった一人の家族を、護りきる
エイブラハムの計画を、邪魔するであろう人材
…いくらでも、思い当たる
…いくらでも、思い当たる
その一人が、目の前に現れたのは
幸運だったのか、不幸だったのか
幸運だったのか、不幸だったのか
「………俺達の邪魔をしに来たんだな?」
手元に、剣を出現させる
金色に輝く剣を
……神の剣とは、よくもまぁたいそうな呼び名がつけられているものだ
確かに、この切断力は見事なものだ
神の剣、などと言う呼び名に相応しい事になど、使われた事なんてないと言うのに
金色に輝く剣を
……神の剣とは、よくもまぁたいそうな呼び名がつけられているものだ
確かに、この切断力は見事なものだ
神の剣、などと言う呼び名に相応しい事になど、使われた事なんてないと言うのに
これから、俺はこの剣で
正義の為にすべてを捧げている少年を切り付ける事になるだろう
…あぁ、そうか
俺の剣につけられた「神」とは、きっと邪神なのだろう
そうでなければ……この少年が、俺に立ち向かってくる事はなかっただろうから
正義の為にすべてを捧げている少年を切り付ける事になるだろう
…あぁ、そうか
俺の剣につけられた「神」とは、きっと邪神なのだろう
そうでなければ……この少年が、俺に立ち向かってくる事はなかっただろうから
「なぁ、明日 真」
「…今、街がざわめているのは…あなた達のせい、なんだな?」
「…今、街がざわめているのは…あなた達のせい、なんだな?」
確認するように、その少年…明日 真が問いかけてくる
そうだ、と頷いてやった
そうだ、と頷いてやった
「自分勝手な上司が、今日中に街を焼き尽くすんだそうだ………だから、逃げろと言ったのに」
「あなたは、止められなかったのか!?」
「……止められる訳もない」
「あなたは、止められなかったのか!?」
「……止められる訳もない」
…ジョルディの命を握られている
ジョルディは、エイブラハムの奇跡によって復活させられたのだ
もし、エイブラハムが、その奇跡を「キャンセル」したら
……ジョルディは、屍に戻ってしまうだろう
ジョルディは、エイブラハムの奇跡によって復活させられたのだ
もし、エイブラハムが、その奇跡を「キャンセル」したら
……ジョルディは、屍に戻ってしまうだろう
そんな事はさせない
この世で唯一の家族を、決して失うものか
それを護りきる為ならば、俺は
この世で唯一の家族を、決して失うものか
それを護りきる為ならば、俺は
「……ジョルディ、下がってろ」
「で、でも」
「大丈夫」
「で、でも」
「大丈夫」
剣を、真に向ける
…自分達を救ってくれた、少年に
…自分達を救ってくれた、少年に
「俺は、俺の大切なものの為ならば………悪だろうが、悪の手先だろうが、何にだって成り下がってやる」
ばさりと
背中から、漆黒の翼を生やした
背中から、漆黒の翼を生やした
たとえ、自分達を救ってくれた存在だとしても
ジョルディを生かす為ならば、殺す
ジョルディを生かす為ならば、殺す
ただ唯一、護りたい家族の為ならば
悪魔になっても、俺は構いやしない
悪魔になっても、俺は構いやしない
to be … ?