「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-43

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「……ふむ」
「どうなさいました?ご主人様」
「なんだか、俺好みの女装男子がいたような気がするのだが」

 気絶から復活したカレーおじさんの契約者
 どうやら、気絶前後の記憶が曖昧なようだ

「きっと、幸せな夢でも見ていたのでございましょう」
「そうか、残念だ……さて、宴における俺達の役割だが、どうなったんだか?」
「はい、私たちは、腕によりをかけたスペシャルカレーを提供予定でございます。本日より作り始め、三日三晩じっくり煮込んだカレーを、宴当日皆様に提供いたしましょう」

 宴の料理は、半ば立食形式になる予定だ
 皆に、食べたい料理を好きに取ってもらう形になるだろう
 自分達は大きなカレー鍋を用意して、その鍋一杯にカレーを作るまでだ

「わかった。それじゃあ、戻って準備をはじめるか。今日の夕食の準備もしないとな」
「はい、ご主人様」

 カレーおじさんは、契約者に着き従って進んでいく
 ……性癖に関しては盛大に突っ込みの入れどころがあるが、それ以外は恐らくきっとまともな契約者である
 性癖で暴走した時以外は、ツッコミを入れる事は特にない

 …そもそも、彼ら2人の普段の役目は、「組織」から逃れ「首塚」の庇護下に入った、戦う力を持たない都市伝説や契約者たちの面倒を見る事だ
 彼ら2人の他にも数名、そんなメンバーがいて、順番に料理を作ったり、まだ幼い契約者や都市伝説の面倒を見ている
 …「首塚」は、半ば、「組織」から逃れようとする者たちの避難所の役目もかねているのだ
 そうじゃなくとも、訳もわからず都市伝説と契約してしまった存在すら、数名保護している

 ……平将門は、東日本では英雄だからな
 カレーおじさんの契約者は、ぼんやりとそう考える
 将門は当時の都にとっては反逆者であり、また、死後は祟りをもたらした恐るべし存在だろう
 しかし、彼が暴れ回った関東圏の人間にとっては、当時の支配者たちに逆らった偉大なる英雄だ

 …もしかしたら、東日本よりで主に活動しているからこそ、将門の「英雄」としての面が強く出るのかもしれない
 西日本に行ったら、案外、「祟り神」としての側面が強くなるのではないか…

(……まぁ、どうでもいいか)

 自分もまた、将門の庇護下にあるような存在だ
 ある程度は戦えるが、「組織」に狙われたら戦いきれる自信はない
 先日の「夢の国」との戦いとて、ほんの少しは参加したが、「夢の国の黒服」を少し倒したので精一杯
 正直、パレードからは逃げ回っていたのだ
 自分の実力は、わきまえている
 だからこそ、自分にできる事だけをやるのだ
 将門の、足手まといにならない為に

「……全ては、将門様のご意志のままに、ってな」

 ぽつり、カレーおじさんの契約者はそう呟きながら
 スペシャルカレーの具材を考えているカレーおじさんを従えて……「首塚」のその本部から、姿を消した




 fin





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