教会勇者 > 偽物勇者

【名前】 教会勇者/偽物勇者
【読み方】 きょうかいゆうしゃ/にせものゆうしゃ
【分類】 用語 / 勇者
【代表的なキャラ】 コートキ
【備考】
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不死身 偽物 勇者 教会 教会勇者 用語 魔神

【詳細】

このページでは、物語における世間一般の勇者のことを説明しています。古く正しい伝統に沿った本物の勇者を知りたい場合は、こちら

異世界ものには付き物の勇者。この世界にも存在し、魔族魔王と敵対している。

…が、この作品における勇者は決して正義の存在ではない。

"この世界で一般的に認知されている勇者"とは不死身の存在である。故に勇者。

各地の教会と契約することで勇者になることができ、それ以降死んでも復活する最強の存在と化す。
ただ契約により手に入るのは強力な不死性というだけであり、戦闘力や技術は契約する本人の資質に左右される。
勇者になったからと言って剣からビーム出せたり、何かを呼び出したりとかはできない。出来る人間であればそれも可能なのだろうが。

この不死身能力は死なないと発動できないようだが、死亡するとその勇者が契約した教会でその肉体が再生して復活する。
装備品などは流石に死んだ場所に置き去りだが、記憶と経験は持ち越されるため、ダンジョン攻略等には威力を発揮していた模様。
不死身であって不老では無いらしい。死亡した肉体はどうなるのだろうか。

何度殺そうが必ず蘇って再び襲ってくるため敵対者にとってはこの上ない悪夢。
街尾火楽はこの話を聞いて「質の悪いテロリスト」と称した。
死亡することが前提となっているため集団行動に向かず、従者を3人から10人ほどつけて行動するのが一般的スタイルとか。
まさに「コンティニューしてでもクリアする」、という某仮面ライダーのセリフがこの上なく該当する存在である。

弱点は前述の通り集団行動に適さないことと、復活場所が限定されていること。
復活場所は必ず、その勇者が契約した教会のある土地、になる。自発的な変更は不可能。
かつてその復活場所を探し当て、襲撃して燃やし尽くした者がいたようだが、その燃え後から勇者は普通に復活した。
ならばと溶岩を流し込んだものもいたようで、復活するたび焼かれ死ぬという地獄の責め苦を味わうことになり、復活を阻止……できませんでした。
なんとその場合、復活場所が少しずつ動いていくらしい。
結局その溶岩を流し込まれた勇者の復活地点は、当初のポイントより一キロ移動しそこに固定されたようだが、生き返る度に死ぬことを強制されたその勇者がどうなったのか…
作中では触れられていないが、気が狂っても仕方ないとこのページの著者は思います。

何度でも復活する勇者、まぁこれだけ聞けば勇者っぽいと思うかもしれない。
戦う相手は魔族魔王であるのも、勇者としてはオーソドックスといえる。

だがこの勇者達、まっとうに勇者として行動するのは少数派。
大半の勇者は狼藉を働く嫌われ者として描写されている。

それは何故か。
死んでも復活し、「魔王を倒す」ことだけを義務付けられあとは自由裁量に任されている彼らは、死の恐怖を乗り越えながら魔王を倒そうとするため、認識が歪んで一般市民に狼藉を働くようになる。
とある元勇者いわく「死の恐怖を乗り越えながら使命を果たそうとしているのだから、これぐらい許されるだろう」と、心が緩むらしい。
教会関係者や王族に対しては面倒事になるためその矛先は向かず、暴力を受けるのは基本的に一般市民。
故に攻撃対象としてよく槍玉に挙げられている魔王国や、ドースギラル、恐らく苦情が殺到するであろう教会関係者のヴァルグライフ等、勇者を嫌っている人間は数多い。
不死性故に自分よりも強い相手にも突撃できるため竜王たるドースの巣にも勇者がやってきたことがあるという。追い返したらしいが。
特に悪名高いことからよく狙われるっぽいギラルは勇者をひどく嫌っていて、ヴァルグライフコーリン教トップという立場がなければ潰しに動くと断言するほど。

ガルガルドにとっても悩みのタネであり、ヴァルグライフと初対面したときには真っ先に話題にした。
各地で暴れる勇者は外交担当のビーゼルも頭を悩ませ、四天王筆頭のランダンは「勇者が出た」とモンスターか何かと同レベルの発言をしている。




――――が、この勇者達、最近になって復活しなくなったことが判明した。
手のひらに勇者の証である紋章があるようだが、それが突然消えてしまい、死んでも復活できなくなったとされている。つまり何人かいつもの感じで返り討ちにあいそのまま死んでいる。
なろう版第717回投稿分「揺れる王国」によれば、「試して生き返らなかった」そうな。
その回に登場したとある小国に所属していた勇者はその話を聞いて逃げたそうだ。コートキみたいに分別のつくものだったのだろうか。試された勇者よ安らかに眠れ。

その情報を教会は必死に隠していたが、魔王国も情報を入手し、天使族なども知っていた。
復活できなくなった元勇者たちは、紋章が消えたため勇者であると証明できなくなり、今までの乱暴なふるまいから民衆が石を投げるレベルで嫌われていることもあり、
「今までと同じように好き勝手する」ものと、「勇者であったことを隠し一般人として生活する」ものに分かれた。
前者は盗賊と同じ扱いになることから、捕縛されたり討伐されたりしているようだ。

この復活できなくなった理由は不明のようだが、時期的に村長がとある物体を創造神像に作り変えた時期と一致している。
一体何故だろうね。

ちなみに、実はこの項目で紹介した勇者達はこの世界における本来の勇者ではない。
詳しくは勇者を参照。
本来の勇者と区別する意味で、作中では教会と契約した勇者のため教会勇者、もしくはギラルが頑なに主張する偽物勇者と呼ばれるようになった。

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最終更新:2022年07月04日 00:25