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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • それは狂的なまでに(後編)

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

それは狂的なまでに(後編)

最終更新:2007年10月28日 14:18

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だれでも歓迎! 編集
前編より

「…………え?」
「エヴァ!?」
ヴィータの斜め後方、山小屋の片隅で。
ヴィータを撃ったはずのエヴァまでもが地に倒れ伏した。
その手が弱々しくも振られ、なのはに何かを投げつける。
「え、え!?」
受け取ったそれは言うまでもなくミニ八卦炉だ。
「ど、どうして? どういうことなの!?
 どうしてヴィータちゃんを撃って……エヴァちゃんは、どうして倒れてるの!?」
エヴァは惑うなのはを見つめると、はっきりと冷徹な言葉を突きつけた。
「――奴は、おまえがトドメを刺せ」
「っ!!」

なのはは視線を移す。
落ち着いて見てみればヴィータの傷はそれほど深くはなかった。
体を貫いた閃光はヴィータの左太股を穿ち、足の力を奪っただけだ。
放置していても易々と命を取り留めるだろう。
だが、立ち上がり戦う事は出来ない。
右腕がメタルイーターMXと床の間に挟まれてしまったのだ。
ドラゴンころし程ではないとはいえ、相当な荷重が掛かっている。
右足と左腕だけで振り払うのは一挙動で出来る事ではない。
たとえ抜け出したとしても、片足では逃げる事すらかなわない。
「……もう、ヴィータちゃんは戦えないよ」
「本当にそう思うか?」
「………………」
「あの銃に挟まれ今の奴は確かに無力だ。
 だが、片足に怪我をして武器を奪う程度で奴が止まると思うか!?」
「………………」
止まらない。
なのははヴィータの言葉を聞いていた。
あの猛る叫びを、頑なすぎる決意を、心の全てで感じ取っていた。
(ヴィータちゃんは止まらない。ううん、止まれない!)
だってそれは八神はやての為なのだから。
彼女の為ならばヴィータは、主自身の制止さえ振り切ってしまうかもしれない。
どうしようもない想いに突き動かされてヴィータは走り続けている。
人を殺す過ちに満ちた道を突き進もうとしている!
(でも、ヴィータちゃんを殺すなんて!)

「殺せ。それから私の事は放って行け」

「エヴァ……ちゃん……?」
エヴァの思いがけない言葉に動揺が走る。
「エヴァ、それってどうゆうことだよ!?」
「足手まといなど連れ歩くなという事だ……」
ニケの問いにエヴァが答え、そしてインデックスがそれを補足する。
「今の彼女は、一見無傷に見えるけど体力も魔力も底を尽きかけているんだよ。
 回復には向かっているけど、確かに重傷には変わりない。
 ここから先は安静にして回復を待つしか無いんだ」
「…………フン」
エヴァは不機嫌そうにそれを肯定する。
……本当に限界なのだ、今の彼女は。
先程ミニ八卦炉を使って撃ったレーザーも、本当は手加減無しで心臓を狙っていた。
だが魔導具を使ってレーザー一発を撃つだけの魔力消費に耐えきれず、
壁越しに立ち続ける事さえかなわず、辛うじて足に当てるのが精一杯だった。
(くそ……全身の血管を鉛が流れているようだ…………)
最早立ちあがる体力すら残っていない。
辛うじて半身を起こすのが限界だ。
なのはに向けてはっきりとした言葉を届ける事にさえ全力を尽くさねばならない。
「奴は、おまえの敵だ…………殺せ」
「待て! そんなこと……」

勝とニケがなのはとヴィータの間に割り込もうとする。
なのはがヴィータを殺そうとしてもそれを止めようというのだろう。
「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック!」
エヴァの呪文にインデックスは青ざめた。
インデックスは強制詠唱でエヴァの魔法を防ぐ事が出来る。だが、今はまずい!
「ダメ、勝もニケも止まって! エヴァが死んじゃう!!」
「え……!?」「なにい!?」
慌てて二人とも立ち止まる。
「ダメだよエヴァ! 今のあなたが魔術を使うには生命力を削るしかないんだよ!?
 あの霊装で魔術を使っただけで立っていられなくなった!
 次に魔術を使ったら死んでしまってもおかしくないんだから!」
インデックスは強制詠唱でエヴァの魔法を防ぐ事が出来る。
だが発動の為に使われる力までは戻せない。魔法によりエヴァが消耗するのは止められない!
「なら……邪魔をしない事だ……」
エヴァは苦しげにそう警告する。
「あれはあの娘が、高町なのはがケリを着ける問題だ。
 貴様らに口出す権利など……無い」
「な…………!?」「マジかよ……」
思わず絶句する。
なのはがヴィータを殺そうとした時、それを止めるにはエヴァを踏み越えていくしかない。
そんな事を出来るはずがなかった。
勝とニケ、そしてインデックスは瀕死のエヴァによって完全に封じ込まれていた。
『……何故、そこまでする?』
アラストールが困惑した声を上げる。
『おまえは何故、この状況で自らの命を賭ける?
 おまえがそこまでする理由とはなんだ?』
「理由……だと……?」
その声を聞くのは始めてでも、エヴァは容易くその声の主を理解する。
エヴァは苦しげに、しかし薄い笑みで問い掛けに答えた。
「奴を生かしておけば、いつか私達に牙を剥く。それが理由では不満か……?」
『生きる為に命を賭けると?』
「間違っていると思うか……?」
『…………いや。正しい理屈だ』
そう、その理屈は正しいとアラストールは思う。
だけどそれならば、どうして自分を見捨てて行けなど言うのだろう。
敵の一人を逃がしてでも仲間達に護られた方が安全なはずなのに。
幾ら危険な敵であれ、どうしてそれを逃さない為に命をも危険に晒したのだろう。
ヴィータがどこで誰を殺そうとエヴァには関係のない事なのに。
「フン…………それ以上を聞かれても……答え……ん……」
エヴァは意識が薄れ始めたのを感じて、それでも仲間達の足止めを続ける。
高町なのはの選択を守り続ける。

     * * *

「…………ヴィータちゃん…………」
高町なのはは、ゆっくりとヴィータに歩み寄った。
ヴィータは左足を穿たれ、右腕を挟まれている。
動きは封じられ、何の抵抗もできはしない。
ヴィータは、悲しげに自らを見下ろす瞳を見上げた。
「奴の言うとおり、さっさと殺せばいいだろ」
「お願い、ヴィータちゃん。考えを変えて。
 わたしはヴィータちゃんを傷つけたくないよ」
「………………ふざけんな、だ」
嘘でも考えを変えると言ってしまえば良かったのかもしれない。
その場逃れに適当な答えを言えば良かったのかも知れない。
……そんな事が出来るなら、もっと正しい道を選んでいた。
「あたしは、今更……」
戻れない、そう言おうとして。

もう一度目を合わせた高町なのはの瞳に、寒気を感じた。

「エヴァちゃんやったのよりも更に絞って……この位、かな」
「え? ………………が、ぐがあぁあああああぁっ!!」
突如右腕が灼熱した。
次の瞬間には激痛が走った。
メタルイーターMXに挟まれて見えない“右腕の先”から痛みが迸った。
「あ、あが、ぐっ、ひぎ、いぎ、いぎいいいがあああああああああ!?」
見えない。カッターナイフを当てて何度も往復されるような痛み。
何をされているか判らない。熱い。火が当たっている。熱い! 痛い! 熱い!!
「あつ、痛い、いた、やめ、あついやめあがきゃあああああああ!!」
戦いの中で打ちのめされる痛みとはまるで種類が違った。
抗う事も逃げる事も出来ず、何をされているかも判らず、なによりいつまでも収まらない。
それどころが激痛と灼熱はゆっくりと腕を上ってくる!
時計の針が時を刻むように痛みを刻んでチクタクヂクダクヂグダグヂグヂグヂグヂグ……
「や、あがあきゃああがぎぎぎいぎいぎぎぎっぎきぃっきぃぃぃぃぃっ」
のたうち回り必死に歯を食いしばり自由に動く左手は山小屋の床に強く爪を立てて爪が剥がれて
だけど爪が剥がれた左手の痛みはまるでなくてただ右手が痛くて痛くていたくてイタクテイタクテ――

――始まった時と同じく唐突に、痛みは止まった。
痛みの全てが消えたわけではなくて、怪我をした後の疼く痛みを何倍にもしたような、
傷跡に粗塩でも擦り込まれたような激痛が残る。
「う……くぅ…………っ!」
まだ耐えられる。この痛みなら戦いの中で味わった事はある。だけど。
「な……なに……した……?」
……耐えようもなく怖ろしかった。
「なにしたんだよ……たかまち…………なの……は……!」
見上げた先のその表情は、変わらない。
悲しみと苦渋、そして寒気のするほど迷いの無い瞳でヴィータを見下ろしている。
その手にはミニ八卦炉が握られていた。
「……腕は、繋がっているから」
「…………え?」
一瞬、なのはが何を言ったのか理解できなかった。
「骨とかはあまり傷つけてないから、治癒魔法を使えばまた動くようになる。
 …………だから大丈夫、なんて言えないよね。
 ……ごめんね」
「なの……なに……なに……を……?」
なのははそれには答えずに、ヴィータの右腕側から左腕側に回った。
ヴィータの左手は山小屋の床に食い込み、その爪は無惨にも剥がれていた。
なのははその左手を、踏みしめた。
「あがああぁっ!?」
もがくヴィータを逃さない。
そしてミニ八卦炉を、ヴィータの左腕に向けた。
「……ひ…………」
「…………ミニ八卦炉、熱を」
その一声でミニ八卦炉から細い一筋の光が放たれ山小屋の床に突き立った。
細く、けれど至近距離の人の肌を傷つけるには十分な威力を持った……レーザー。
それをゆっくりと、ヴィータの左腕に近づけていく。
ヴィータの腕が強張り、しかし動けない。
足で踏まれ、なによりレーザーが迫った左腕に逃げ場は無くて、動けない。

「た、高町なのは……なにを…………」
ヴィータを見つめる瞳は、変わらない。
悲しみと苦渋、そして寒気すらするほどに強い決意を秘めた瞳。
敵意も、悪意も、殺意も、怒りも、憎しみも、そういったものは何も無い。
一片の曇りもない澄んだ瞳で、ただ静かに言った。

「もう一度だけお願い。ヴィータちゃん、考えを変えて」

「や、やめろ、高町なのは…………」
返す声は震えていた。
自らの死も、痛みも、恐れるものではないと思っていた。
それなのに怖かった。
殺される事ではなく、ただ目の前にいるなのはの存在が怖ろしかった。
「さ、さっさと殺せばいいだろ! なんでこんな事を……!」
「殺さないよ」
なのはははっきりと明確な言葉を紡ぐ。
「ヴィータちゃんは殺さないし、死なせない。
 たとえヴィータちゃんが死のうとしたって、絶対に死なせない」
その言葉がヴィータの背筋を凍り付かせた。
想像し覚悟を決めていた死という終わりすら奪われて、未知の恐怖に包まれる。
高町なのははどうしてこんな事ができる?
高町なのははどうしてこんな事をする?
高町なのはは死すらも奪って何をする?

高町なのははこんな事をしているのに、どうしていつもと変わらない様子で居られる!?

理解できない。判らない。ありえない。
どうして、どうしてどうしてどうしてこんなにこんなこんなどうして…………………………
「や、やめ……おねが…………」
恐怖から漏れた哀願の言葉は。
「今、何か言ったの? ごめんなさい、聞こえなかった」
怖ろしい言葉で返されて。
思わず口走った。

「………………この、悪魔め」
「……悪魔でも、いいよ」

なのはは続けて口を開き、その言葉がヴィータに届く前に。
極細のレーザーがヴィータの左腕に食い込んだ。
照射された皮膚が沸騰した。蛋白質の焦げる臭いが漂った。
血を吹き出す筈の断面はレーザーに焼き尽くされ塞がれる。
腕を切り裂かれる激痛と断面から腕を焼かれる灼熱の痛みが左腕から流し込まれる。
純粋な痛みと恐怖が絞り出した涙を飛び散らせてのたうち回る。
だけど右腕は固定され左腕は抑えられ突き立ったレーザーはゆっくりと腕を焼いていく。
目の前で自分の左腕が壊されていく。見えない右腕がどうなっているかを明かされていく。
唯一動く頭と右足はのたうち回る度に床を叩き重い音を何度も何度も何度も響かせる。
視界に入るのは壊されていく左腕とただ真面目で悲しげな表情を浮かべるなのはの姿。
聞こえるのはただ自分の喉から吹き出る人の物とは思えない絶叫だけ。
感じるのは頭の全てを塗り潰して引き裂いて焼き払って刺して穿って切り裂いていく激痛だけ。
考えられるのはただひたすらに痛みだけだった。

「あがあああああああああああああああああっゆるあぎひきゃああああああああああああああがかっあああ
 あぎきえげえええええええぎいいいいいあきいいいいいいいひぎゃあああああああああああああああああ
 ああぁぁぁぁぁああああぎゅっひいぐぅううぅぅぅぅうっぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
 いいいいいああああああぁああぁあああぁあがあやめっやあああああああああああああああああああああ」
(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたいいたい
 いたいイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ――――――――――――――
 ――――はや…………タス……ケ…………)

     * * *

高町なのはは別に人の痛みが理解できない人間ではなかった。
それどころか誰かが悲しむ姿を見て自分も悲しむ事が出来る、人の痛みに共感してしまう人間だった。
だがそれでも高町なのはは痛みをねじ伏せ、強靱な意志で理性を繋ぎ止め、必要な痛みを与えていた。

それはある種の狂気と言っても差し支えないものだ。

高町なのはは十歳の少女でしかない。
つい最近まではほぼ平穏に育てられ、最近になって魔法少女になり、戦いを経験した。
その戦いとて非殺傷設定という命綱により誰かを殺す事は無い戦いだった。
殺し合いに対する慣れなど有りはしない。
それにより感覚が緩んでいるわけでもない。
高町なのはは正確にこの状況を認識していた。
自らの手の中のミニ八卦炉が今のところ非殺傷設定の付けられない文字通りの凶器である事も。
そのミニ八卦炉から放たれるレーザーの狙いを少しずらすだけで人の命を奪ってしまう事も。
命を奪わずともそのレーザーが友達であるヴィータに凄まじい激痛と恐怖を与えている事も。
それにより両腕の機能を奪いつつある事も。
全て理解して、受け止めていた。
友達を傷つける事により胸に走る激痛をねじ伏せ、強靱な意志で理性を繋ぎ止めていた。
自棄や勢い、判断力の低下に身を委ねる事なく、冷徹なまでの理性で痛みを与えていた。

狂気とは正常な人間の思考から外れた思考の事だ。
正常というのは普通の、一般的な人間のそれと言い換える事も出来る。
傷つければ自分自身罪悪感に苦しむような優しさを持ちながら、
それも友達に、考えを変えないから仕方ないと、レーザーで腕を破壊していく。
そのようなあまりに異常で残酷で経験の無い行為を行いながら理性を失わない。
あくまでヴィータを殺さず、誰も殺させずに解決するための手段としてそれを選ぶ。
それは普通の人間に、ましてや十歳の少女に出来る選択ではない。
その鋼鉄の意志は正しく狂気と呼ぶに相応しい。

高町なのははあまりにも正しく、狂っていた。

     * * *

「………………」
なのはは手を伸ばし、ヴィータの頭を優しく撫でた。
それから、意識を失っても見開いたままになっていた瞼をそっと閉じた。
「……ごめんね。酷い目に遭わせて」
それから立ち上がって、仲間達を振り返った。
集まった視線は、恐怖。警戒。憐憫。そして感嘆だった。

「…………驚いたぞ」
エヴァはどこか嬉しげになのはを迎えた。
苦しげだが、それでもはっきりと言葉を紡ぐ。
……そうしなければ今のなのははうまく聞き取れず、会話ができないのだから。
「まさか貴様がそこまで出来るとは思わなかった。確かに有効な手には違いないだろうよ」
「………………」
「何を項垂れている。誇れば良い。
 『悪魔でもいい』。なぜなら『悪魔らしいやり方でみんなを助けるだけだから』か」
それはヴィータの絶叫に殆どかき消されたなのはの宣言だった。
なのははあの痛みを、ヴィータを殺さない為に与えた。
「その結果、おまえはあの娘を殺さずに済ました。大した成果じゃないか。
 く、くく……く…………」
どさりと、エヴァは再び床に身を委ねた。
とっくに疲労は限界を超えていた。精神力だけで維持していた意識が途切れたのだ。
駆け寄ったインデックスがその容態を見て、頷く。
命に心配は無いようだった。

「……ニケ君、ちょっといいかな」
「な、なんでしょうか? なのはさん」
怯えを含んだ表情でニケは聞き返す。口調までやや下手になっていた。
なのはは少し悲しげな表情を浮かべた。
……ニケも、少ししまったという表情をした。
「あの“ぬのハンカチ”で作った縄、まだ残っているよね?
 あれを貸して。ヴィータちゃんを縛っておかないといけないの。
 ヴィータちゃんはとても力が強いけど、あの腕なら引きちぎられたりはしないから」
「お、おう、判った。任せとけ!」
そして、ヴィータを“ぬのハンカチ”を繋げて作った縄で縛った。
ヴィータに抗う力はもはや無い。
それはつまり連れ歩いてもヴィータ自身には殆ど危険が無いという事だった。

「勝君、一つお願いが有るの」
「お願い……?」
なのはは「そうだよ」と頷いて、お願い事を言った。
「このミニ八卦炉をしばらくわたしに貸してもらえないかな?」
「………………」
勝はしばらく迷い、沈黙した。
それから聞いた。
「君はそのミニ八卦炉を何に使うつもりなんだい?」
なのはは迷わず答えた。
「まずは、ヴィータちゃんとエヴァちゃんを護るために」
「………………」
しばらく悩んだ末に、勝はミニ八卦炉を貸す事を許可した。
ただ同時に思いもした。
(彼女は危険かもしれない)
高町なのはは殺し合いを止め、敵さえも助けるという目的を貫いた。
その事は間違いない。
ただし、生かす為ならば腕の一本や二本を使い物にならなくしたが。
その事は理屈を超えて恐怖を感じさせた。
(しばらくは様子を見ないといけない……)

インデックスとアラストールは、そっとなのはに言った。
「おつかれさま。……あなたは、人を生かしたよ」
『おまえの選択は、偉大だった』
その言葉がとても温かくて。
「…………う……」
涙が零れそうになった。
だからインデックスは、涙ぐむなのはを優しく抱き締めて。
「……う……うぅ…………ひっく………………」

高町なのははインデックスの胸の中で、少しだけ……泣いた。

【B-5/山小屋/1日目/真昼】
【不安定性強集団】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:魔力消費中、精神疲労大、聴覚障害あり(大きかったり聞き取りやすい言葉で無ければ聞き逃す)
    強靱すぎる鋼鉄の決意
[装備]:ミニ八卦炉@東方Project
[道具]:クロウカード×1(翔)@カードキャプターさくら(ポケット)
[思考]:自分でやった事だがヴィータを傷つけた事は辛い。ただし迷いは無い。
第一行動方針:エヴァが回復するまでエヴァを、それから無力化したヴィータを護る。
第二行動方針:自分の友人やニケ・エヴァの仲間を探す。
第三行動方針:仲間や情報を集める。特にフェイトは使える知識を持っているはず。
基本行動方針:仲間と共にゲームから脱出。できれば主催者打倒。
       相容れない相手も出来るだけ殺さないで無力化する。その為には手段を選ばない?

【才賀勝@からくりサーカス】
[状態]:両手の掌に軽い火傷、腰から背中にかけて打撲、聴力一時低下
[装備]:フランヴェルジュ@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品(ペットボトル一本消費)、勇気ある者の盾@ソードワールド、ドラゴンころし@ベルセルク
[服装]:上半身裸(シャツは引き裂いてしまいました)
[思考]:高町なのはを警戒
第一行動方針:高町なのはに同行し本当にミニ八卦炉を任せていいか見極める。
第二行動方針:殺し合いに乗った人物に危険な武器を渡さない。
第三行動方針:対主催派で使いこなせる者にドラゴンころしを託す。
基本行動方針:殺し合いを止め、ゲームを壊す
参戦時期:????

【インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]:けっこうな空腹とけっこうな疲労、
[装備]:水の羽衣@ドラゴンクエストⅤ、コキュートス@灼眼のシャナ、葉っぱの下着
[道具]:支給品一式、逆刃刀・真打@るろうに剣心
[思考]:高町なのはが色んな意味で心配。
第一行動方針:????
第ニ行動方針:シャナと合流
第三行動方針:状況を打破するため情報を集める。(人の集まりそうな場所を目指す)
第四行動方針:太った男の子(パタリロ)を警戒
第五行動方針:普通の下着、てか服がほしいかも
基本:誰にも死んで欲しくない。この空間から脱出する。
[備考]:主催者の目的を最後の一人か、この状況を何らかの魔術儀式に使うと考えています。
 アラストールと互いの世界に関する詳細な情報交換を行いました。

【ニケ@魔法陣グルグル】
[状態]:すけべ大魔神LV.5、魔力大消費、中程度の疲労、左肩に切り傷あり
[装備]:スペクタルズ×8@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品、うにゅー×3@ローゼンメイデン、クロウカード『光』、 コエカタマリン(残3回分)@ドラえもん
[思考]:仲間とは考えて気遣ってもいるが、なのはに隠しきれない恐怖。
第一行動方針:????
第二行動方針:水の剣が使えるか試しておきたい
第三行動方針:自分の仲間となのは&エヴァの友人を探す。
基本行動方針:とりあえずラスボスを倒す。その過程で女の子の仲間が増えればいいッスねぐへへ
[備考]:ニケとエヴァは、1つの仮説を立てました。その概要は以下の通り。

『結界』は空中だけでなく、地中にまで及んでこの島を球形に包み込んでいると考えられる。
この『結界』は外部との念話や、転移魔法を阻害する性質を持つと思われる。
OPで全参加者を転移させたことなどを考えると、ジェダもまたこの『結界』内部にいる可能性が高い。
おそらくは島の地下。

その地下空間と地上の間に、緊急用の通路がある可能性がある。特に怪しいのは城や塔、洞窟など。

【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル@魔法先生ネギま! 】
[状態]:気絶、一見無傷だが命に関わりかねない程に衰弱、魔力消費(空)
[装備]:フェアリィリング@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品、歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録、クロウカード 『希望』@CCさくら
    なのはの荷物(基本支給品、時限爆弾@ぱにぽに、じゃんけん札@サザエさん)
[思考]:……(気絶中)
第一行動方針:????
第二行動方針:リリスに激しく警戒、というか殺す!
第三行動方針:同じ目的の者を探し、仲間と情報を集める
第四行動方針:ジェダが島の地下に居る、という仮定に基づき、地下空間に通じる道を探す
基本行動方針:ゲームからの脱出。ジェダを倒す。
[備考]:
エヴァンジェリンは、預けられた「なのはの荷物」を一通り調べています。
支給品の説明書も読んでいるようです。
光魔法『カッコいいポーズ』がジェダにも有効かもしれないと考えています
リリスが他の参加者と同じ待遇だと認識しました

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:気絶、魔力消費小、両腕がほぼ動かない程の傷(治癒魔法で治療可能)、
    左足にもレーザー火傷、左手爪全剥、幾つかの打撲、聴覚障害軽微
[装備]:「ぬのハンカチ×20即席ロープ」(縛られている)、祈りの指輪@DQ
[道具]:基本支給品
[服装]:普段着(ドクロのTシャツ、縞模様のニーソックス等)
[思考]:………………(精神障害の可能性有り)
第一行動方針:???
基本行動方針:はやてを見つけ出し、守り抜く。

※:肉体強化を行っていた為か、なのはより聴覚障害は軽微です。

※:弾切れしたメタルイーターMXが床に転がっています。


≪121: オイシイとこだけツマミ食い 時系列順に読む 124:Do you need a friend?≫
≪122: カナリアの啼く頃に 投下順に読む 124:Do you need a friend?≫
≪104: ETERNAL BLAZE 高町なのはの登場SSを読む 128:ディアボロス≫
≪104: ETERNAL BLAZE 才賀勝?の登場SSを読む 128:ディアボロス≫
≪115: 少女が歩けば勇者にぶつかる インデックスの登場SSを読む 128:ディアボロス≫
≪115: 少女が歩けば勇者にぶつかる ニケの登場SSを読む 128:ディアボロス≫
≪115: 少女が歩けば勇者にぶつかる エヴァの登場SSを読む 128:ディアボロス≫
≪104: ETERNAL BLAZE ヴィータの登場SSを読む 128:ディアボロス≫

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