人獣 Ver3.5


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  • 「なぁ、本当にあいつが頼りになるのかよ? 前に会ったときは、とにかくでけぇって印象しかなかったからなぁ…」
    「何万年も生きてるんですもの、きっとあの方ならあのマヌケ娘について何か知恵を貸してくださるはずですわ。その為にあの厳しい雪山を、“あんな思い”をしてまで越えて来たんですもの、絶対に成果を持って帰りますわよ! …それにしても、あの方なら、絶対このへんにいるはずだと思ったのですけど… あら? この岩山、なんだか揺れてません? 地震かしら?」

    その地震は徐々に大きくなり、ついには一向は立っていられないほどになった。

    「…チッ! こっちこい尻娘っ! お前ら、近場の岩にしがみつけ!」
    「ちょっとワンちゃんさん! だから人の事を下品な言葉で――きゃあっ!」

    しかし、揺れはおさまらず次第にその激しさを増していく。

    「んもお! なんなんですかこれぇ!!」
    「むぅ… 確かに、異様ではあるな」

    ギルスが影の馬から降り、地面に突き刺した大剣にしがみついて体を支え、巨人は食糧が吹き飛ばないよう、一角獣を両手で押さえる。

    「おい尻娘! オメェの魔法でなんとかなんねぇのかよ!?」
    「そんな都合のいい魔法なんかありませんわ! フ、フルフルさん、偉大なる悪魔なんでしたわよね!? 悪魔の誇りにかけて、あらん限りの力でなんとかなさい!」

    必死に地面に踏ん張っているところに突然振られた悪魔は、迷惑そうにキッと冬の魔女を見やると、頭をブルンと振り、その角から大風を纏った雷を発した。その雷が魔女のすぐ近くに落ち、魔女は思わず飛び上がって近くのものにしがみつく。

    「ちょ…! またお尻を狙って…! お尻が燃えたらどうするんですか!?」
    「…つうか、邪魔だから降りろ、危ねぇし…」

    冬の魔女は、自分が今人狼に抱き着いていることに気付き、わなわなと震えだす。

    「んななな… きゃーーーーーーーーー!」

    バシンッ! と大きな音が揺れる山に木霊し、人狼が吹っ飛んだ。

    「んな!! 何すんだこのデカ尻娘!!!!」
    「こ、こっちの台詞ですわ!! こんな時にどさくさにまぎれてハハハ、ハレンチ行為を!」
    「むぅ… おそらく、フルフル殿の持てるちから、「嵐」と「雷」そして「男女の愛」を呼び起こすちから全てを使ったのであろうな… それより、収まったようだぞ」

    気付くと、地震はおさまり、あたりはシンと静まり返っていた。その時、突然、大きな声が響いた。

    ≪ふぅむ、その悲鳴聞き覚えがある、あの眼帯の魔女娘か? 背中が騒々しいと思えば、お前たちであったか…≫

    その声は山の地面全体から響いていた。その岩山こそが大地の力を受け長き時を生きる龍――アースドラゴンだったのだ。

    「きゃっ! お、驚かせないでくださいまし! …コ、コホンっ! お久しぶりですわ、大地の竜よ。 此度はあなたにお聞きしたい事があって訪ねにまいりましたの。 実は、あのマヌケ娘が――」

    ――しかし背中にのられていては顔も見えんな。 どれ、こっちに来るがいい…
  • クロードの欄がSSTになってる -- (名無しさん) 2016-10-12 11:46:02
  • SSTでは? -- (名無しさん) 2016-10-13 06:32:36
  • SSTで合ってますよ -- (名無しさん) 2016-10-24 17:02:24
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最終更新:2016年12月27日 11:22