スレ内に投稿されたSSまとめ(101~105スレ目)
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麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 101スレ目
≫62 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 17:34:53
バクシンオー(老)「バクシンバクシンバクシー……(グギッ)ぐあっ!?こ、腰がっ……!委員長、一生の不覚……ッ!」ガクッ
チョッパー「だっ……誰か、医者ァァァー!!」
こうかな?
≫65 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 17:39:19
>>62
バクシンオー(老)「キタちゃんあなたが立派な海兵になるの見たかったです」ガクッ
キタサンブラック(ロリ)「バクシンお婆ちゃんーー!!」
チョッパー「ぎっくり腰です」
ナミ「ぎっくり腰かい!?」
≫66 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 17:40:35
バクシン「こ、腰が、やはり寄る年波には勝てませんか……」
チョッパー「バクシンで毎日健康じゃないのか!?若いのにおばあちゃんみたいな事言っててどうするんだ!」(腰をさすりながら)
バクシン「私◯◯歳ですよ」
一同「ウソだろ!?」
こんなん?
≫68 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 17:45:16
>>66
ブルック「あー!?ア~ンタあの時ウチの船にいの一番に飛び込んできた海兵ですか!」
バクシンオーが「えっ!?私に骸骨の知り合いなんていません!」
ってなってるといい
≫81 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 18:24:24
マルゼン(状況を確認しましょうか)
マルゼン(大将に襲われ大ピンチの麦わらちゃん達…)
マルゼン(上司が海賊相手とはいえいきなり人を殺そうとしたのでビビりまくって涙目のチケゾーちゃん…)
マルゼン(そこへ颯爽と現れる私…)
マルゼン(うんっ、これはパーペキに合法ね☆よーしおばあちゃん張り切っちゃうぞー!)
≫99 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 20:13:26
バクシン「いやー、昔を思い出しますね!何とも懐かしい気分です!」
サンジ「ん?そりゃ昔の写真か?」
サンジ「なっ!?何だこの笑顔が眩しい麗しのレディは!?」
バクシン「ああ、若い頃の私ですね!頼れる皆の委員長として、驀進したあの日々が懐かしい!」
サンジ「チクショウ…60年、いやせめて50年早く出会いたかったっ…!!」
こんな感じだろうか
≫103 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 20:23:35
>>99
サクラバクシンオー(老)「何を言っているんですかサンジさん」
サンジ「ああ、すまねえレディに若い頃になんて失礼だったレディはいつでも美しい」
サクラバクシンオー(老)「違います、うちのキタちゃんはまさしく若くてかわいい最高でしょうが」
キタサンブラック(ロリ)「バクシンお婆ちゃん恥ずかしいよ」
サンジ「まあなあ、(いや子供だし)」
≫108 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 20:38:56
メジロドーベルの設定を考えてみました
メジロドーベル
【所属】トレセン諸島
【階級・役職】メジロ家令嬢、トレセン諸島防衛隊副隊長
【能力】なし、ウマ娘武術
【年齢】18
【二つ名】猟犬
【覇気】未習得、才能自体はあるので現在修行中
【基本設定・過去】
トレセン諸島の名家であるメジロ家の令嬢、レースでも戦においても稀有な才能を発揮する若きホープ。
卑屈なクールビューティーだが、仲良くなった相手には心を許して笑顔を見せることも。
その一方で、男性──ひいては諸島外の人間に対しては警戒心を顕にし、卑屈な対応をすることが多い。
彼女が諸島外の人間にそのような態度をとるようになった原因は友人であるフクキタルが行方不明になった事件がきっかけである。
過去の物となったはずの事件がある日突然勃発し、気心の知れた友人が一夜にして行方不明になったこと。それは、幼心に外への恐怖心を植え付けるのには十分すぎた。
過去の歴史、そして幼少期のトラウマによって、彼女は外の人間への敵対心を隠せずにはいられないのだ。
【能力詳細】
ジュニア級G1奥義を一つ、クラシックG1級奥義を二つ、シニア級奥義を一つ修めた才女。
特に、英皇后鬼燃排(クイーン・オブ・エリザベス)は非常に高い練度で習得されており、連覇という高等応用技を放てるほど。
【関連人物】
- マチカネフクキタル:友人。彼女が行方不明になったことがトラウマでもある。
- サイレンススズカ:友人。彼女が気兼ねなく走れるよう、島の平和を守ろうと努力している。
- メジロライアン、エアグルーヴ:憧れの人。彼女が帰ってきたら島外の話をねだったり、組手の相手を願うる姿がよく見られる。
その実、島外への憧れも捨てきれない未だ青い少女である。
- サンジ:麦わらの一味のコック。当初、警戒心全開な対応をし口説きに来たサンジをしょげさせたりもした。
しかし、キョーシらによる策略によって倒れ伏した時、身を挺してサンジが庇ったことで考えを改める。
宴にて、サンジが振る舞う料理を笑顔で食し、感想を伝えに調理室に向かうウマ娘がいた。
以上です、まあ正直に言うとサンジ×ドーベルが見たい。
≫110 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 20:54:07
二年後の扉絵連載で、W7やアラバスタに旅行に行く彼女の話が見れたりするかも。
《出会った当初》
サンジ「麗しきはその黒髪……黒檀のように艷やかに、されど夜空のように流麗なその姿。疾走する風のように、おれの心はあなたというウマ娘にひと目ぼ──」
ドーベル「うるさい、あっちに行って」
サンジ「……そんなことは言わずに。ほら、こちらに丹精込めた人参料理がございます。素敵なランチでもどうぞ」
バクシン「バクシンバクシンバクシン! こんなに美味しい人参料理があるとは……委員長、感激です!」
タイキ「ワゥ! なんとこれほどヤミーなキャロット……見事デース!」
ドーベル「要らない! もう私に関わらないで!」
サンジ「……そうか。なら無理強いはしねぇさ。なにか食いたくなったら気軽に連絡してくれ」
《宴》
サンジ(──死ぬッ……分かってはいたが、これほどまでとは……フクキタルの比じゃねぇ……ウマ娘3人=ルフィだ……! さらにオグリキャップはルフィと同等……つまり、おれはルフィ100人以上を相手に孤軍奮闘するということ……流石に過労で死ぬッ!!)
ドーベル「……すこし、いい?」
サンジ「へ? あ、ああ……なにか、嫌いな……食材でも、入って…いたか?」
ドーベル「違う。ただ、その……美味しかったから、ありがとうって……伝えに来ただけ。それじゃあ、頑張ってね(微笑み)」
サンジ「…………いヨッシャー!!! おれは大切な物を見失いかけていたぜ……そう、食べてくれる人の笑顔……それさえあればおれたち料理人は何食でも調理できるんだ!! よっし、人参ハンバーグ100人前完成だ!!」
こういうのが見たいからもっと誰か書いてくれます? 自産自消には限度があるのじゃ。
≫123 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 21:43:13
<もしも船に乗ったのがオグリだったら@ローグタウン出航後>
サンジ「ナミさぁ~~~ん!!! 鍵付きの冷蔵庫買ってくれよー」
ナミ「ルフィが勝手に食べちゃうんでしょ?
アイツとオグリの食費で帳簿が真っ赤なんだから、我慢してくれる?」
オグリ「サンジ。ハムサンド美味しかったぞ、ごちそうさま」
ナミ「ちょっと、まさかオグリも勝手に冷蔵庫漁ってるの!?」
サンジ「あ、あれは違うんだ!
オグリちゃんが腹ペコ顔で冷蔵庫を眺めてると、
おれの手がいつの間にか、料理を作っていて……」
サンジ「だからナミさん、鍵付きの冷蔵庫を買って、鍵を管理してくれー!」
ナミ「アンタが原因じゃない!」
<もしも船に乗ったのがライアンだったら@ドラム島出航後>
ライアン「ゾロさん! 今日も上腕二頭筋がキレッキレですね!
300kgのバーベルで素振りなんて、絶好調じゃないですか!」
ゾロ「まあな。お前もトレーニングするなら、好きに使っていいぞ」
ライアン「それじゃあ、この100kg砂鉄を着てのスイミングが終わったら、
是非使わせてください! このダンベル、磨いておきました!」
ゾロ「ありがとな。おれもそろそろ、負荷を高めていくか」
ゾロ「ナミ、次の島はまだか?」
ナミ「船が全然進まないのよ。……アンタらの筋トレグッズが重すぎるから!」
<もしも船に乗ったのがカフェだったら@ローグタウン出航後>
カフェ「バリスタとして……皆さんのお役に立てます……」
ルフィ「バリスタってなんだ?」
サンジ「好みに合わせてコーヒーを焙煎してくれるんだよ」
ルフィ「コーヒーは、夜眠れなくなるからダメだ!(どん!)」
≫124 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 21:44:01
<もしも船に乗ったのがエアグルーヴだったら@どこかの島に上陸前>
エアグルーヴ「ゾロ、船を降りる前に地図と腕時計を持て!
いいか、長身と短針の間を太陽に合わせ、その方角に戻って来るんだぞ!」
エアグルーヴ「ウソップ、そのがま口バッグの中身を見せてみろ。
輪ゴムにガラス片……。いいか、狙撃手たるもの、
咄嗟の弾数が生死を分ける。オモチャは別にしまえ!」
ゾロ&ウソップ「お、おう……」
ナミ「や、やっとマトモな人が船に乗ってくれたわ」
サンジ「キビキビ仕切るエアグルーヴちゃんもステキだぁー!」
エアグルーヴ「たわけ! 鼻の下を伸ばす暇があったら、食糧調達の準備だ!
この島で安く手に入る保存食のリストを用意した。これに従って……」
ルフィ「ゾロー、ウソップー! あの火山まで競争しようぜー!」
エアグルーヴ「船長。お言葉ですが、活火山の付近には有毒ガスが発生する恐れがあります。
島のログが書き換わるのが二日となると、遭難によって長居をすれば、
今後の冒険に支障をきたすやも知れません。今一度、ご再考ください」
ルフィ「いいじゃねぇーかー、エアグルーヴも一緒に競争しようぜー!」
ウソップ「そうだぜ。平地ならともかく、山歩きとなればハイカー・ウソップに勝てるかぁ?
おれはかつて、食虫植物がたむろするジャングルに迷い込み……」
ゾロ「ごちゃごちゃ言ってねぇで、やるのかやらねぇのかハッキリしろよ」
エアグルーヴ「……上等だ。百バ身差でぶち抜いてやるから覚悟しておけ!」
ルフィ「ししし、全員走るぞー!」
<もしも船に乗ったのがマヤノトップガンだったら@シャボンディ諸島>
マヤノ「マヤ解っちゃった。……ワンピースの正体」
ルフィ「マヤノ、お前船降りろ(真顔)」
≫125 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 21:44:32
<もしも船に乗ったのがサイレンススズカだったら@W7出航後>
フランキー「サニー号の次なるビックリメカは、サイレンススズカ発電機だー!」
スズカ「ウソでしょ……いつの間にかサニー号の動力源にされてる……」
ウソップ「なるほどなー。このベルトの上に乗ったスズカが走ると、
二つの歯車が回って、ポンプが動いて発電する仕組みかー」
フランキー「おうよ! 見晴らしのいいエリアに設けたから、
大海原を一望しながらランニングが出来る優れモノだぜ!」
スズカ「あの……走ってもいいですか?」
タッ タッ タッ タッ
スズカ「(メリー号では甲板の上を走るだけだったけれど、
このマシンの上から、何処までも走れる気がする……)」
スズカ「(潮風が気持ちいい……もっと、もっと速く走りたい……)」
タタタタタタタタ―――― ボシュッ! ボゥン!!
ナミ「ちょ、ちょっと何が起こってるの!?
シャワー浴びてたら、水圧でドアが吹っ飛んだわよ!」
サンジ「いきなりガスの出力が増して、強火でシチューが黒焦げだ!
おいクソサイボーグ、まさかテメェの仕業か!?」
フランキー「おおーっと、ここまで速く走れるなんてスーパー予想外だぜ……」
スズカ「ふぅ……気持ちよかった」
≫126 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 21:45:17
<もしも船に乗ったのがルドルフだったら@アラバスタ出航後>
ルドルフ「王女との別れは物寂しいが、送故迎新は航路の常。
厳しい闘いを越えての一陽来復を願い、次なる島を目指そう」
ガァーン・・・
ウソップ「結局、おれ達何もせずにバロックワークス倒しちまったな……」
ナミ「幹部達はルドルフの一睨みで泡を吹いて倒れちゃうし、
マネマネの実で変装したボンクレーも簡単に見抜いていたわよね……」
チョッパー「王国軍と反乱軍の衝突も、一睨みで全員倒れてたもんな……」
ルフィ「水で濡らしてもねぇのに、ルドルフがワニ殴ってた……」
サンジ「あの爆弾を海までぶん投げるとは思わなかったな……」
ロビン「あら、アラバスタ革命の無血平定の功績を称えて、
スモーカーが勲章五個を授与し、中将に昇進したそうよ」
ルドルフ「そういえばゾロ、君の新作は抱腹絶倒、実に興味を惹かれる。
“獅子歌歌”。歌をソングと読ませる洒脱な技巧には恐れ入った」
ゾロ「お前のダジャレと一緒にするんじゃねぇ! ルフィ、何とかしろ!」
ルフィ「テイオーの母ちゃんだから邪険にはできねぇよ……」
ウソップ「ルフィにもニガテなものがあったんだな……」
おわり
≫129 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 22:04:33
定期的にグラス頂上戦争SSのネタを投下する病
「麦わらの命こそ、生きるエースの遺志だ!」
悲嘆にくれる白ひげ海賊団をマルコさんの声が引き戻した
ここでルフィさんを逃がすことこそ現在の使命であると高らかに宣言する
もし死なせたら、白ひげ海賊団の恥だとも
力強い声に船員たちの士気が戻る
そうだ、泣いている暇はない
1人でも多くの仲間が生還し、エースさんの遺志を守り抜かねばならない
その為に何が出来るのか考える私の視界に、倒れ伏す人影が写る
それが誰かを認識した次の瞬間には体が動いていた
海軍本部中将のトウカイテイオーさん
この頂上戦争の最中に所属する海軍を裏切り、エースさん救出に加勢したウマ娘
そして、エースさんとルフィさんの義兄妹
彼女もまた、エースさんの遺志に違いないだろう
それ以前の問題として、裏切り者の彼女ここに置いていたら、海軍につかまり処罰されるのは間違いない
既に見捨てるという選択肢はなかった
すぐに彼女を拾い上げて走り出す
目指すはまだ無事な海賊船だ
脚は折れているが、手当をすれば持ち直すだろう
だが、そう簡単に物事は進まない
走る私の間近にレーザーが着弾する
≫130 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 22:05:29
「トウカイテイオー中将を置いていきなよ~」
海軍大将黄猿が追いかけてきていた
光の速さで動く相手で、対応しようにも両手が塞がっている状態
万事休すかと思った瞬間、誰かが黄猿の前に立ちはだかった
特徴的な髪型に巨大な鉄球
私と同じ白ひげ海賊団の隊長
「ラクヨウさん…」
「おれが足止めする!そいつを連れてけグラス!」
「ありがとうございます!」
彼にお礼を言いつつ、戦闘の中心地を後にする
ウマムスメ族の脚は人類で地上最速
数分もせずにマリンフォードの外縁部に到達した
傘下の海賊団の船医を見つけ、トウカイテイオーさんの治療を頼み込んだ
「良いんですかグラス隊長…そいつは…」
一部の船員にはためらいがあった
怪我人は海軍将校、尻込みするのも理解できる
が、それ以上に彼女を助けなければいけない理由はある
彼女は大恩あるはずの海軍を裏切り、兄妹分を救うべく奔走したのだ
その反逆は戦場に少なくない影響を与えていた
私達がエースさんを救出できたのも彼女の暴れっぷりのおかげでもある
≫131 二次元好きの匿名さん21/10/19(火) 22:05:51
「分かっているでしょう?その子は既に恩人です」
そう諭すと、船員達はトウカイテイオーさんを船の中に運び込んでいった。
やるべき最低限のことを完遂し、再び戦火の中に駆けていく
遠くで父の能力と思われる爆発が起き、亀裂が入った海軍本部の要塞が崩壊していく様子が見えた
まだ戦闘は終わっていない
父や仲間たちの無事を祈りながら、私は道中を急ぐしかなかった
≫188 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 14:46:39
グラス「お父さんいつも言ってますけど飲み過ぎは体に悪いですから控えてください」的になことを言ってて欲しい、そして白ひげはどんな感じの返しをするか気になる
≫190 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 15:03:05
>>188
多分本編まんまで
「グラララ、おれが呑みてぇモン呑んで何が悪い」
「お と う さ ん?」
「……はあ、わかったよ。コイツで最後だ。文句はねぇな?」
こんな感じじゃないかな?
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 102スレ目
≫38 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:17:23
では、暫しスレお借りします……
………………
…………
……
「最初に言った筈だ、コラソン」
「"面倒はお前が見ろ"――とな」
無慈悲な銃声が少年の鼓膜を打った。
……
…………
………………
≫39 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:17:43
【エピソード オブ ライスシャワー】
【第三章 運命の島】
≫40 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:18:33
1.
満身創痍の状態で息を切らしながら、ライスシャワー自分よりもずっとずっと大きな相手を見据えていた。
ドンキホーテ海賊団最高幹部の一人、ディアマンテ。剣術の指南を担当している男でもある。
その能力は"ヒラヒラの実"。触れたものをはためかせる旗(フラッグ)人間。これにより剣を硬度や切れ味をそのままにはためかせ、不規則な動きの斬撃を可能としている。
薄くはためく長剣が振るわれる。リボンのように舞い、鞭のようにしなる鋭利な白刃がライスシャワーに襲いかかる。
フラつく脚に力を込めて身を躱す。はためく刃が腕を掠め、袖に血が滲んだ。
ディアマンテが少し片腕を振るうだけで剣は翻され、畳み掛けるように次々とライスシャワーに襲いかかる。
まともに受けては無事では済まない。可能な限り回避し、訓練用の剣で受け流す。
それでも流しきれなかった衝撃に腕がビリビリと痺れ、避けきれなかった斬撃が皮膚を裂く。手が震えて足が重くなっていく。
……ディアマンテが薄く笑ったことに気づく余裕はなかった。
着地の瞬間を狙った一閃。避けるのも受け流す動作も間に合わない。
ライスシャワーは咄嗟にカリカリの能力を発動させた。"ターゲット"を少し先の床に指定。それとほぼ同時に超高速で加速する。
はためく刃の回避には成功した。しかし……。
「あ……っ!」
移動が終わる直前。疲労のせいか足がもつれた。そのまま転倒し、加速の勢いが乗ったままゴロゴロと転がっていく。そして、派手な音を立てて壁に背中を打ちつけた。
「かはっ……!」
強い衝撃に一瞬息が止まる。肺の中の空気が全て出ていってしまったかのような感覚。
小さな手から訓練用の剣が滑り落ちて軽い音を立てる。
ライスシャワーはぐったりと倒れ伏し、そのまま動かなくなった。ディアマンテは少しその様子を眺めていたが、やがてつまらなさそうに鼻を鳴らした。
≫41 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:19:01
「……今日はここまでだ、ライスシャワー。戻って構わねェ」
冷たく言い放つと、ディアマンテはボロボロのライスシャワーを置いてさっさと訓練場を出て行った。
――コラソンとローがいなくなってからというもの、ライスシャワーはこれまでのツケを払わされるが如く連日激しい訓練をさせられていた。技術を指南する幹部がいれば先程のディアマンテのような限界まで身体を酷使するような訓練をし、幹部がいない時でも厳しい自主トレーニングを課せられる。
傷は絶えず、身体は軋む。それでもライスシャワーは決して逃げなかった。
(がんばら、なきゃ……)
脳裏に浮かぶのは大好きなお兄さま――コラソンの笑顔。そして、少し意地悪でぶっきらぼうだけど、胸の奥に密かに優しさを秘めた少年……ロー。
コラソンがローを連れて出ていったのはローの珀鉛病を治す手段を探す為だ。珀鉛病がローの命を奪うまで、リミットはもう一年もない。コラソンはきっと、いつ見つかるかも分からない悪魔の実に賭けるよりも、あるかもしれない治療法を直接探す方を選んだのだ。
(お兄さまはきっと……ローくんの病気を治す為に、いっぱいがんばってる……!ローくんはきっと……病気と必死に戦ってる……!)
それならば、泣いて蹲っているわけにはいかない。いつまでも泣いて守られてばかりのライスシャワーではいられない。
(がんばらなきゃ……がんばって強くならなきゃ……ローくんを……お兄さまを守れるくらい、強く……)
腕に力を込め、身体を起こす。
いつか帰ってくるローを守る為に。暗闇から救ってくれたコラソンの役に立つ為に。
引き攣る口角を吊り上げて笑顔をつくる。初めて出会った日の次の朝に、コラソンが褒めてくれた笑顔を。
「がんばれー……ライス、がんばれー……おー……」
そうして自分を鼓舞し、立ち上がろうとして……べしゃりと崩れ落ちた。ライスシャワーは今度こそ気を失った。
≫42 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:19:31
それから少しして。訓練場の扉が控えめに開けられる。こっそりと中を覗いたのはベビー5だった。ディアマンテが廊下を歩いているのを見て、ライスシャワーの訓練が終わったのを察して見に来たのだった。
ベビー5は訓練場を見回し、ぐったりとして動かないライスシャワーの姿を確認するとぎょっとした。
「ちょっとライス、大丈夫!?死んでないわよね!?」
思わず駆け寄り、きちんと息をしているのを確認して安堵する。
ベビー5は正直なところ、「いい気味だ」と思っていた。
子供嫌いのコラソンに気に入られ、一人だけいじめられずに寧ろ愛されていた。最高幹部の寵愛を受けたとあって訓練もかなり甘めだった。グラディウスだってキツい言葉をぶつけることはあっても、ローやベビー5達にしていたように手を上げることはなかった。
ライスシャワーとは歳の近い同性なのもあってそれなりに仲良くしていたが、それはそれとして甘やかされる彼女をズルいと思った回数は決して少なくない。だから、いい気味だと思ったのだ。……最初のうちは。
徹底的に痛めつけられ、訓練時間外でも鍛えることを強いられ、毎晩ボロボロになって寝室に入ってきては泥のように眠る。そんな姿を毎日見せられては流石に心が痛んだ。
だからこうしてディアマンテがいなくなったタイミングで様子を見に来たのだ。
「ライスもライスだわ。嫌なら嫌って言えばいいのに」
いつもみたいに泣きそうになっているのは何度も見かけた。それでもライスシャワーは泣き言を洩らすことはなかったし、訓練を拒否することも逃げることもなかった。実際にそんなことをして幹部に逆らえば拷問されかねないだろうが。嫌な素振りの一つでも見せれば少しは手加減してもらえるかもしれないのに。
「もう……!世話が、焼けるんだから……!」
ライスシャワーの小さな身体を引き摺り、訓練場の出口まで向かう。
すると、扉が開かれて別の誰かが入ってきた。一瞬、ディアマンテが戻ってきたのかと思って肝を冷やして振り向く。
そこにいた人物に、ベビー5は小さく息を吐いた。
≫43 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:19:57
「セニョール……」
「……寝室まで運ぶ。手当はジョーラにしてもらえ」
セニョール・ピンク。いつもサングラスをつけた幹部格の男だ。
淡々と言うと、セニョールはぐったりとしたライスシャワーを抱き上げた。
そのまま子供達の寝室へ向かって廊下を歩き出したセニョールの背中を、ベビー5は追いかける。
セニョールは腕の中でピクリとも動かないライスシャワーを見下ろす。
(……不憫な子だ)
コラソンの目が無くなった以上、ライスシャワーを甘やかす理由はない。今まで鍛えていなかった分も訓練を行う。そうは言っていても、彼女への仕打ちは、勝手にローを連れて出ていったコラソンのへの私怨が滲み出ている。
実質、コラソンの勝手な行動の皺寄せを彼女が全面的に受ける形になっていた。
セニョールは溜息をつく。このドンキホーテ海賊団に所属して長いが、強かさもずる賢さもない大人しい子供が甚振られているのを見て何も感じないわけではない。
(コラソンに目をつけられなければ、まともな生活を送れたろうに……)
決して表に出されることはなかったが……セニョールは哀れな"コラソンのお気に入り"に同情していた。
≫44 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:20:31
2.
半ば誘拐に近い形でドンキホーテ海賊団から連れ出され、もうどれほど経っただろうか。
珀鉛病を治す手立ては見つからない。それどころか行く先々の病院で差別の目に晒され、悲鳴を上げられる日々だ。
恐怖、侮蔑、軽蔑、憤怒……様々な感情が混ざりあったかのような形相。耳をつんざくかのような叫喚。それらがローの脳に、鼓膜に張り付いて離れない。耳を塞いで尚聞こえてくる叫び声は、疲弊した少年の心をズタズタに引き裂いた。
今日だってそうだ。珀鉛病に侵された白い肌を見られ、病院の前で門前払いを食らった。
今夜も街から離れた場所で野宿だ。この身体では宿にすら泊めてもらえない。
赤々と燃える焚き木の火が二人を照らす。コラソンは鉛筆片手に難しい顔で海図や地図とにらめっこしていた。次の病院のアタリをつけているのだろう。どうせ無駄なことだと、ローは内心吐き捨てる。
火に当たって寒くもないのに手が震えていることに気づく。
――もしも"あいつ"がいたら、この手を握ってくれただろうか。
小柄なウマムスメ族の少女の姿が脳裏を過る。泣き虫だけど優しくて、甘ったれだけど頑張り屋で。潮風を受けて流れる髪が綺麗で。それに、笑った時の顔が――
……いや。こんなことを考えたって意味はない。どうしたって彼女はここにはいないのだから。
「……なあ」
気を紛らわすようにコラソンに声をかけた。
コラソンはローから話しかけられたのが意外だったのか。目をパチクリさせて数秒停止した。
「どうした?お前から話しかけてくるなんて珍しいじゃねェか」
「別に大したことじゃねェよ。ただ……」
ローが口籠るも、コラソンはどこか嬉しそうな顔で続きを待つ。
ややあって、ローは口を開いた。
≫45 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:21:07
「……ライスのこと……」
「ん?ライスがどうしたって?」
「あいつのこと、ファミリーに連れてきたのお前なんだろ。なんであんな泣き虫連れてきたんだよ」
気を紛らわす為の会話ではあったが、ローにとって気になっている部分でもあった。
ライスシャワーがただの泣き虫なだけの少女でないことは二年の間共に過ごして分かった。しかし彼女がおおよそ海賊にはまるで向かない優しすぎる少女であることに変わりはない。
聞けば、彼女をどこからか拾ってきたのはコラソンだそうではないか。
ローが罵詈雑言を浴びせられる度に本気で激昂するようなこの男が、どうしてライスシャワーのような少女をファミリーに連れてきたのか疑問だった。
「……なあ、ロー。ウマムスメ族のことはどのくらい知ってるんだ?」
質問したのはこちらなのに質問で返され、少しムッとする。が、この程度でムキになるのも子供っぽいので答えてやる。
「偉大なる航路にある島に住んでる種族だろ。馬の耳と尻尾が特徴で女しか生まれねェ。普通の人間よりずっと身体が丈夫で、走るのが得意だ」
そういえば、走るのだけはどう足掻いても彼女に勝てなかった。能力を使っていない素の走りでもぶっちぎりだったのだ。
ローの言葉に、コラソンは頷く。
「……そして、ほんの数百年前まではヒトではなく"動物"として扱われていた種族でもある」
「え……」
コラソンの言葉にローは目を丸くした。
咥えた煙草から白煙を燻らせながら、コラソンは続ける。
「にも関わらず彼女達は非常に社交的だった。種族の地位向上の為に積極的に外部と接触し、今では海軍将校をも数多く排出している。だが……」
派手に塗られた唇から、溜息と一緒に煙が吐き出された。
≫46 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:21:44
「人の考え方ってのはそう簡単には変わらねェ。未だにウマムスメ族に対して差別や偏見を持つ奴は多い」
「……ッ!!」
「事故で親を失ったあの子は……そういった差別に晒されながら生きてきたらしい」
昼間の出来事を思い出す。伝染らない病である珀鉛病の感染に怯える人々。思い出すのも嫌になる言葉の数々。
彼女もまた――あんな悍ましい"悪意"を経験してきたというのか。
「加えて言えば、彼女達は皆見目麗しく生まれてくる。その見た目に惹かれて、ペット感覚で彼女達を欲しがる物好きは未だ絶えねェ。……彼女達を"商品"として扱って攫ってくるクソ野郎共も」
そう語るコラソンの表情は、抑えきれない憤りに溢れていた。
まるで心を落ち着かせようとするかのように、コラソンは深呼吸した。
「……それに、あの子は悪魔の実の能力持ちだ。おれが出会った時には既にそうだった。あんなに優しい子が誰かに力を悪用されたらと思うと……とても放っておけなくてな」
ローは言葉を失くした。
この数ヶ月の病院を巡る旅で、コラソンはいつだってローの為に怒ってくれていた。
きっと、それはライスシャワーに対しても同じだったのだ。優しい彼女の為に怒り、優しい彼女を守る為に手元に置いていた。
内から、何かがこみ上げてきそうだった。
「……そ、そういえば。なんで"お兄さま"なんだ?ホントの兄妹でもねェのに」
「ん?あぁ、それはだな……」
コラソンは語った。
ライスシャワーが生前の母親から読み聞かせられていた、思い出の絵本のこと。彼女が物語に登場する"青いバラのお兄さま"に憧れを抱いていたこと。その"お兄さま"をコラソンに重ねたこと。
そして、その絵本の青いバラになぞらえてライスシャワーに髪飾りを贈ったことを。
≫47 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:22:10
「……嫌じゃなかったのかよ」
「嫌なもんか。それだけあの子はおれを信用してくれたんだ。嬉しかったよ」
それは、心から慈しむような顔だった。
「おれにとってあの子は――"青いバラ"だ」
けど、とコラソンは眉を顰めた。苦々しい顔で呟く。
「そんなあの子を……おれは……」
この病院を巡る旅にライスシャワーの姿はない。コラソンは彼女をファミリーに置いていく形になってしまった。
可能ならきっと連れて行きたかったことだろうと、ローは思う。考えてみればあの時――ローを連れてファミリーを出た時、コラソンはかなり焦った様子だった。
ドフラミンゴ達に見つかることを恐れていたのかと思っていたが、きっとそれだけじゃない。コラソンはファミリーを抜け出す準備をしながらライスシャワーを探していたのだ。
海軍に嗅ぎつけられ出港が迫る短い時間では荷物をまとめるので精一杯で、どこにいるのか分からなくなってしまった彼女を探し出す余裕がなかったのだろう。
結果……ライスシャワーとローを天秤にかけて、死期(リミット)の近いローを選ぶ形となった。
この男は今、自分を責めているのだ。ライスシャワーを連れ出せなかった不甲斐ない自分を。
……不安なのはローだって同じだ。コラソンがいなくなったファミリーで彼女が一体どんな扱いを受けているのか。想像するのが恐ろしい。
だが、ローは知っている。
「……おい、コラソン。あんまりあいつをナメんなよ」
コラソンはハッとしてローを見た。
「あいつは……ライスはな。確かにいつまで経っても泣き虫だけど……お前におんぶにだっこじゃねェと何にもできないような弱虫じゃねェんだ!」
「!!」
「見くびるなよ!お前が思ってるより、ずっとあいつは強いんだからな!!」
≫48 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:22:34
ローはこの目でしかと見てきた。泣き虫で甘ったれな彼女が確かに持っている芯の強さを。
不安な気持ちは消えないけれど――それでも信じている。
「ロー……お前……」
コラソンは驚愕の表情を浮かべていた……かと思えば、嬉しそうに目を細めた。
「お前……ライスのことよく見ててくれてたんだなぁ」
「はぁっ!?そんなんじゃねェよ!」
「またまたそんなこと言って……アレか?ひょっとしてライスのこと……アレだったのか?」
「うるせェな!!アレってなんだよ!!」
「まあ気持ちは分かるぞ。本っ……当に可愛いからな!ライスは!!」
「あー、しつけェ!!おれはもう寝るからな!!話しかけてくんなよ!!」
そう怒鳴り散らすと、ローは話を無理矢理遮って毛布に包まった。
笑いを堪えるような声を無視し、コラソンに背を向けて目を瞑る。
――全っ然、似合ってねェ!
髪飾りを見せられた時、彼女にぶつけてしまった心無い言葉をふと思い出す。
胸がズキリと少し痛んだ。
≫49 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:23:03
3.
……ローとコラソンがファミリーを出て、半年が経過した。
この半年間。あれだけドフラミンゴ達の行く先々に現れていた海軍の船がパッタリと現れなくなった。コラソンが不在となった半年間で。
果たしてこれは偶然か……それとも。
「さて、話は変わるが……。どうだ?ライスシャワーは……」
振り向いたドフラミンゴの視線の先には、最高幹部の一人であるディアマンテ。剣術の指南を担当している男だ。
「そうだな。率直に言わせてもらうが……」
ティーカップをソーサーの上に置き、ディアマンテは答えた。
「"想像以上"だ。あれは化けるぞ、ドフィ」
「……ほう」
その言葉を聞き、ドフラミンゴは満足げに笑った。
コラソンが連れてきたウマムスメ族の少女を徹底的に鍛え直すよう指示したのは他でもないドフラミンゴだ。それなりに使い物になるレベルにできればと思っていたが、どうやら嬉しい誤算のようだ。
≫50 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:23:33
「以前よりもかなりスタミナがついてきた。それに技術の吸収が信じられねェほど速い。動きのキレなんか段違いだ」
「お前の教え方がいいんだろう」
「何をそんな……」
「ド素人同然だったガキをそこまで叩き上げたなら大したもんだ」
「よせ、ドフィ。人を天才みたいに」
「ああ、お前は天才だ」
「やめろって……大したことじゃない……」
「――じゃあやめに……」
「そこまで言うなら認めるしかない!!そう、あの腑抜けを叩き直した天才はおれだ!!」
……まあまあいつものやり取りであった。
「しかし、あまり言いたくはないがな、ドフィ。何故コラソンがあれを甘やかしてたのか分からねェ」
「べへへ、育てて愛人にでもする気だったんじゃねェの?見た目は可愛いしよ」
そう言って下卑た笑みを浮かべたのは最高幹部の一人、トレーボルだ。
見た目にばかり気を取られ、本来丈夫で力の強い種族であることを失念していたのだとでも言いたいのだろうか。
「ウマムスメ族ってのは、確かに普通の人間と比べれば強い種ではある」
ドフラミンゴは椅子に座り直し、長い脚を組んだ。
「だが、力が強いだけじゃあそこらの海にいるチンピラとなんら変わりはねェ。奴らの実力そのものは個人が持つ才能に大きく左右される……ウマムスメ族なら誰でもシンボリルドルフになれるわけじゃねェんだ」
そう言ってドフラミンゴは歪に笑った。
「さて……お前はどうかな?ライスシャワー……」
≫51 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:24:13
4.
休息が許されると、ライスシャワーはいつもかつてコラソンが使っていた寝室へと向かっていた。
シーツがくしゃくしゃのままのベッドに腰掛ける。
ここにいると様々なことを思い出す。コラソンとの秘密のおはなし、不器用な笑顔で笑わせてくれたこと、暖かくて大きな身体で守るように包み込んでくれたこと……。
じわりと目尻に涙が滲む。コラソンとの暖かな思い出は、同時に今コラソンがいない寂しさをはっきりと自覚させた。
コラソンの為に、ローの為に頑張りたい想いはある。それでも寂しい気持ちは埋まらない。ライスシャワーは膝の上で拳を握りしめた。
直後。電伝虫が鳴き声を上げた。コラソンから非常用にと持たされていたものだ。ライスシャワーは受話器を取ってから、部屋の外へと意識を向けた。
足音は聞こえない。気配もない。念の為扉を少し開けて周囲を確認。誰もいない。扉を閉めてから部屋の隅に座ると、ライスシャワーは電伝虫の殻を指で二度叩いた。事前にコラソンと決めておいた、"おはなし"の合図だった。
『――ライスか?』
「お兄さま……!」
半年ぶりに聞く大好きな声に、感極まって目尻から涙がこぼれた。
そのまま泣き出してしまいそうになるのをグッと堪えた。できるだけ声量を抑え、部屋の隅に縮こまる。誰かに見つかるわけにはいかない。
「だ、大丈夫。周りには誰もいないよ。ちゃんと確認したから……」
『ああ……すまない、まず謝らせてくれ。置いていってしまって本当に悪かった。ドフィ達に酷いことをされなかったか?』
「……ううん。大丈夫だよ」
あの過酷な訓練のことを口にすればきっとまたコラソンに迷惑をかけてしまう。だから、そのことについては内緒にする。
受話器越しにコラソンが「よかった……」と安堵の息を吐いたのが聞こえた。
『急ぎで悪いが、本題だ。ローの病気を治す方法が見つかった』
「……!」
思わず大きな声を上げそうになるのを、咄嗟に口を抑えた。
「ほ、本当?」
『ああ。詳しくは後で説明する。……そこで、ライス。お前に頼みがある』
≫52 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:24:53
コラソンの口調はいつになく真剣なものだ。ライスシャワーはその言葉を聞き逃さないよう、静かに耳を傾ける。
『ドフィは今から二週間と少し後、"スワロー島"という島へ向かう筈だ。ライス、お前は隙を見て船を抜け出して付近の"ミニオン島"へ来てくれ。そこで落ち合おう。海図の見方は分かるな?』
「う、うん。勉強したから……」
『それから、この話はくれぐれも内密に』
「うん。秘密……だよね。守れるよ」
ミニオン島、ミニオン島。内心で何度も復唱する。そこでコラソンと、ローと再会することができるのだ。
「あ……お兄さま、ローくんは?怪我とか……してない?」
『え……あ、ああ。勿論元気だ。ただ、その……今は疲れて眠っちまってる。長旅続きだったからな。だから……』
「大丈夫だよ。寝かせてあげて」
できればローの元気な声も聞きたかったが、少し我慢すればまた顔を合わせることができる。
ローだってきっと、珀鉛病を治す為に頑張ってきたのだ。疲れているなら休ませてあげたかった。
『すまない。それじゃあ、ミニオン島で』
「お……お兄さま」
電話を切ろうとしたコラソンを引き留めるように、ライスシャワーは呼びかけた。
「ライスね、少しは強くなれたよ。能力も前より上手に使えるようになったの。ライス……きっとお兄さまの役に立つから……ローくんのこと、守るから……!」
『ライス……』
やっと、この力をコラソンとローの為に使うことができる。そう思うと心から嬉しかった。
≫53 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:25:20
『ああ……ああ……!必ずまた会おう!』
そうして電伝虫の通信が切れた。
ライスシャワーは涙を拭った。コラソンとローのことを思えば、この後の訓練だっていくらでも頑張れる。
「よーし……がんばるぞー、おー!」
ライスシャワーは笑顔を浮かべ、決意を新たに立ち上がって小さな握り拳を高く掲げる。
しかしその直後、立ち眩みのような感覚に足元がふらついた。
「わ……っとと……」
幸い、なんとか踏ん張って転ぶことはなかった。ライスシャワーは首を傾げる。
……しかし、自身の身体への微かな違和感にはついぞ気づくことはなかった。
――ライスシャワーとの通信を終えたコラソンの頬には、涙が伝っていた。
(ロー、お前の言う通りだ。あの子は……ライスは本当に強くなった)
鼻を啜り、濡れた目元を袖で擦る。ローの為にも、ライスシャワーの為にも、絶対にこの"計画"を成功させなければならない。
珀鉛病の発作で倒れたローを見遣る。毛布に包まったまま、額に汗を浮かべ、ぐったりとして荒い息を繰り返している。
コラソンは唇を噛み、船出の準備を急いだ。
≫54 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:25:48
5.
二週間と数日後。
コラソンの言っていた通り、ドンキホーテ海賊団はスワロー島へと向かっていた。
「――さて、間もなくスワロー島に到着する。先日説明した通り、まずはコラソン達と合流し……」
壁に貼った海図を指し示しながら、ドフラミンゴが今回の"計画"の再確認を行う。船員達は各々テーブルにつき、ライスシャワーもそれを聞いていた。
「……?」
ライスシャワーの視界がボヤけて、目を擦った。
それだけじゃない。今朝から少し感じていたが、なんだか頭がボーッとする。すぐそこにいる筈のドフラミンゴの声がやけに遠く感じる。ほっぺたが熱いのに、背中は寒い。
「ちょっと、ライス。聞いてるの?」
隣りに座るベビー5はボーっとしているライスシャワーに気づき、咎めるように声をかけた。
「今若様が話してるのよ。ダメじゃない、ちゃんと聞かなきゃ」
そう言って、ベビー5はライスシャワーを軽く小突いた。
直後。ライスシャワーはぐらりと大きく傾いた。華奢な身体が重力に従って椅子から転げ落ちる。
≫55 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:26:20
「ちょ、ちょっと!ライス!?」
「どうした?」
焦るベビー5とは逆に、幹部の一人であるグラディウスは冷静だった。
無言で歩み寄り、ライスシャワーの状態を確認する。脈を確認し、頬や額に触れる。そして舌打ちした。
「チッ……。熱があるな」
無骨な手が真っ赤になった頬を軽く叩くが、反応はない。ライスシャワーはぐったりとして荒い呼吸を繰り返すばかりだった。
実のところ、毎日のように過酷な訓練を課せられていたライスシャワーの身体はとっくに限界を迎えていた。
疲弊しきった身体では最早、立ち上がることすら困難だった。
ライスシャワーを見下ろし、ドフラミンゴは小さく溜息をついた。
「……寝室に運んでおけ」
グラディウスによってライスシャワーの身体は抱え上げられる。
ライスシャワーはその様子をどこか他人事のように感じていた。
(……ロー……くん……おにい……さま…………)
薄れゆく意識の中、ライスシャワーは大好きな二人を想い続けた。
≫56 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:26:46
――ミニオン島。
街の入口付近で、ローは毛布に包まって座り込んでいた。
しんしんと雪が降り、辺り一面雪景色。吐息は白く染まる。外側は刺すように寒いのに、珀鉛病の発作のせいか身体は熱い。
ここで待っているようにとコラソンは言った。きっとライスシャワーもくるだろうからと、電伝虫も置いていった。
コラソンが言うには、ライスシャワーとこの街で合流する手筈になっているらしい。彼女には非常用に電伝虫を持たせてあって、それで連絡を取れるという。
もし彼女が脱出する前にドフラミンゴ達に見つかるとまずいので自分からはかけないようにと言われ、その通りにしていた。しかし、コラソンから預けられた電伝虫は一向に鳴らない。
(……ライスの奴、何してんだ……?)
胸中に微かな不安が芽生える。ライスシャワーは果たして、本当に一人でここまで来ることができるのかという不安が。
ローはぶんぶんと首を横に振った。以前コラソンにあんな啖呵を切っておいて、自分が彼女を信じなくてどうするのだ。
(そうだ……あいつならきっと大丈夫だ。能力も前より使えるようになったって言ってたらしいし……)
気弱に見えて根性はあるのだ。最初に言った"ローを守る"という約束だって律儀に守って見せた。……ライスシャワーとまた会えたなら、なんと声をかけようか。
(あいつ多分、まずは泣くだろうな。コラさんに会えたのが嬉しくて……)
この半年の旅を経て、彼女があんなにもコラソンに懐いていた理由をローは痛感した。
ありえないくらいのドジだけど、優しくて一生懸命で、誠実な男だった。だから彼女も救われたのだ。……今のローのように。
(……もし、あいつに会えたら……)
毛布を身体の内側に巻き込むようにして縮こまる。寒さはあまりマシにならなかった。
(……今度は、おれがあいつのことを――)
青いバラの髪飾りをつけたライスシャワーの姿が浮かび、こちらを向いて微笑んだ。
刹那、数発の銃声が響き渡る。思わず顔を上げると、小高い丘の大きな建物が赤々と燃え盛っていた。
≫57 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:27:15
寝室のベッドの上で、ライスシャワーは目を覚ました。
身体が熱くて、鉛のように重い。自分の身体の筈なのに、自分のものではなくなってしまったかのようだ。
頭がうまく回らない。思考は朦朧としている。
「――ミニオン島、到着。上陸する」
ぼーっと天井を見上げていると、沢山の足音と一緒に何か怒ったような声が聞こえてきた。
(ミニオン……島…………)
朦朧とした頭で、ライスシャワーは思い出す。二週間ほど前のコラソンとの通信。ミニオン島。コラソンとローともう一度出会う為の、約束。
ライスシャワーはベッドから這い出した。足にうまく力が入らず、床に崩れ落ちる。それでも床を這って寝室の出口まで向かい、壁に捕まって立ち上がる。
(ロー……くん……お兄さま……)
ライスシャワーは覚束ない足取りで人気のなくなった静かな廊下を歩いていく。
船を一歩出れば周囲には雪が降り積もり、肌を刺すような寒さに襲われた。
ライスシャワーは躊躇うことなく雪を踏みしめて進んでいった。ただ、ローとコラソンに会いたいという一心のみが疲労と発熱で重くなった身体を突き動かした。
――前に進むことに気を取られたライスシャワーは、青いバラの髪飾りが雪の中に落ちたことに気づけなかった。
≫58 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:27:52
(ローくん……おにいさま……今、いくから……約束……まもるから……)
どのくらい進んだのか、今どこにいるかも分からない。周りの景色は真っ白で、全部同じに見える。
ウマムスメ族は寒さに強い種族だが、こうも衰弱していては体力を奪われるばかり。
幻覚のローとコラソンを追いかけるかのように進められる歩みも、段々と速度を落としていく。
とうとうライスシャワーは深みに足を取られて転んでしまった。起き上がろうにも身体に全く力が入らない。最早気力だけではどうにもならないほどに、彼女の身体は弱っていた。
「……ロー……くん……お……にい……さ…………」
震える手が伸ばされて、雪の上に沈む。
ライスシャワーの意識はそこで途絶えた。
≫59 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:28:23
互いに拳銃を向け合い、コラソンはドフラミンゴと対峙していた。
海賊達に撃たれ、ヴェルゴに痛めつけられた身体は既に限界が近い。
きっとコラソンは助からない。だが、宝箱に隠したローだけは逃してみせると決意した。ここから逃がすことさえできれば、船を抜け出しているであろうライスシャワーと合流してくれる筈だ。
ドフラミンゴに啖呵を切った直後だった。
コラソンの言葉に不快そうに眉を顰めていたドフラミンゴは、何か思いついたように口角を吊り上げた。
「……お前が裏切ったなら、ライスシャワーからも話を聞く必要があるな」
「……!!」
その名前を出され、コラソンの表情が固まった。
「あの子に何をした!?」
「心配するな、お前が出て行った後も至って元気だよ。こんな時に熱出してぶっ倒れるような間抜けではあるが……」
コラソンは息を呑む。
懸念していた部分ではあった。オペオペの実を手に入れてローの元に戻った時、そこにライスシャワーの姿はなかった。ローは連絡すらなかったと言っていた。
理由があって合流に手間取っているのかと思う一方で、何らかのトラブルに遭った可能性も考えていないわけではなかったが……。
(そんな……ライス…………!)
(だから、こなかったんだ……)
コラソンは歯噛みし、宝箱の中に隠れたローは俯いた。
ドフラミンゴは心底愉しそうに笑みを浮かべていた。してやられたと思ったが、コラソンのアキレス腱を握っているのはドフラミンゴの方だ。
「よせ、ドフィ……!あの子は何も知らねェんだ!おれが海兵であったことも!!」
「それを判断するのはおれだ」
懇願のようなコラソンの言葉を、ドフラミンゴは心底愉快そうに一蹴した。
≫60 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:29:05
「最初に言った筈だ、コラソン。"面倒はお前が見ろ"――とな」
それはまるで、ペットの面倒を見きれなかった子供を咎めるような言葉。
――そして無情にも引き金は引かれた。
銃弾を撃ち込まれて跳ねるコラソンの身体は、銃声に合わせて踊っているかのようだった。
(すまねェ、ライス……おれはお前を地獄に叩き落としちまった……)
雪の中に一人取り残されたコラソンはまだ生きていた。
走馬灯のように浮かび上がるのは、月下で出会ったウマムスメ族の少女……ライスシャワー。
どんなに辛く苦しい目に遭っても、どんなに過酷な状況に在っても、決して優しい心を失くさなった奇跡のような女の子。
何かある度に泣いてばかりだったけれど、笑った顔はまるで花が咲いたように愛らしくて――あの笑顔を、守りたかったのに。
(クソっ、クソっ……!何が"お兄さま"だ……!おれには、あの子の"お兄さま"でいる資格なんかありゃしねェ……!!)
絵本の"お兄さま"は枯れかけた青いバラを救い出し、見事に咲かせた。
だが、今の自分はどうだ。ライスシャワーを救うどころか、彼女を命の危機に晒している。
後悔の念が渦巻いて、内側から引き裂かれてしまいそうだ。
(……ロー……頼む……せめて、お前だけは……)
次に浮かんだのは、半年もの間旅を共にしたローの姿だ。
ローは運命に打ち勝った。奇跡を勝ち取った。彼の知識ならオペオペの能力をきっと使いこなせる。自力で珀鉛病を治し、何にも縛られずにこれからも生きていける。
コラソンは祈るような気持ちで夜空を仰いだ。
(……どうか、自由に――)
≫61 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:29:38
宝箱から抜け出したローは、泣きながら雪の中を歩いていた。
コラソンが最後にかけてくれた"魔法"はまだ続いている。雪を踏みしめる足音も泣き叫ぶ声も消されて、ローを守ってくれている。
泣きじゃくっていたローはふと、雪の中に何か青いものを見つけた。
気になって拾い上げて、目を見張った。それは青いバラの髪飾り。ライスシャワーがつけていたのと同じものだ。
(ライスのやつ……来てたんだ!)
ドフラミンゴは熱を出して倒れたと話していた。それなのにローやコラソンと合流する為に船を出ていたというのか。
ローは振り返って、愕然とした。
まさに船に戻ろうとしていたドフラミンゴが、ぐったりとしたライスシャワーを抱き上げているのが見えた。
思わず伸ばした手は届く筈もなく、あまりにも遠い。
今のローには彼女を助ける術はない。コラソンが命をかけてやっと気づかれずに逃げることができたのに。一体どうやってドフラミンゴから彼女を取り戻せるというのか。
ローは唇を痛いほど噛み締めて――踵を返した。
どうしようもない悔恨を抱え、溢れる涙を止められないまま、前へ前へと進む。
(ごめん……!ごめん、コラさん……!あんたの大事な"青いバラ"を助けられなかった……!!)
いつだったか。慈しむようにライスシャワーの話をしていたコラソンの姿が脳裏を過る。
(ライス……!おれのこと何度も助けてくれたのに、肝心な時に守ってやれなくてごめん……!!)
振り向けばいつもそこにいたライスシャワーの姿が、様々な表情が、浮かんでは消える。
やがてコラソンの"魔法"が解ける。少年の慟哭は、激しい砲撃音に飲み込まれた。
≫62 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:30:15
6.
深い闇の中にあった意識がゆっくりと浮上する。瞼を開けると、薄ぼんやりとしていた視界が少しずつはっきりしてきた。
ライスシャワーは惚けた頭のまま、天井をじっと見つめていた。思考能力はうまく働かず、何も考えずに瞬きを繰り返す。
「――おはよう、ライス」
その声を聞いた瞬間、朧げだった意識が一気に覚醒した。悪寒が背筋を走り抜けて飛び起きる。
「フッフッフ……気分はどうだ?」
――ドフラミンゴがすぐそこにいた。ゆったりと椅子に腰掛けて、長い脚を組んで。
ライスシャワーは青褪めてカタカタと震えた。冷や汗が吹き出し、口の中が急速に乾いていく。
そんなライスシャワーに、ドフラミンゴは優しく語りかけた。
「そう怯えるな。おれはお前を心配してるんだ。何せお前は、三日間ずっと眠り続けていたんだからな」
頭を思いっきり殴られたかのような衝撃に襲われる。
……三日。コラソンと約束したあの日から三日も経ったというのか。それならば、コラソンは、ローは一体どうなったというのだ。
「……少し話をしようか。なあ、ライス――お前、コラソンの秘密をどこまで知っていたんだ?」
底冷えするような声だった。何を考えているのかまるで分からない、サングラスに覆われた目にじっと見つめられる。
怖くて、怖くて、たまらない。それでもライスシャワーは唇を引き結び、口を閉ざした。
(や、約束、したもん……!絶対に言わないって、秘密は守るって……!)
震えが止まらない。縋りつくように毛布を手繰り寄せて握り締める。
怯え震えるライスシャワーを見て、ドフラミンゴは笑った。
≫63 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:30:54
「おいおい、勘違いするな。おれは既にコラソンの"秘密"を知っている」
「え……?」
予想外の言葉に、ライスシャワーはぽかんとして目をパチクリさせた。
「あいつとの間には少しばかり誤解があってな。だがそれはもう解決した。おれはただ、お前がコラソンとどれほど深い仲だったのかを知りたいだけだ」
ライスシャワーを必要以上に刺激しないように気を遣った柔らかな声色。何もかも喰らい尽くすかのような凶悪性は鳴りを潜め、寧ろ穏やかですらあった。
さあ、とドフラミンゴは言葉を促す。ライスシャワーは暫く考え込み……やがて、おずおずと口を開いた。
「お、お兄さまが……本当は、おはなしできること……ですか……?」
「そうか。知っていたんだな?しかし黙っていたと……」
「……どうしても秘密にしたいって、言ってたから……」
「コラソンの為に口を閉ざし続けたわけか。泣かせる話じゃねェか」
ライスシャワーは俯く。ドフラミンゴは本当にコラソンの秘密を知っていたようだが、約束を破ってしまったみたいで胸がチクチクと痛かった。
……俯いているライスシャワーは、ドフラミンゴの口角が吊り上がったことに気づかなかった。
「……そんなにもコラソンを想っていたお前にこんな話をするのは気が引けるが……。お前もファミリーの一員だ。いつまでも言わないわけにはいかねェ」
「な、なんのこと……ですか……?」
脚を組み直し、改まって言うドフラミンゴにライスシャワーの声が震える。
――何故だろうか。とてつもなく嫌な予感がするのは。胸の奥がこんなにもざわつくのは。
「心して聞いてくれよ、ライス。――コラソンは死んだ。殺されたんだ。ファミリーの裏切り者……ローの手によって!!」
≫64 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:31:24
一瞬、ライスシャワーは何を言われたのか分からなかった。
というよりは、脳が理解を拒んでいた。だって、まさか。そんなことが。
「……嘘……嘘っ!!」
彼女らしからぬ叫び声。悲鳴じみたそれはあまりにも痛々しい。
「嘘じゃねェよ。本当だ」
「いやあぁぁっ!!そんなの嘘!!ローくんがそんなことするなんて……!お兄さまが……お兄さまが死んだなんて……!そんなの……!!」
ライスシャワーはかぶりを振って泣き叫んだ。瞳にみるみる涙が溜まり、ぽろぽろと止め処なく溢れて毛布の上に濃い色のシミを作る。
すると、ドフラミンゴは溜息をついてみせた。
「……おれは実の弟を亡くしたんだぞ」
「あ……」
ドフラミンゴの言葉に、ライスシャワーは我に返った。そう。ドフラミンゴとコラソンは血を分けた実の兄弟だ。
何も言えなくなってしまった。ライスシャワー自身、家族を亡くす痛みや苦しみはよく知っていた筈なのに。
「信じたくねェ気持ちは分かるさ。お前はコラソンとも、ローとも仲が良かった。おれだって信じたくなかったよ。ローの奴には特別目をかけてたんだ。……まさかこんな形で裏切られるとは……」
「……ローくんは」
嘆息するドフラミンゴに、ライスシャワーはやっと、絞り出すようにして言った。
「ローくんは……どうして、そんなこと……」
「そうだなぁ、どこから説明したものか……。ライス、お前はコラソンからなんて聞かされてたんだ?」
「……ローくんの病気を治す方法が見つかったって。詳しいことは後で話すからって言われて、そのまま……」
「あァ……"オペオペの実"のことだな」
≫65 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:31:56
聞き覚えの無い悪魔の実の名前に、ライスシャワーは首を傾げた。
「オペオペの……実……?」
「それがローの病気を治す方法だ。その能力を上手く使えば琥珀病ですら完治させることができる。……コラソンにオペオペの実の情報を教えたのはおれだ」
「!!」
目を見開くライスシャワーに、ドフラミンゴはくつくつと笑った。
「フッフッフ、意外か?おれだって未来の右腕をみすみす死なせたくはなかったんでな。あらゆる情報網を使ってやっとその在処を見つけだした。だからコラソンに教えてやったんだよ。それさえあればローを救えると。だが……」
ドフラミンゴは大きく息を吐いて天井を仰いだ。
「何を勘違いしやがったのか。ローの奴はコラソンを殺し、オペオペの実を奪って逃げて行った」
「そ、そんな……。で、でも、ローくんは……」
そんなことをする筈がない――そう断言したいのに、言葉が出てこない。
ライスシャワーは知っている。かつてローがコラソンを刺したことを。その気になれば他者を傷つけることができるのを、知っている。
「なあ、ライス。考えてもみろ。もしオペオペの実を食べて病気を治せるようになったのなら、コラソンと一緒にファミリーに戻ってくればいい話だ。お前だって元気になったローと会いたかった筈だろう」
「…………」
そうだ。ライスシャワーはずっと、コラソンに、病気を治したローに再会できる日を心待ちにしていた。その為ならどんなに過酷な訓練も乗り越えられた。……大好きな二人の為に強くなりたかったから。
「それなのにあいつが戻ってこない理由はなんだ?――コラソンを、おれの弟を殺したからだ!報復を恐れて逃げたんだよ!!自分(テメェ)だけ助かる為にな!!」
「ひっ……!」
穏やかな声色から一転して激昂し、声を荒らげたドフラミンゴにライスシャワーは小さく悲鳴を上げた。
ドフラミンゴは大きな溜息を吐く。
≫66 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:32:25
「……悪いな。驚かせて」
「……本当に……ローくんが……」
「ああ……」
ドフラミンゴが頷き、重苦しい沈黙が数刻。
「なあ、ライス。お前はどう思った?」
最初、ライスシャワーにはドフラミンゴの言葉の意味が分からなかった。
答えに困って何も言えずにいると、ドフラミンゴは言葉を続ける。
「お前が心から愛していたコラソンが殺されたんだ。他ならぬローの裏切りによって。あいつはローの珀鉛病を治す為に、この船を出てまで半年もの間あちこち旅をしたっていうのに……」
そう。コラソンがファミリーを出たのは、ローの珀鉛病を治す方法を探す為だ。死期(リミット)が近づいてきたローを思い、いつ見つかるか分からない悪魔の実を待つのではなく自ら動いた。
一方でドフラミンゴだって、ローを死なせない為にオペオペの実の捜索に尽力してくれていた。
ローはそんな彼らの想いを踏み躙った。家族を亡くす痛みを知りながら、他者から家族を奪った。
「なあ……どう思った?教えてくれよ」
ドフラミンゴは静かに囁いた。
――その時、ライスシャワーの脳裏に浮かんだのはコラソンの姿だった。
ひとりぼっちのライスシャワーを助けてくれた、優しいコラソン。月下に浮かぶ微笑み。暖かな体温。
泣いてばかりのライスシャワーに笑顔をくれた。寂しい時はいつも傍にいてくれた。
素敵な髪飾りをくれた。ライスシャワーを"青いバラ"だと、絵本のバラのようにいつか咲けると言ってくれた。――溢れんばかりの愛(ハート)をくれた。
……ローに刺されても尚、痛いのは、苦しいのはローの方だと彼を赦した。
胸が痛い。知らない真っ黒な感情が渦を巻いて、溢れて、止まらない。ただ一つ分かるのは。
≫67 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:32:58
「……許せ、ない……」
「――誰を?何を許せない?」
「……ライスは、ローくんのことを……」
涙がこぼれ落ちた瞳を満たすのは、悲しみではなく怒り。
「……お兄さまを裏切ったトラファルガー・ローを!絶対に許せない!!」
それは彼女が初めて上げた怨嗟の声であり――激しい憎悪の産声であった。
憎しみの宣誓を聞き届けると、ドフラミンゴは小さく笑った。
「おれも同じ気持ちだ、ライス。裏切り者は許せねェ」
「ドフラミンゴさん……」
ドフラミンゴは椅子から立ち上がると、ライスシャワーを見下ろした。
「"許せない"という思いは呪いだ、ライス。そう簡単に消せはしない。このままだとお前はその気持ちに内から灼かれて苦しむばかり。お前を愛していたコラソンだって浮かばれねェ……おかしいよな?お前も、コラソンも、なんにも悪くねェのに」
彼の言う通り、胸の辺りがずっと苦しくて仕方がない。頭の中がぐちゃぐちゃで涙が止まらない。
「ならどうしたらいいか?……簡単だ。裏切り者を――ローを粛清し、復讐を果たす」
「……復、讐……」
「復讐を果たしたその時こそ、お前も、コラソンも救われるんだ」
「お兄さま、が……」
不思議だった。あれだけ恐ろしかった筈のドフラミンゴの言葉がすうっと入ってきて、浸透していくかのようで。
≫68 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:33:43
「お前が復讐を果たしたいと言うのなら、力を得る為の手助けをしてやる。……どうだ?」
それは仄甘く、深淵へと誘うような囁き。
溢れていた涙はいつのまにか止まっていた。ライスシャワーは少しの間じっと押し黙る。そして。
「……はい」
小さく、けれど確かに頷いた。
ドフラミンゴはどこか満足そうに口角を上げた。
「いい返事だ。……では、今は身体を休めることだ。回復したら早速訓練に入る」
そう言い残すと踵を返し、部屋を出ようとする。
「あ……あの!」
ライスシャワーはそれを呼び止めるように、大きな背中に声をかけた。ドフラミンゴは振り返らずに聞き返す。
「……なんだ?」
「さ……さっきは勝手なことを言ってごめんなさい……。ドフラミンゴさんも、家族を亡くして辛かったのに……」
彼の気持ちも考えず、自分勝手に喚き立てた自分自身が恥ずかしかった。喪う痛みは知っていたのに。
「フッフッフッ……いいんだ、気にするな」
そんなライスシャワーに、ドフラミンゴは小さく笑って返した。
≫69 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:34:14
「ライス。おれ達はずっと互いに誤解をしてたんだ。だが、今は違う。こうして腹を割って話をすることができた。それにな、今やおれ達は同じ痛みを抱える者同士だ。……仲良くやっていこうじゃねェか。なぁ?」
「は……はい……!」
「忘れるなよ、ライス。――お前はなんにも悪くない」
そうしてドフラミンゴは今度こそ寝室を出ていった。緊張が解けて、ライスシャワーは小さく息を吐く。
ひとりになって改めて考えると、コラソンの死が胸中に重くのしかかった。
もう再会は二度と叶わない。あの太陽のような心地よい暖かさも、月のような優しい笑顔も、永遠に失われてしまった。鼻の奥がツンと痛くなって、また泣き出してしまいそうになる。
縋るように髪飾りに手を伸ばして――息を呑んだ。
……ない。コラソンからもらった、大切な青いバラの髪飾りがない。
慌てて辺りを見回す。シーツの上にも毛布の上にも、床の上にも、ベッドサイドにも見当たらない。
瞬間、息が止まりそうなほどの喪失感が心を抉る。コラソンとの繋がりを示すものがなくなってしまったかのようで。
――こうして青いバラは、世界で一番大好きな青年の隣で、いつまでもいつまでも咲き誇り、人々に幸せを与え続けたのです。
「おにい……さま……」
――世界で一番大好きな青年の隣で
――いつまでもいつまでも
――いつ まで も
「おにいさまっ……!お兄さまああぁぁぁぁっ……!!」
少女の慟哭はひとり、虚しく響き渡った。
TO BE
CONTINUED
≫70 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:34:43
執筆BGM:time/松岡充
【キャラクター解説とか】
○コラさん
原作では笑顔で逝けたのに今作では後悔を抱えたまま死ぬことになってしまった人。正直書いてて凄くしんどかった……
ちなみに、「あいつは自由だ!!」って啖呵を切った直後にライスの話を出された流れになります
これ書いてる最中にスレ内でコラさんが宝箱にいるローに向けてライスを託す旨の発言をするネタを見て「あっ♡イイ♡」となってコラさん死亡パート丸々書き直そうか本気で迷った経緯があります。が、「しかしねぇ…コラさんはローに自由になってほしかったのだから…。自分の後悔を託したりはしないのだから…。その上でロー自身がコラさんの本懐を遂げることを選ぶのが尊いのだから…」と考え直してこのままに
この世界だとロシナンテ中佐の死を知り、センゴク(当時大将)の酒の席に静かに付き合うルドルフ中将がいるかもしれない
○少年ロー
原作より深めの心の傷を負うことになった。目に見える距離にいるのに手が届かない無念って、いいですよね
ここからNovel LAWルートに入り、ベポシャチペンギンと出会ってそれなりに充実した日々を送りつつも、見捨てる形となってしまった少女を忘れることはできなかったりするんだと思います
大切にしまい込んだ青いバラの髪飾りを見る度に、「似合ってるって言えばよかった」と考えてしまうのが私性合
≫71 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 18:35:05
○小ライス
コラさんが必要以上に情報を渡さなかったことで命拾いをしたが、コラさんが必要以上に情報を渡さなかったので騙されることになってしまった子
ローが熱でぶっ倒れた為に半年後のローの考え方の変化を知ることができなかったのも大きい。ライスからすればローは確かに大切なお友達なんだけども、ローがコラさんを刺した事実が彼女の中で消えたわけではないので
彼女が"海難事故"で両親を亡くした設定って実は結構重要なんじゃないかと考えてます。それって要は災害なわけで、他者を恨みようがない状況で大切な家族を亡くているわけで
けれど今回、コラさんという彼女にとっては家族にも等しい大切な"お兄さま"をロー(本当はドフィだけど)に殺されることで、初めて怒りや憎しみを向ける他者が明確に存在する状況を経験することになるってわけです
また、ドフィが「家族を殺された」という方向で言いくるめにかかったのも大きく働いてます。ライスは家族を失う辛さを痛いほど分かっているので
初めての憎悪に翻弄される彼女の行方はいかに…
○ドフラミンゴT
彼の今回の気に入らねェポイントは「コラソンの奴自分のお気に入りを置いてっておれが目をかけてた未来の右腕候補を勝手に連れていきやがった」です
またこれは反省点でもあるのですが、多分描写が少なすぎて誰も気づいてないと思うんですけど大人達幹部連中は徹底してライスを愛称ではなくフルネームの「ライスシャワー」で呼んでいたっていう拘りがありました
どう見ても海賊に向いていない彼女に親しみを感じていなかったor気に入らなかった……という旨の描写のつもりでした。圧倒的描写不足
ラストでドフィが愛称の方で呼び始めたのは、彼女がコラさんが死に際に言っていたように本当に何も知らないのであれば利用するつもりでいたから。で、話を聞いてて本当にコラさんが話せることしか知らなかったと判断してこのまま育てることを決めた形に。甘ったれだと思ったら良個体値だったのはディアマンテから聞いてたのでね。ライスシャワー育成計画はっじまるよー
ところでこう、凄いウマムスメの例え話としてシンボリルドルフの名前が出る概念が好きなんですけど分かっていただけませんか…?
次章【しあわせの■■バラ】
≫82 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 20:14:19
”王様”という概念が薄かったウマ娘たちの会話シーンを考えてみた。
前提条件
世界政府加盟に加盟するタイミングはレヴェリー開催の半年ほど前のこと。
よって、オペラオー周りの設定は一時忘れてください。
「政府から連絡よー、なになに? ”国の代表として王様を決めてください”だってー」
「わかったー……王様ってなに?」
「島長と何が違うのー?」
「エアグルーヴさんに聞いてみよう、そうしよう!」
──海軍に所属しているエアグルーヴに電伝虫で王様について質問──
「王様ってのは、強く、優しく、そして美しい人が相応しいんだって! あと血筋とか人望諸々だとか」
「なるほどー、じゃあメジロ家の人にお願いする?」
「……マックイーンに? 多分ゴルシも出しゃばっちゃうよ」
「じゃあ違うね。それじゃあファインモーションにお願いする? エアグルーヴさんの挙げた条件にぴったりだよ」
「そうしよう、そうしよう。それに彼女、速いもんね!」
後日、マリージョアにはしらほし姫、ビビ、そしてレベッカらときゃっきゃうふふと談笑するファインの姿が!
≫85 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 20:46:36
(その後の世界会議帰りの船上)
ファイン「っていう理由で私トレセン諸島の王様になったんだよー」
護衛シャカール准将「それでいいのか.....?」
≫123 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 23:02:17
でもよぉ
マックイーンはパーマーの為に海軍の地位を捨ててでもドフラミンゴを討とうとするんだぜ?
≫130 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 23:08:46
「メジロ家として動く……か。勝手に噛み付いてきたウマムスメが相手なら、正当防衛だよなぁ?――ライスシャワー。メジロのお嬢さんのお相手をしてやれ」
「……はい。ドフラミンゴさん」
こういうのが見たい…助けに来た筈のライスが海軍中将と渡り合えるレベルになってて驚愕するロー…
≫171 二次元好きの匿名さん21/10/20(水) 23:55:17
(なんでこんなことなったんや?そりゃウチらは海賊やしオグリも名を上げんのに結構悪い事したけどその後はちゃんと七武海やっとったやろ?
せやのになんでこんなーー)
クハハハ アラバスタを盗りにいくぞ
フッフッフ ドレスローザはいただいた
最近暇だから船を切りに行ったな……
おいオグリ。新鮮な死体よこせ
妾は美しいからなにをやっても良い!!
(あいつらのせいか〜〜〜!!特に職務放棄どころか国盗りかましたアホ2人!!)
≫177 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 00:07:03
オグリを追ってきたとある海兵達の会話
「やっとオグリキャップを見つけた....」
「なんでよりにもよってワノ国なんかに...」
「これどうやって入ればいいの...?」
「おや?なんであんなに世界政府の船が?」
「トレセン諸島に続いてワノ国が世界政府加盟すんのかな」
「にしてはなんか殺気立ってる気が...」
「おい見ろ!!!よく見たらあんなところにビッグマム海賊団の本船クイーンママシャンテ号が!!??
「なんでワノ国に!!?」
「もう何が何やら!」
「なんだこのカオス!!???!」
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 103スレ目
≫28 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 10:55:45
ライス復讐鬼ルートでコラさんがローを連れ出す少し前にライスを北の海に住んでる海軍の元同僚に預ける幻覚見た
兄からの指令でライスと一緒にとある島を訪れて、偶然ばったりと再会。
自分の正体がバレたら自分が連れてきたライスもどうなるか分からないとずっと悩んでいたコラさんは、元同僚に託す事に決めてライスを寝かしつけた後にそれを相手に話すんだけど
たまたま起きたライスはコラさんが零した「(スパイである以上)俺はそのうち死ぬかもしれない」という言葉だけを聞いてしまう。
翌日コラさんはライスを置いて立ち去った、しかし
「お兄さま…死んじゃうかもしれないってライスが側にいたから…?」
「またライスが不幸を呼んじゃったの…?」
(お前は俺の青いバラ、お前がいると俺は幸せな気持ちになれるんだー)
「…違う、きっとお兄さまは何か大変なことを背負ってるんだ、ライスを巻き込んじゃいけないと思って置いていったんだ」
「…ライスが…弱いから」
≫29 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 10:56:49
>>28
ライス復讐鬼ルートでコラさんがローを連れ出す少し前にライスを北の海に住んでる海軍の元同僚に預ける幻覚見た(続き)
数日後、何とライスは周りの目を盗み自力でファミリーに戻ってしまう。
短い期間ではあるがライスもファミリーで過ごす内に海を渡る方法を身につけており、カリカリの能力も僅かばかり使えるようになっていた事が仇となった。
コラさんはライスが自分を追いかけてくるなんて考えもしなかった。ライスにそんな真似が出来るなんて思わなかったのもあるけれど
後のローに対してもそうだった様に、何より自分がライスに愛されている事を理解しておらず、より平和な場所で生きるのをライスは望む筈だと思い込んでいたから。
「お兄さま、ライス強くなる。お兄さまが危ない目に遭ってるならライスが力になる。だからライスを側にいさせて…」
≫30 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 11:09:54
>>29
ファミリーに戻ったライスだったけれど、既にコラさんは医者探しの為にローと旅立ってしまっていた。
ファミリーは帰ってきたライスを受け入れた。コラさんはライスを他の子と同じ様に追い出したと説明していたが、ライスはウマムスメ族でカリカリの能力者、彼女の性格も相俟って一般人に紛れて生きていく事など出来なかったのだろうと考えた。
またドフラミンゴは出て行った弟と繋がりを持っていたライスが、今後何かの鍵になるかもしれないと直感し、彼女を鍛える様に幹部に命じた。
ライスがファミリーに居ることをコラさんが知ったのはミニオン島で兄の口から直接告げられた時。それまでライスは平穏な生活をおくっていると信じていた。
≫32 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 12:06:22
フレバンスルート、Novel LAWのスワロー島の冒険を一緒に経験するならローとベポシャチペンギンの中でライスが紅一点になるんだよな…
男所帯での唯一の女の子でしかも大人しくて見た目も美少女だから
シャチ「なあ、ライスって…可愛いよな」
ペンギン「ああ、なんつーのかな…こう、お淑やかでいいよな…」
ベポ「(かわいいなぁ…)」
ロー「何鼻の下伸ばしてんだ?気持ち悪ィ…」
みたいな感じだったのが3年後には
シャチ「…ライスって可愛いんだけどさ…ちっこいよな」
ペンギン「そうだな…小さいな…」
ベポ「(ライスは今日もかわいいなぁ…)」
ロー「ライスが小さいのは前からだろ、何言ってんだ?」
みたいになってるとよい
あとこのルートならライスの青バラはローが給料で買ってプレゼントしたやつだといいなぁ
(Novel LAWのローはスワロー島の診療所で三年間働いてる)
≫134 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 18:37:09
二年後にサンジのブルーウォーク見た時に、
「ああ、ウマ娘の基本技ね」ってなってインパクトが減じるくらいかな
≫138 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 18:39:51
ウマ娘式ブルーウォーク(凄いバタ足)ぐらいでいいだろ。
身体能力でゴリ押してるだけかつ水の抵抗があるから魚人や本来のブルーウォークより体力の消耗が激しいなかんじで
≫142 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 18:43:19
>>138
それぐらいが妥当かね、やっぱり。
ウマ娘がこいだスワンボートとかスピードやばかったし、拘束犬かきもそうとうな速さだしそれが一番自然かも。
でも水中を走るスズカさん概念はありだと思うの。
≫143 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 18:44:11
フク「ちなみに私も習得に挑戦し!!見事!!タイキさんに救出されました!!」
「「「溺れてんじゃねーか!!!」」」
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 104スレ目
≫55 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 20:49:55
偉大なる航路(グランドライン)
そこには、まるで巨大なサボテンのような大岩が無数にある島がある…その島、人呼んで『サボテン島』
無数の『サボテン大岩』のトゲ1つ1つが海賊の墓標という、賞金稼ぎの根城である
…いや、『あった』という方が正しいだろう
始まりはいつもの通りであった
島をあげて歓迎し、酔い潰れたところを一網打尽にする
弱者の知恵…というにはタチの悪いそれは、しかしながら絶大な効果を持っていた
計算違いをあげるなら、警戒を解いていないクルーがいたことと、そのクルーが一騎当千の猛者であったことであろうか
「軽い……良い刀だ…」「なるほど、こいつは問題児だ…!!」
まるで、試し切りでもしているかのような軽さで無数の賞金稼ぎ達が斬り倒されていく
しかし、
「このぉ!かっ飛ばせ、仕込みバット!!」
「っ!?」
王冠を被った妙な男、Mr.9の手に持つ金属バットの先端がかけ声と共に飛び出し、三刀流の剣士ゾロへと向かう
金属バット二刀流にして先端の飛び出る仕込みバットという外連味溢れる武器に、さしものゾロも隙を突かれるが…
「フンギャロ!!」
どうにも気合いを削がれる声と共に放たれた蹴りが、それを防いだ
「お前、寝てなかったのか」
「占いで『裏切り』が出てるって言いましたよねぇ!?寝れませんよ、普通!」
意外そうな顔で聞くゾロにどこか納得の行かない顔で返すフクキタル
「ちっ、寝てねぇ奴がまだいたとは!」
「連携されると面倒ね、Mr.9奴らを引き離すわよ!」
カルガモにのって現れた女、ミスウェンズデイが提案する
「おい、どこかに隠れて「あの男の人は私が相手をします!」っておい!」
≫57 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 20:50:25
止めようとするゾロを振りきり、持ち前のスピードで前に出るフクキタル
その両手にはいつもの水晶玉がある
「ラッキーカムカム……!!『吉』!!」
「グッバイベイビー!!『熱血バット根性ナイン』!!」バッバッバッ
「くそ、待てって」
「貴方の相手は私よ!!喰らいなさい『魅惑のメマーイダンス』」グルグルグル
今ここに、フクキタルの初陣が始まった
「キテますキテます…!」
「この!この!この!…ええい、ちょこまかとぉ!」
(あれは、技の『起こり』を見てる訳じゃないな)
始まって即座にウェンズデイを倒したゾロは助太刀を考え…辞めた
(明らかに攻撃の予兆より早く動き出している…『皆さん、『裏切り』の相が出てます、注意してください』…なるほど、『占い』ってのも馬鹿にしたものでもないかもな)
「なら、横薙ぎで振れば!」
「キテますキテます…!」カツン!
(ん?小石?)
コツン、カン、バサッ、ポトン、ザクッ、ガン!
回避の中で蹴った小石が少し大きな石で跳ね、窓ガラスで方向を変え、木の枝に当たり、木の実を落とし、壁に刺さっていたナイフを落とし、小屋の屋根から下がっていた紐を切る
そして、屋根から落ちてきた樽が巨漢の女ミスマンデーに乗っかった丸太をまるでシーソーのように跳ねあげた!
(まさかっ!?)
「喰らえぇ、『熱血バット根性ナイン サイドスインぐぼっ!!」ちーん
「おいおい、マジか…」
「??ラッキーカムカム、フクキタル!」
「がっ…!」
≫58 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 20:50:36
倒れ伏すMr.9に背を向け、何処からか水晶を出して掲げるフクキタルに、ゾロも呆れたような感心したような顔を向けている
「今の私には、全てが見えています」ドヤァ
「く、くそぅ…あのアマぁ…」
「えっ?」
「ん?」
見つめ合う二人、妙な空気が流れて…
「す、水晶パンチ!!」ゴキン
「グフッ!」
「水晶パンチ!水晶パンチ!水晶パンチ!」
「ウゲッ!ヤメッ!…!」
(たんこぶ){シュー
「す、全てが見えてます!」
「嘘つけぇ!!」
フクキタルの初陣~ウィスキーピーク百人切りを添えて~
≫113 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 21:25:16
「『ノーズファンシーキャノン』!!」
スパン!
「ハナクソ切っちまったぁ!!」
「ちょっ、バッチいからこっち向けないで下さい!!」フンギャロ!フンギャロ!
(えんがちょのノリで)
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 105スレ目
≫17 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 22:25:58
シーザー「はぁはぁ・・・漸くたどり着いたぜ、ここがトレセン諸島か。
シュロロロロ・・・ここを新たに俺の研究所にしてや・・・」
たまたまいたオグリ「タマ、なんだか不審としかいえないものがいるぞ」
タマ「そっか、なら沈めとこか」
シーザー「は?な?え!?うおおおぉ辞めろぉ人の心とかないのか貴様らー!」
タマ「自分そんなこと人に言える面してないで、ほなな」
オグリ「これをつけて沈めればいいんだな、わかった」
{≫35 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 22:32:04
(ぜってぇウマ娘用ドーピング剤とか作るな……)
(そしてそれを落第ギリギリのウマ娘にちらつかせて、欲望に負けたウマ娘はそれを自ら投与する……)
(優勝、優勝、また優勝。とうとう彼女はダービーに優勝するんだ……)
(けど、後ろにいるウマ娘はみんなまっとうな努力でこの舞台に上がってきた実力者)
(対して自分は薬の力だよりの虚構のダービー馬)
(その現実に気づいたウマ娘は、シーザーと縁を切ろうと話を持ちかける)
(けど、”シュロロロ、おれの提供してきたドーピング剤には依存性もあるんだ。知らなかったのか?”)
(突如、禁断症状に襲われるウマ娘、この苦しみから逃れるために思わずドーピング剤をくださいと言ってしまう)
(静脈注射、クリアになっていく視界、全身を襲う苦しみが霧散した事実に安堵するウマ娘)
(濁ったしかいに映るのは、高笑いする腐った科学者と重度の薬物依存者)
(その現実に、ウマ娘は嗚咽をこぼすしかない……)
{≫52 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 22:43:18
>>35
(バクシンバクシンバクシン──!!)
(ふと、耳に奇妙な声が響く。高笑いする科学者はそれに気づかず新たな薬の説明をしている)
(バクシンバクシンバクシン──!!)
(間違いないこの、声は──)
「バックシーン!! 通報がありました!! かわいい私の後輩に手を出した科学者さん!! 覚悟してください!!」
「な、なにィ!!? 貴様、どうやってこの場所に!?」
「なんてことはありません! 私のバクシン力を用いれば人探しなんて楽勝です!! では、お覚悟!! ちょわー!!」
「ぎゃあああああ!!!」
(その姿は、とても強くて、キラキラしていて──)
「大丈夫ですか!? ◆◆◆さん! 私が来たからもう大丈夫です!」
(私は、その姿にどうしようもなく憧れた)
「そんなわけで私は防衛隊に所属することにしたんだ~」
「そうだったんですね! やっぱりバクシンオーさんはすごいなぁ~」
バクシン力で光にしました。これで私の罪は浄化される……
≫46 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 22:38:08
(麦わら連中から解放されてトレセン諸島に流れ着いたおれ……)
(諸島の外を知らないウマ娘に歓迎され、ついつい本気を出しちゃう……)
(骨折したサイレンススズカに酸素カプセルを提供してケガの回復を早めていく)
(酸素を減らした高地トレーニングでスズカのスタミナを増強させるだろうな)
(ドーピングは使わない……。紳士なおれは諸島のルールで闘う……)
(完全復帰したレースで完勝。サイレンススズカ復活、おれも勿論ガッツポーズ)
(特等席で眺めるウイニングライブにはスズカの笑顔。トレーナーに感謝を込めて)
(これを見てコーチを頼むウマ娘が殺到。しかしおれは脛に傷を持つ身だから)
(皆を振り切って別の島に向かう。BGMは当然、Silent Star……)
これはこれでムカつくな
≫55 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 22:45:32
ライス(……ローくんの海賊団の皆さんに紹介されるライス……)
ライス(ローくんの海賊団の人たちだからきっとみんな優しくて、ライスのことも受け入れて……)
ライス(…………)
ライス(……そんなわけないよね……)
ライス(ライスは今までドフラミンゴさんに協力してて、ドレスローザの人たちにも酷いことして……)
ライス(ローくんのことも殺しかけたんだから……!!)
ロー「おいどうした」
ライス「……!う、ううん。なんでもない。ローくんの海賊団の人たちに会うの、楽しみだなって」
ロー「…………そうか」
ロー(どうせ余計なこと考えてんだろうな、こいつは……)
※この後めちゃくちゃ歓迎された
≫57 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 22:49:56
ギャルディーノ「最近、エルコンドルパサーが元気ないガネ…」
バギー「仕方がないだろう…七武海の制度も抹消てからは俺たちはまた派手に海賊に逆戻りしただけだが、エルは違う…」
ギャルディーノ「七武海直属という栄光から叩き落されたのがショックだったのガネ?」
何とか海軍の追撃を振り切ったはいいものの、最近脱走者の数が増えたバギーズデリバリーは衰退の一途を辿っていると言っても過言では無かった
ギャルディーノ「だから最初私は反対したガネ…」
バギー「だが、今適当な島を見つけて下ろすとなると海軍に見つかっちまう!今は何とか見つからないことが、最優先だ!」
エル「ハァ…」
ギャルディーノ「そんなにため息ばかりついてるとこっちも辛気くさくなるからやめるガネ」
エル「ギャルディ…」
ギャル「その呼び方はやめるガネ!」
≫61 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 23:03:48
エル「私どうしたらいいデス…もうトレセンに戻っても海軍が軍艦を引き連れて来てしまうだけデス…これじゃ故郷にニシキのフラッグどころじゃないです」
ギャルディーノ(…故郷か、私はいつどこで間違えたガネ…)
(思えば…姑息な金稼ぎをしていたらエージェントにスカウトされてから私は犯罪者として高揚感に溢れていたガネ…)
(…そして故郷のことすら忘れてバロックワークスで出世し、いつかミスター0すら超えて見せると息巻いていたガネ)
(しかし、あのリトルガーデンの失敗から私は転落続き、インペルダウンからはずっと成り行きまかせだガネ…)
(故郷も…さらに遠くなるばかりだガネ)
エル「…ギャルさん?」
ギャル「ちっともさっきよりよくなっていないガネー!」
≫62 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 23:18:21
エル「ワタシ、バギー船長のあのスピーチを見て感動したんです手漕ぎボートでバギー船長のところに着いて、最後の力を振り絞って自己紹介したら、笑って船長は受け入れてくれたんです」
ギャル「相当深刻だガネ!いつものうざったいほどの元気が無いし、デースがですになってて別人みたいだガネ!」
エル「でももう私達はあの時とは違ってもう七武海じゃありません!ただの海賊です!」
「…もうこれ以上は命が幾つあっても足らないです!」
「ワタシ、もうこの海賊団を」
ギャルディーノ「それ以上は発言を許さないガネ!」
エル「!?」
≫63 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 23:27:48
ギャル「エル、お前はバギー船長を信じてトレセンで一人で船を用意し、トレセンから一人で航海し、ここに辿り着いたガネ」
「成り行きでこの船に乗り成り行きで幹部となったワタシと違い、船長を信じてついて来た筈ではなかったのではないガネ?」
エル「それは…」
ギャル「裏切っちゃいけないガネ…!」
「自分が信じた者を…!」
「そして信じた自分を、裏切るということは絶対にしてはならんのだガネ!!」
エル「ギャルディーノさん!」
その時、爆発が起こった!
{≫65 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 23:42:27
海軍の砲撃であるしかし、それは突如現れた白い壁に阻まれた
ギャル「フッ!気遣い無用だガネ」
船員「海軍だ!島の反対側に隠れて急襲して来たんだ!」
バギー「者どもー!かかれかかれー!」
ギャル「…まだ、バギー船長を信じてるガネ?」
エル「…ハイ!ギャルさんの御蔭で元通りデース!」
ギャル「…だからギャルさんはやめるガネ!」
エル「エルコンドルパサー!!salida!」
意気揚々と敵艦へ突っ込もうとするエルへ
ギャルディーノは声荒らげた
ギャルディーノ「待つガネ!お前のために特別な芸術品をプレゼントしてやるガネ!」
エル「ケ!このタイミングでですカ!?」
敵艦はもう目の前に迫っているエルは混乱しながらギャルディーノを見つめた
≫66 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 23:50:37
ギャル「そうだガネ、来い!キャンドルチャンピオン!」
エル「って自分で作るんですカァ!!」
混乱するエルをよそにギャルディーノは鉄の硬度のロウの巨人をあっと言う間に作り上げた
バギー「おおおぅ!アレこそは!」
ギャル「さぁ、これで無敵だガネ敵艦への道は今作り上げたから「ハデに」大暴れしてくるガネ!」
エル「comprender!!」
白いロウの花道を滑らないよう足元にきをつけながらチャンピオンは渡る
海兵「うわー!甲板に来たー!」
エル「さぁ、チャンピオンにどっからでもかかってこいデース!」
白い巨人は軽やかに海兵達を蹴散らしていく
≫67 二次元好きの匿名さん21/10/22(金) 00:05:00
バギー「ぬわーっはっはっはっはっはっ!完勝完勝!」
海軍の軍艦を無傷で手に入れたバギーの笑顔には憂いは残っていなかった…
エル「船長のあんな顔、久しぶりデース!」
ギャル「私のキャンドルチャンピオンのおかげだガネ!」
エル「ウフッMuchísimas Gracias!ギャルディーノ! 」
エルはギャルディーノの手を強く握った
ギャル「痛い痛い痛いガネーっ!」
バギー「よーし!久しぶりの派手な勝利を記念し~ぃ今夜は宴ダァーッ!」
船員ども「「ヨッシャー!」」
エル「ギャルディーノのおかげで、もう海軍と戦うのも怖くなくなったでーす!」
ギャルディーノ「それはそれはよかったガネ…」
エルの顔は元のチャンピオンに戻っていた
もう、溜息でギャルディーノを悩ませることもないだろう
エルはこの日、本当の意味で海賊になれたような気がした
≫58 二次元好きの匿名さん21/10/21(木) 22:51:59
シーザーを沈めた。
その時、不思議なことが起きた!
女神「アナタが落したのはこちらの普通に外道のシーザーですか?
それとも、改心した綺麗なシーザーですか」」
タマ「外道のほうやで、正直に言うたけど綺麗なほうもどっちもいらんで」
女神「・・・貴方は正直ものですね、ではこの綺麗なシーザーを・・・」
タマ「話聞いとらんかったんか?どっちもいらん」
≫132 二次元好きの匿名さん21/10/22(金) 13:26:13
フレバンスルートのローライスにありがちな喧嘩
「ローくん!好き嫌いしてると大きくなれないんだよ!」と20代になってからも未だに言い続けるライス(身長145cm)に「好き嫌いしなかったお前は大きくなれたのか?」と言い返すロー(身長191cm)
ライスは――泣いた
≫151 二次元好きの匿名さん21/10/22(金) 16:10:36
少年と少女の幼い戯れからしか取れない栄養素はあるよね
少年ローが興味本位で何気なく「なあ、ちょっと耳を触ってみていいか?」って聞いて小ライスが了承
ふにふに触ってると小ライスが「ふふっ…ローくん、くすぐったいよ…」と笑いを堪えてるのを見て(あ…本当に神経通ってんだ…)ってなる少年ロー
≫177 二次元好きの匿名さん21/10/22(金) 19:37:56
ステリーがマリージョアの麓でファインモーションらウマ娘たちに出会った時のセリフ
ファイン「すごい大きな声で倒れたけど、大丈夫?」
ステリー「うおわ!! すっげぇ美人……って馬の耳と尻尾が生えてる~~~!!!」
(つまりあいつらは噂に聞くウマムスメ族……!! 分類は獣で、可愛らしいのは見た目だけで正しく管理しねぇと人間様を蹴り殺すという狂暴な野蛮人ども……!!)
ステリー「わ、私に近寄るなぁ~~~!!!!」(バタリ)
ファイン「だ、大丈夫~!?」
ドーベル「……ファイン、そいつ無視しよう。絶対ロクでもないから……」
こういうすごい失礼なこと考えていそう。
あ、ドーベルが防衛隊所属ルートで考えています。ついてきた理由は自分を変えるためにマリージョアに同行した感じで。
≫181 二次元好きの匿名さん21/10/22(金) 20:12:50
ドレスローザで情報収集してる時に国王様(ドフラミンゴ)はいいなああんな綺麗所侍らせて。
ヴィオラ様という成熟した女性にライス様という幼げな女性もだし。
とっかえひっかえでいいなあ。
そういう噂を聞いてブチギレるロー。
≫182 二次元好きの匿名さん21/10/22(金) 20:23:46
>>181
ドフラミンゴ「ライスの体の事は(戦いの師匠的な意味で)なんでも知っている」
ロー「(愛人的な意味で)知っているだとこのゲス野郎が」
≫185 二次元好きの匿名さん21/10/22(金) 20:36:39
多分ローに一番ダメージいくのは国民が「国王様とライスさんって凄く仲が良くって本当の親子みたいね〜」みたいな話してるのを耳にするとかだと思うんですけど
≫191 二次元好きの匿名さん21/10/22(金) 21:39:19
ゾロ「フクの頭のことは知り尽くしてる」
フク「頭!?」
≫192 二次元好きの匿名さん21/10/22(金) 21:40:49
何時もアイアンクローしてる剣士は違うな