スレ内に投稿されたSSまとめ(46~50スレ目)
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麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 46スレ目
{≫5 二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 00:38:40
唐突に思いついたアラバスタ編のワンシーンSS
「チャカさんを放せ!」
地面を蹴って飛翔する。
アラバスタの混乱のすべての元凶…サー・クロコダイル
これ以上、あの男の好きにさせるわけにはいかない
ハナから、全力を込める二蹴の技で、最速最短で一撃を叩き込む_!
「ウマ娘武術地方級奥義 帝王衝!!」
放たれた全霊の拳は、金属の鍵爪に防がれる
「確かに、ダートウマ娘はおれの体を捉えられる。だが、肝心の力量が雑魚じゃあ話にならねェ」
「まだだ…!」
続けて蹴りを入れるも、大したダメージにはなっていなかった。
「雑魚は地面に這いつくばってろ。砂漠の宝刀!」
「がっ!!?」
砂の刃が私の体を切り裂き、地面にたたきつけられる。
衝撃で口から肺の空気と血が吐き出された。
≫7 二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 00:39:19
「ファル子!!」
悲鳴じみたビビちゃんの声。
体が悲鳴をあげている。
でも、ここで倒れては何もかも失う。
何とか起き上がろうとした瞬間、体から生えてきた手が体を地面に縫い付けた。
「私がいることを忘れてないかしら、お嬢さん」
ミス・オールサンデー。クロコダイルに付き従っている女。
彼女が生やしたと思われる手が、手足の関節を逆の方向に動かし負荷をかけてきた。
「ギっ!!?」
若干朦朧としだした意識の中で、ビビちゃんの酷く辛そうな顔が目に入る。
どうやら私は、この状況を打開するには非力すぎたみたいだ。
そんな弱気な気持ちが胸にわいてきたときだった。
視界の片隅で、何者かがこの場に現れた。
≫8 二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 00:39:35
「ビビ!!ファル子!!」
懐かしい声。その正体は、反乱軍のリーダーであり、私たちの幼馴染のコーザ君だった。
「俺の目はどうかしちまったのか?国王が国の英雄に殺されかけている」
信じがものを見たような表情を浮かべるコーザ君。
当然だ。反乱軍が把握できる情報とこの場の光景は余りにもかけ離れている。
「イメージできる最悪を思い浮かべればいいわ」
「おれさコーザ。お前達が国王の仕業だと思っていたこと全て…わが社の仕掛けた罠だったのさ」
今更知った所で、何も変わらないとでも言うかのように。元凶は、事の真相を自白する。
ここまで言われれば誰もが気づく。
この二年間、「国のために」と思ってやったことが、全てが茶番であり__
クロコダイルの手のひらで踊らされていたことに。
結果として軍と民達は殺し合い、この国は深刻なダメージを受けている。
みるみる青ざめるコーザ君を、私は見ている事しかできない。
血が出るのも構わず唇を噛み締める。いつの間にか、目には涙が浮かんでいた。
ああ、どうして_私はこんなに弱いのだろう。
「ごめんなさい…」
ビビちゃんに。コーザ君に。国王様達に。今も争っている民達に。
消え入るような声量で、謝罪の言葉を絞り出した。
≫26 二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 07:31:53
ファルコンは砂上で最強のウマ娘であってほしい。
クロコダイルがルフィにとどめを刺そうとした瞬間だった。
刃のような衝撃が彼の足元に着弾し、その進む足取りを止める。
巻き上がる砂の奥、ルフィとクロコダイルの間に、新たな人影がいた。
「スマートファルコン…!」
スマートファルコンの内情をクロコダイルは理解している。
アラバスタ王国の王女ビビの幼馴染。BWの幹部に名を連ねるも、この作戦での重要性は他の幹部に比べて皆無と言っていい。
しかし、その立ち位置にいたのは、ビビやその仲間を守るために自由に動くことができるからだった。
そのアイドル性とウマ娘であることを除けば大した問題ではない、そう判断したクロコダイルは即座にファルコンを抹殺しにかかる。
「砂嵐!」
「でや!」
ファルコンは砂を力強く蹴り、そのパワーで砂嵐を強引に突破してクロコダイルの懐に飛び込んだ。
「何?!」
「帝王衝!!」
背後回し蹴りがクロコダイルの左肩に『直撃』し、彼は思わずたたらを踏んだ。
彼は油断していた。
数十年潜伏していた前半の海でロギアに攻撃を当てる者などいないとたかを括っていた。
「ダートか…!」
砂を蹴って走るウマ娘。それ故に砂になるクロコダイルの体に攻撃を当てることが出来るウマ娘だ。
「あなたは砂漠で俺に敵う人はいないと言うけど…私も同じくらい、砂の上に敵はいないの!」
「砂漠の宝刀!!」
「砂の静鈴華(デザート・ファルコン)!!」
砂の斬撃と刃のような衝撃。
その二つがぶつかり合い、刃を形成していた砂が霧散して煙幕のようになる。
その隙にファルコンは倒れたルフィを拾い上げ、砂漠を蹴って離脱した。
ルフィとクロコダイルの最終決戦。
ルフィのゴムゴムの暴風雨に対し砂漠の金剛宝刀を放ったクロコダイルだったが、この時のダメージが原因で技を放つのが遅れ、それが敗因の一つになったのは…また別のお話。
≫126 二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 19:56:57
テイオーとルフィの激突怪文書。
アニオリでエースがルフィに同行して黒ひげの動向を掴んだあと。
ナミ「エースさんの目的もなんとか達成しそうね、それでエースさんは?」
ゾロ「トイレだとよ」
サンジ「レディの前で汚い言葉だすんじゃねえ」
ルフィ「にしし、エースは相変わらずだなあ」
ウソップ「そういやルフィお前昔の話あんまりしねえなエースの他にも幼なじみいたんだっけか?」
ルフィ「まあな、あいつは……」
上空なにか白い影が急接近してくる。
???「きゅ〜〜うきょ〜〜くテイオーーーステップ!!」
ドーン!!
大爆発砂漠に大きなクレーターが出来る。
≫128 二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 20:10:51
ナミ「何なに?」
ウソップ「ぎゃー怪物の来襲だあ!?」
そこに現れたのは幼い容姿のウマムスメで白い衣装に海軍のマントを羽織っている
フクキタル「やばいですやばいですあの人間違いなく大凶です」
ルフィ「……テイオー」
スタスタ急に間合いを詰めてくるウマムスメ
ドーン!!
ルフィ「いたぁ!?何すんだよテイオー」
テイオー「こっちのセリフだよ何海賊なんかなってんだよルフィ!?」
ルフィ「俺達は前から海賊になるって言ってただろ」
テイオー「そんなんただの世迷言だと思うじゃないか、さあ帰るよガープさんに叱ってもらうから」
ルフィ「いてえいてえ引っ張んな」
ナミ「はあ、ルフィが圧倒されてる」
サンジ「あー、小さなレディそいつは俺達の船長なんだ勝手に連れて行くのはちょっと」
テイオー「あ、すいません僕はトウカイテイオーですルフィの姉です」
全員「「「姉!?」」」
≫130 二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 20:36:23
ルフィ「誰が姉だよただの幼なじみだろ」
テイオー「ルフィ!!、エースもルフィも何で僕に敬意を払わないのさ」
ルフィ「だってなあお前一番ちびっこいじゃん」
テイオー「失礼な、年齢ならエースよりも上なのに」
ルフィ「お前とエース同い年じゃん」
テイオー「僕が姉だよ」
ウソップ「何か揉めてなヒソヒソ」
テイオー「まあ、素直にルフィが言うこと聞くと思わなかったよ」
チョッパー「なら帰ってくれるのか?」
テイオー「ボコボコにして動けないようにしてから連れ帰るよ」
ゾロ「考え方似てんな」
ルフィ「最初からそう言えばわかりやすいんだよテイオー」
テイオー「皐月掌」
ルフィ「ゴムゴムの銃」
ドーン
≫131 二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 20:38:46
フクキタル「あれはクラシック三冠の派生技!?」
テイオー「ウマムスメならわかるよねこの技をだせる意味を」
ルフィ「いてぇな前よりも強くなってんなテイオー」
テイオー「当たり前だよ僕はママから鍛えられてたんだから終わりだよルフィ」
ウソップ「ルフィいま助けに」
ルフィ「来るな!?これは身内どおしの喧嘩だ」
チョッパー「で、でもよおこのままじゃルフィが」
テイオー「へえ仲間に助け求めないんだ」
ルフィ「当たり前だろテイオー」
テイオー「じゃあそのまま倒れちゃいな」
ドーン
エース「そうだな身内の喧嘩に他を巻き込むのはなしだ」
ナミ「エースさん」
テイオー「エース!?」
ここまで妄想が尽きてしまった
≫140 二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 21:57:56
ありがとうございます、とりまプロローグだけ書きます。
ライオンの船首が特徴的な海賊船、サウザンドサニー号に乗り偉大なる航路を行く麦わらの一味。
新たに音楽家のブルックを加え、旅を続ける彼らは現在_____
「は、腹減ったぁぁぁ……。」 …餓死の危機に瀕していた。
「魚もつれねぇ、在庫の食糧もねぇ、マジでどうすんだ…。」「つーかよぉサンジ、元々食料の管理はどうなってたんだよ…。」「そだぞサンジ~。」「テメーらが見境なくつまみ食いするからだろーがぁ!!」
「すいませ~ん…。ウソップさんとルフィさんの誘いを断り切れず…。」「ああいやフクちゃんは悪くねーんだ、わりぃのはこいつらアホ男どものせいで…」「ヨホホホ!私も断り切れずつい!」「テメーは許さん!」
そんなやり取りをしつつも、空腹のせいか彼らのやり取りにはどこか元気が見られない。
普段は彼らをいさめる航海士のナミも、空腹で何も言うことが出来ないようだ。
ゾロに関してはただ黙々とトレーニングを続け、ロビンは読書をしている。
そんな時だった。「おい、島が見えるぞ!」周囲を望遠鏡で警戒していたフランキーが報告する。
「本当!?」その言葉に先程まで顔を伏せていたナミが顔を上げると、他の船員も一斉に騒ぎ出す。
「これで食い物手に入るな!」船医チョッパーが目を輝かせる。「ヨホホホ!地獄に仏とはこの事ですね!あ、私仏っていうか骸骨ですけど!」音楽家ブルックがその言葉と共に喜びの演奏を始める。
「肉、肉、肉~‼‼」そして船長のルフィに至ってはもはや目が肉を描いている。
「ん?」だが引き続き警戒していたフランキーが疑問の声をあげる。
「どうしたの?フランキー。」本から目を離してロビンが尋ねる。
「いや、なんか島からこの船向かってすげえスピードで近づいてくんだよ…。」「近づいてくるって船?」
「島の住人か?…まさか海賊船だから迎撃しようと!?」「いや、船じゃねえよ。」
「じゃあ魚か!?メシか!?海王類か!?」「なら上陸前の腹ごしらえだ。調理頼むぞクソコック」
「誰がクソコックだマリモ!テメーの皿だけ骨多くしてやろうか!?」鍛錬を中断したゾロがそう言えばサンジが怒鳴り返す。「…魚でもねえよ。」「じゃあなんだよフランキー!」
≫141 二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 21:58:53
「…人だよ。」「へ?」
「人が海面走って船に向かってきてんだよ!」答えた瞬間その影は一気に加速。サニー号にぶつかる直前に海面をけってジャンプ。一同が臨戦態勢となる中サニー号の甲板に降り立ったのは、一人の少女であった。。
「そこまでだ海賊ども!このURA島を襲おうったって、このセンちゃんが許さないんだから!」
その少女は褐色の肌をして太陽マークのシャツと短パンを身に着けており、何より特徴的なのは、ウマ耳と尻尾をつけていることだ。
「…ウマ娘?」そんな疑問を誰かが口にする。サンジは目をハートにしていた。
センちゃん、と名乗った少女は一同を見まわし、ルフィとフクキタルに目を向けると、驚きの言葉を口にした。
「そこの麦わら帽子とウマ娘!あたしの仲間になりなさい!」「「はぁ!?」」
「ダメなの!?じゃあそこのアンタとアンタ!」「え~?そんな熱烈な歓迎されたら俺困っちゃ「アホか」んだとコラ!?」すると今度はゾロとサンジにそう言うもダメだとわかると残りの連中にも2人ずつ同じことを言う。
だが結局全員ダメだとわかり、その少女はガッカリしたようだ。そんな彼女にルフィ達はこの島を襲う気などない事、ただ食料を補充するために寄るだけだと伝えると、その少女は「それならいい」と答えた。
≫142 二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 21:59:33
「おい、いいのかよそんな簡単に信用して」「いいのよ、嘘言ってないってなんとなくわかるの。さっき誘った時もそれで乗り気じゃないってわかったもん」ウソップの問いにそう返すセン。そんなこんなで会話を続けていると、島のすぐ近くまで迫ってくる。
「それじゃあ改めて。ここはURA島。占いと水晶の加工が盛ん…ていうかそれぐらいしかない島よ。短い間だろうけど楽しんでいってね!」占い、という単語に目を輝かせるフクキタルを尻目に一同は上陸の準備を始める。
だがこの島で一同を待ち受けるのは伝説の時代を生きた海賊との戦いであった。
≫162 二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 23:08:52
ローはフクをなんて呼ぶんだろうってずっと考えてたところから生まれたドレスローザ編怪文書
〜シーザー引き渡しチーム〜
フクキタル「えへへへ、見てくださいよこれ!」
満面の笑みを浮かべたフクキタル。その手の中にはたっぷりのトッピングが盛り付けられた大きなクレープが。
ウソップ「うおっ、どうしたんだそれ」
フクキタル「私がウマムスメだって分かったら、お店の人がすっごくサービスしてくれたんです!」
ロー「おい、開運屋。あまり目立つ真似はするな」
フクキタル「分かってますってば〜。うふふふ。なんだかよく知らないですけど、この国ってウマムスメ族のことすっごく歓迎してくれてるみたいです!いやぁ、良い国ですね!」
ロビン「ドフラミンゴが治める国よ?」
フクキタル「うぐっ、忘れてました……」
ウソップ「ドフラミンゴといやぁよぉ、結局なんなんだ?ほら、黒い……」
フクキタル「サンカクでしたっけ?」
ウソップ「刺客だよ!」
それはドレスローザ入港前のこと。
ドフラミンゴは電伝虫での通話で、ローに対してこんなことを言っていたのだ。
『"黒い刺客"もお前に会うのを楽しみにしているぞ』と……。
確か、パンクハザードで襲ってきたベビー5も似たようなことを話していたはずだ。
ウソップ「で、なんなんだ?その黒い刺客ってのは」
ロー「……さぁな」
ウソップ「お前何か知らねェのか?」
シーザー「はっ!例え知ってても教えるか!」
ウソップ「んだとォ!」
ロビン「……聞いたことがあるわ。あくまで噂程度だけれど」
フクキタル「噂……ですか?」
ロビン「ええ。ドフラミンゴには敵対者を確実に抹殺する部下がいるって噂」
≫163 二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 23:09:18
フクキタル「ひっ……!?」
ウソップ「そ、そんなおっかねえ部下がいるのかよ!?」
ロビン「噂だけどね」
ウソップ「なんだ噂か……」
ロビン「目撃者はいるけど」
フクキタル「実在してるじゃないですか!!」
ロビン「なんでも……ドフラミンゴに敵対したある海賊団が、一夜にして壊滅状態に陥ったらしいわ。船長を含め船員はほぼ全員殺された。海に落ちて偶然助かった船員は、こう証言した」
ウソップ・フクキタル「……ゴクリ」
ロビン「『黒い影が追いかけてくる……どこまでも、どこまでも……』と」
ウソップ・フクキタル「ヒイイイイイ!!」
ロビン「それから"黒い刺客"の存在がまことしやかに囁かれるようになったみたいね」
フクキタル「で、でも……それだけとんでもない人なら、懸賞金とかかけられててもおかしくないんじゃないですか?」
ロビン「"黒い刺客"が本格的な活動を始めたのはドフラミンゴが王下七武海になってからみたい。だから懸賞金もかけられていないし手配書も出回っていない。"黒い刺客"が何者なのかは、誰にも分からないのよ」
フクキタル「……あの、今朝の電伝虫で黒い刺客がローさんに会いたがってるって……」
ロビン「おそらく、ドフラミンゴと一緒にやってくるでしょうね」
フクキタル「うわああ〜〜〜ん!!船で待ってればよかったです〜〜〜〜!!」
ロビン「刺客っていうくらいだから、どこかに隠れて暗殺を狙ってくるかも……」
ウソップ「やめろ!追い打ちかけんな!!」
ロー「とにかくだ。今更ガタガタ抜かしても仕方ねェ。例え奴が誰を連れてこようと、もう作戦は始まってんだ」
ウソップ「そ、それはそうだけどよ……」
ロー「……そろそろ行くぞ。もうすぐ取引の時間だ」
フクキタル「ううう、せめて出発前に占いを……」
フクキタル「…………?」
フクキタル「…………女難、注意?」
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 47スレ目
≫9 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 01:01:15
アラバスタ砂漠越えのワンシーン
フク「もう無理です~……暑すぎますよ~~!」
チョパ「おれも、ダメだ……」
ナミ「なーにへばってんのよフクキタル。薄着でドラム王国を走り回ってたあんたがそれを言うの?」
フク「ウマムスメ族は寒さには結構強いのですが、暑さには滅法弱いんですよ! かの伝説の戦士シンザン様や最強の賞金稼ぎとも噂されるナリタブライアンさんでさえ暑さにバテた話があるんですからね!」
ビビ「そうね。私の友人のウマ娘もこの暑さには辟易としていたわ。元気にしているかしら……」
ゾロ(ナリタブライアン……? どこかで聞いたような……)
ここでファル子とナリブの伏線を敷けばいいかなと。一時期賞金稼ぎしていたゾロなら賞金稼ぎをしているナリブ識っていても違和感ないので。
≫28 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 01:24:26
ありがとうございます。では、ちょい長いですがいきますね。
例のごとく、エミュが雑なのでその辺はご了承をば…
ファル子がスパイになっている点、レインベースで働いている点は同じ。
アラバスタに麦わら一味が到着した時のナノハナで
「大人気アイドル(アイドルって概念ワンピにあったっけ?)ファル子の
ステージのチケットだよ! さあ早いもん勝ちだ!」
というモブのシーンが差し込まれて名前だけ先に出る。
(スモーカー登場のシーンの手前くらい?)
ルフィ達がレインディナーズへ突入してきたところで、
ステージで喝采を浴びながら踊るファル子の姿。
ファル子「なに、あれ?」
ここで『【1公演で6000万ベリー稼ぐエージェント】ミス・マザーズデー』
という肩書が紹介される。
場面が飛んで、ミスタープリンスがビビの前に登場するシーン。
サンジ「彼女が協力してくれたんだ」
と言ってファル子を紹介するサンジ。
ファル子だ抱きつき、再会を喜ぶ二人。二人の関係をサンジが聞いたところで、
『ミス・マザーズデー改め【ビビの幼馴染のウマムスメ】スマートファルコン』と肩書が更新。
ファル子「ごめんなさい、ビビちゃん…私なんにも役に立てなくて…」
先にフロンティアエージェントになったのに、レインディナーズから動けず役に立たなかった事を謝るファル子。
ビビ「ううん、良いの。あなたが頑張ってるって知っていたから、
私もイガラムも頑張れたの。それに、今こうして私たちを助けてくれてるじゃない」
そう言って笑うビビ。ファル子も感涙。
サンジ「二人の麗しい友情に乾杯…と言いたいところだが、今は一刻を争う」
ファル子はレインディナーズの混乱を収めたら自分もコーザ達を止めに行くと言い、二人と別れる。
≫30 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 01:25:16
場面が飛んで、王宮にて。チャカが鳴牙を使った辺り。
クロコダイルへ追撃をしようと体勢を立て直すチャカ。
そこへ、駆け寄る足音が聞こえ、チャカがハッとするとファル子が駆け込んでくる。
ファル子「――ビビちゃん! チャカさん! コブラおじさん!」
王宮前の惨状に親しかった人達の名前を呼ぶファル子
コブラ「ファル子、ビビを連れて逃げてくれ! ビビをコーザのところへ!」
叫ぶコブラ。ファル子は一瞬ためらうが、
コブラやチャカ、倒れるツメゲリ部隊や兵士たちに視線を動かすと、
決意の表情でビビへと駆け寄り、彼女を担ぎ上げる。
ファル子「ビビちゃん、コーザ君を探すよ!」
そう言って駆けだす。そんなファル子へクロコダイルが手を掲げる。
そして、それを阻止しようとするチャカ。
――だが、クロコダイルを傷つける事はできず、逆にかぎ爪を深々と突き刺される。
チャカの悲鳴にファル子とビビが一瞬振り返ったところで、
クロコダイルのデザート・スパーダが放たれる。
≫31 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 01:25:50
ファル子「す、砂なら――」
砂の刃が当たる瞬間、ファル子がジャンプし、砂の刃を踏みつけて跳躍。
宮殿の屋根めがけて飛び上がった。
――クロコダイルの攻撃を踏み越えた。
その場にいたクロコダイルとロビン以外が驚愕に目を開く。
クロコ「――やはり、ダート適正持ちか」
クロコダイルは冷静に、しかし面倒くさそうにつぶやくと、かぎ爪を引き抜き
――そのかぎ爪をチャカが無理やり抑え込む。
チャカ「行けぇー、ファル子!」
舌打ちし、チャカを砂の刃でズタズタにするクロコダイル。
ファル子は唇を噛みしめながらチャカの想いを背に王宮の屋根に着地
――しようとして、ロビンのハナハナの能力で突き飛ばされる。
そして、バランスを崩し宙に放り出されたファル子をクロコダイルのかぎ爪が掴む。
クロコ「――ミス・マーザーズデー…いや、スマートファルコン。
てめぇがこうする事をおれが予想していなかったとでも思ったのか?」
そして、王宮の縁の部分へと叩きつけた。
≫32 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 01:26:19
ビビをかばうように叩きつけられたファル子は、悲鳴にならない悲鳴と血を噴き出し、その場で動けなくなる。
クロコ「てめぇがこそこそと嗅ぎまわっていた事なんざとうの昔に知っていたさ。
おかしいと思わなかったのか、フロンティアエージェントになったのに
いつまでもレインディナーズで働かされている事に」
必死でビビがファル子の名前を呼ぶ中、せせら笑うようにクロコダイルが言う。
クロコ「てめぇを泳がせておいたのは、てめぇが資金集めに役立つからにすぎん。
おとなしくあのまま『見世物』になっていれば、こんな目にも合わなかったろうになぁ」
クロコの言葉に、ギッと唇を噛むビビ。そんなビビの服の裾を弱々しく掴むと、
ファル子は泣きながら謝罪の言葉を口にする。
ファル子「ごめん、なさい…結局、ビビちゃんの事、なにも助けられなかった…」
ビビ「ファル子…!」
クロコ「クハハハ、泣かせるじゃねぇか。親友のためにと頑張った結果がこの有様とは。
頑張って潜入してやった事はわが社の資金源になり、
頑張って助けに来てみれば、せっかくのダート適正も宝の持ち腐れと来たもんだ」
あざ笑うクロコダイル。
クロコ「弱えやつの言う『頑張る』っていうのは『無意味』と同意義なのさ、クハハハ」
ここでコーザ登場(深刻なコーザ曇らせ)
≫33 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 01:26:44
その後は、アラバスタ編最終幕で、ボンちゃんやフジキセキ達と共に、
メリー号を匿っているところで再登場。(たぶん、電話でも話してる)
麦わら一味と脱出する二人とは違い、船には乗らずアルバーナへ戻る。
そして、王宮側にいて、ビビの真似したイガラムが踊るシーンで、
一緒に踊って拍手喝さいを受ける。
(本編登場は一旦これで〆)
その後は、扉絵シリーズで
「ファル子のデザートアイドル活動日誌」(仮)を開始。
アラバスタ復興のために、アイドルとして頑張る彼女の姿を描く。
最終的に、興業が大成功して、アラバスタ復興の立役者となる。
(最終回のライブシーンでは、うちわを持って応援するビビの横で、
コブラ王がめっちゃうちわを持ってはしゃぎまくり、イガラムがくっそ困った顔をして、
チャカとペルが少し恥ずかしそうにうちわを振っている)
2年後の扉絵イラストで、
「1公演で9億稼ぐ超ウマムスメアイドル(ウマドル)ファル子ちゃん」
アラバスタの超満員の会場で踊るファル子のイラスト。
やっぱりコブラ王は椅子に座りながらもうちわをめっちゃ振ってる。
その後、アラバスタ復興の最大の立役者として、レヴェリーへ同行。
マリージョアにて、しらほしと共にチャルロスに捕まりかける。
(ここでCP0あるいは天竜人お付のエイシンフラッシュ概念がいけるかも?)
≫34 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 01:28:37
その後、レヴェリーにて。
- アラバスタ復興における、ファル子の多大な貢献。
- ドレスローザにて、ドフラミンゴ討伐にウマムスメ族が協力した事
(名前は伏せるが、ライス、キング、ウンス達)
- 二年前世紀末海賊団をルドルフが撃退した功績。
ならび、頂上決戦でウマムスメ族海兵の活躍。
それらが取り上げられて、トレセン島の世界政府加盟が正式に承認される。
ファル子の賞金額を、別の方向で表現する…というアイディアをベースにして、
史実の地方を回って活躍をしたという事から、本編にガッツリ…よりも別ルートで偉業を成し遂げ、
それが本編へすごい影響を与える…というのはどうだろうと思い、
前にあった「トレセン島の世界政府加盟国化」アイディアに繋がるルートを考えてみました。
余談ですが、ここに至るまでに、ルドルフが海列車をトレセン島に通すために
アイスバーグさんへ働きかけている話とか、
それが実現する事になったのは、トレセン島でのルフィ達の活躍があったからとか、
細かくSSに出来そうなシーンを組み立ててたりします。
≫41 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 01:56:25
>>40
その辺も実は考えていて、ルドルフから打診があり、アイスバーグさんが動くんだけど、
トレセン島側がそれを否定していて、難航していた。
(ルドルフが主導でも難しいくらいに根が深い問題になっていた)
で、そこでルフィ達の活躍があって、その辺の問題がだいぶ軟化して、ある程度話が出来る状態になった。
(ここでルフィ達に対してルドルフが興味を持ち、ガープと共にウォーターセブンに来る事に)
で、それに加えてアイスバーグさんは、地方と本島との距離問題にも着目して、
地方と本島を繋ぐ線路と高速海列車の開発も同時進行するって言う感じ。
それで、二年後についに開通して、ウマ娘レースの開催!と…
こんな感じにしたかった理由として、ルドルフからウマムスメ族の事情を聴いて
アイスバーグは海列車を通す事を決めたっていう形にしたかったから。
「存在する事が罪にはならねぇように、存在するだけで虐げられる事だってあっちゃならねぇ。
海列車を通す事が、それを否定する手助けになるっていうなら、俺はいくらだって手を貸すさ」
みたいな事をアイスバーグさんに言わせたかったんだ…
≫45 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 02:43:47
>>41
あ、すいません。ルドルフがなぜ海列車をトレセン諸島へ通そうとしたかの理由を書き忘れました…
1、トレセン諸島がワノ国のような完全鎖国にならないようにするため
2、自分の息のかかった海軍支部を中継点にして海軍本部からの路線を繋げるため
3、それらを成したうえで、レヴェリーにてトレセン諸島を世界政府加盟国として認めさせるため
(4、トムさんとの交流が少なからずあった事)
これが理由だと考えています。
で、ルフィ達やオペラオーの動きによって予想以上の成果を持ってこれらは達成される事となる。
なおその代償は、テイオーの離反と親友の息子の死、そしてオペラオーとの戦いで負った重傷である。
≫104 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 13:52:05
デジタルまだ育成してないし、オペラオー持ってないからキャラ違うかもしれんが許して
世界政府の代表と、トレセン諸島代表の秋川やよい、(いい意味で)お飾りの王族であるウマ娘のファインモーションが手を取り合っていた。
そう、今日はトレセン諸島が世界政府に加盟する日だ。
天竜人の奴隷狩りや人々からの偏見から身を守るため長く鎖国していたトレセン諸島は、ウマ娘が海軍を初め様々な場所で活躍する事で徐々に人権を獲得し、多くの人に支持されてこの場にやってきていた。
そんな場の最後方の物陰に、『覇王』テイエムオペラオーの姿があった。
「ボクのしてきた事は…どうだったんだろうか…」
海賊として奴隷にされたウマ娘や人々を救出し、それを邪魔する海軍を迎え撃ってきた覇王。
やってきた事は間違っていなかっただろうかと、彼女らしからぬ沈んだ心境で呟いた。
ただの独り言。返事なんてあるわけない。そう思っていたところ、思わぬ返答が返ってきた。
「そんなことありませんよ、オペラオーさん」
「キミは…デジタルくんか。それは、一体どういう意味だい?」
「私はあなたをずっと追ってきました。奴隷の皆さんを解放するあなた。追いかけてきた海軍を迎え撃つあなた。海賊を蹴散らし、島を縄張りにして平和をもたらすあなた…。そして気づいたんです。あなたはウマ娘…いいえ、トレセン諸島のために戦ってたんだと。海軍に所属するウマ娘も多くいますが、多くの人の目に届かないところもあります。しかし海賊ならば…そうですよね?」
「…ああ、そうだとも」
呆気に取られたオペラオーだったが、デジタルの考えは正しいと頷いた。
≫105 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 13:52:16
デジタルは有頂天になり、口角がだらしなく弛みそうになったが、それを全力で押さえ込んで真剣に続ける。
「だから私はそれに応えるために全力を尽くしました。各国の王族…天竜人にだってガープさん達と一緒に意見してきました。その結実が、今日この日なんです」
デジタルは壇上を見た。
オペラオーは彼女の瞳を見下ろして、両手を差し出した。
「勇者は戦場を選ばない…か。覇王の役目は終わった。…さぁ、勇者として、ボクの両手に手錠をかけるといい」
「…はいっ!」
デジタルはオペラオーの両手にゆっくりと、しかし確実に手錠をかける。それはさながら英雄譚の一節のような光景だった。
二人は壇上から背を向け、歩き出した。
そこでオペラオーは歌劇の閉幕を告げる。
「覇王の人生を賭けた一世一代の大オペラ!これにて閉幕!」
その瞬間、盛大な拍手が巻き起こった。
トレセン諸島が、世界政府に正式に加盟したのだった。
≫119 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 17:33:03
フク「ライスさんはトレセン諸島出身ではない為レース経験もライブ経験もなくウマムスメ武術もできません!!」
フク「しかし!!そのどれも経験がある私がいます!!」
フク「あとはもうおわかりですね!そう!!」
フク「私がライスさんにうまぴょい伝説の振り付けを伝授します!!」(ド ン !!)
ライス「よ、よろしくおねがいしまひゅ!」(噛んだ)
ロー「ちょっと待て」
≫126 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 19:06:04
今日、僕の義兄──ポートガス・D・エースが処刑される。
エースは海賊、しかも白髭海賊団の二番隊隊長という大物海賊だ。処刑されることは当然のことだし、僕も海兵だからそのこと自体は覚悟の上だった、小さい頃から海賊になると言う三人に対してボクが捕まえてやるなどと息巻いていたくらいだ。
でもエースが大々的に公開処刑されるのは彼が海賊だからという単純な理由ではなくエースが海賊王の息子──鬼の血を引く子供だからだ。
(ごめん、みんな。僕はやっぱり我慢出来ない)
これからボクは海軍を裏切り、白髭海賊団と共にエースを救出する。それはどうしようもない裏切りだ。ボクを立派な海兵に育ててくれた母であるカイチョーや面倒を見てくれたガープおじいちゃん、共に海兵として切磋琢磨した仲間達、ボクを慕ってくれている後輩たち。それら全員を裏切り決別する行為だ。
それでもボクはこのままエースが処刑されるのを黙って待つことは出来ない。
「持ち場に戻れ、テイオー。今ならまだ間に合う、私たちにお前を処断させないでくれ」
「ハヤヒデ……タイシンにチケットも……カイチョーの命令?」
ビワハヤヒデ、ナリタタイシン、ウイニングチケットがエースの処刑場へと続く道を塞ぐように立塞がる。
「ああ、そうだ。戻れ、テイオー。陸の人魚と呼ばれ奴隷として扱われ続けたウマ娘族が自由に生きられるようにとルドルフ中将が今までどれだけ尽力してきたか知らないお前ではないだろう。だというのに娘のお前が海軍を裏切り海賊王の息子を助ける、それがどんな意味を持つか分からないなどとは言わせん」
「それだけじゃない! もうアンタ自身が重要な存在になっているくらい分かってるだろ!」
「そうだよ!私たち海軍に所属するウマ娘にとって……ううん、それだけじゃないたくさんの人達にとって、テイオーは憧れで希望なんだよ!」
≫127 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 19:07:04
理路整然と諭してくるハヤヒデ。怒りを持って事実突きつけてるタイシン。涙ながら説得するチケット。
三人ともボクのことを思って引き止めようとしてくれていることが分かっている。
海軍歴代最年少中将、海軍の新しい英雄、ウマ娘と人間の架け橋。僕に対してウマ娘、人間問わず色んな人が期待してくれているのは知っているし誇らしいと思いそれに応えられるためにも努力してきた。でも、
「ごめん、三人とも。それでもボクはエースをこのまま見殺しには出来ない。それにさ、こうなってはじめて分かったんだ。ボクが憧れたのは海軍本部中将シンボリルドルフじゃなくて、海賊皇帝ルドルフだってことに」
自由でそれでいてどこまでも誇り高く自分を貫いた。そんな姿にボクは憧れた。ずっとそんな風になりたくて走ってきた。ここでエースを見殺しにしたらきっとボクは一生あの背中を追い越せない。
「ッッ!! だったらアンタはもう私たちの敵だ!」
タイシンが怒号と共に踏み込む。六式体術・剃。ウマ娘の身体能力から繰り出されたそれは一瞬で距離をつめる。
「皐月掌っ!」
≫128 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 19:08:10
ボクはそれを何もせずに受け止める。吹き飛ばされ、後ろにあった建物の壁を突き破って建物の中の机や椅子を蹴散らしながら転がる。
うん、エースが公開処刑されるって知ってから頭に上りすぎていた血が流れて丁度いい、冷静になれそうだ。
「なんで受けた!中将のアンタなら中佐の私の攻撃くらいどうとでもなっただろ!」
「今の攻撃、ボクの受け止めなきゃいけないものだと思ったから」
みんなを裏切るボクはみんなの気持ちを受け止めないといけない。
「でも今はボクはエースのところに行かなきゃいけない。だからそこを退いて三人とも。退かないならここからはボクも押しとおる」
「上等!」
「タイシン、一人で戦うな。相手はあのトウカイテイオーだぞ」
「こうなったら久しぶりの三人の連携プレーでいくよ!」
三人が構える。あのBNWが相手だろうと引くわけにはいかない。これからボクは世界政府と王下七武海を相手にするんだ。この程度で臆していたらエースを助けるなんて夢のまた夢だ。
≫129 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 19:09:47
「あら?可愛い後輩たちに殺気を向けるなんて随分と海賊が板についていますわね、テイオー?」
ふわりっとボク達の間に優雅に舞い降りる長い葦毛の髪を靡かせたウマ娘。
「……マックイーン……」
「ここは私に預かられていただけます?ただでさえ人手が足りないというのに脱走兵一人に対してBNWの三人が捨て身など海軍にとって大きな損失もいいところですので」
「……任せていいんだな、メジロマックイーン……」
「はい、メジロ家の名に懸けて」
「……では、任せた。持ち場に戻るぞタイシン、チケット」
後ろ髪を引かれつつも去っていく三人。こちらを最後まで睨み付けるタイシンと涙目だったチケットに胸を締め付けられながもボクはマックイーンと向き合う。
「マックイーンもカイチョーの命令?」
「いいえ、ルドルフ中将からは何も。ですが、貴女のご兄弟については貴女から耳にタコが出来るほど聞かされておりましたのでこうなるのは分かっておりました」
「……怒ったり止めたりしないの?」
「勿論怒っています。貴女は皆を裏切るだけではなく私との勝負も投げ出そうというのですから……ですが、義兄があのような形で殺されるのを前に助けようと決断した貴女を見て少し安心したのも事実です。貴女は私の信じたライバル、トウカイテイオーなのだと」
嬉しそうに微笑んでくれたマックイーンを見てどうしようもなく嬉しくなってしまう。だからつい、聞いてしまった。
「……あのさ、マックイーン……もしも、もしもだよ。ボクが親のせいでエースみたいに処刑されることになったら、マックイーンはどうする?」
ボクの突然の問いかけにマックイーンは一瞬きょとんとした後にいつもの不敵な笑みを浮かべて答えてくれた。
「そのときは世界政府も王下七武海も蹴り飛ばして貴女と共に天の果てまで駆けるまでですわ」
どうしよう。これからエースを助けに行くっていうのににやけ顔が抑えられない。エースを助けだす前に泣いてしまいそうだ。
「そんのことしていいの、将来有望なメジロ家のウマ娘なのに?」
「親友を売ることの方がメジロ家の名折れですわ。それともテイオーは私がもしも天竜人の奴隷にされたら何もしてくれませんの?」
≫130 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 19:10:56
優雅に微笑みを浮かべながら問いかけてくるマックイーン。答えなんて決まってる。
「冗談。その時は天竜人を蹴っ飛ばして大将達も振り切って君と一緒に地の果て──海の果てまで一緒に駆けてみせるよ」
ありがとうマックイーン。ボクの親友。最高のライバル。お陰で迷いが完全に晴れた。
「ボクはやっぱりエースのところに行くよ。行って伝えたいんだ。例え鬼の血が流れていたとしても──ボク達は生まれてきて良かったんだ」
ボク達を愛してくれている人達がいる。愛しいと想える人達がいる。それだけでボク達は生まれてきて良かった。生きていていいんだ。
同じ鬼の血が流れる兄妹としてそれをエースに伝えたい。
「では、私を振り切ってごらんなさい。私に阻まれるようならこの先に行っても命を落とすだけ。私は大切な親友を死にに行かせるようなことは致しませんわよ?」
「今までの戦績は互いに50勝50敗。ボクが勝ち越させて貰うよ、マックイーン!!」
≫142 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 20:00:59
「そ、それじゃあライスが一発芸します!」
「半ライス!!!」(半分壁に隠れる)
(気を遣って半笑いになるベポシャチペンギン)
(一ミリたりとも表情筋が動かないロー)
≫165 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 20:32:29
捏造映画ネタ 有馬優勝バを並べてお祭りにしたかった、ただの一発ネタ
ゴールドシップ「なーんか面白いこと起こんねぇかな」
<有馬記念レースBGM>
それは歴史から抹消された古代兵器
ゼンノロブロイ「ウラヌス、ポセイドン、プルトン。そして『サターン』」
オグリキャップ「困った、とても困ったぞ」
マンハッタンカフェ「明日世界が終わるとしたら、貴女はなにをしますか?」
メジロパーマー「なんか雲行きあやしくない?」
サトノダイヤモンド「弱気じゃダメだよ!」
有馬記念、それは最速最強のウマ娘を決める冬の大舞台
グラスワンダー「白ひげの血族の力、ご覧あれ」
ダイワスカーレット「あたしが一番なんだから!」
マヤノトップガン「マヤちゃん頑張っちゃうからね」
その裏で紡がれる終焉の物語
ナリタブライアン「……本当にやるつもりか?」
BGMストップ
『盛者必衰』
シンボリルドルフ「すでに覚悟は決まった。すべてのウマ娘の幸福のため」
『臥薪嘗胆 』
シンボリルドルフ「私は大海賊(かれの)時代を終わらせよう」
主題歌[NEXT FRONTIER]
イナリワン「てやんでい、ここで引いたら女がすたらぁ!」
キタサンブラック「ばばば、バスターコールを発動します!」
テイエムオペラオー「見せてあげよう、世紀末覇王のアンコールを!」
そして
トーカイテイオー「カイチョーの目指した果ては、本当にこんなものだったの!」
『皇帝激突』
ルフィ「俺は海賊王になるんだ。お前の身勝手な正義で、俺の夢を終わらせられてたまるか!」
シンボリルドルフ「来たまえ、新たなる皇帝よ」
ONE PIECE FILM ARIMA
≫170 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 20:44:56
フクキタル修行編(トレセン諸島)で、回想みたいな形でその辺の設定を語る会話があってもいいね。
オペラオーとの戦いで深傷を負って入院するルドルフを見舞うおつる。
「自分は正しかったのか」と今までの道程を思い返して思い悩むルドルフに、おつるは
「ウマ娘最強と名高いアンタらしくないね」
と呆れたようにため息を吐くが、弱気なルドルフはそれすらも否定する。
「私よりも強い者など幾らでも居ます」
と言って、ウマ娘伝説の戦士シンザンの名前を挙げる。
「私よりも年寄りな上に死んでるヤツと比べて何になるんだい」
その言葉に「確かに」と苦笑するルドルフ。
「しかし、現役のトレセン諸島にも確かに居ますーーその者の領域では、私など歯牙にもかけぬ実力者が」
≫171 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 20:46:04
ここで視点がトレセン諸島とフクキタルに戻る。
『例えばーー短距離を駆け抜けるスプリンター』
「さぁさぁ、それではいざバクシン致しましょう!!」
ドンッ!!
『驀進王 サクラバクシンオー』
『例えばーーダートを駆け抜ける最強マイラー』
「フクが強くなルためなラ、エンヤコラデース!!」
ドンッ!!
『最強マイラー タイキシャトル』
『例えばーー伝説の中に消えた、未だ生きる伝説』
「あな…た、はーー」
「さて、ではフクキタルさんーー」
『生涯無敗と謳われた、初代賢将刃(けんしょうば)ーー』
「ーー地獄を見る覚悟は、宜しいですか?」
今まで脱ぐ事が無かった帽子を脱ぐ『彼女』の頭頂部には、傷だらけのウマ耳が現れる。
ドンッ!!
『秘書たづな 改め
生涯無敗 トキノミノル』
to be continued
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 48スレ目
≫41 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 22:29:15
長くなってしまいましたがマチカネフクキタル対マンハッタンカフェ妄想
※フクキタルの強さをエイシンフラッシュ次戦で調整した関係で姉キタルネタは平行世界
サンジ、ゾロ、ウソップが
アブサロム、ペローナ、ゾンビリューマと戦っているころ
マチカネフクキタルはルフィと合流すべく長い廊下を駆けていた。
「シラオキ様、本当にこっちで合ってるんですか? なんだか後ろがやたら騒がしいような。いえ、いけませんねこちらが大吉と出てるんです。信じて進まねば」
「コーヒー、いかがですか?」
突然声をかけられ前方に吹っ飛び腰ひねり一回転して着地するフクキタル
そこにいたのはコーヒー片手に立つ全身黒一色の衣服を纏ったウマ娘だった。
「なななっなにもの!? 幽霊、じゃないですしゾンビ、でもなさそうですし」
「マンハッタンカフェ。まあ、バリスタです」
近づいてコーヒーを渡すカフェ、状況が飲み込めないのかフクキタルは無意識にコーヒーを受け取り口にする
「バリスタ? フランキーさんみたいなサイボーグの方ですか?」
「兵器ではなく、コーヒーを淹れる専門家のことです」
「なるほど、そんな人もいるんですね。それで、バリスタさんがなにか御用ですか?」
背中に右手をまわし異形の柄をした刀を抜くカフェ。一歩も動いていないのに影が前に進み出る
「捕獲します。抵抗は、やめたほうがいいですよ。うっかり殺してしまいますので」
「あぎゃー」
後ろに飛び両拳を構えるフクキタル
空中に残ったコーヒーカップが落下する。だが地面に落ちる寸前でカフェが刀の切っ先をひっかけて拾いどこかへしまう
「敵ですか、敵ですね。相手になりますこんにゃろー!」
「騒がしいですね」
刀を脇に突撃の構えをとるカフェ
(レイピアと刀で違いますが、他はエニエスロビーと同じ。先読みしてカウンターを合わせます!)
だが、いくら見ようとしても見えない。脳裏に浮かぶのは"無 理"の二文字だけ
「……"マウンテンクライマー"!」
「なんでですか!? ええいこうなったら、横っ飛びジャーンプ!」
とっさにカフェの背中側へ飛ぶフクキタル、振りぬいた刀が空を切り、隙をさらすカフェ。
だが、
『嵐脚』
≫42 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 22:29:43
攻防の末、一瞬静かになった廊下にカフェによく似たカフェでない声が差し込まれた
刀の鍔につけられた鳥のような『脚』が回転し斬撃がフクキタルに飛ぶ
「ちょ!まっ!えっ!」
転がり、飛び跳ね、滑りよけるフクキタル
「なんですかそれぇ、刀が、蹴り!?」
『ゾンビ刀の"摩天楼"です、コーヒーはいかがですか?』
「もう彼女はお飲みになりました」
ゾンビの単語に影を見てフクキタルは気づく
「(カフェを指して)影がない!、(刀を指して)そして影がある!」
「いまさら気づいたんですか」
「どうして私を捕まえようとするんです、モリアに影を盗られたのなら!」
「盗られたんじゃありませんよ」
『入れてもらったんです』
腰だめに構えるカフェ、その顔に一切の表情はない
「日光に当たったら死にますが、大した話じゃありませんね。負けたら結局死ぬんですから」
『公平に二対二というわけです』
はっとして困惑が止まるフクキタル
「そうです、私にはシラオキ様がついています。今だって無理だと教えてくれました。ゾンビ刀だろうがサイボーグだろうがどんとこいです」
「あなた余計なこといいましたね」
『ごめん、なさい』
「ふぅ、私のくせに……"レイニーデイ"」
一息に飛び込むカフェの突き。天地と両脇に嵐脚をまき散らし、フクキタルに迫る
「見えましたよ、ふんぎゃろ!」
嵐脚の隙間をぬけてすれ違う。背後をとり、脚を止めて振り向こうとする相手に拳を、
―――叩き込もうとしたところで不幸の気配を感じ後ろに飛びのく。
距離をとってみれば、天井と壁を跳ね返った嵐脚がフクキタルのいた場所へ向かうのが見えた。
「……嵐脚」
「がふっ」
飛んだフクキタルをカフェ自身が放った嵐脚が切り裂いた。
それだけでなく当然、反射した嵐脚は振り返り踏み込んだカフェを切り裂く。
≫43 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 22:30:43
「自分ごと!?」
「……必要経費です」
差しに徹するのはまずいと感じたフクキタルは、自分から飛び込み膝蹴りを繰り出す。
先んじて息を吐きだすカフェ
フクキタルの膝がカフェの腹に入るがそのまま左手で膝裏を捕まれる。
刀を握った右手の裏拳がフクキタルの側頭部を殴り飛ばした
<場面転換、他の戦闘へ>
秋水がゾロの手に渡り、ルフィの影を入れられたオーズゾンビが動き出す
<視点がフクキタルに戻る>
調度品が壊れ、石畳が引き裂かれた廊下
肩で息をするフクキタル、一方カフェは"摩天楼"を左に持ち替え肩に担ぎ、右の手袋を口にくわえている。右手を閉じ、広げ、閉じた。
「なかなか粘りますね、もっと早く終わると思ってました」
フクキタルは恐怖していた
「あなたは」
生きた刀の攻撃ではなく、マンハッタンカフェというウマ娘の戦い方に
「あなたは傷つくのが怖くないんですか!!?」
「海賊ごっこでもしてるつもりですか?……どうせ負けたら死ぬんです。勝つために必要ならなんでもしますよ」
『……そういう人ですので、ご愁傷様です』
(シラオキ様、どうしたらいいんですか。占いはハッピーカムカム、不幸を受け入れている人なんて、どうしたら)
廊下に面した部屋の壁が吹き飛び、カーテンと骨付き肉がカフェに向かって飛んでくる
「調理場が吹き飛びましたか。コーヒーメーカーが壊れてたら嫌ですね」
後ろをちらりと見て、背面に刀を振るい肉を4つに断ち石畳に落とすカフェ
(ハッ、これはお告げ! 肉とカーテン! 今は防御に専念し機会を待てということですね!)
顔の前で腕を交差させるフクキタル、脚は回避に、腕を防御に専念させた。
『反撃が嫌になって追い込みの真似ですか?』
「……なにか、狙ってますね。まあ別にいいですけど」
手袋をつけなおし、飛び込むカフェ。振り下ろし、横なぎ、嵐脚、『嵐脚』
猛攻がフクキタルを襲う
背後の壁を刻みながらも、回避と防御に徹したフクキタルは耐え続ける
≫45 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 22:31:32
<場面転換>
城を壊し暴走するオーズ、舵をとり船が動き出す
モリア「それがなんだってんだ…海賊なんだ、海の上ならどこだろうと構わねえ」
<場面が戻る>
壁が崩れ外の景色がのぞく廊下、島は魔の三角海域を抜けようと動いている
空を背に膝をつくフクキタル、袖は切り落とされ、耳のだるまが、裾の絵馬があたりに転がる。
大きな傷は最初の嵐脚一つだが、小さく刻まれた傷からの出血があたりを赤く染めていた。
「"スタミナイーター"ずいぶん粘りましたが、耐えるだけではなにも変わりませんよ」
地面に両手を突いた姿勢はクラウチングスタートを思わせる
そしてその目はまだ光が残っていた
「……まだ……です」
「最後の一撃、ですか。海賊は皆同じですね」
騎士が礼をするように眼前に刀を立てるカフェ
「これで終わりです。奥義"亜利魔祈念"これから他の海賊を捕まえなくてはならないのでとっておきたかったのですが。使ってしまいます」
絶体絶命の状況、飛び込めば即切り落とされる構え。だが、
『それを使ってしまったら他の海賊と戦ってる間に日が昇ってしまいますよ?』
自分の判断に自分が異を唱える
「それがなにか?日差しを避けて戦うだけです」
『死んでしまいますよ?』
フクキタルを無表情ににらんだまま、一呼吸の間が空く
「……別にかまいません」
『……私はかまいます』
"摩天楼"がそう呟くと、両足が柄ごと握りしめた手に突き立てられ、拵えにヒビが入りながら刀が宙を舞った
「"摩天楼"、どうして!?」
『死んでしまうのは、死んでもごめんです。"私"はここで倒されたほうがいい』
マンハッタンカフェの視線が摩天楼を追って一瞬だけ見上げた形になる。
ハッとフクキタルに視線を戻すがすでに彼女は懐に居た
≫46 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 22:31:48
「耐えて!」
左の拳が腹に突き刺さる
「忍べば!」
右の拳が顎を跳ね上げる
「大大吉!」
動きの止まったカフェの腹に両手が添えられた
「菊花掌!!」
カフェの腹に両手が叩き込まれ、吹き飛び、壁に打ち付けられる
「がっ」
異様な拵えが砕け散り、摩天楼の刀身は外へ落ちていく
力を振り絞ったフクキタルは、震える脚で歩き、4等分にされた骨付き肉を拾い食べた
外ではまだ戦いは続いている
「……死ぬことなんてどうでもいいのに、なんででしょうね。自分の影なら最高のパートナーのはずだったのに」
目を閉じて敗北を受け入れ呟くカフェ
肉を食べ終わり開運グッズを拾うフクキタルが問いかける
「自分のことを一番知ってるのは誰だと思いますか」
「? 自分自身でしょう?」
「違いますよ」
耳にだるまをつけ、まっすぐカフェを見据える
「自分のことを一番よく知ってるのは友達です! ハッピーカムカム友達を大切に!」
フクキタルは走り出す。オーズの巨体は嫌でも目に映っていた。
「……とどめはさしていきなさい、海賊ごっこ」
マンハッタンカフェはそう呟くと、壁に背を預けたまま意識を失う。
(……友人?)
朦朧とした頭にはアグネスタキオンとゲッコーモリアの影が浮かんでいた。
≫57 二次元好きの匿名さん21/09/22(水) 22:53:45
モルモット中佐概念ホント大好き。
モブ海兵「実験お疲れ様ですモルモット中佐! 今日も七光っておられますね!」
モルモット「いやまだ実験してないから、そんなに七光りしてないから」(ゲーミングマウス並みに光ってる)
≫195 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 00:49:47
考えているシーンの一つとして、
バッシュがキョーシに不意打ちされて動けなくなっているウマ娘にチョーカーをはめて、
(ここでウマ娘が一瞬意識を失う)
バッシュ「…さて、君はいったい誰かな?」
ウマ娘「…はい、しょうひんばんごう108ばんです」
バッシュ「よろしい。では108番、君は『私が命令するまでこれまで通りの生活をしたまえ」
ウマ娘「はい」
(街へと戻っていくウマ娘)
というシーンが有ったり。
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 49スレ目
≫105 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 01:50:21
操られるウマ娘から逃げ回るだけのウソップが言葉巧みにバッシュから、
「怖くて逃げたいなら逃げろ」という煽りを引き出し、
それをトーンダイヤル(録音機能付きの貝@空島で入手)に一部だけを録音させて、
バッシュの握る透明なリードから「逃げろ」の肉声を再生し、命令として全ウマ娘に送信
逃げろ、の命令に従ってウマ娘は自らチョーカーを外して逃走、バッシュのホゲー顔が大ゴマに出る
「おれはウソつきだから、ウソの命令くらいお手の物だ!」とドヤ顔のウソップ
≫106 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 01:50:50
すごく飛田 展男ボイスで再生される。
ルフィにぶっ飛ばされる前にフクキタルを指差しながら
「そのウマ娘を〇〇ベリーで買おう!だから見逃してくれ!」
って命乞いしてルフィに
「仲間を売るわけねぇだろうが!」
でバズーカして欲しい
≫103 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 01:49:23
首輪にダミーが混ざってる展開だといくら首輪を取ろうがあんま意味ないからバッシュ本人を叩きにいく流れになるんだろうか
≫113 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 01:59:40
>>103
ダミーの設定が今ここで出た物なのでその辺組みこめてはいないので申し訳ないのですが…
元々のプロットだと、たまたまチョーカーを切ってしまう展開が有って、そこで発覚。
街のみんなにその事を告げに行くんだけど、すでにその街の大半は「首輪付き」になっていて、
街の住民たちが一斉に襲い掛かって来る。
みたいなシーンはありました。
でルフィが仲間に向かって「お前ら絶対こいつら傷つけるなよ!」と言って仲間も「当たり前だ!」となる。
(ここで、洗脳されていたウマ娘達もルフィ達がどういう人物か知る事になる)
「ゆるさねぇぞ、バッシュー!」というルフィの咆哮。みたいな。
で、チョーカー自体は、一人操られたウマ娘を抑える役に回ったゾロが
「守りたい物を守り、切りたい物を切るのが最強の剣」という師の教えを再び思い出し、
三刀流マンバケン(漢字未定)でチョーカー「だけ」を切って救援…
というのは考えてました。すげぇいいアイディアが沢山集まったので、練り直しますが。
≫120 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 02:06:47
サンジに関しては、ウマ娘相手に戦えない事を考慮して、
スズカの奪還役として抜擢するつもりでした。
どれだけ攻撃されてもウマ娘に反撃せず、
サンジ「フクキタルちゃんと約束したんだ、君を守るって
おれは…レディとの約束は絶対守る!」
サンジ「それに、君はフクキタルちゃんを…おれの仲間を信じてくれた
そんな君を、おれは絶対に守ってみせる」
って感じで守り抜くの。
んで、全部終わった後に、スズカにちょっと照れながら
スズカ「いつか…怪我が治ったら、私と併走してくれませんか?」
なんて言われるんだ。
そんな感じのを考えてました。
≫140 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 02:35:08
ゾロとバクシンオーのトレセン諸島での出会い、妄想してみた。
ウマ娘の走法を学び、自身の三刀流に組み込もうと考えるゾロ。
“島内で最も速いウマ娘”を探そうと道行くウマ娘に声を掛けるゾロだが、
ゾロの風貌を恐れたウマ娘達に逃げられ、中々上手くいかない。
騒ぎを聞き付けたバクシンオーが異様な速度でゾロに突進するが、ゾロは何とか避ける。
彼女が“島内で最も速いウマ娘”と当たりを付け、走法が知りたいとバクシンオーに頼む。
腰の刀や只ならぬ雰囲気に警戒し、露骨に人攫いと警戒するバクシンオーだが、
「私とのレースに勝ったらいいでしょう!」とレースでの勝負を仕掛けるバクシンオー。
同じく通りかかったタイキシャトルが審判を申し出、二人はレース場に向かう。
ルールは短距離1,200m。当然、初戦はバクシンオーの圧勝。ゾロは再戦を申し出る。
二度、三度、十度。スタミナが尽きたバクシンオーを、ゾロが抜かして鼻差で勝利。
教えを乞うかと思えば、「十度も負けたなら我は通さねぇ」と言って去っていく。
ゾロがバクシンオーのスタミナ切れを狙って、連戦を続けたとタイキシャトルは思っていたが、
ゾロは常に全力疾走でバクシンオーの背を追っており、卑怯な作戦ではないとは理解する。
「久しぶりにレースが出来て楽しかったです! またやりましょう!」とすっかり笑顔のバクシンオー。
夜のレース場に忍び込み、ゾロはバクシンオーの走りを真似て、走法のコツを掴もうとしていた。
そこにはバクシンオーもいた。彼女は休止となったマイル戦のため、密かに練習をしていたのだ。
しかし、1,200mを超えた地点で急激に失速し、それでも諦めずに走るバクシンオー。
見かねたゾロが声を掛け、「斬り合いの刹那、息を入れるのと同じだ」とバクシンオーに助言をする。
実はバクシンオーは1,200mを無呼吸で走破し、逆に呼吸の間を知らないのがマイル戦敗因の理由だった。
才能溢れるバクシンオーに指導をするのは教官でも難しく、短距離レース特化とされていた。
勿論、ゾロは呼吸の間を教える方法までは解らないが、「斬り合いと同じなら、私を斬ってください!」と、
バクシンオーのトンデモ提案により、ゾロが殺気を籠めて刀を振った瞬間、バクシンオーが息を吐いて刀を避けるという、
無茶苦茶なスパルタ訓練が一晩中続き、バクシンオーもマイルの呼吸を掴み始めてきた。
≫141 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 02:35:33
「ありがとうございます、ハラマキさん!」と、すっかり教える立場があべこべになってしまった二人。
ウマ娘のレースがないのを疑問に思ったゾロが問うと、バクシンオーが悲しそうに事情を話す。
現在、行方不明者の多発により、トレセン諸島ではレースの開催が中止となり、ウマ娘同士の野良レースさえ自粛していた。
バクシンオーはレースをしたくてウズウズしており、さっきは理由を付けてゾロをレースに誘っていたのだ。
その後、二人が再会した時、バクシンオーはバッシュのチョーカーによって操られていた。
バクシンオーの瞬足による武術に防戦一方となるゾロだが、標的へ一直線に突き進んでの高速斬り上げ、
“一刀流・旗下驀進(はたもとばくしん)”を披露。疑似的だが、スプリンター走法を習得する。
この一撃でチョーカーが斬られ、バクシンオーは意識を取り戻すが、操りの反動でマトモに動けない。
反動による疲労感に支配されながら、サイレンススズカを助けるために動こうとするバクシンオーだが、
「お前はマイルレースで思いっきり走ればいい」と言い残し、ゾロはキョーシ達を倒すために移動。
(※自投稿ネタなので、この後に出来ればシンザンの大鉈を使う剣士崩れと闘ってほしい)
キョーシとの戦闘が終わった宴により、急遽だが“麦わらの一味ありがとう記念レース”が開催される。
マイル戦ではタイキシャトルが一着となり、バクシンオーは五着だったが、初めての掲示板入り。
「ハラマキさん、私のトレーナーになってくれますか!?」と懇願するバクシンオーだが、
「自分より強いヤツに教えることがあるかよ」とゾロは断り、一味はトレセン諸島を後にする。
あの戦闘において、ゾロはバクシンオーの実力を理解し、操られていなければ負けていたかも知れない、と感じていた。
諸島で出会った強者の存在に自分の未熟さを理解し、ゾロはまた修行に励むのだった。
直接戦闘は避けながらも、バクシンオーが恐らくゾロより強いのでは、という匂わせを残しつつ、
この出会いだったら、二人とも格もキャラも落とさずに過ごせるかな、と思った次第。
≫142 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 02:37:42
マルゼン「はぁーい、くれはおば様。相変わらず元気そうでよかったわ」
くれは「なんだいマルゼンの小娘じゃないか。ハッピーかい?」
マルゼン「もちのロン…っておば様、小娘はやめてよ。
あたしもうキャピキャピガールって年じゃないわ」
くれは「そう思うんなら、あんな水着着てイルカに乗ってないで、
年齢相応にどこかに腰を据えたらどうだい」
マルゼン「それは嫌よ。キャピキャピガールではないけれど、
まだまだイケイケの大人のレディですもの」
くれは「あたしの半分は生きてるくせに何言ってんだいこの子は」
≫150 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:25:27
結構長いけど海軍シチーさん(マリンフォード頂上決戦後)を投げていきます。
/
夢、目標、理想。
それらを掲げた過去の自分は、何一つ間違っていなかった。そう信じ続けて毎日飽きもせずとにかく走る。
どんどん錨の数は増えていくが、これが自分の糧になると思えば辛くはない。どこぞの誰かさんがこっちの限界ギリギリを攻めてくるのでもの凄くキツいが、それ以上の充実感がある。
かつては、捨てると決めた“希望(いつか)”だった。諦めていた“未来(いつか)”だった。来ないはずの“明日(いつか)”だった。
それが今、当たり前のように自分の手の中にある。
その当たり前が何よりも愛しくて、だから辛さとか苦しさなんて一切感じる暇がない。
「ふぅ…5分休憩」
呼吸を整えつつ、大佐の差し出してきた水筒と携帯食糧(濃厚はちみー味)を受け取る。
アタシの上官は、とうとう簡易な執務机をグラウンドの脇に設置し、そこで書類仕事をすることにしたようだ。本人は「効率的だろ?」と満足気だが、絶対に色々と間違っていると思う。
けど、まあ。
アタシとしては大佐の監督があった方が調子も良いし?迷惑でもないから?本人がやりたがってることをわざわざ止める理由もないわけで。ハイ、この話終わり。
「ねぇ、大佐。そういえば何でアタシにあんなこと言ったの?」
小休止ついでに、唐突だが以前から気になっていたことを大佐に尋ねることにする。
≫151 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:26:15
急に話を振られた大佐は、手元の知恵の輪を机に置いて首を傾げた。いや、仕事は?
「すまない大尉。正直、君が何のことを言っているのかさっぱりだ」
申し訳なさそうな大佐にちょっと罪悪感。流石に言葉足らず過ぎた。
「ほら、アタシが異動決める前の。話が聞きたいー、とか。自分を捨てんなー、とか。あとアレ、ゴールドシチー少尉の直属の上官志願者だ!ってヤツも」
かつての自分がかけられた言葉を一言紡ぐ度に、何だか段々頬が熱くなってくる。落ち着けアタシ。表情に出すな。耳と尻尾、動くな。
あんまり余裕の無いアタシに対し、言った当人である大佐は「あー、あの時の」と平然としている。何かムカつく。
「あれは何と言うか、まあ私の本音だよ。君の上官に成るつもりだったし、そのためにもまずは話を聞きたかったから」
いつも通りの優しい声と微笑みを浮かべて、何でもないことのように大佐は告げる。
大佐にとっては当たり前だったその言葉に、どれだけアタシが救われているのか、果たしてこのおたんこニンジン(※ウマ娘特有のスラング)はちゃんと理解しているのだろうか?
「そっか。まあ、その…感謝してるよ。大佐に声かけられなかったら、多分だけどホントに海軍辞めてただろうし」
──だから、ありがとう。
思っていたよりすんなりと、お礼の言葉は形になった。
大佐は一瞬呆けたような顔になって、だけどすぐにいつも通りの微笑みを浮かべて「どういたしまして」と返してきた。
その微笑みを何故か直視できなくて、アタシは思わず目を反らしてしまう。
ああ、なんだってこんなに──
≫152 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:27:24
/
──冷たい感触で目を覚ます。
アタシは、海軍本部所属“金砂”のゴールドシチー大尉。
ここは、海軍本部訓練用グラウンド。
何をしていたんだっけ…ああ、日課の自主トレか。
徐々に覚醒していく意識に合わせて、現状を把握していく。
体が冷えている。既に夜は更けており、曇り空のため星一つ見えない。
体にはいつも通り、たくさんの錨が繋がれた鎖が巻かれている。
脚は、裸足のせいかボロボロで血が滲んでいるようだ。
そういえば蹄鉄が外れて、靴自体も破れて使い物にならないから脱ぎ捨てたんだった。
状況からして、自主トレに熱が入り過ぎてそのままぶっ倒れて寝ていたらしい。
ズボンのポケットから金色の懐中時計を取り出し、時刻を確認する。夜中の2時。15分くらい寝ていたようだ。よし、じゃあ休憩終わり。
のろのろと立ち上がり一息吐くと、そのまま再び走り出す。
新しい靴に履き替える時間が惜しい。足は痛いが、まあ別に走れるから問題ない。
体は重いが、監督役に止められていないということはまだ追い込めるということだ。
≫153 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:28:25
──視界の端、グラウンド脇の指定席を見るが、目当ての人物の姿は見えない。
そう。あの人はアタシが自主トレ中はいつも隠れて見守っているから、あそこにいるわけがない。
アタシはモデルという“周囲に見られる仕事”のおかげか、見聞色に適性があるのでちょっと注意すればすぐに見つけられる。
だけど、やっぱり流石だな。今日はどこに隠れているか全く分からない。こんなに気配を消せるって、暗殺者にでもなるつもりなんだろうか?
──ズルズルと、体を引き摺るように前へと進む。
「昇進祝い」に、自分で着色したという金色の懐中時計を送ってきた誰かさんは、相変わらずこっちの限界ギリギリを攻めてくる。
もの凄くキツいが、それ以上の充実感があるから辛くない。苦しくない。
かつては、捨てると決めた“希望(いつか)”だった。諦めていた“未来(いつか)”だった。来ないはずの“明日(いつか)”だった。
それを今、当たり前のようにアタシは享受している。
その当たり前が何よりも愛しくて、だから辛さとか苦しさなんて一切感じる訳がない。
いっつも優しい顔をして微笑んでる癖に、訓練には一切手を抜かず、アタシのことを一度だってお人形扱いしなかった。
だから、止まれと言われるまでは続けられる。喩え一見無茶苦茶に思えても、彼はできると信じた以上のことは求めないと知っているから。
「──っ、痛ぁ」
体がふらつき、脚が縺れて転んでしまう。
まだまだ足腰が鍛え足りないということか。もっとハードに追い込まないといけない。
≫154 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:29:00
こんなんじゃいつまで経っても強くなれない。強くならなきゃダメだ。アタシは強い海兵を目指してるんだから。
「────」
ぼんやりと曇り空を見上げる。あー、雨降ってきた。傘持って来てないや…いいか、別に。走るなら関係ないし。
──視界の端、グラウンド脇の指定席を見るが、目当ての人物の姿は見えない。
──見聞色で可能な限り周囲を探るが、目的の人物の存在は感知できない。
まったく。あの人は部下の監督を放り出してどこに行っているのか。
これは昇進祝いの時と同じ、とまでは言わずとも、ちょっとお高いディナーでもご馳走されないことにはアタシの機嫌は直りそうもない。
もう部隊は別だが、キタちゃんやユキノも呼んで皆で奢って貰うとしよう。ウマ娘三人分の食欲を思い知らせてやるから、しっかり反省して欲しい。
まあ、それは後で話せばいい。さしあたっては自主トレの続きだ。
携帯食糧(メロンパフェの香り)を一口齧る。うわ、甘。メロンってか砂糖の味しかしない。これはハズレだ。別にいいけど。
「──ゴールドシチー大尉」
立ち上がって走り出そうとした時、誰かが目の前に歩み寄ってきた。
長く伸びた鹿毛の髪に、三日月のような特徴的な流星。
海軍の生きる伝説にして、ウマ娘達の守護者──“皇帝”シンボリルドルフ中将。
≫155 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:29:43
「もうこんな夜更けだ。早く戻りなさい。これ以上やっても、君の求めるものは手に入らない」
普段の威風堂々とした態度は鳴りを潜め、今はどこか疲れきったような、“皇帝”らしからぬ草臥れた老人のような弱々しい雰囲気で彼女はアタシに語りかけた。
自分より遥かに上の階級で、そうでなくてもウマ娘ならば一定以上の敬意を称する彼女の言葉が、何故だか無性に苛立たしい。
「ご忠告ありがとうございます。ですが、まだ止めの合図が無いのでもう少しだけ続けさせてください。アタシ弱いから、少しの時間も無駄にしたくないんです」
アタシの言葉に、ルドルフ中将の表情が歪む。これは、怒っているというより…何だろ。どうでもいいか。
「大尉、君も分かっているはずだ。もう合図は出ない。君の望む言葉がかけられることはない。今日だけではなく、これからずっと」
…この人は何を言ってるんだろう。やっぱり中将ともなると激務で忙しいんだろうね。だからちょっと虫の居所が悪いのかもしれない。ま、関係ないけど。
構わず走り出そうとするが、ルドルフ中将に肩を掴まれてしまう。普通に痛いんだけど。武装色使ってる?
「ゴールドシチー大尉、今回の件について軍葬の日程が決まった。彼の──君の上官である大佐君への弔花は、君が担当することになるだろう」
…いや、ホントに何の話?
アタシ時間無いんだけど。サボってるの大佐に見つかったら幻滅されちゃうじゃん。
モデルも頑張るし、海兵の訓練も仕事も手を抜かないで、全部全力でやるって約束してるのに。
約束破って大佐に嫌われて別の所に飛ばされたりしたら、そんなのアタシ耐えられない。
≫156 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:30:24
「大尉、君の気持ちはよく分かる。己にとって本当に大切な者を喪うのは、身が引き裂かれる思いだろう」
違う。アタシは何も喪ってなんかいない。だって、こんなにも満たされてる。
何一つ欠けてない。取り零してない。
何もかも順調、とは言えないけど、それでもかなり充実した日々を過ごしてる。
だって言うのに。
「だが、そこで立ち止まるわけにはいかない。過去は振り返ることは出来ても、戻ることは出来ない。残された者は、前に進むことしか出来ないんだ」
「…………っさぃ」
目の前の女の言葉が、妙に癪に障る。
「かけられるはずのない言葉を待ってどうする?永遠に鍛練を続けるつもりか?体を傷めつけて、いるはずのない者を探し求めるのが君の言う強くなるための努力か?」
「…………るさいっ」
分かったような口を利いてくるのが腹立たしい。
知ったような顔をしていることに反吐が出る。
──今にも死にそうな顔してる癖に、こっちを気遣ってくるその態度が心底ムカつく。
「永遠に過去の夢に囚われ、停滞するのが君の正義か?時間を無駄にしたくない?はっきり言って、今の君の行動こそ時間の無駄だ」
「うるさいっ!!」
≫157 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:31:29
──甦る情景。眼前に翻る『正義』と刻まれた白い外套。一瞬遅れて、視界が朱く染まる。
瞬間、アタシは目の前の女の胸ぐらを掴んでいた。相手が誰かとか、自分の立場など関係ない。とにかくコイツを黙らせたい。
──崩れ落ちる背中。急速に熱を失う身体。子供みたいにキラキラと輝いていた瞳が、光を無くした暗い硝子球に変わる。
何が分かる。何も知らない癖に。アンタは圧倒的に強いから、弱いヤツのことなんか理解できないんだろう。
──呼びかけても返事は無い。そも、こちらの声が届いていない。既に、心音と、呼気が、聴こえない。
強くなりたかった。弱いからあんなことになった。弱いままだと誰かを救うどころか、誰かが傷付くという当然のことを、未だに理解できていない甘えた子供(ガキ)だった。
──一瞬のことだ。乱戦になって、脚を負傷したアタシが動けなくなって。目の前の海賊達からの剣を、槍を、矢弾を、大佐が代わりに受けた。
だって、楽しかったから。夢を見るのが、目標を持つのが、理想を追い求められるのが。
大人になった振りして一度は諦めたものに、がむしゃらに打ち込めるのが、本当に楽しかった。
──酷い激戦で大佐もボロボロで、その上“覇気”使いからの集中攻撃を受けてしまえば、如何に自然系の能力者といえど一溜まりもない。それでも反撃して、その場の海賊達を撤退させたのは流石だといえる。
胸ぐらを掴まれながら、痛ましい者を見る眼でルドルフ中将はアタシを見る。その瞳に写るアタシの顔は、とても見れたものじゃなかった。
──でも、それで終わり。そのまま崩れ落ちて、脚を引き摺りながら慌てて近寄った時には、もう意識は無かった。
吐き気がする。駄々捏ねて、当たり散らして、心配かけてばっかりで。
どうしてこんなにも、アタシは弱いんだろう。
──大佐を背負って衛生兵を探すが、この戦場にそんな余裕は一切無い。結局、何も出来ないまま、自分のせいで命が一つ消えたという現実だけが残った。
≫158 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:32:11
ああ、こんなことなら。
あの時、異動なんてしなければ良かった。モデルで満足していれば、大佐は足手纏いを守る必要も無かったはずだ。
いや、そもそも海兵なんて夢を持たず、地元でひっそり暮らしていれば。
いや、せめて。
「大佐じゃなくて、アタシが、死」
「ゴールドシチー大尉。その先だけは、言ってはいけない」
厳しい視線が投げかけられる。
先程までの弱々しかった雰囲気を一変させ、“皇帝”に相応しい『神威』を纏い、シンボリルドルフ中将は語りかけた。
「その言葉は彼を、大佐君を愚弄するものだ。その尊厳を踏みにじり、その想いを汚すものだ。君だけは…彼に救われた君だけは決して、その言葉を口にしてはならない」
「でも!アタシがいなければ、大佐は…!」
「あの戦いは、誰かがどうしていれば何て次元で語れるものではない。世の部外者や後世の歴史家は好き勝手に語るだろうが、少なくとも当事者であった我々にとっては、起きたことが全てだ」
雨が強くなっている。
“皇帝”の言葉は厳格で、冷徹で、何よりも正しかったが、隠し切れない色濃い後悔が滲み出ていた。
「反省するなとは言わない。後悔もまた必要な時もある。だが、言い訳を重ねて、本質を見誤ってはいけない。
──ゴールドシチー大尉。君の目指すものとは、何だった?」
≫159 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:32:46
──君はどうしたい?
かつて、全てを諦めていた自分を当たり前のように救ってくれた、とんでもないお人好しの言葉。
ポケットの中の金色の懐中時計が、酷く重く、哀しい。
「『キレイ』で、っ『強い』海兵に、なることです…!」
雨に打たれずぶ濡れになって、髪も顔もぐちゃぐちゃで、信じられないくらい掠れた声。
もう投げ捨てたくて、でも結局捨てられなくて、未練がましく後生大事に抱えた夢を、目標を、理想を口にする。
「ならば君が為すべきことは、自分を責め傷めつけることではない。まずはゆっくり休んで、傷を癒すことだ。身体も──心もね」
雨に濡れながら、アタシの眼を真っ直ぐに見据え、“皇帝”は優しく微笑んだ。
ああ、何か分かった気がする。
「ルドルフ中将、もしかしてですけど…大佐と同じ隊にいたことが?」
「…自慢の教え子の一人だ。エアグルーヴと一緒に入隊してきてね。彼はいくつかある私の誇りの一つだよ」
懐かしさと寂しさが同居した、そんな声音でルドルフ中将は目を細めた。
≫160 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:33:24
やっぱり。大佐の件で心を傷めているのは、アタシだけじゃなかったんだ。そんな当たり前のことも分からないなんて、本当に今のアタシはおかしいらしい。
「その、申し訳ありません。失礼なこと言ってしまって…」
「いや、構わないさ。誰だって余裕の無い時くらいある。さあ、もう帰りなさい。こう雨に濡れては風邪をひいてしまう」
ルドルフ中将の言葉に今度こそ素直に従い、体に巻き付けていた鎖を外す。靴は…もうボロボロだけど履かないよりはマシか。
帰り仕度を始めるアタシを見て、ルドルフ中将は満足気に頷き踵を返した。
「──ああ、それともう一つだけ。君に限らず、私ならばこの身一つで全てを手にできると、そう思う者は多い」
こちらに背を向けて、“皇帝”は告げる。
まるで懺悔する罪人のように。苦渋と後悔に満ちた、血を吐くような声で。
「実のところ、取り零してばかりだ。喪ったものは全て覚えているが、何一つ欠けていいものなどなかった。──それでも、全てを抱え込むには、私はあまりに弱かった」
失礼する。と、こちらを振り返ることなくルドルフ中将は去っていく。
──海軍の生きる伝説。最強のウマ娘。永遠なる“皇帝”シンボリルドルフ。
この時、その偉大な背中がとても小さく見えた。
≫161 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:34:02
/
「中将、こちらを」
ルドルフが自身の病室に戻ると、真夜中だというのに副官であるエアグルーヴが待機していた。手には大きめのタオルを持っており、ルドルフへ差し出してくる。
「すまないなエアグルーヴ。まさかまだ残っているとは思ってもみなかった。分かっていれば、もっと早く戻ったんだが」
タオルを受け取り、髪を拭きながらルドルフは詫びた。
確かエアグルーヴの子供はまだ小さく、手のかかる時期だったはずだ。それなのにこんな真夜中まで待たせしまったことに、申し訳ない想いが募る。
「いいえ、中将。私も彼女のことが気になっていたので残っていただけです。少々、参っている様子でしたので」
戦死した大佐──2階級特進でもう少将だが──と同期だった繋がりで、エアグルーヴはゴールドシチー大尉によく訓練をつけていた。
そのため、大尉が自分の上官のことをどれだけ信頼していたか、そして今どれほど深い傷を心に負っているか。
間近で見てきたエアグルーヴには、それが痛いほどに理解できてしまう。
そも、ウマ娘という種族そのものが情に厚く、人間との絆を重視し共に歩むことに喜びを覚える性質がある。
仮に自分が同じ立場であったなら──そう考えるだけで、エアグルーヴは背筋が凍る想いだった。
「一旦は落ち着いてくれた。が、やはり最後は本人次第だろう。周りからどう言われても、結局は己の意志で決断するしかない」
≫162 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:35:01
ここ数日、ゴールドシチーは幾度となく病室を抜け出してはグラウンドを走り続けていたという。
何度連れ戻しても状況は変わらず、その話はついに療養していたルドルフの耳にも届くこととなった。
一先ず様子を見て、危険だと判断すればその時に止めればいい。そう考えていたルドルフであったが、実際にその光景を目の当たりにして、思わず息を飲んだ。
まるで死人のように生気の無い顔で、大量の錨を引いて走るゴールドシチーの姿。
自慢の髪に艶は無く、頬は痩け、目元には隈がある。
壊れた靴を脱ぎ捨てたのか裸足になっており、足からは血が流れている。
ただその瞳だけは煌々と不気味な輝きを放っており、何かを探すように必死に辺りを見渡していた。
──雨に濡れながら、静かに涙を流すゴールドシチーの表情を思い出す。
少しだけ会話を交わしたが、完全に心が折れかかっている。
その心中を察することができるだけに、叱咤しつつも当たり障りの無い言葉を選ぶことしか出来なかった。
何か、もっと他にかけるべき言葉があったのではないか?
迷い惑い悩める若人を導くのが先達としての役目だというのに、老いた己の無力さに腹が立つ。
自身の不甲斐なさに奥歯を噛み締めるルドルフに、エアグルーヴが声をかけた。
「ルドルフ中将、お言葉ですがあまり彼女を見くびらないでいただきたい。彼女は──貴女の教え子に鍛えられたのですから」
いつも通り。“海軍の女帝”と畏怖と尊敬を込め呼ばれる彼女は、普段と変わらぬ厳しくも優しい口調でそう言った。
≫163 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:35:35
「彼女の根性には目を見張るものがあります。アレ(大佐)に鍛えられて、弱音一つ吐かずこれまで走り続けてきたんです。躓き倒れ、土を噛むこともあるでしょう。
しかし、それが何度あろうとも立ち上がれると──貴女の教え子である私が保証します」
ルドルフが直接的・間接的に関わり、鍛え教え導いた海軍関係者は数多い。
その中で大怪我を負い海軍を退役せざるを得なかった者や、戦死した者も少なくはない。
それでも“皇帝”の薫陶を受けた者の全員が、彼女に対し心からの信頼と尊敬の念を抱いていた。
そんな教え子の一人から日々鍛えられたゴールドシチーが、ここで終わるはずがないと、エアグルーヴは確信している。
「──は。敵わないな、エアグルーヴには。だが、少し気が楽になった。さあ、もう遅い。早く帰って、夫と子供を安心させてあけで欲しい」
「はい、それでは失礼いたします。中将も、まだ完治していないのですからご自愛ください」
分かっているさ。と、しっかり釘を刺して退室する副官に苦笑を返し、ベッドに横になる。
──雨が強くなっている。
グラウンド側に気配が無いことに安堵しつつ、ルドルフはゆっくり瞼を閉じた。
≫164 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:36:24
/
ルドルフ中将と会話した後、病室へ戻ったアタシはそのままベッドに倒れ気を失い、そのまま3日ほど眠っていたらしい。
目を覚ますとまずユキノに泣かれ、次にキタちゃんにも泣かれ、止めとばかり広報部隊の准将にも泣かれる始末。
周囲に多大な迷惑と心配をかけていたことを改めて実感し、青筋を立てキレ散らかしる医師の指示に大人しく従い、一週間の絶対安静を受け入れた。面会謝絶じゃないだけ温情だと思う。
脚の治療と、弱っていた内臓の治療。何より衰弱していた精神のケアを第一に、しばらく訓練もモデル業もお休みだ。
ベッドで横になりつつ、ぼんやりと窓の外の景色を眺める。
──遠く離れた夕日に照らされるグラウンドに、かつて当たり前だった光景を幻視した。
来る日も来る日も、飽きもせず走っていた。
体は疲れてヘトヘトで、着古した訓練着はボロボロで、履いていた靴も蹄鉄もあっという間に摩りきれて。
だけど、空はわけ分かんないくらいキレイで、大佐はいつでもアタシのことを見守ってくれた。
その当たり前が何よりも愛しくて、だから辛さとか苦しさなんて一切感じる暇がなかった。
瞼を閉じて、心を鎮める。うん、きっとアタシは大丈夫。
あの時と違って、聞く者は誰もいない。聞いて欲しい相手は喪ってしまった。それでも、口にせずにはいられなかった。
≫165 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 09:37:37
「──今アタシは、ちゃんと“アタシ”だよ」
いつかの言葉を繰り返す。
そっか。と、何てことないように微笑む大佐の顔が、瞼の裏に見えた気がした。やっぱり、全部見透かされてるみたいでちょっとムカつく。
自分の妄想でしかないのに、何だか笑えてきてしまって、声を殺してアタシは笑った。どうしてか涙が止まらなくなるくらい、笑った。
──後日、誌面に掲載された一枚の写真が世界中で話題を呼ぶことになる。
未だ復興の終わらぬマリンフォードの一角にて行われた海軍の軍葬式典。
そこで墓前に弔花を捧げる一人のウマ娘の海兵の姿。
黄金に輝く“尾花栗毛”の長髪を潮風に靡かせ、“百年に一人”と称される絶世の美貌と強い意志を感じさせる瞳。
彼女の身体には明らかに不釣り合いに大きく、補修痕の目立つ草臥れた『正義』を背負う白い外套。
その表情は、過去を悼んでいるとも、今を重く受け止めているとも、未来への希望を見据えているとも言われ、人々の間に議論を呼んだ。
だが、彼女に近しい物達はこう口を揃える。
──あれが“金砂”のゴールドシチーの新たな一歩。その始まりであった、と。
終われ
≫170 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 10:21:07
バッシュの魔の手に堕ちたウマ娘SSを書きました。
趣味十割です。お納めください。
私の名前はトコトコ。
トレセン諸島に住むウマ娘の一人。現在はトゥインクルシリーズで活躍するため、トレーニングに励む毎日です。
今日は休みの日。根を張り詰めてオーバーワークになってはいけないからとトレーナーさんからの許可を頂いてショッピングに出かけています。
「やあやあ、トコトコちゃん。なにか気に入ったモノはあるかい? 今なら特別に割引しちゃおうかな?」
「本当ですか!? 嬉しいです!」
私がいるのは外海の商人だというホソナ・バッシュさんの商船にやってきています。
外の世界から意図的に縁を切っているトレセン諸島にとって、外の品を得ることは難しいです。それこそ、海賊ウマ娘から提供されるか、海軍に入隊したウマ娘たちがお土産で持ってくるぐらいしかありません。けど、それは私達一般人にとってあまり手に入りにくいのが現実。
だからこそ、バッシュさんが外の世界の品々を売ってくれるのはありがたいことなのです。
それはさておき、何か良い物はないかしら。
陳列された商品を眺めながら自分の財布と相談しながらあっちそっちと見て回る。
……むむ、あれはどうだろうか?
私が手にとったのは黒いシンプルな作りのチョーカー。首元のワンポイントに丁度いいかも知れない。
「ウーム、お目が高い。それは外の世界で流行りのアクセサリー。いろんな島々の若い女性が身に着けている逸品ですよ」
「本当ですか?! ……でも、少しお高いかも……」
お財布的には買えなくもないけど……それをしたら今度は購買で美味しいスイーツが買えなくなっちゃう。私達ウマ娘は甘味をとても良く好むのだ。
「では、試着してから考えてみては? 今なら減額しても構いませんよ?」
「んー……そうしてみます。えーと、試着室は向こうですね」
チョーカーを片手に試着室へと向かう。後ろからバッシュさんがついて来てる。感想を伝えるためかな?
≫171 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 10:22:33
「えーと、どうやって着ければいいのかな?」
悪戦苦闘。後ろの金具で留めるタイプのこのチョーカーだが、思いの外一人で留めるのはやり難い。
「では、私が留めましょう。少しお貸しください」
「あ、お願いします」
チョーカーをバッシュさんに手渡す。チョーカーを着けやすいようにと髪の毛を持ち上げてうなじを見せる。
──バッシュさんの顔が変貌した。
「馬鹿だな……本当に君たちウマムスメ族は愚かだ」
「え……?」
チョーカーが留められる。同時に、全身に違和感が駆け巡る。まるで、自分の身体の主導権を誰かに奪われたような、そんな不快感が全神経を震わせる。
≫172 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 10:22:43
「ワタシは奴隷商人なんだよ。なのに君たちウマムスメどもは簡単に信頼してくれた……。バーバッバッバ! シュシュシュシュシュ……これを嘲笑わずには居られるか!」
「っ、ウマ娘武術──」
「無駄だ。”君は私に危害を加えられない”」
「──アカハ……へ?」
とっさに繰り出そうと構えたウマ娘武術、その技を撃とうとした瞬間、全身がそれを拒絶した。
脱力、バランスを崩した身体は床に倒れ伏す。
「私は、チョカチョカの実を食べたチョーカー人間。その能力は能力で精製したチョーカーを身に着けた相手を支配するというもの。君はそれを身に着けた時点で私の手中に収められたのだ」
「っ、卑怯……もの……」
「……家畜風情が。”私に逆らうな”!」
「あ、ガ……ウゥ……」
今度こそ、完全に私の身体は奪われた。
「いい娘だ……やはりウマムスメというのは最高だ。卓越した身体機能に絶世の美女すら羨むその美貌……君たちは最高の奴隷だよ……」
幾つもの縛りを掛けられた。
このことを誰にも言うな。
君はワタシの下僕としてトレセン諸島に忍び込め。
月に一度、君の友人を連れて此処に来い。
……汚された。私の、誇りも尊厳も……トレセン諸島の護りも。
「それじゃあ、ご贔屓に。また来てくれよ?」
「……はい、畏まりました」
絶望の声さえ出せずに、私はトレセン学園の寮に帰っていった。
≫173 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 10:23:10
「ん……どうしたの? 最近、惨敗が目立つけど……」
「ごめん……なさい」
私の成績はガタ落ちだ。元々優秀なウマ娘ではない私は激しいトレーニングと走るのが好きという心意気で格上のウマ娘たちと戦っていたようなものだ。
そんな中、島に仇なす者たちの下僕に成り下がったらどうなるか。
答えは簡単。精神状態が悪化した私は大好きな走ることすらままならなくなる。
このチョーカーには身に付けた相手と視覚といった感覚を共有する機能があるらしく、大浴場でみんなの裸体を鑑賞しては”あのウマムスメを奴隷にしたら最高だな……あのウマムスメを連れてこいよ? 必ずなァ!”などと耳元に囁いて来るのだ。
当然、私の全てを見られている。……もはや最悪以上に最低だ。生きることさえ苦しくなって、自殺さえ許してくれない。
校舎裏。誰にも見られていないこの場所でなら、ほんの僅かに縛りが緩み、本心を僅かに開放できる。
残酷な現実に嗚咽する。涙も、絶望の声さえ出せないこの身体にとってまるで無意味な行いだ。
……だれかが、来た。
「トコトコ、最近様子が可笑しいわよ?」
「エレジーちゃん……」
彼女はハリボテエレジー。最近、地方からやってきたというウマ娘で、変幻自在の脚質を武器に活躍しているウマ娘だ。
「ふーん、そのチョーカー……話には聞いていたけど結構お似合いじゃない」
「……は?」
「アイツだけじゃないのよ。とっくに”私達”はこの島に牙を突き立てているのよ」
「うそ……でしょ?」
「……”私に跪け”」
「ガ──?!」
地面に頭を擦り付ける。
そんな、まさか……だって彼女はウマ娘のはずなのに……!?
≫174 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 10:23:32
「私、ウマ娘じゃないのよ。正体は教えてあげないけど……私たちは貴方たち全員売っぱらっちゃうから”歓喜の涙を流しながらその瞬間を待ちなさい”」
「は、はは……わーい、やったー……ははは……」
嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ……そんなことあって良いはずがない。
みんなを守るためにこの島のウマ娘も人間たちも一丸となって外敵と戦ってきた。
その歴史に私は誇りを持っているし、そうあろうと努力だってしてきた。
海賊になった娘も、海軍となった娘もその気持は同じはずだ。
なのに、今。私達の絆を利用しようとする悪魔がここに居る。
全てを識っている私は、それを告発することも出来ない。
地獄だ、あまりにも酷い現実だ。
「ははは……わははは……」
「ぷ、キョーキョッキョッキョ! いい気味だウマ娘ども! じゃあね、今度”ジュースでも奢ってくれよ”」
「畏まり……ました……」
私の自由は、とうとう亡くなった。
≫175 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 10:24:06
── 一月後。
「ショッピング楽しみだねぇ。何かいい商品はあるかな?」
「そう、だね……お揃いのチョーカーはどうかな。おんなじアクセサリーを着けてくれたら嬉しいな……」
「あ! それあたしも気になっていたんだぁ! うんうんそうしよう! 素敵なアクセを紹介してくれてありがとー!」
「……うん、どういたしまして」
──わたしは、友人を地獄に突き落とした。
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 50スレ目
≫107 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 12:07:57
ライス「ら、ライス、一発芸します!」
ロー「半ライスは面白くなかったからもういいぞ」
ライス「ええっ!?そんな……ベポさんたちは笑ってくれてたのに……」
ロー「あれは苦笑いというんだ」
◆知らなかったのか?
≫157 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 14:03:34
過去編でコルボ山でやんちゃしてるテイオーを見てガープが「がっはっは!!若い頃のルドルフに似てきたなテイオー!」って笑い、それを聞いたテイオーが「お母さんに似てる!?やったー!!」と大喜びするんだけど、ルフィ達はルドルフのこと何も知らないからテイオーがそのまま大人になった姿を想像して戦々恐々する話。
コルボ山にやって来たルドルフが全然想像してた性格と違って驚愕する。
ライオン丸ルドルフで思い付いた。しかし父親の血を嫌うエースと母親の血を誇りにしているテイオーって凄く対照的だな…考えが合わなくて大喧嘩することになりそう…
≫158 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 14:09:16
喧嘩するたびにだいたいエースに泣かされるテイオー概念
テイオー「う゛あ゛あぁぁぁん!!」
エース「泣くなよっ!!最初に手ェ出してきたのはお前の方だろ!!」
テイオー「手じゃなくて足だもん!!」←飛び蹴りをかました
エース「うるせェ!!」
≫165 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 14:38:15
ワンピース考察系youtuberの動画見てたら、なんとなく思い付いたけど、
まだ露出の少ない原作設定の話だから、ワンピウマ娘の読者の考察くらいで流してほしい
【海軍中将シンボリルドルフはウマ娘じゃない? 幼少期の仇名の由来は……】
- 最新話の回想シーンで登場した『神威』は電撃を纏った雷速の一撃。
雷の出所は不明で、モブの海兵が「空気摩擦だけであの放電を!?」とウマ娘の技だとアピール。
- 今までに電撃を使う種族には、象編のミンク族が出てきた。
人族は毛の薄いレッサーミンク、という発言もあり、体毛の薄いミンク族もいるとして、
シンボリルドルフはウマ娘ではなく、体毛の薄い馬系のミンク族なのではないか?
- 海軍中将にはメジロ家のマックイーンが既におり、ウマ娘中将が二人いるのはバランスが悪かった。
ルドルフが引退した今、ウマ娘の中でも最高位の彼女に、種族としてのストーリースポットが当たるだろう。
そうなると、ルドルフの役割は何か? ロジャー世代のミンク族として、ストーリーに関わるのではないか?
- ミンク族は月と深い繋がりがあり、ルドルフの幼少期の仇名は「ルナ」。
今では考えられないが、かつては「ライオン丸」と呼ばれる気性の荒さを見せていた。
もうわかりますね? スーロン化です。
- そうなると、ミンク族である彼女が何故、ウマ娘の振りをしてウマ娘を支援するために海軍に入隊したのか?
ミンク族はポーネグリフの守護を光月家と約束しており、彼女の目的もそれではないか?
そして、その為にウマ娘の振りをするのは、ウマ娘がポーネグリフと深い繋がりがある?
あるいは、ウマ娘全体ではなく、あるウマ娘がポーネグリフと深い繋がりがあるから?
そうなると一人のウマ娘が思い浮かぶ。……そう、マチカネフクキタルである。
- 作中でもしばしば予言を的中させるフクキタル。見聞色の覇気では済まされない的中率である。
ロジャーは万物の声を聴くことができたが、彼女は何の声を聴いて、予言をしているのか?
そう、シラオキ様である。そして、シラオキ様の像は亡くなったフクキタルの姉と瓜二つだった・・・。
フクキタルの姉は生存し、何かを利用してフクキタルと交信しており、
その力がポーネグリフと関連し、ルドルフはフクキタルの姉を守るために海軍に入隊した・・・?
≫177 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 15:51:20
フクキタル「ルフィさん速く脱出しないと洞窟崩れますの」
ウソップ「でもどうすんだよ。どの道が出口まで繋がってるかわからねえぞ」
ルフィ「フク占いでどの道が正解か選んでくれ」
ナミ「何言ってんのよルフィ」
ゾロ「船長命令かルフィ」
ルフィ「そうだ」
フクキタル「わ、わかりました占わせていただきます脱出のための道は」
暗転鮮血のフラッシュバック
40歳
あなたの飲んだ毒の解毒薬はこの内のどれかですさあ選んで下さい
死んだ目のフクキタル
60歳
さあ生贄の人たち正しい道を選べれば生き延びれますよ。
≫191 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 17:38:59
モブ女1「やーん、バギー様こわーい」
モブ女2「バギー様のご寵愛頂ければ私達なにもいりません」
バギー「そうか、ぐへへエルあまり新入りを驚かすな」
エル「最低でーす」
≫192 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 17:56:15
>>191
モブ女3「ウマムスメ族って見た目若いだけで結構歳いってるんでしょ?あんなおばさん追い出しちゃえばいいのにー」
≫194 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 17:58:03
>>192
だがその一言がキャプテンバギーの逆鱗に触れた
≫193 二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 17:57:04
>>191
ツインターボ「アカッバギーさーん、ターボたち仕事終わらせてきたぞー!!」
バギー「誰が赤っ鼻じゃこの青っ髪ィ!!!!」
エルコンドルパサー「ターボちゃん、バギー船長の鼻が赤いとか大きいって言ってはいけまセーン」