麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル SSまとめwiki

SSまとめ(元スレ41~45)

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スレ内に投稿されたSSまとめ(41~45スレ目)

ここは麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタルスレ内に投稿されたSSをまとめるページ(元スレ41~45)です。

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麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 41スレ目

≫38 二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 10:41:29
(能力とか関係なくただのカナヅチのオペラオーを引き上げたアヤベ)

アヤベ「ちょっと……!ほんとにもう、いい加減にしてよ……!」ゼェ…ゼェ…
オペラオー「ハーッハッハッハ!水も滴るボク!」
アヤベ「黙らないともう一度沈めるわよ……!!」

≫93 二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 11:56:11
ジャヤにて
オペ「いいものを観させてもらったよ!
これはそのお礼だ、受け取ってくれたまえ!」
ルフィ「ん、永久指針? なんだこれ」
ナミ「えーと……と、れ……せん。──これってトレセン諸島の?!」
オペ「そうだとも! 訳あってボクは暫く帰郷できないからね! 誰かにあげようと思っていたんだ! 気が向いたら観光にでも行ってきてくれ!」
ルフィ「ふーんそうか、それなら貰っとくよ。ありがとな!」
ベラミー「ハハはっはっは! 聞いたかよ、トレセン諸島の永久指針! もはや幻とまで言われる宝の一つ、そんなチンケな海賊崩れにゃ勿体ねぇよ!」
オペ「どうだか、ボクからしてみればキミたちのようなケモノには指一つ触れて欲しくないけどね」
ベラミー「ハハハハ! おれぁハイエナだ、野郎どもやっちまえ!──は……」
オペラオーの覇王色でルフィ以外全員倒れる。
ナミ「え……? 何よ、これ……」
オペ「じゃあね、また会えることを祈るよ!」
世紀末覇王歌劇団 船長
“覇王“テイエムオペラオー

こんなですかね?

{≫120 二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 14:35:07
空気をぶった切るけど、またまた閃いた頂上戦争SS

ああ、私は怒りに支配されている

「行くぞ、野郎共!」

マーシャル・D・ティーチ
父に長い間世話になりながら
サッチさんを殺して逃走し
エースさんを海軍に突き出しこの戦争の遠因を作り
あまつさえ、父の能力を奪い
こうしてのうのうの去ろうとしている男

「グラス?」

同じ隊長達の声も耳に入らない
付き従っている死刑囚の実力も理解している
シャンクスさんと海軍元帥センゴクにより戦争終結の宣言がされたことも
たが、ただ一つ
あの男に一撃でもくらわしてやらなければ気がすまない_!

勢いよく飛び出した私の体は、次の瞬間
何者かによって地面に叩きつけられる

≫121 二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 14:35:40
「駄目だよ、グラスちゃん」

頭上からする懐かしい声
その声は赤髪海賊団で戦闘総大将をしている兄妹分のもので

「さっきの宣言は聞いたでしょ?戦争は終わったんだよ。」

「スペちゃ…離してッ」

起き上がろうとするが、体の支点が抑えられ動くことが出来ない
何とか顔だけ起こし、体の上のスペちゃんを見ると

「何より、グラスちゃんがこれ以上傷付く所は見たくないよ。お願い。」

とても悲しそうな顔をしているスペちゃんがいた。
頭を支配している怒りの感情が沈静化する。
情けない。大切な友人にそんな顔をさせてしまった。

「…分かりました。大丈夫です。」

そう言うと、スペちゃんは体から手を離した。
一時の感情に身を任せて、せっかく終わった戦争を台無しにする所だった。
どうやら、自分は想像以上に未熟だったらしい。
もっと自分をコントロールできるようにならないと。

≫122 二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 14:35:55
「グラス、平気か!?」 

少し遅れてマルコさん達他の隊長が駆け寄ってくる。
私は彼らに向かって頭を下げた

「すいません。情けない所を見せました」

「いいってことよ。」

「お前の気持ちは痛いほど分かる。」

軽率な行動をとった私に対して、隊長達の反応は穏やかだった
隊長達の中からマルコさんが頭を書きながら現れる

「その気持ちはとっておけよい。暫くして落ち着いたら、残った連中でティーチの野郎に落とし前をつけさせに行こうと思う。グラスも来るか?」

そう言って私に手を差し伸べるマルコさん。

「行きます」

私は躊躇なくその手を取った。

≫130 二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 16:31:14
 流れなんて知らないとばかりに何処かで上げられたインペルダウンでのエルコンドルパサーの復活ss

 迫り来るのは獄卒獣、津波のようになだれ込む看守たち。それらを前にルフィ達、レベル6の囚人達が応戦する中、
「うぅ………やっぱり、怖いよう………」
「おい、お前! 何ぼさっとしてんだ!」
 ただ一人、地面に蹲り、顔を覆ってしまっているウマ娘の美少女。ルフィが隙だらけの少女を看守から守りながら、声を張り上げるが
「ごめんなさい、ごめんなさい! エルは弱いんです! 情けないんです! また失敗したら………マスクさえ有ればエルは………エルは」
 ただひたすらに謝り通すだけ。レベル6にいたにしてはあまりにも覇気が無さすぎることにクロコダイルは舌打ちをした。
「麦わらぁ! そんな雑魚は放っておけ! さっさと前に進むぞ!」
「だけどよ、バギーの奴が………あっ、そういや思い出した」
 ルフィが取り出したのはバギーから渡すように頼まれたルチャのマスク。それを見たエルは顔を上げた。
「それは私の………っ!」
「バギーからお前に渡せって」
「船長………」
 エルの瞳から溢れた涙がマスクに染みる。エルはそれを見てマスクを受け取り、顔に装着。
「エルは強いの………最強、無敵、勇敢な、理想のウマ娘」
「おい! 敵がそっちに行ったぞ!」
「大丈夫大丈夫エルは強い………だってエルはあのキャプテンバギーの妹分デスから!」
 ルフィの声も聞こえないレベルで何かを呟き続けるエルを尻目に獄卒獣の金棒が彼女に向けて振り下ろされ──金棒が砕け散る!
 砕いたのは空高く上げられた左足、先程まで泣いていたウマ娘の少女。彼女は大地を蹴り、空を掴み、空中に浮かぶ砂を蹴り、加速していく!
「俺の砂を足場に………あいつ、ダートウマ娘か!」
「必殺のー!! プランチャ・ガナドール、デース!!」
 空高くから落ちてきた怪鳥の健脚が獄卒獣の脳天に突き刺さり、受けきれなかった衝撃が大地を破る!
 そして、それを起こした本人は指先を空に向け、高らかに勝利宣言を上げた!!
「優勝、圧勝、エル快勝!! エルコンドルパサー華麗に復活デース!!」
 バギー海賊団 副船長 "怪鳥"エルコンドルパサー 懸賞金 5億ベリー 

≫137 二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 18:06:06
そういやリトルガーデンでビビ、ナミ、ゾロは蝋人形にされかけたけど、フクキタルはどっちかな?
ルフィ、ウソップとMr.3に戦うのか、あるいはサンジと一緒にクソレストラン開店するのか。

個人的には
「サンジさんに付いていくのが吉! 待ってくださいサンジさ~ん!」
「うひょ~! ふ、フクキタルちゃんがおれを求めている~!! よーし、二人でデートに行こうか!」
ってなる気がする。実際あの場で一番幸運なのは一切戦わなかったサンジのとこだし。

≫138 二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 18:20:40
バイトで15分の休憩時間で書いたやつ
スタンピードでの黄金世代対バレット

スペシャルウィークは膨大な覇気を感じて叫んだ。
「みんな避けて!」
その声にスペ以外の四人が応じた瞬間だった。空から黒い軍服を纏った大男がスペに黒拳を振り下ろす。
「バレットさん…!」
「久しぶりだな!黄金世代!」
スペは腕を十字にして受け止めるが、バレットは握っていた拳を開きその大きな手で彼女の両腕を掴んで放り投げた。
彼女は放り投げられるも空を蹴り、加速してバレットに飛び蹴りを放つ。
「シューティングスター!!」
「ふんっ!!」
バレットは武装色で硬化した拳でそれを迎え撃つのではなく受け止め、逆の腕でスペを殴り飛ばした。
それを見てグラスとエルが動く。
「エル」
「了解デース!」
グラスの薙刀の上にエルが飛び乗り、カタパルトの原理でエルが飛び上がった。そしてエルは空中で一回転して勢いをつけた踵落としを、グラスは鋭く迷いのない踏み込みで薙刀を振るう。
「ブランチャ・ガナドール!!」
「精神一到何事か成らざらん!!」
「5人がかりならオレを止められただろうが、支柱であるスペシャルウィークがやられた今!お前たちはそこらの海賊となんら変わらん!」
「ケッ!?」
「エル!」
そう言うとバレットは飛び上がってエルの脚を掴んだ。そしてその勢いを利用してグラスに叩きつけ、両手を組んでハンマーのように上から叩きつけた。
「スカイさん!」
「了解!」
動きを止めたバレットにスカイは雲の枷を放ち、彼を拘束。その隙に黄金世代で最も鋭い一撃をキングが見舞おうとする。
が、バレットは雲によって繋がれているスカイを力任せに振り回し、キングの居合の射線上に叩きつけた。
「セイウンスカイごと斬ればオレに致命傷を与えられた!なぜそれが出来ないか!それが仲間という弱さだ!」
怯んだキングにバレットは拳を叩き込んだ。
この一撃を最後に、黄金世代はバレットに全員沈められた。

≫161 二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 19:55:59
ウソップ「ところでよ、トレセン諸島のウマ娘ってどれくらい強いんだ?」
フクキタル「そうですねぇ。強さは割とピンきりですけど、警備隊隊長クラスとなると億超え賞金首でも容易く鎮圧するくらいには強いですよ!」
ウソップ「お、おい……それじゃあルフィよりも強いってことになるじゃねぇか!」
ゾロ「……へぇ(ニヤリ)」

 トレセン諸島直前のやりとり妄想。結構雑でごめんなさい。

 トレセン諸島の防衛力について。
 一般警備員でMr.5程度、中堅警備員でベラミー(ジャヤ)程度、上位警備員でロックスター。隊長クラスでルッチと殴り合える、一部のバグが七武海とドンパチやれるぐらいで良いかなと。異論は妄想で殴ってください。 

麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 42スレ目

二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 22:37:24
ドラム王国直前、ワポルと出会う直前

ゾロ「おいお前ら、海に人が立てると思うか……?」
フクキタル「んー、鍛えられたウマ娘は海上や空中さえ走れますけど立つことは……」
ウソップ「おい待てぇ! フクキタル今なんつったァ?!」

こんなやりとりがあったよな!

麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 43スレ目

≫61 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 14:12:54
昨日のボンちゃんの話題から浮かんだサンジVSボン・クレーの存在しない記憶

「確かにこの体じゃオカマ拳法はつかえない、けど!これならドゥ~?」
オカマの大男ボン・クレーは再び姿を変える
麦わらの一味航海士ナミから、『占い師マチカネフクキタル』へ
「なっ!テメー性懲りもなく、もう種は割れてんだ!!ナミさんからフクちゃんに変わったところで……」
サンジに指摘されるも、フクキタルに似つかわしくない不敵な笑みは崩れない
「確かにオカマ拳法は鍛えられた肉体じゃないとあーやつれなーいわよう、でもね」
「この子ウマムスメ族なんでしょーう?人よりよっぽど身体能力に優れた」
「!!」
より強くより速い踏み込みでボン・クレーが駆けぬけ
「この体にあちしの技!受けられるもんなら!」
(くっマズイ!)
「受けてみへぶらぁ!!」
そのままの勢いでサンジを通り過ぎ、壁につっこみ轟音を上げた
「しまった!体格と脚力が違いすぎて思うように動けない!」
「なにがしたいんだお前」

一端の拳法家であるボンちゃんがこんなマヌケなミスするか?とか
ぶっつけ本番でこんな事せず一回試すだろとか
そもそも原作で「あちしのしなやかボディーがなければ!!オカマ拳法はあーやつれなーいのよう!!」って言ってるとか
ツッコミどころだらけですが思いついちゃったので……

≫73 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 15:39:43
Ms.2”シルバーウィーク”フジキセキVSマチカネフクキタルを思いついたので投下します。

アルバーナ、南市街地上空。
逸走──六式と呼ばれる武術において月歩と呼ばれる歩行術で空を走るウマ娘──Ms.2”シルバーウィーク”を蹴落としたのは、同じくウマ娘である麦わらの一味”見習い占い師”マチカネフクキタルであった。

「──あいたたた……それで、この先には通らせてくれないのかな、ポニーちゃん?」
「……当たり前です。占いの結果、貴方をこの先に通したらダメって出ましたので」
 土煙から困ったような仕草を見せ──一欠片の隙も見せずに立ち上がる舞台女優。その鍛え上げられた肉体にフクキタルは油断なくウマ娘空手、その基本の構えを取る。

「そっか、それなら仕方がない。それじゃあ、行くよ!」
「望むところです! セイヤッ──!」
 ウマ娘同士の戦い、それは己の土俵の引き込み合いでもある。
 Ms.2”シルバーウィーク”は先行マイル型のウマ娘、バランスが良く短期決戦(マイラー)に向いた脚質である。
 対してマチカネフクキタルは差し長距離型のウマ娘、カウンター狙いの持久戦(ステイヤー)のウマ娘。

「ウマ娘空手、紅葉ステークス!」
「ウマ娘空手、ムニーバレー!」
 紅葉色の張り手とサマーソルトキックが交錯する。
 つまるところ、この戦いは短時間で決まればMs.2”シルバーウィーク”の勝利であり……Ms.2”シルバーウィーク”のスタミナが尽きるまでマチカネフクキタルが粘れれば、フクキタルの勝利が決まるのである。

「っ、さすがは幻の三冠馬……手強いですね!」
「ふふ、そう言われる嬉しいね──けど、私は幻なんかじゃない!」
 ウマ娘武術、一完歩──六式に置いては剃と呼ばれる移動術でMs.2はフクキタルの背後を取り、重賞級の一撃を放とうとするものの……それを先読みしていたフクキタルは間一髪前方へ飛び込み回避する。

≫74 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 15:40:09
「……君、全身に目でも付いているんじゃないかな。さっきから何度攻撃を放っても上手いこと往なされたり、避けられたりするばかりだ。もしかして、覇気でも習得しているんじゃない?」
「覇気、ですか? 私なんかが覇気なんて高等技術を習得できているワケないじゃないですか! ウマ娘武術、アカハタ!」
「ウマ娘武術、発走門(ゲート)!」
 アカハタ──ウマ娘の驚異的な瞬発力を活かした突進技を、Ms.2は発走門──六式において鉄塊と呼ばれる防御技で防ぐ。

「──ウッ……なんてパワーだ。私の発走門で防ぎ切れないなんてね」
「フゥ……ご謙遜を。まだまだ余裕そうじゃないですか」
 再び交錯する両者の脚と技。戦いは加速し戦場となった市街地に罅割れが広がっていく。

「はぁはぁ……切りが無いな、私がどれだけ攻撃しても君は上手いこと耐えてしまうようだ。
──なら、一思いに私の奥義で倒してしまおうか。ポニーちゃん?」
「ッ──! まさか、”領域”を?!」
 ”領域”──それは、ウマ娘に備わった切り札であり、捨て身の自爆技でもある。
 集中力、身体能力、技のキレ──およそあらゆるスペックが上昇する能力ではあるがその分体力の消耗も激しく一度使えば長期的な休養が必要となるモノである。

「──”領域”シューティンスタァ・ルヴュ」
「ッ──ウマ娘空手奥義・菊花」
「させないよ、煌星のヴォードヴィル」
 まずい、まずい、マズイ! そんな焦りから出した奥義は──容易くMs.2に破られる。
 急所は寸での所で防げたものの……その破壊力はフクキタル蹴り倒すには十分な威力であり──

「──っ、く……はぁ、はぁ……まさか、”領域”まで使わなくちゃいけないとは思ってもいなかったよ。……これじゃ暫く休まないと動けそうにないや」
 ──その反動は否応なくMs.2の身体に限界を迎えさせる。

「──けど、その前にとどめを」
「その、必要はありません」
「っ、まだ動けるのかい?!」
 地面に打ち付けた頭からどくどくと赤い血を流しながらフクキタルは力を振り絞って立ち上がる。
 引けぬ理由があるのだから、負けられない意地があるのだから──守りたい仲間(友)が居るのだから。

≫75 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 15:40:50
「決着を着けましょう──Ms.2”シルバーウィーク”……いいえ、フジキセキ」
「……そうしよう、マチカネフクキタル」
 限界を越えたその先の戦い、両者共に出せる技は一度切り。
 ──故に、その一撃で全てが決まる。

「ウマ娘空手クラシック級奥義──菊花掌!!」
「ウマ娘空手ジュニア奥義──旭・フューチュリティステークス!!」
 全霊の一撃、G1奥義の一撃が交錯する。
 華麗に着地するフジキセキと、振り返らずに残心するマチカネフクキタル。

 ──決着

 ぐらりとフジキセキは倒れ伏し、ふらつきながらも前へと進むマチカネフクキタル。

「はは、まさか敗れてしまうとはね。──君たちの旅路に華麗な終幕を訪れることを祈るよ、マチカネフクキタル」
「──いいえ、私達の旅路はまだまだ終わりませんから。フジキセキさん」

 アルバーナ、南市街地はずれの戦い──
──勝者、マチカネフクキタル

「さて、まずはサンジさんと合流しましょうか。……勝っていますよね?」
 覚束ない足取りで、マチカネフクキタルは仲間の下へと駆け出した。

以上です、少し雑かと思わなくもないですが、お納めください……

≫80 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 16:05:18
エル「グラス! そんな豚のままじゃ戦えまセン! 痩せるのデース」
グラス「…………はい」
キング「何よそのイヤそうな顔?! 不摂生していた貴方の自業自得でしょう?!」

≫82 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 16:22:41
ローと雑談している時にうっかり「特にステルスブラックが卑怯で嫌いだったの」と溢したばっかりにワノ国で「おいライスどうした。お前ステルスブラックが特に嫌いだと言ってただろ」と穿り返され「ローくん!!しぃー!!だよ!!」とサンジに気を遣うライスがいた気がする

≫84 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 16:25:33
>>82
いや、オレの記憶じゃサンジが変身していることに気づいてなくて。
(というかライスの他者認識能力がルフィやチョッパー並だと思う)

「ライス……ステルスブラックが一番キライなの」
「グハぁ!!」
「おいライス! 黒足屋にダメージを与えてどうする?!」

ってやり取りしていたぜ。

≫106 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:38:32
グラス「お父さん、そろそろお医者様から言われたの既定の量を越えそうですし今日のお酒はここまでにしましょう」
白ひげ「馬鹿野郎、おめぇ好きなもん飲んで体に悪いわけあるか」(グビー)
グラス「お 父 さ ん ?」
白ひげ「・・・まぁ、なんだ。今日はこの辺でやめとくか」
グラス「はい♪」

こんな日常もあったんだろうなぁと妄想、なお「あれの母親も笑いながら凄んできてたから血は争えねぇなぁ」と1番隊隊長にボヤく船長がいたとか

≫115 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:48:16
また無駄に長い前作の海軍所属シチーさん怪文書の続き。時系列?原作前とかじゃないかな。


夢、目標、理想。

それらを抱えて背負って、今日も今日とて錨を引いてひたすら走る。

また錨の数が増えているが、二桁に乗ったあたりで数えるのを止めたので正確な数は分からない。

もう全身汗だくで、歯を食い縛って真っ赤になった顔は、とても繁殖入り(※スラング。ウマ娘は嫁入りを冗談めかしてこう言う)前の娘さんがしていい表情ではない。

だというのに、広報部隊での取材対応中に「錨を引いて走ってる姿が撮りたい」と言われた、一応は世界的に有名なモデルの心情を述べよ。

まあ准将と大佐が了承してしまったので、今も少し離れた位置からフラッシュが焚かれているわけですが。どこに需要があるのか分からないが、表情を作らない撮影はちょっと落ち着かない。

あ、近くを通りかかったエアグルーヴ大佐が顔を引き攣らせて足早に立ち去った。そういえばフラッシュ、というか強い光が苦手だって言ってた気がする。

そんな相変わらずのモデル業と海兵の二足のわらじな日々を過ごすこと早幾年。異動してからもうすぐ3年?多分それくらい。

先輩方の背中を追って、追い付いて、追い抜いて。
後輩達に背中を追われて、追い付かれて、追い抜かれて。

ま、そんな感じで日々是精進。

『キレイ』で『強い』海兵を目指して。“金砂”のゴールドシチー“中尉”、本日も一歩一歩地道に進んで参ります。

{≫118 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:50:30

天気は快晴、風があるからか波はちょい強め。

今は一通り走った後の小休止。訓練場の隅の木陰で、大佐が差し出してきた水と携帯食糧を受け取る。あ、これ賞味期限ギリギリ。在庫処分のつもりか。

基本的にウマ娘は身体能力に優れた種族だが、その分消費するカロリーも大きいためか健啖家が多い。

そんなウマ娘にとって、小まめな間食は文字通り生命線だ。アタシはウマ娘の中では並み程度だが、それでもヒト族の数倍は食べる必要がある。

モソモソとした食感の携帯食糧(甘ったるいココア風味)を水で胃に流し込み、軽く背伸びした後に次のメニューに備えストレッチをしてみる。

「ねえ大佐。どう、これ凄いっしょ?」

「大した柔軟性だな中尉。流石は海兵兼トップモデル」

背合掌をして見せると、大佐は感心したように呟いた。まあ、一応は色々と気を使ってますから。

「ほら、大佐もやってみ?」

「え。いや、私はって痛い痛い痛い外れる外れる外れる」

どうやら大佐の体は大分硬いらしい。あ、それズルい。いくら自然系の能力者だからって、関節を変化させたら柔軟にならないでしょ。

そんな軽いじゃれ合いをしていると、ヨロヨロとした足取りで黒鹿毛の小柄なウマ娘が息も絶え絶えに近寄ってきた。

「ダッシュ…30本、終わり、ました…」

「お疲れ。ハイ、水。ゆっくり落ち着いて飲んでね」

≫120 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:51:10
水筒を手渡すと、言われた通りにチビチビと喉を潤していく。

彼女はキタサンブラック三等兵。通称キタちゃん。見た目はまだまだ幼い子供のようだけど、侮ってはいけない。

何せ入隊して以来、アタシと一緒に大佐にしごかれながら弱音一つ吐かず訓練に明け暮れ、メキメキと力を着けている才能ある期待の新ウマ娘だ。

すぐにアタシなんて追い抜いて、そのままぶっちぎっていくんだろうなという確信がある。

ま、それでも初めてできた可愛い後輩には変わりないわけで。

「キツいかもしんないけど、携帯食も食べときなよ。食べとかないとマジでぶっ倒れるからさ」

「正直あんまり食欲無いですけど…頑張ります」

ウマ娘は基本的に甘ったるい味が大好きなので、最初は微妙な表情をしていたキタちゃんも、一口齧ると目を輝かせて残りを頬ばり幸せそうな顔をしていた。可愛い。

キタちゃんの息が整ったら次のメニューである。大佐が用意していたウマ娘用の瓦が積まれた台の前に立つ。

今からやるのは瓦割り──ではなく、いうなれば“瓦貫き”。

エアグルーヴ大佐に教えてもらった『六式』の鍛練方法の一つで、主に『指銃』の習得のために行われるものらしい。

指先を瓦に叩き込み、その衝撃で瓦を割らず、砕かず、余分な傷無く穿つことができたその時『指銃』は完成するという。正気か?

≫121 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:51:58
「大佐もこういう訓練したの?」

「私の時は木の板から初めて、最後は鉄板だったかな?悪魔の実を食べる前だったから、何度も突き指して痛かったの何の」

相変わらず優しく微笑みながら、どこか遠い目をしていた。大佐も色々あったようだ。

視線を積まれた瓦に戻すと、キタちゃんが何やら決死の覚悟を決めたような表情で瓦を睨み付けていた。

え。いや、マジ?

「──キタサンブラック三等兵!張り切って行こー!」

直後、鈍い音と共に声も出せず蹲るキタちゃんの姿が見えた。いや、無茶だわ。

「無事か、キタサンブラック三等兵」

「……っ、っぁ…ぃ、ぅっ…!い、いけます…!」

耐えた。凄いなこの娘。めっちゃ涙目だけど。

念のため指を見てみたが、折れてはいないようだ。ただ軽度の突き指をしているようなので、今は氷で冷やしつつアタシの訓練を見学中である。

私の『指銃』はまだ多少指は痛いが、それなりの形にはなってきている。ただ力の収束がまだまだ不完全で、当然のように瓦は砕けるし割れる。

まあ一朝一夕でできるとは思っていない。幸い大佐の用意してくれた瓦は売るほどあるので、これが無くなるまでにはどうにか実戦で使えるくらいにはなるだろう。

景気良くテンポ良く次々瓦を割っている姿に、複数のカメラのシャッターが切られる。まだ撮影終わってなかった。

≫122 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:52:37
今更ながら絵面的にどうなんだろうと思っていると、撮影スタッフから割った瓦を譲ってもらえないかと打診された。応募者全員プレゼントにするらしい。誰が応募するんだこんなん。

あっさり大佐が許可したため、もう使わない瓦の破片が次々と回収されていく。後片付けの手間が省けたと思っておこう。

結局、この日は満足する結果は得られず終了となった。指痛い。


訓練後。シャワーを浴びて汗を流したら、キタちゃんと一緒に食堂へ。

食事も大切な訓練の一つである。身体が小さかったり、細身だったりしても、たくさん食べられる内臓の強ささえあればどうとでもなる……と、エアグルーヴ大佐は言っていた。

勿論食べ過ぎはよくないが、鍛えているなら無理やりにでも食べないといけない時もある。成長期のキタちゃんなんかは尚更だ。

「よし、取り敢えずこのミックスフライ定食──」

「はい、ミックスフライ定食ですね。わかりました、しばらくお待ちくだ」

「──を、5人前」

「さい。…って、ご、5人前ですかぁ!?」

「あとこの三種の焼き肉盛り定食を5人前。ん、シーフードピラフか…これも大盛で5人前で。ああ、折角ここまで来たんだ、カレーも5人前頼んでおこう。む、ちょっとご飯物が多いな。唐揚げを頼んでバランスを取ろう、10人前だ。あとはそうだな、野菜とあっさりした物にしよう。サラダとカルパッチョを3種類ずつ貰おうか」

123 ≫二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:53:18
……私は何も見ていない。見ていないけど頑張れ食堂の皆さん。

キタちゃんの両目を塞ぎつつ、別の注文窓口へと脚を進める。

「あのシチー中尉、今のって」

「気のせい」

「いや、でも」

「よーし、キタちゃんは訓練を頑張る良い子だから、今日は先輩が奢ってあげようかな。好きな物頼んでいいよ」

「えっ、ありがとうございます!今のは気のせいです!」

どういたしまして。後輩が素直で嬉しいです。

さっきまでそんなにお腹空いてないとか言ってた割には、大盛の定食を頼むあたりは流石食べ盛りのウマ娘といったところか。

アタシも自分用の日替り定食を頼み、支払いをすればすぐに注文の品が渡される。

キタちゃんと2人で窓際の席に着き、さあ食べようかと思ったところで、鳴り響く重低音と共に声がかけられた。

「すまない、同席させてもらえるだろうか」

≫124 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:53:59
──くすんだ灰を被ったような芦毛の髪に、感情の読み取れない凪いだ水面を思わせる瞳。

政府公認の海賊、七武海の一角『芦毛の怪物』オグリキャップ。

世界最強の戦力が、大量の山盛りの昼食が載せられた運搬用のカートを押しつつ現れた。台無しだわ。

「他に席が空いていなくて…頼めないか?」

絶えず鳴り響く重低音に、まさか威嚇されているのかと思えば、耳と尻尾がしんなりと垂れ下がっており、眼もどことなく哀しげだ。というか口元の涎で察したが、これってお腹の音か。

流石に可哀想、というかこっちが悪いことしている気分になってきたので許可すると、オグリキャップは礼を言いながら席に着いた。

周りを見渡すと、不自然なくらいにこちらに視線を向けないどころか、可能な限り意識すらしようとしていない。今は政府側とはいえ海賊相手にそれでいいのか海軍本部。

オグリキャップは凄まじい勢いで料理を掻き込んでいく。それを見たアタシとキタちゃんは完全にドン引きだ。

今ある分だけに止まらず、追加の料理がやって来る度にご飯のお代わりや更なる追加注文までする始末である。胃袋が深海にでも繋がっているのか。

≫125 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:54:40
「ふぅ…まあ今回はこの辺りにしておこう。あまり食べ過ぎてはタマに叱られてしまうからな」

妊娠でもしてるのかというくらいにお腹を膨らませ、そんなことを呟きながら『芦毛の怪物』は何故か私の方を見た。

「えっと、何か…?」

「いや、すまない。キミがゴールドシチーか…なるほど、ルドルフが目にかけるはずだ」

「は?」

何故ここでルドルフ中将の名前が…ああ、ルドルフ中将は海軍所属のウマ娘全員の保護者のようなものだから、アタシが世間への露出が多い分だけ心配されてるんだろう。

おそらくそんな話を、同族とはいえ海賊相手にしているのはどうかと思うが、オグリキャップの口振りからして2人は旧知の仲のようだし、アタシが口を挟める話でも無さそうだ。

オグリキャップはしばしアタシを観察するように見つめると、続いてキタちゃんの方に視線を向けた。めっちゃ居心地悪そうだから止めてあげて。

「キミは…なるほど。先のことは分からないが、そう悪いことばかりでは無さそうだ」

一人勝手に納得すると、オグリキャップは大きく膨らんだお腹を抱えつつ立ち上がった。ダメだ、絵面が面白過ぎる。

「来て良かった。キミ達と出会えたし、何よりここのご飯は美味しい。また近く、ここで会おう」

もの凄いキメ顔で、イマイチ締まらない言葉を残しオグリキャップは去って行った。それでいいのか七武海。

≫126 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:55:16
後に残されたアタシ達2人は、すっかり冷めてしまっていた食事に目を落とす。

ん、ちょっと待って。最後、また会おう的なこと言ってなかった?

「シチー中尉…世界にはあんな生き物がいるんですね…」

「ゴメン、どっちの意味で?」

実力的な話?それとも食欲的な話?まあ、冗談はさておき。

「──あんな音させてるのが、同じウマ娘と思いたくないね」

空腹時は鳴り響いていたお腹の音に隠れていたが、食事が進むごとに一定の間隔で別の強い音が聞こえてきていた。

信じ難いが、あれはおそらく──鼓動。

並みのウマ娘ならば血管が破裂してもおかしくない勢いで、激しく脈動し続けていた異常な心臓の音。

近頃、妙に自分の感覚が鋭敏なため気付けたが、あの『芦毛の怪物』は他のヒトやウマ娘と比べるのが烏滸がましく思えるほど、遥かに強烈な鼓動を刻み続けていた。

「あたしには、その、音?は分かりませんでした。でも、何ていうか感じたんです──」

顔を青ざめさせながら、小さなウマ娘は語る。

≫127 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:55:50
──神話やお伽噺の怪物が、耐え難い怒りを押し殺しているような。地の底から沸き上がる憎悪を、決して知られぬようひた隠しにしているような。

そんな不吉なことを言うキタちゃんの頭を、取り敢えず軽く撫でてやる。あー、ちょい痛んでるわ。後でトリートメント身繕ってあげよう。

「そんなに心配しないの。少なくとも今は味方側だし、ルドルフ中将達もいるからさ」

あとはまあ、いざとなったらアタシも壁くらいにはなるだろう。いや、簡単に跡形も無くなりそうだ。

…自分で言ってて悲しくなってきた。訓練増やそ。

「アンタの今やることは、あれを怖がることじゃなくて、よく食べて、よく訓練して、よく寝ること。心配するのはその後でよし」

「シチー中尉…はい。あたし、頑張ります!」

「よろしい。…ま、偉そうなこと言ったけど、アタシもまだ全然だから。当分は一緒に頑張っていこうか」

「はい!よろしくお願いします!」

元気を取り戻したキタちゃんと、食事を再開する。

≫128 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:56:17
──本能が警鐘を鳴らす。

真実、あれは真性の怪物である。災厄となる獣である。終焉を告げる暗き星である。

だが、こちらには『皇帝』の振るう、天をも灼き堕とす雷霆による絶対の守護がある。

永遠に続くことはないかもしれないが、その庇護の下で己の爪牙を研ぐ時間はまだあるはずだ。

幸せそうにご飯をお代わりするキタちゃんを横目に見ながら考える。

まだまだ小さくて可愛い後輩だが、有り余るほどの才能に満ち溢れているウマ娘。

すぐにアタシなんて追い抜いて、そのままぶっちぎっていくんだろうなという確信がある彼女に、自分ができることは多くない。

だけど、どんなに頼りなくて情けなくてもその背中を見せて、後輩達を未来へ送り出すことが先達の責務だ。まあ、これは大佐の受け売りだけど。

未来に大輪の花を咲かせるであろう後輩を見て、アタシは小さく微笑んだ。

≫129 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:57:12

マリンフォードの港の一角に、奇妙な形をした舟が浮かんでいた。

一般的な小舟程度の大きさの舟と、それより一回りほど小さな舟を並行させて繋ぎ一艘とし、それぞれヒト一人がすっぽり収まる程度の座席が設置されている。

舟全体はドーム状の装甲で覆われており、帆もオールも見当たらない、一見すればとても舟とは思えない代物だ。

その舟の天井に、小柄な芦毛のウマ娘の少女が寝転がっていた。

「オグリん遅いわー。あの『皇帝』と何話してんのやろ。やっぱウチもついてった方が良かったんかなー」

ゴロン、と寝返りを打ち欠伸を一つ。

暖かい陽気でしばしうつらうつらしていると、何かがこちらに近づいて来る音がした。

──くすんだ灰を被ったような芦毛の髪に、感情の読み取れない凪いだ水面を思わせる瞳。

「待たせたなタマ」

大きく膨らんだお腹に、両手にやたら大きな紙袋を抱えて、どこか満足そうな表情で彼女──オグリキャップは自分と同じ芦毛の少女に声をかけた。

「お帰りオグリん。色々ツッコミたいことあるんやけど…飯食った?」

「ああ、ここのご飯は美味しいからな。でもまだまだ食べられるから大丈夫だ」

そんな腹しといて?という言葉を飲み込み、タマと呼ばれたウマ娘──タマモクロスは溜め息を吐いた。

「まあええわ…いやよくないわ。ウチは何も食わんと待っとったのに、何でオグリんだけ飯食っとんねん!?」

≫130 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 18:58:18
「安心してくれ。タマの分はもらってある。私が食べる分まで持って来たら、タマの舟のスペースが無くなってしまうからな」

サンドイッチだ。と、差し出された包みを受け取り、タマは一瞬怒るべきか礼を言うべきか迷い、結局礼を言うことにした。

「…ちょい複雑やけど、まあありがとう。で、まだ中身あるっぽいその紙袋はなんやねん」

「これは携帯食糧だ。たくさんあるからとお土産にもらってな。あの男はいいヤツだ」

内心「単純過ぎやろ…」とツッコミつつ、タマモクロスはオグリキャップの持つ携帯食糧を見る。賞味期限が近い。在庫処分か。

「まあ冗談はこれくらいにして──どうやった?」

「気は充実していた。『皇帝』に足る『神威』も、『暴君』とさえ思える『覇気』も健在だ。ただ──」

──『皇帝』シンボリルドルフは、老いた。

タマモクロスの真面目な口調に対し、オグリキャップは表情一つ変えぬままそう答えた。


シチーさん:強化月間。六式修行と見聞色の予兆。天竜人に狙われていたことを本人は知らない。あと割った瓦への応募が殺到した
キタちゃん:本編前に入隊。三等兵スタートだけど本編開始時には将校(尉官以上)になってるはず。オグリと接触して覚醒が早まる
オグリ:顔見せ。何か悲しく暗い過去っぽいものと不穏な空気を置いておく。回収されるかもしれないし、されないかもしれない
大佐:いつも通り訓練を見守る。砂金になる自然系の能力者、という裏設定がある
ルドルフ:経緯が経緯なのでシチーさんを気遣っている。あと大佐君にダジャレを披露したがる。エアグルーヴのやる気は下がる
エアグルーヴ:ルドルフの補佐官をやってる。既婚の子持ち。シチーさんにアドバイスをくれた。強い光と唐突なルドルフのダジャレによってやる気が下がる
長々と失礼しました。
書いてるうちにもうこのスレでやるような内容じゃなくなってきた感あったけど、他に投げる場所もないし勿体ないので投下しました。
ユキノは食堂で出そうとも思いましたが、ドラム王国で登場の可能性があるみたいなので保留です。

≫135 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 19:57:17
「そこの貴方。鼻輪を付けたイカつい方……」

グランドラインへの玄関町、ローグタウン。活気溢れるメインストリート。
大通りの中央を我が物顔で闊歩するバルトロメオを呼び止めたのは、フードを被った少女だった。
ミカン箱の上に置かれた水晶玉。バルトロメオは胡散臭そうに振り向き、声の主へ応えた。

「んだ? おれのこどか?」

「はい、貴方です。ふむむむむ、見えます。
 貴方の目の前に偉大なる光が降り注ぎ……」

「やめろや、どーぜ壺やら縁起物だ売りつけるんだろ?
 おれが田舎育ちだがらっで、バカにするんでねぇぞ!」

「ま、まだ占いの途中ですよ!
 それに、私は占いだけでお金を取る気はありません!」

「どーだが。おめぇ、ちっとでもナメだこと言っだら、
 ロジャーの処刑台に縛り付けちまうど? ええ?」

「ひ、ひぃぃぃ~~~~っ!
 でも、良い結果なんです。それこそ十年に一度の吉報ですよ!」

柄の悪い出で立ちや態度にビビりながら尚も食い下がる占い師を前に、
バルトロメオは水晶玉の真ん前に腰を落として陣取ると、占い師にガンを飛ばす。

「んだ? 偉大な光がおれをどーすんだ?」

「あ、貴方は光に導かれ、偉大なる航路へと旅立つでしょー!!
 その光を追い求める限り、貴方はハッピーに護られるのです!」

≫136 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 19:57:38
「こごに来るやつぁ、グランドラインに出るのが当たり前だべ。
 カマかげで小銭掠めようなんざぁ、おめぇひっ捕らえちまうど!」

インチキ占い師と決め付けたバルトロメオが占い師に迫り、そのフードを引っぺがす。
腰を抜かした占い師はピョンと立ったウマ耳を隠そうと、慌ててフードを被り直した。
彼がウマ娘の話さえ聞こえてこない田舎の育ちであったのが、占い師には幸いした。
そうでなければ、処刑台どころがもっと暗い場所へと引きずり込まれていただろう。

「は、はわわ、乱暴はやめてくださぁーい……」

「うるぜぇ! あぁ、この粘土像はなんだぁ?」

「そ、それは……シラオキ様の御神体で……」

「小汚ねぇ泥人形で何が出来るってんだべ!?」

しどろもどろになる占い師の様相を面白がったバルトロメオは、
粘土像の一つを引っ掴むと、コートのポケットへと乱暴に放り込んだ。

「コイツぁ迷惑料でもらっといでやる!
 次にフザけた与太話聞かせたら、てめぇの耳引き千切ってやっがらな!」

「は、はひぃぃ……。ど、どうか御神体は大事にしてくださいね……」

腰を抜かしたまま開運グッズを拾い集める占い師を尻目に、
バルトロメオは唾を吐き捨て、ロジャーの処刑台へと足を運んだ。
何かを期待しているわけではない。シケた暗黒街とは違うものが見たかった。
田舎の暴れん坊の小さな気まぐれと、辻占い師の一言が彼の運命を変えるとは、
雲一つない晴天の真下では、予感さえも覚えなかった。

≫138 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 19:58:12
「ふ、フグギダルせんばぁい……!!」

ドフラミンゴの陰謀が破られ、フクキタルがバルトロメオと再会した時、
彼は地面に額を擦りつけ、涙声になりながら美しい土下座を披露していた。

「あ、あのどきは、ローグダウンでのご無礼は……
 どうが、どうがお許しくだせぇぇ~~~~~~ッッ!!」

「ひ、ひぇぇ!! まさか、シラオキ様を誘拐したチンピラさんですか!?」

ローグタウンと聞いたフクキタルは恐る恐る心当たりを問い質すと、
バルトロメオは何度も額を地面に打ち付け、身体を張って肯定を示す。

「んだぁ! ルフィ先輩のお仲間とは露程も知らず、
 こんなクソ田舎者へのありがでぇ預言もバカにして、乱暴狼藉まではだらいで……」

「おで、雷さえ呼び寄せたルフィ先輩のご威光に引き合わせて頂き、
 ましてや海を出てからはシラオキ様の導きでルフィ先輩のお力になれで……
 貴方様にはずっど、感謝しかながっだんだぁぁぁ~~~~~!!!」

「どぉーか、どぉーかおれを菊花掌で海の向こうまで飛ばして、
 いやいや、それは過ぎたる願いだべバルトロメオ!!
 こんなチンピラ風情を大技で仕留めてもらおうなんざぁ、虫の良すぎる話だべ!」

「振憤排・鏡投、上がり三波浪、そこの棒切れでなぐっででも、
 どうかケジメを付けてくだせぇ!!! フグギダルぜんぱぁい!!」

ドフラミンゴ・ファミリーとの死闘で獅子奮迅の活躍をした悪漢が、
ウマ耳の少女の足元へと縋り付き、泣きわめきながら許しを請う。
フクキタルはバルトロメオの傍へと屈みこむと、ちょんと額を突いた。

≫139 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 19:58:39
「そうでしたか……。私、本当に嬉しいです!」
 私の占いのおかげでバルトロメオさんが海に出たのが切っ掛けで、
 ルフィさんの力になれて、ドレスローザが救われて、自分でもビックリですよ!」

「シラオキ様の御神体も、大事にしてくれたんですよね?」

「モチのロンだべ! ずっとマストの上に飾らせて頂いて、
 毎日おれの手でピカピカに磨いで、朝と晩には必ずお祈りを……」

「それは素晴らしいです! バルトロメオさんにはシラオキ様の加護あって、
 危険な船旅を無事に過ごせたのですから、私には何も言うことはありません」

バルトロメオは恐る恐る顔を上げると、そこには満面の笑みを浮かべたフクキタルが見えた。
彼は嗚咽混じりの慟哭を響かせ、フクキタル以上に輝いた双眸で彼女へと両手を組んだ。

「お、おでを許しでくださるのか?
 え、ぐ、何という心の広さ……。運命を見据える現人神様だべぇ……」

「そ、そんなことないですよぉー。可愛い後輩さんを殴ったりなんて、
 私は絶対にしないですからね」

「う……本物の女神様だぁ! フクキタル先輩、命に代えても一生ついていぎまず!」

「へ、へへへ、こうやって慕われるのも……悪くないですね……」

その後、ゴーイングルフィセンパイ号という狂信の産物を前にしながらも、
調子に乗ったフクキタルがサニー号から搔き集めた開運グッズを押し付けようとするが、
間髪入れずにゾロのアイアンクローが繰り出されたのは、また別の話……。

「これ以上禍々しくするんじゃねぇ!」 「は、はぎゃぁー!!!」 「う、うらやましいべぇー!」

≫155 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 22:06:59
ガレオン船のマストにはカモメの意匠が高々と記され、
船主楼に切り立つ甲板には仕立ての良いティーテーブルと椅子が二脚、
その片側に腰掛けたメジロマックイーンは、静かにティーカップを傾けていた。

「メジロマックイーン大佐。明日には支部への到着となります」

「ご苦労様です。ドゴールの引き渡しが完了次第、出航致します」

「急がれますね。……やはり、オペラオーの一件ですか?」

逞しい肉体を直らせたシェルパ少佐はメジロマックイーンに問い掛ける。
その名を聞いた彼女はウマ耳をピクつかせるが、何事もなかったように澄まし顔を見せる。

「海賊が騒がしいのは世の常です。気にしていてはキリがありませんわ」

「そうですね。……シェルパ少佐、マッチでしたらズボンのポケットですよ」

一瞬、耳を疑った。タバコに火を付けようと、マッチを探していたのは間違いない。
その場所を言い当てた声の主は見えない。空席のはずのマックイーンの向かい側の椅子、
そこから声が聞こえたと気付いた時には、銀髪の少女が当たり前のように腰掛けていた。

「悪い癖ですわ、アルダン」

「アルダン少佐。……悪魔の実ですかな?」

ウマ娘が悪魔の実を食べることは滅多になく、それは希少価値だけが理由ではない。
彼女達は種族的な祭典であるレースに誇りを持ち、その鍛錬に付随するウマ娘の武術にも敬意を抱く。
カナヅチとなるデメリット以上に、悪魔の実を外法として忌み嫌うものも少なくはないのだ。
海軍内でもシンボリルドルフ中将、そして眼前のマックイーンもそれに倣い、武術のみで戦果を上げている。

≫156 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 22:08:40
「ええ、偵察を兼ねて。――――マックイーン大佐、あちらの商船をご覧になって」

「海獣との区別も付きませんわ。シェルパ大佐、双眼鏡を貸して頂けるかしら?」

上品に指先を揃えた掌が示した先の海原には、小さな点が浮かんでいた。
シェルパは双眼鏡を分割すると、その片方をマックイーンへと差し出した。

「確かに見えますな。……しかし、この距離で見分けるとは……」

「あれは海賊船です。4000万ベリーの賞金首、隠れ蓑のヤクーが潜んでいます」

「……バカな。何を根拠にそのようなことを……」

その商船には海賊旗は掲げられておらず、マストには何の意匠も施されていない。
偉大なる航路への入船を間近とするドン=クリーク海賊団は、商船に扮した海賊船による
騙し討ちを得意とし、東の海で悪名を轟かせていた。手段としては有り得る話だ。
だが、辛うじて船影を確認できる距離で、彼女が断言するだけの根拠にシェルパは至れない。

「シェルパ少佐、あの船への接着を。ヤクーを捕らえ、ゴドールと共に支部へと突き出しますわ」

「何を仰られますか。第一、この距離では接近する前に見失ってしまう」

「いいえ。――――あの船は、もう何処にも進めません」

アルダンは上品な口振りを崩さずに断言した。瞬間、シェルパは商船の異変に気付いた。
双眼鏡越しに見えた商船のマストが燻り、やがて強烈な炎を纏い始める。

「商船のマストが!? あの発火、まさかアルダン少佐……!?」

マックイーンの号令と共に進路が変わる。結果、商船からは観念したヤクーが飛び出して来た。

≫157 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 22:09:28
「驚きました。商船へ偽装した海賊船を見抜き、間髪入れずにマストを焼き払う。
 ヤクーは船主室に籠りきりだったというのに、一体どのような実を?」

支部へと到着した海軍船が捕らえた海賊達を引き渡す間、
シェルパはアルダンへと話を振ると、彼女は困ったように眉を下げた。

「海軍内で私が何と呼ばれているか、ご存じですか?」

「ええ、確か……“硝子の実力者”と」

「名前の通りです。私は“ガラガラの実”を食べた“硝子人間”。
 硝子とは光の透過と屈折。私の目は双眼鏡に、光を集めるレンズにもなります。
 不可視の光を両目に集めれば、壁を通り抜ける透視さえも可能です」

そう聞けば姿が見えなかったのも合点が行く。一連の行動も全て、能力あっての振る舞いだった。
納得する一方で、シェルパは抱いた疑念を口にした。階級を同じくするが故に出来た発言だった。

「ウマ娘族はレースを根幹とする武術に誇りを持つと聞きますが、
 わざわざ悪魔の実を食べずとも、貴方はその道を選べなかったのですか?」

「――――そう、ですね。私は、マックイーンとは違いますから」

それは無意識だったのだろう。だが、シェルパは気付いてしまった。
ヤクー率いる海賊達が反撃に出る間、彼女はずっと椅子に座したままだった。
敵の甲板で暴れるマックイーンを援護するレーザーの数々は効果覿面な一方、
彼女は乱戦には参加せず、一度も立ち上がらなかった。その片膝に掌を置いたまま。

≫158 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 22:12:28
「まさか、足が……?」

「ええ。“硝子の実力者”なんて、皮肉な二つ名です。
 私は皆とは違って、思いっきり走ることさえ出来ないのですから」

シェルパは恥じた。赴任して日が浅く、彼女の仔細を知らないの思うのは言い訳だった。
海軍の旗印を掲げながら、“ウマ娘は走るのが当たり前”、“武術に誇りを持つ”などと、
それは正義を背負った強者の思い込みに過ぎない。

「すまなかった。何も知らず、勝手なことを」

「いいえ。私だって、何も話していませんから」

伏し目がちになるアルダンの笑みには寂しさが籠っていた。
シェルパは言葉少なにその場を離れ、彼女は無人の甲板に座したままだった。

大海賊時代。レース場を離れたウマ娘達は大海原を舞台に駆け続ける。
本当は花ノ国へ嫁入りに行く話もあったのだ。祝福と共に平穏な暮らしを得るか。
それとも、悪魔に身を捧げても波乱へ飛び込むか。メジロアルダンに迷いはなかった。

「皆と違うなんて嘘を吐いてしまいました。……本当は、皆一緒のはずなのに」

大海賊時代によって航路の開拓が急速に進む一方、トレセン諸島にならず者が押し寄せるのも必然だった。
無論、ウマ娘武術を極めた住民達にとって、十把一絡げの悪党など相手になるはずもない。
しかし、騙し討ちによって島から引き剥がされ、奴隷となったウマ娘の存在が実しやかに囁かれる。
トレセン諸島であってもレースに身を置かず、武術の鍛錬に身を捧げる者も珍しくはないのだ。

自由を求めて海賊になる者、秩序を掲げるために海軍へ志願する者、メジロ家も例外ではない。
空気や水を得るのと同じように、レースに奮起するのが当たり前となるウマ娘の未来こそ、メジロ家の悲願だ。
得られて当たり前の幸せのため。澄み切った正義を掲げ、彼女は今日も歩み続ける。

≫159 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 22:13:40
【名前】メジロアルダン
【所属】海軍本部少佐
【能力】ガラガラの実
【詳細】
海軍への協力によって、ウマ娘族の地位向上を悲願とするメジロ家の一人。
ウマ娘でありながら重度の脚部不安を抱えており、ウマ娘武術には不得手。
メジロ家の悲願を達成する為、ガラガラの実を食した彼女はガラス人間となり、
光の屈折や集積を利用した遠距離戦闘、偵察術によって、マックイーンを後方より支える。

血の気が多いマックイーンと異なり、非常時であっても令嬢然とした姿勢を崩さない。
そして、全力で走れない、というのは彼女にとって重大なコンプレックスである一方、
海賊や海軍として大海原を全力で生きるウマ娘達への敬意の根源となっており、
ウマ娘達がありのままで走れる“澄み切った正義”を掲げる。

技:
硝子映写(ガラテア):両目を超精度のレンズに変えた遠視。
硝子目輝(ガラメキ):不可視の光を両目に集積する透視。
硝子射(ガラシャ) :集積した太陽光によるレーザー攻撃。
           ピカピカの実とは異なり、モノを燃やすのが精々だが、
           硝子映写と組み合わせての超精密狙撃を可能とする。
硝子胴(ガランドウ):瓶のように空洞化した胴体への攻撃を誘うカウンター。
           ガラガラの実を解除すれば、皮一枚の負傷へと切り替わる。
硝子白剣(ガラムマサラ):
切り札。硝子化によって透明になり、硝子化した髪を刃とする切断術。
人体を容易く斬り割く一方、見破られれば反撃による破壊は免れない。
蹴り脚による硝子槍(ガランス)、尾による硝子尾撃(ガランティーヌ)などの派生あり。
白剣を抜くのは彼女が真に追いつめられるか、その身に代えても為したい何かがある時のみ。

メジロアルダンは能力者じゃないかな、と思ってSSを書いた。
レースに出走できない硝子の脚で武術が使えない、って逆に美味しい気がするし。

≫186 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 22:43:54
なんか降りてきた。ウマ娘武術に関する存在しない記憶。

「ヒシアマ姐さんのウマ娘授業」

アマゾンリリー、ヒシアマゾンの居室にて

アマ「はいそれじゃあ、ヒシアマ姐さんの授業始めるよ! 全員着席!」
ロブ「はい」
マベ「マーベラス!」
テイ「ネェ、コレドウイウジョウキョウ?!」
アマ「今日の授業は、ウマ娘の武術について。ウマ娘空手、ウマ娘柔術、ウマ娘剣術といろいろあるけど、ウマ娘武術で統一して説明するからね」
テイ「ネェマッテ!」
アマ「なんだいテイオー、あんたが麦坊に追いつきたいから色々教えてくれって頼んできたんだろ?」
テイ「ボクが教えてほしかったのは、さらなる覇気の鍛え方であって、そんな基本はとっくに――!」
アマ「シャラップ! そんな基本も知らないロブロイもいるんだ! むしろ教える心算でおさらいしな!」
ロブ「すみませんテイオーさん。私、そちらはからきしでして……」
テイ「……ワカッタヨ」
アマ「じゃあ始めるよ。拳であれ柔であれ剣であれ、ウマ娘武術には3段階ある。はい、テイオー、早速だが答えてみな」
テイ「玖寂(クジャク)、瞬狼(シュンロウ)、楼修(ロウシュウ)の三つ」
アマ「その通り。玖寂は、『クラシック級』ともいわれるね。当てる字は流派や道場によってまちまちだけど、『サツキ』『ユウシュン』『キッカ』の三大奥義、いわゆる『三冠』のどれか、あるいは複数の伝授をもって、免許皆伝とされるのは共通している。
そして―――、道場で教えてもらえるのはここまでだ」
ロブ「? どういうことです? 残りの2段階はどこで教わるのですか?」
アマ「言い方が悪かったね。あとの二つは、教わる事も、教える事も出来ない」
ロブ「?」

≫187 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 22:46:29
テイ「瞬狼っていうのは、自分のクセや適性に合わせて、玖寂の技をさらに磨いた技の事を言うんだ。つまり、個人のアレンジ技って言えばいいかな? 中には、悪魔の実の能力と組み合わせて、技を作ってるウマ娘もいるからね、基盤の技術が近いからある程度の分類はあるけれど、個人差がかなり大きくなるんだ」
アマ「ああ。そして、瞬狼とその先にある楼修。この二つを合わせて『シニア級』ともいう。楼修は瞬狼を更にアレンジした技だね」
ロブ「なるほど、教わる事も、教えることも出来ないって、そういうことなんですね」
テイ「うん、シニアの『三冠』は、大体『サツキ』の崩しが『オウサカ』『アキテン』、『ユウシュン』ベースだと『ハルテン』『ジェイシー』、『キッカ』だったら『タカラヅカ』『アリマ』をもじったり、音が混ざった感じの技名になる事が多いかな? 何故か」
アマ「何故かな」
ロブ「そうなると、クラシックの技は一番弱いということですか?」
アマ「そういうことじゃない。実力者の中にはクラシックの『冠』の技を組み合わせることで、固有の必殺技にしている奴もいるし、クラシック『冠』技一つを極限まで鍛え上げて、絶対の必殺技に昇華させる奴もいるのさ」
テイ「技がどうこうと言うより、強いウマ娘は強いって事かな」
ロブ「なるほど、そういうことなんですね」

≫188 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 22:46:40
アマ「そして、ウマ娘武術には、実はさらに先がある」
テイ「エ?!」
アマ「正確には、既にウマ娘武術と言う体系を飛び越えた代物だがね」
テイ「ウソ?! キイタコトナイヨ??!!」
アマ「テイオー、お前だって使ってただろ?」
テイ「ボクガツカッテタ?!」
アマ「ほら、あれだよ、究極ナントカってやつ」
テイ「究極テイオーステップ? あれは、覇気を覚えた辺りで、なんとなくできるようになっただけだけど……」
アマ「それさ。覇気に至ったウマ娘が開眼する、完全な固有技。見聞色の影響か、その時の心象風景が、周囲の人間にも見える事があるから、『領域』なんて呼ばれることもあるね」
テイ「へー……。知らなかった」
アマ「と、言うわけで、テイオー。アンタがさらに先に進みたいってーんなら、究極テイオーステップの、その先を目指すこった」
テイ「テイオーステップの……その先……」
ロブ「大丈夫です。テイオーさんならきっとできますよ」
テイ「うん。ありがとう、ロブロイ」
アマ「さぁ、これで今回の授業はおしまいだよ。起立、礼!」
ロブ「ありがとう御座いました」
テイ「アリガトウゴザイマシタ!」
マベ「マーベラス!」
以上です。
因みに、
クラシック→若駒→駒若→クジャク→玖寂
春シニア→春老→シュンロウ→瞬狼
秋シニア→秋老→老秋→ロウシュウ→楼修
もうちょっとこの辺のセンスが欲しい。

クラシック技のイメージは、スペシウム光線。アレンジされることがほとんどの基礎技だけど、それを極限まで鍛えて最強の必殺技に昇華する奴もいるイメージ。

≫189 二次元好きの匿名さん21/09/19(日) 22:51:11
仮に色んな飲料水が出せるようになったとしても、ウオッカは絶対にウォッカは出せないイメージ。
ウオ「今日こそウォッカを出してやるぜ!」
1杯目…ウオ「おおっ…麦茶とは違う、麦のつえー香り! これは…はと麦茶じゃねーか!」
2杯目…ウオ「オオッ…ちょっと甘みのある深い香り…プーアール茶かよ!」
3杯目…ウオ「どくだみ茶ァー!!」ガシャーン

麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 44スレ目

≫107 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 08:43:04
オグリの領域SSです、お納めください。
時系列は頂上戦争、エースと白ひげの死亡後

「あ、ああ……エー……ス……嘘だ、嘘だと言ってよ!」
「……嘘ならどれだけ良かったか……兎に角、今はこの場を離脱しなければ」
(黒ひげ……いったい何を企んでいる……? いや、それは後だ)
 度重なる戦闘の負荷により、左足を骨折してしまった元海軍中将トウカイテイオーを抱えて戦場を駆けるのは元王下七武海オグリキャップ。
 義兄が眼前で、何も出来ないまま死ぬ。その現実がどれほど重く、どれだけ耐えきれないモノなのか……テイオーの心中を察するだけでオグリの胸は張り裂けそうになってくる。
 テイオーの心はエースの死で折れきった、左足の骨折と”領域”を使用した過負荷で最早トウカイテイオーに戦闘をする余地はない。つまり、彼女を守れるのはオグリキャップだけとなり──

「どこに逃げようと言うんじゃぁ、この裏切りモンがァ!!」
「っ、大将赤犬……逃してはくれないか」
 逃げ道を塞ぐように陣をなす海軍の兵士たち。隣を見れば同じように戦場を離脱しようと麦わらのルフィを抱える元王下七武海のジンベエがいる。

「……ジンベエ、テイオーを頼んでも良いか? もうすぐタマが駆けつけてくれるはずだ、彼女が来るまで頼む」
「なんじゃあ急に。別にそれぐらいなら構わんが……お主、何をするつもりじゃ!?」
「決まっているだろう……時間稼ぎだ!!」
”領域”スターライトビート──
 金色に輝く武装色の覇気──勝利の鼓動が戦場に鳴り響く。

「っ、馬鹿なことを……お主、先の戦いで一度使用しておろう! 死ぬ気か?!」
「まさか。私は領域の名手……一息つけば何度だって使えるんだ。──知らなかったのか?」
「……まあよい、ここは任せたぞ!」
 白ひげ海賊団がこじ開けた隙間をジンベエが駆け抜けていくのを見届けて、私は赤犬へと向き直る。

≫108 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 08:43:58
「……これが最後通告じゃ。そこを、どけ」
「……返答はこれでいいか?」
──ウマ娘空手”駿蹴参流”!!
 刹那、赤犬の溶岩の肉体を金色の二度蹴りが吹き飛ばす。

「赤犬大将!?」
「追撃だ、神・有馬鬼燃(ゴッズレコード・1990)!!」
 金色に燃える神の一撃が赤犬の燃え滾る肉体を貫き──

「──それでわしを倒せたと思うちょるんかい」
「っ、ダメか……なら! 重賞級奥義、六連衝ッ」
「無駄じゃ、”犬噛紅蓮”」
 拳から紅蓮の猛犬へと変じた豪腕がオグリキャップの六連撃を相殺する。

(っ、ダメか……?)
 ちらりと後ろを振り返るも、麦わらのルフィの離脱には梃子摺っている様子、海面が凍っているのでは出港もままならないのだろう。
 というかさっきから放っている奥義の手応えが尽く薄い。いったい赤犬の耐久力とか判断力とかどうなっているんだ?

「これで終いじゃ、”大噴火”!」
「っく……!」
 巨大なマグマの拳が迫りくる。
 これで、終わり……なのか?!

「──天皇衝・春秋制覇!!」
「ぐうゥ……次から次へと死にたがり共が……今度誰じゃ?!」
 雷撃を纏った二連続の飛び蹴りがマグマを吹き飛ばす。
 風か光か……芦毛の頭髪が戦場に靡く。

≫109 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 08:44:42
「なぁに諦めとんねん。オグリらしくあらへんで」
「タマ、助かった。ありがとう」
「バッ、勝手に七武会やめたアホウに言われとう無いわ!!」
 小柄な芦毛のウマ娘──革命軍幹部、タマモクロスが戦場に降り立った。

「麦わらのルフィについては心配せえへんでええ。兎に角今はうちらのことが大事や」
「そうか、分かった。それじゃあ今すぐ逃げよう」
「わしを敵に回した時点で、逃げられると思うなと言っちょるはずや!!」
 火山弾の弾幕が降り注ぐ。けれど、最早そんなモノに恐怖の一欠片さえ感じない。

「あれ、やるで!」
「あれか、分かった。やってみよう」
 一完歩、海軍的には剃と呼ばれる技で火山弾の弾幕の隙間をくぐり抜け赤犬へと接近する。

「”領域”白い稲妻──行くで!」
「ああ、任せろ!!」
「「X・グランプリ!!」」
「ぐ、ウ……おォおおお──!!」
 タマモクロスの宝塚鬼燃と私の有馬鬼燃が交差し、X字状の衝撃が赤犬を襲う。
 仕留めきれては、いない。だが、暫くの間動けなくさせるには十分な火力。

「トンズラこくで、オグリ! ちゃっちゃか乗り込んでまい!!」
「分かった、今すぐ撤退だ!」
 空中で待機していたタマモクロスの電動式小型浮遊船に乗り込みマリンフォードから撤退する。
 幾つか追撃が飛んできたが、最早遅い。なんてことなく私達は戦場を後にした──。

 こういう感じかな。一度目は鉄壁の包囲網を敷かれたときに突破するのに使ったと思う。

≫148 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 14:11:56
デュバルって人攫いだからフクキタルは全くいい顔はしないけど、
それはそれとして、顔がサンジの手配書そっくりだったのは同情しそう

チョッパー「こういう事、あんのな・・・」
ナミ「びっくりしたぁ、世界って広いわ・・・」
ウソップ「サンジの奴、奇跡の星の下に生まれてきたんじゃねえだろうか?」
ロビン「いつの日かすごく面白い最期を遂げそうね」
フランキー「俺ァ、デュバルって奴を不憫でならねェ・・・」
フクキタル「大凶を超えて大殺界です・・・」
はっちゃん「にゅ?あいつ等そっくりじゃねえか」
ゾロ「・・・瓜二つだ」

≫168 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 15:54:27
ステルスブラックに関するローライスのSS。親愛とも恋愛とも見れると思うので解釈にお任せします。

「まさかお前が"海の戦士ソラ"の読者だったとはな」
「うん。お父さまが読んでた新聞に載ってたから、見せてもらってたの。物語が好きだったから……」

ワノ国へと向かう途中。ハートの海賊団の船である潜水艦ポーラータング号にて、ローとライスシャワーはそんな何気ない雑談を交わしていた。
――海の戦士ソラ。
海の上を歩くことができるヒーロー"ソラ"が合体ロボとカモメを従え、悪の軍団ジェルマ66と戦う英雄物語(ヒーローサーガ)だ。世界経済新聞に掲載され、多くの読者を虜にしたという。

「合体……とかはよく分からなかったけど。でも、誰かの為に戦うヒーローってとってもかっこいいよね」
「ということは……ライス、お前ジェルマはどう思う?」
「嫌いだったなぁ。だって、悪いことばっかりするから……」

ライスシャワーの言葉を聞き、ローはどこか満足げだった。
ライスシャワーもローと同じく、所謂"正統派の読者"だったのである。
……いや、だからどうということではないのだが、些細なすれ違いで彼女と争うのはもう二度とゴメンだ。

「特にね、ステルス・ブラックが卑怯で嫌いだったの」
「ああ、姿を消せる厄介な戦闘員だな」

ジェルマ66のNo3であるステルス・ブラックは全身に背景を投影することで相手の目に見えなくなるという特殊なスーツを身に纏っている。
姿を消した卑怯な戦法で幾度となくソラを苦しめてきたのは、ライスシャワーの印象に強く残っていたらしい。

「それをお父さまに伝えたら、『遅くまで起きている悪い子は、ステルス・ブラックに攫われちゃうぞ』っておどかされてね。その日の夜は怖くて眠れなかったなぁ。本当にステルス・ブラックがきたらどうしようって思って」
「ブフッ……そんなわけないだろ」
「わ、笑わなくったって……! あの頃はまだ小さかったし、本当に怖かったんだよ!」

ローは思わず吹き出し、ライスシャワーは頬を赤くした。
尚も口元を抑えて笑いを堪えるローに、ライスシャワーはもう!と頬を膨らませる。


≫170 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 15:55:15
「……でも」
「どうした」
「ローくんとこんな話ができる日がくるなんて思わなかったなぁ」

言葉を失った。
今でこそこうして何気ない話ができるが、ドレスローザでの事件はまだ記憶に新しい。
コラソンを亡くした悲しみをドフラミンゴに漬け込まれ、利用されていたライスシャワー。
ドフラミンゴがいなくなり、ドンキホーテファミリー自体が瓦解すればライスシャワーは解放されると考えていた自身の目論見が甘かったことをローは嫌というほど思い知らされた。
殆ど前線で戦えず、カリカリの実の能力を使って傷ついた味方を泣きながら運んでいた少女が、ファミリーの最高幹部まで上り詰めるなどとどうして想像できるだろうか。

(……だが、それはもう終わったことだ)

ローとライスシャワーの間にあった誤解は解けて、ルフィがドフラミンゴを倒したことで長き因縁に終止符が打たれた。
あの日からずっと取り戻したかった女の子は――ローにとっての"第二の心臓"はここにいる。

「……こんな話くらいこれからいくらでもできる」
「……!うん、うん……!そうだよね!」
「なんならもっと面白い話をしてやろうか。この前、なんと寝起きのベポが……」

鈴を転がすような笑い声がポーラータング号内に響く。
相変わらず小柄とはいえ、あの時よりも大きくなった。虫も殺せなかったのに、あの時よりもずっと強くなった。
けれど花咲くような笑顔だけは、あの時と少しも変わっていなかった。

≫171 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 15:55:42
――時は経ち、ワノ国にて

「おれは正当な読者。ジェルマが嫌いだった」
「ろ、ローくん、あれはサンジさんだから……」
「どうしたライス。お前ステルス・ブラックが特に嫌いだと言っていただろ」
「い、言ったけどあれはあくまでサンジさんだから……!」
「ステルス・ブラックに攫われるんだろ?」
「ローくん!!」

そんなやり取りがあったとか、なかったとか……。


【ライスパパのひみつ】
おどかされたせいでライスが一晩眠れなかったと知ったライラックポイントママからいい感じのハイキックをもらった

麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 45スレ目

≫104 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 19:15:25
確認が取れたんでシャボンディ諸島でくまに飛ばされるフクキタルSS上げます。

 ゾロさんが消された、ブルックさんが消された、ウソップさんが消された。

「あ、ああ……そん、な……」
「次はお前だ。マチカネフクキタル」
「て、めぇ……フクちゃんには手出しさせねぇぞ……!」
 やっと、変えられると思ったのに。
 やっと、占いの結果を違えられるようになったと思ったのに。
 やっと、自分が安心して過ごせるみんなに出会えたと思ったのに──

「ゆる、せません……もう、絶対に許しません!!」
 ”領域”運気上昇☆幸福万来──
 全身に力が漲る、くまの次の動きが解る!! 衝撃波の弾幕を全て避け、くまの右腕をがちりと掴む。

「重賞級奥義・二連衝──功兵! 鏡投!!」
 掴んだ腕を振り回し、地面へと連続で叩きつける。
 ヤルキマンマングローブの根が音を立てて圧し折れる。
 そして──

「ウマ娘空手クラシック級奥義、菊花掌!!」
「……この程度の連撃、おれに効くとでも?」
 私の奥義、菊花掌は肉球によって容易く弾き返され、私は上空へと吹き飛ばされる。
 そんなこと、未来を見たから識っている。

≫105 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 19:15:50
──だから!

「サンジさん、お願いします!」
「わかった、フクちゃん! おれの脚は気にするなァ!!」
「「──空軍航跡雲(アルメ・ド・レール・コントレイル)シュートォ!!」」
 全力で踏みしめたサンジさんの脚から嫌な音が聞こえる。
 だけど、この技でなら──!!
 爆音、確かな手応えが掌底越しに伝わる。
 背後から苦痛で満ちたサンジさんのうめき声が聞こえる。申し訳ない気持ちでいっぱいになってくる。

「っ、くま公! 今のは流石にマズイぞ!!」
 晴れた視界に写ったのは、菊の花状に凹んだくまのボディ──そして

「流石に、今のは効いたぞ。マチカネフクキタル、黒足のサンジ」
「っ、まだまだですか。っ、なら!!」
 確かに今のは効いたと言うのなら、同じ箇所にもう一度菊花掌を放てば──

 ぼきり

「──へ?」
「フクキタルーーーー!!!!」
 わたしの、あしから、ヘンな音がした。
 視界が、上下が、何度も入れ替わる。
 脚が……それどころか指さえぴくりとも動かない。

 ……あ、わたし……もうダメなんだ。
 吐血、呼吸さえままならないほどの疲労が全身を蝕む。
 これが領域の負荷。生半なウマ娘では死ぬとさえ言われる切り札の代償。

≫106 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 19:17:42
「生憎、このおれはそんな付け焼き刃の切り札で倒されるほどヤワではない。──では、さらばだ」
「あ、え……」
 肉球のついた手が迫ってくる。動けない私にはどうすることも出来ない。
 ……なら、無理やり笑顔を作って、さよならを言おう。

「──ルフィさん! 今までありが……」
「っ、フクキタルーーーー!!!!!!!」
 麦わらの一味”占い師”マチカネフクキタルがシャボンディ諸島から姿を消した。

 領域覚醒、サンジとの協力技で一矢報いて希望を見せた所で骨折、領域のバックファイアで死にかけて、涙と血まみれの笑顔を浮かべながら謝礼を述べて消えるほうがルフィが曇るのでこうしてみました。

 満足。

≫133 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 20:17:54
スマートファルコン「ウマムスメ空手奥義打跡帝王掌」
クロコダイル「で?」
スマートファルコン「何で確かに当たったのに」
クロコダイル「ロギアに攻撃当てるなんて新世界じゃ当たり前の事に過ぎん」
クロコダイル「こんな小技が俺に勝てる根拠かつまらん」
スマートファルコン「黙れ!?」
クロコダイル「本当につまらんウマムスメだあの女ぐらいの強さをつけてからかかってこい」

………
この後麦わらの一味の前に現れたときボロ雑巾になったスマートファルコンを投げ捨てるんだよね

≫146 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 21:05:19
アグネスタキオン、ドラム王国妄想@登場編


その最低なウマ娘がやってきたのはワポル達がこの国を見捨てて1週間ほどのことになる
"アグネスタキオン"怪しい目をした、人(モルモットさん)を人と思わない姿、おれは大嫌いだ
でも、なぜだろうか彼女のことを見ていると『ドクターに似ている』って思ったんだ。

「やあやあここが医術国家ドラム王国の城か。ここまで登ってくるのはなかなか骨がおれたよ」
毛皮のコートを着て頭の上から耳を生やした女が突然玄関ホールに現れてそう言った。
袖から白衣がだいぶ飛び出てるし後ろの男は光ってるし、おれでもわかるくらいあやしい奴ら
「ウマ娘かい、この国で見かけるのは久しぶりだね」
ドクトリーヌが部屋から出てくるなりつぶやいた
「ウマ娘?」
おれがオウム返しに漏らした声に反応したのはウマ娘のほうだ
「ウマ娘とは人間とほとんど変わらない姿でありながら総じて脚力聴力腕力に優れた種族さ。
 諸々の事情で研究は進んでないから詳しいことはわかってないがね。……ん? 今、君言葉をしゃべらなかったかい?」
ドクトリーヌが前に進み出て叫んだ
「トナカイがしゃべったからなんだっていうんだい! そんなことより人の家にやってきて挨拶もないのは何様だい! そっちのほうが問題さね」
「おや、それは失礼したね。国王以下家臣一同がこの国を捨てて逃げ出したと聞いたんだが、まさか最後の家臣とでもいうつもりかね?」
「そうだと言ったら?」
「腹の底から笑うとも。はっはっはっはっ。―――冗談はよしたまえ、君があのバカ国王の下で働いていけるわけないのは見ればわかる。一日もたずに牢屋行きだろうさ」
ドクトリーヌが不愉快そうに歯をかんだ。
すると、ずっと黙っていた光る男が近寄ってきた。
「Ω ちょっと失礼」
「ん?あんた口がきけるのかい」
「Ω 研究室を使わせてください」
突然の申し出におれは口を挟んだ
「なんで研究室を使いたいんだ。こんなとこまでわざわざ来て」


≫147 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 21:05:45
「Ω えーと、それは」
「海軍本部で問題を起こしてしまってねぇ、研究を禁止されてしまったのさ」
「問題? あんたら一体なにをやらかしたのさ」
「ちょっとしたボヤ騒ぎ。それと新しく入った雑用の海兵に栄養剤を与えたら光りだしてね。ほとぼりが冷めるまで逃げてるのさ」
「てことはあんたら海兵か、もし断ったらしょっぴくってわけだ」
「Ω いえ、逮捕はしません」
男の言った言葉におれたちは不思議そうな顔をしたと思う
「なんで?」
「Ω 事情を聴きました、この国唯一の医者だと」
「Ω 市民を守るのが海兵です、だから逮捕はしません」
「ちっ、まいったね。追い出しづらいじゃないか」

おれは変な男が話してるうちに、頭に浮かんだ言葉を告げた
「使わせてあげてほしい」
「なに? こいつらをここに住まわそうっていうのかい?」
「トナカイ君、言葉の意味がわかってるのかい? 私たちは海軍を名乗り海軍本部を追い出されたあやしい奴らだよ?」
ウマ娘のことをじっくりと見つめ、特に目を見た。
おかしいけど、やさしい目
「この二人はドクターと一緒だ。試薬を作って、逃げ回って。追い返したらおれはきっと後悔する」
ドクトリーヌはあきれたような顔をして、あきらめたように声をついた。
「まあ、いいよ。今研究室をつかってるのはお前さ。あんたら! 食事はそっちでやりな。あたしはウマ娘の飯なんざ作りたくないからね」
「Ω 4人分作りますよ。ありがとうございます」
「いやぁ良かった。今から下山すると日が暮れてしまうからね。モルモット君に穴を掘らせるところだった」

こうして二人を招き入れたことを、初めて後悔したのはジュースを飲んで体が光りだしたときだ。
それからランブルボールの調合を手伝ってもらったり、ルフィたちが来たとき助けるのを手伝ってもらったりしたけど。
モルモットさんを見るたびにおれはもっといい奴を嫁にしようと思う
アグネスタキオン、ドクターに似ていても彼女はやっぱり最低な女だ

トレーナー君のセリフは悪ノリです

≫169 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 22:26:20
ちょっと流れ切りますけど
の流れでオグリキャップvsクラッカーのss思いついたので投下します

ビッグマム暗殺に失敗し、逃げるルフィ達の追跡にはシャーロット家10男にしてスイート3奨星の1人、シャーロット・クラッカーも加わっていた。
先日の戦闘でのダメージはまだ全快とはいかないであろうが、身につけたビスケットの鎧がそのダメージを覆い隠していた。
しかも追跡しながらどんどんとビスケット兵は増えていく。
通常であればここで多くの者が敗北を覚悟して足が止まってしまうだろう。
....追跡対象にオグリキャップというウマ娘がいる場合を除けば。
オグリ「ルフィ、君はどうやらあのビスケット兵に対して最適解を出せたようだな」
ルフィ「え?」
オ「奴らに対する最も有向な戦い方は...」
いうが早いが、瞬く間にビスケット兵へと向かい...

オ「食べてしまうことだ」バリボリバリボリ
ビスケット兵を食べ始めた

クラッカー「あ...あああ.....」ガタガタ
モブ兵「クラッカー様の鎧が恐怖で崩れていく!?」
元々人間より多く食べるウマ娘の中でも驚異的な食欲と胃袋の容量を持ち合わせるオグリキャップは、ルフィですらギア4を使わなければ破壊出来ず、雨に濡らしてようやくサクサクと食べることのできたビスケット兵を麩菓子を食べるかのように涼しい顔で食べ始めた。

(続)

≫170 二次元好きの匿名さん21/09/20(月) 22:27:33
(続き)

このままクラッカーの精神力が持っていれば物量で押すこともできたかもしれないが、先日のルフィとの戦闘ダメージがまだ根深く残っていること、前述の戦闘で受けた痛みは誰よりも痛いことを嫌うクラッカーの精神を疲弊させるのに充分以上のものであったこと、そして以前万国にオグリキャップが侵入した際に召喚したビスケット兵をそのまま全て食べられたという自他共に信じがたい事実という忌まわしき記憶がフラッシュバックを起こした。
この3つの槍が名剣プレッツェルよりも鋭くクラッカーに突き刺さり、ビスケット兵の生産がオグリの食べるスピードを遥かに下回り、本人が着込んだビスケットの鎧を崩すほどに、クラッカーの精神を追い込んだのだ。

オ「うむ、美味しい!食感も良い。前に食べた時よりも美味しくなってるな。」ニッコリ
ク「何?美味かった?」パアアア
「職人冥利に尽きるぜ....」ガクッ
モブ兵「クラッカー様が安らかな顔で気絶した!!!」
しかし、オグリキャップのクラッカーの職人気質を全肯定するかのような感想で今にも崩壊しそうな精神の糸は緩み、完全に破壊されることなく気を失うことができた。

ナミ「ルフィでも雨に濡らさなきゃ食べられ
なかったのに...やっぱりウマムスメ族ってスゴイ。」
タマ「いや、あんなん出来るのオグリだけやからな?」

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