スレ内に投稿されたSSまとめ(11~20スレ目)
ここは麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタルスレ内に投稿されたSSをまとめるページ(元スレ11~20)です。
►トップページへ |

麦わら海賊団 占い師 マチカネフクキタル 11スレ目
≫3 二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:01:21
マルゼンスキーvs青雉ss
「手を出すな、お前らぁ!」
麦わら帽子の青年が声を大にして叫ぶ。仲間達はそれを聞き、すぐに彼へ視線を向ける。
「こいつは──」
だけど、それはおねーさんは許しません。
「おねーさんがやるわ」
「なっ! マルゼンスキーちゅわん!?」
麦わら帽子の彼を押しやるように前に出た私にぐるぐる眉君が声を上げるが、気にせず足を進める。
「あらら、俺は別にアンタを相手にしに来たわけじゃないんだけどなぁ」
「あら。でも私は元海賊で貴方は海軍。こんなナウい海賊達を追いかけるより、私を追わなきゃならないのはあたり前田のクラッカーでなくて?」
「よく言うぜ、"スーパーカー"、ルドルフ中将と渡り合った怪物相手じゃ手が焼ける──"氷河時代"
刹那、芝の大地に氷河が走る。海をも凍らせた海軍大将の一撃に麦わらの一味から悲鳴が漏れる。
しかし、氷河が芝を支配しても氷像などはどこにもなく、頭上を越す、一つの影。
「競い合う者は誰もいない、これが私のウマ娘流空手術」
「両棘矛!!」
ポケットに手を入れたマルゼンスキーが空を舞う姿へ向け、青雉の氷鉾が放たれ──
「撃眩ゲキマブ!!」
それは誰の目にも捉えられない1つの双撃。音速を超えた光速の連撃。1発目で開いた青雉への道を、2発目が貫き、青雉の顔がのけぞる。
「み、見ろ! あいつ、血を出したぞ!?」
「さっきまで攻撃が通らなかったのに!?」
口から血をこぼした青雉を目敏く指摘するが、原理が分からない。ただそれが今の自分達では出来ない、行うことが不可能な事だけは──心底理解する。
「──格が、違う」
誰かが漏らした声を否定する事など不可能だった。
麦わら海賊団 占い師 マチカネフクキタル 12スレ目
≫71 二次元好きの匿名さん21/09/04(土) 13:08:23
「先輩、将官の階級章つけてる方がめっちゃ光ってたんですが黄猿大将は女性だったんですか?」
「ちがう、黄猿さんは今も昔も男性だ」
「じゃああの方何なんだったんですか?」
「いつものことだから気にするな、首ツッコむとお前も光るぞ」
「はい?」
≫81 二次元好きの匿名さん21/09/04(土) 13:43:33
空島から帰ってきてオペラオーから渡されたエターナルポーズでトレセン諸島に向かうのが自分の想定してるフック
「空帰りでこのまま航海を続けるのは大変だろう。ここからなら僕の故郷が近い、このエターナルポースを使いたまえ」
「オペラオーは行かねーのか?故郷なんだろ?」
「僕は堂々と帰れない理由があってね。フクキタルは久々の帰省だろう?皆に顔を見せてくるといい」
「へ!?あ、は、はい!」(浮かない顔をしていたフクキタルが突然話振られて驚く)
みたいな導入かな
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 14スレ目
≫135 二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 19:50:11
手前に膝をつくフクキタルがいて、敵が勝ち誇ってクッソ腹立つ笑い方してて
敵がこのセリフを言い切るか言い切らないかぐらいのタイミングで顔面にゴムゴムのピストルドーンのイメージが沸いた
≫146 二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 19:59:33
>>135
「キョーッキョッキョッキョッワタシの勝ちキョアンタはいくらで売れるかねぇ」
「ルフィさんが…私を信じてくれたのに…私は勝てない…!ごめんなさいお姉ちy」(泣きながら)
「ゴムゴムのぉ〜」
「ピストルー!」
「キョーッー!?」ブットバサレー
「おい、フクキタル大丈夫か?」
「ルフィ…さん?」(涙は残ってる)
「…!?」ギィ
「クソォいきなり吹っ飛ばしやがって!殺してやるキョーッ」
≫155 二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 20:03:47
「まったくウマ娘ってのは愚かな種族だよなァ!?」
「すぐ騙されるバカばっか、そのくせ気性も荒いクズしかいねェ!」
「だから! おれが有効活用してやってんだよ!! 体のいい見世物として!!」
「ツラがいいから高く売れて、無駄に動けるからお客様も楽しめる!!」
「感謝してほしいくらいだぜ、走るしか能のねェ家畜に生きる意味を作ってやってる、このおれ様に!!」
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 15スレ目
≫64 二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 21:22:17
唐突だけど、ロジャー船長処刑後の見習い7人組妄想
シャ「なぁ、お前らおれと一緒にに来いよ!」
バギ「おめェの部下なんざまっぴらだバーカ!」
キン「ということは二人はそれぞれ海賊団を立ち上げるんです?」
バギ「ああ、探したい宝も山ほどあるからな」
エル「それじゃあワタシは赤鼻のお兄さんについていきマース」
バギ「エル!?おれで良いのか?」
エル「ワタシとお兄さんの仲デス?二人で冒険を続けまショウ!」
バギ「ありがてェ…おめェがいれば百人力だ!」
≫65 二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 21:23:16
スぺ「なら私はシャンクスさんの船に!」
シャ「そいつはうれしいなスぺ!」
セイ「セイちゃんアイによれば、スぺちゃんはシャンクスにほのj」
スぺ「わああ、言わないでよー!」
シャ「? それでグラス、スカイ、キング。お前らはどうすんだ?おれの船なら歓迎するぜ」
セイ「遠慮しとく。セイちゃんは旅人として世界をめぐる計画があるのでねぇ」
スぺ「それなら海賊でも良いんじゃ?」
セイ「今の視点では見えないものもあるよ。船長の下で冒険をして見えてきた世界のもや…それに私自身で答えを出したいんだ」
グラ「私は白ひげ海賊団にお世話になろうかと」
バギ「白ひげ!?大丈夫かよグラス」
≫69 二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 21:24:34
グラ「何度も宴会を開いた仲ですし、悪いようにはされないでしょう。それに…個人的に確かめたいことがあるので」
キン「私は私で海賊団を立ち上げるわ!ロジャー海賊団のような一流の海賊団をね」
シャ「そうか。お前らが決めた道なんだ、文句は言わねェさ。けど、その前にやっときたい事がある」
スぺ「それってビブルカードですか」
シャ「前に作ってもらっただろ?お前らも出せ出せ」
グラ「お互いのビブルカードを交換しようというのですか?」
バギ「けどよ、そんなことしてどうすんだ?」
シャ「ロジャー海賊団は解散したが、おれ達は兄妹分だ。もし誰かがピンチなら助けに行く手段があってもいいじゃねぇか」
セイ「それって_」
シャ「ああ、離れ離れになってもおれ達は一つ。なにかがあれば駆けつけるさ」
≫70二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 21:24:58
エル「それなら賛成デス!」
セイ「同じく~」
スぺ「やりましょう!」
グラ「ふふ…おれ達は一つ、良い響きです」
バギ「シャンクスはともかく、おめェらまで言うなら仕方ねェ」
シャ「よし、決まりだな!この紙がおれ達を引き合わせる。また会おうぜ!」
≫88二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 21:35:09
タイキシャトルは麦わら一味がこれからシャボンディ諸島から新世界に行くと聞いて
「ワタシもその先の新世界に行ったことあるんデスヨ!今のルフィさんの強さが通じるか試してあげマス!」
「フクキタルをアナタに預けられるか試させてくだサーイ!」と言ってルフィと一騎打ちを望むんだ
それでルフィとのタイマンが始まるんだけどルフィが技を出そうとした瞬間に
「二連・MCS(ミニマム・クリティカル・ショット)」って目にも留まらぬ2丁拳銃の早撃ちで
銃弾が効かないはずのルフィを弾き飛ばして皆に不思議がられるけど
「こんな攻撃新世界じゃ当たり前デスヨー?」
「この程度で新世界行くって言うならフクキタルは預けられませんネー?本気出してくだサーイ」って挑発するんだ
それでルフィがギア2で本気で攻撃するも見聞色で避けたり武装色でガードしたりして完全にいなして
不思議がりながらも業を煮やしたルフィがギア3ギガントピストルで攻撃した所を
「SS(ストロング・シュート)」って蹴り技で受け止めるんだ
結局ルフィは手も足も出ないままボコボコにされるんだけどタイキはルフィの可能性を感じて
「新世界にはワタシ以上の猛者がゴロゴロいマス!気をつけて行ってきてくだサーイ!」って見送ることにしたんだ
その時一味の皆に頭を下げて「フクキタルをどうかよろしくお願いします」って言ってその場を去っていくんだ
それでその後にタイキシャトルに6億超えの懸賞金がかけられてるのを知って一味皆が驚くって話を妄想した
≫136 二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 22:07:5
フクキタルのスズカ奪還後、一足遅く現場に到着したエアグルーヴ妄想
エアグルーヴ(麦わらの一味が来なければ、スズカは救えなかった……)
エアグルーヴ「来るのが遅すぎた。理想も貫けず、何が女帝か……!」
黄猿「いいじゃあないのぉー。お友達も、助かったんだから」
黄猿「理想も正義も、拘り続けると、長続きしないよぉー」
エアグルーヴ「ボルサリーノ大将! 立場を以てそのような言い草は!」
黄猿「いいのいいの。エアグルーヴちゃんを見てると、同期を見ているようでねぇ」
黄猿「だらけきった正義も、徹底的な正義も、自分で掲げる分にはいいけれど、
あっしら海軍が、部下に教え込むには、どっちも荷が重いじゃあないの」
黄猿「自分で背負い込める分だけ背負って、後は出来る範囲で頑張ろうよー」
黄猿「そうすれば、君の背中を追う部下が、同じように理想を抱ける」
エアグルーヴ「……励ましの言葉、ありがとうございます」
エアグルーヴがコートに袖を通す。背中に記された『理想』の刺繍。
エアグルーヴ「道を間違えたウマ娘のため、道を同じくするウマ娘のため、
この『理想』の印を背負って、これからも走り続けます」
黄猿「うんうん。頑張ってねぇー」
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 16スレ目
≫146 二次元好きの匿名さん21/09/06(月) 08:52:07
第―――話『"無礼る"なよ』
アニマン聖(仮)「わちきに水をかけた不届き者はお前かえ〜?その無礼、縁者諸共死んで詫びるがいいえ!!」
ウマ娘「そ、そんな……決してわざとというわけではなくて……!」
アニマン聖「黙るえ!家畜に言葉を話す権利があると思ってるのかえ!!」
ルドルフ中将「アニマン聖、そこまでにしておいて下さい。彼女の非礼は代わりに私がお詫びします」
アニマン聖「誰かと思えばルドルフかえ。ふんっ、そんなに同族の命が惜しかったら……そうだえ」
アニマン聖「ここでわちきに土下座するえ!!」
ルドルフ中将「……それであなたの気が済むのなら」
アニマン聖「泣く子も黙るあのルドルフ中将が無様に地面に這いつくばっているのを見れるとは傑作! 最高の娯楽だえ〜」グリグリ
ルドルフ中将「……」ギリッ
アニマン聖「ふぅ、少しは気分がよくなったえ。ルドルフに免じて貴様は奴隷になるだけで許してやるえ」
ルドルフ「 ! それは話が違いますよアニマン聖!!」ガバッ
アニマン聖「何を言っているえ?殺さないどころか、名誉あるわちきの奴隷になれるんだえ、これ以上の幸せがあるかえ?」
ルドルフ「……人面獣心、ウマ娘達の幸せのためにと今まで従って来たが、それもこれまでのようだな」ゴッ
という記憶にない記憶について話が
フクキタル「ら、ライブですかぁ!?」
バクシン「はい!本来ならばレース後に行うものですが、島を救った恩人に何もしない、というのは委員長の名折れ!
今回はフクキタルさんにセンターを譲りましょう!」
フクキタル「で、でも、私なんてほとんどお役に立ててないですしぃ…」
ルフィ「センターってのはよくわかんねぇけどよ、すごいことなんだろ?だったらやりゃあいいじゃねぇか」
ゾロ「アレを倒したのはお前だ。お前が踊りたいってんなら踊ればいいだろ」
フクキタル「ルフィさん、ゾロさん………
分かりました!不肖フクキタル、全力で踊らせていただきます!」
〜夜になり、最前列でライブを待つ麦わらの一味〜
ルフィ「すげぇ集まってるな」
ナミ「これ、島中のウマ娘が集まってるんじゃない…?」
サンジ「右を見ても左を見てもウマ娘。癒やされるぜ……」
ウソップ「いやマジでおつかれさんだよ」
ロビン「あら、そろそろ始まるみたいね」
チョッパー「どんな感じなんだろな…」
〜ファンファーレが鳴り響く。アニメ版では特殊ED〜
(位置について よーい ドン!)
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 17スレ目
≫129二次元好きの匿名さん21/09/06(月) 21:04:09
なんか、降りてきたので。
「その娘を見た瞬間、何がどうだからというのではなく、とにかく体が震えた」
港についた船より降り立った一団の中に、サンジがその美少女を見つけたのは、偶然だった。
「体のバランスは素晴らしく整っていて、首、肩、脚、太もも..といったパーツのひとつひとつから伝わってくる、上品にたおやかな美しさからにじみ出る、威圧的なまでの迫力に言葉が出ない……」
ふらふらと、蜜に誘われる虫の様に―――、後方に迫りくる地獄の亡者(サンジ視点)の存在を、そいつらにつかまり、どんな目に遭わされたのかという恐怖ごと、忘却の彼方に蹴り飛ばす、圧倒的な衝撃だった。
熱に浮かされたような、サンジの足音を聞きつけたのか、栗色の髪の中から顔を出す、赤いクロ-バーの飾りをつけた、かわいらしい馬の両耳がぴょこりと動けば、薄緑色の瞳がその姿を捉える。
その瞬間、サンジは(いつものように)、恋に落ちていた。
サンジのファインモーションとの出会いinカマバッカ。
≫143 二次元好きの匿名さん21/09/06(月) 21:29:49
ジェルマ66見て思いついたビコーとタキオンとロー
ビコーはジェルマ66を見て大興奮していた
「ねぇビコーペガサス。君も変身したくはないかい?」
「変身?!出来るのか?!」
「勿論だとも、さぁ!これを受け取り、腰にかざしたまえ!」
ビコーはタキオンから受け取ったカラフルなバックルを腹に当て、叫んだ。
「変身!」
そしてそれを知らないローは、突如として現れた仮面の戦士に興奮を隠せないでいた。
フランキーが新たに登場したヒーローに驚く
「また新しいのが現れたぞ!」
「アレは…まさか!海の戦士ソラとならぶ人気漫画、キャロットマン!俺は海の戦士ソラの正当なる読者にして、キャロットマンの正当な読者でもある!ジェルマ66のステルスブラックだけでなく、キャロットマンまだ現れるとは!(超早口)」
のちにホーキンスとドレークも同じ反応をするのであった。
≫149 二次元好きの匿名さん21/09/06(月) 21:56:12
麦わらの一味マチカネフクキタルVSCP9エイシンフラッシュ 怪文書
エニエス・ロビー、「司法の塔」で2人のウマ娘がしのぎを削る。麦わらの一味所属、マチカネフクキタルとCP9所属、「閃光の切れ味」エイシンフラッシュだ。
しかし勝負は互角ではなく、エイシンフラッシュのレイピアによる点の攻撃、六式の一つ「嵐脚」による線の攻撃により、マチカネフクキタルは苦戦を強いられていた。
「...ウマ娘武術は4つに分けられることは貴女も知っているでしょう」
翻弄していたフラッシュが口を開く。勿論警戒は解かず、レイピアの切っ先はフクキタルへ真っすぐ向けている。
「「二蹴」、「先行」、「差し」、「追込み」。貴女の型は差し。防御とカウンターを交え、相手を崩す戦い方です。そして、私の得意な型も差しです」
「型が違う場合の戦いは型の相性とウマ娘の地力の差です。しかし型が同じであれば...!」
そう言うとエイシンフラッシュが目の前から掻き消える。六式の一つ、「剃」だ。一瞬でフクキタルの目の前に現れ、レイピアを突き出す。咄嗟に掌底を放ち、迎撃しようとするフクキタル。しかし、レイピアが彼女の右肩を貫く方が早かった。
≫150 二次元好きの匿名さん21/09/06(月) 21:58:16
「ぐぅっ!」
右肩を貫かれ、柱に縫いつけられるフクキタル。そのまま、フラッシュはまたも口を開く。
「差し同士の戦いは相手に「呑まれた」方の負けです」
「マチカネフクキタル。貴女はのことは同じ種族ですから特によく調べています。姉が亡くなった後にトレセン諸島から出奔。ローグタウンにて麦わらの一味と合流...最近、トレセン諸島に一度戻ったようですが。今は関係ないでしょう」
「勿論、麦わらの一味のことは全員、調べてはいます。「悪魔の子」であるニコ・ロビンを仲間にしているような海賊です。さぞ狡猾な海賊なのだろうと思っていました...が、理解を越えていました。世界政府相手に喧嘩を売るような海賊だったとは」
「勇気は認めます。しかしその勇気は蛮勇というものです。弱小海賊が世界政府に勝てるわけがありません。もう少しすれば、私の同僚達が貴女の仲間を倒すでしょう」
「今ならば、同族のよしみで見逃してあげます。トレセン諸島へ帰り、海賊からは足を洗うといいでしょう」
フラッシュのレイピアを持つ手を、フクキタルが掴む。
「(っ!?まだ力が!?離れな...)」
「───馬鹿に、しないで...ください」
「ルフィさんは!こんな私を仲間にしてくれました!ゾロさんもウソップさんもサンジさんも、ナミさんやチョッパーさん、ロビンさんだって!私を必要としてくれました!みんな私の大切な仲間なんです!」
「そんなみんなを...馬鹿に───するな!」
足を上げ、フラッシュの腹を蹴り抜く。多少のダメージは入ったようだったが、フラッシュはまだ余裕があるようだった。
「貴女の答えは分かりました。では少し、眠ってもらうとしましょうか」
フラッシュは一ミリの油断をも感じない様子でレイピアを構えなおした。
≫151 二次元好きの匿名さん21/09/06(月) 21:58:51
──啖呵を切ったマチカネフクキタルだったが、エイシンフラッシュの攻勢に変わらず苦戦を強いられている。それもそのはず、フラッシュは麦わらの一味全員に対して、有効な攻撃パターンを考え、それを体に覚え込ませている。予定を立て、その予定通りの結果を出すからこそ、彼女は恐れられているのだ。
「いい加減、諦めてください。貴女にはもう万に一つの勝ち目もありません」
近づけば刺突、距離を取れば嵐脚、こちらの攻撃を当てようにも剃の超高速移動で掠ることすらない。
「地力の差です!言ったでしょう。もう貴女は呑まれているんです!」
「いいえ、いいえ!私は仲間を助けるんです!ドン詰まりだろうと!道は切り開けるんです!いつだって!幸運は諦めないものに微笑むんです!」
刺突と斬撃で服はボロボロ、白いセーラー服に血が滲み、辺りに集めた開運グッズが散乱している。それでも、彼女は諦めない。残っているお守り一つを握りしめ、黒き刺客に立ち向かう。
「では終わらせてあげます!『閃光嵐脚』!」
閃光の名を冠す嵐脚。その飛ぶスピードは普通の嵐脚とは一線を画している。ウマ娘の強靭な脚、更にエイシンフラッシュ自身の素質が合わさり、目にも止まらぬ斬撃になる。高速、故に不可避。それはフクキタルへ致命傷を与えるはずだった。
「...っ!?」
しかしフクキタルはまるで飛んでくる方向、速さ、角度が既に分かっているように「それ」を避けた。その隙をつき、一気にフラッシュへ距離を詰める。
≫152 二次元好きの匿名さん21/09/06(月) 21:59:14
「(なぜ!?確実に避けられないスピードだったはず!)くっ!」
眼前のフクキタルへレイピアを突き出す。しかしそれも難なく躱される。パターンが読まれているかのように。
「(なぜ!なぜ!どうして当たらない!?読まれている!?)」
「...分かるんです、貴女がどういう方向から、どのタイミングで、どうやって攻撃するか」
「っ!?」
フクキタルが顔を上げる。その瞳が、全てを見透かすようにフラッシュを見ていた。
「『指銃』..「『桜桃鉄杭』」!
フラッシュが六式の一つ、指銃を繰り出す前に素早い二段蹴りが彼女を襲う。桜桃鉄杭。どちらかの足で蹴り、体勢を崩したところで逆の足での回し蹴りを叩きこむ。サクランボのように二つの動作から成す蹴り技。咄嗟に回し蹴りをガードするが、ウマ娘の蹴りの威力は強力。右手に持っていたレイピアが弾き飛ばされる。
「(まずい!接近戦は...っ!)」
弾き飛ばされ、体勢を崩すフラッシュ。寸分違わず予定通りで一瞬の隙もない彼女の攻勢は、一つの綻びから全てを崩された。そして、目の前にはあれほど警戒していたあの技の構え。
「『菊 花 掌』!!!!!!!!」
吹き飛ばされ、壁に激突するフラッシュ。技の余波により、壁には見事な菊の花のひびが入る。
「(ふふ...指一本動きませんね...)フク...キタル...さん、なぜ...私の動きが...分かったのですか?」
負けを確信しながらも、フラッシュは顔を上げ、目の前に立つフクキタルへ問う。
「私にも分かりません。お告げのような...でもきっと、幸運が味方してくれたんです」
「幸運...ですか...ふふ、今度からは...そういった不確定要素も...考...慮...」
それだけ言うと、フラッシュは意識を失ったようだった。
「皆さん...無事、でしょうか...私も...行かないと!」
満身創痍の身体を引きずりながら、フクキタルは歩きだす。
──目指すは、仲間の奪還ただ一つ。
≫157 二次元好きの匿名さん21/09/06(月) 22:07:08
三代鬼徹に勝手に大吉のお札や開運ストラップつけまくって鬼徹を探しに来たゾロに
「どうぞゾロさん!妖刀も私にかかれば幸運のアイテムに」
まで言ったところでアイアンクローされて「おれの刀に何しやがんだテメェ!」っていわれて
「フンギャロー!!」と叫ぶシーンがあった
そしてサンジに「フクちゃんになにすんだこのクソマリモ!!」と蹴りを入れられそのままいつものように喧嘩に
んで倒れたフクキタルにチョッパーが「医者~~~!」なんて叫ぶシーンがあったよねあったと言え(豹変)
≫158 二次元好きの匿名さん21/09/06(月) 22:27:54
テイオーとキタちゃん対黒ひげ
全力を出し尽くした二人は、仰向けになって倒れていた。そこに恨みつらみはなく、ただただ清々しい空気が流れていた。
「…キタちゃんっ!」
「へ?」
「ッ!」
突然テイオーがキタサンブラックを突き飛ばし、迫り来る闇から彼女を庇う。
テイオーはそれによって吹き飛ばされ、大木に叩きつけられた。
「テイオーさん!」
ブラックはテイオーに駆け寄り、その身を抱く。内臓が破裂しているようだ。出血がひどく、もう助からないだろう。
ブラックはテイオーに触れようとしたが、破壊の力を恐れてその手を引っ込める。しかし、テイオーがその手を掴んだ。
「大丈夫だよキタちゃん…。君の手は大きくて優しい手だ。ボクがキタちゃんの心にいる限り、その力はキタちゃんのものだよ…」
彼女の体から力が抜け、闇が動き出す。
「ジハハハハ!海賊が海軍を庇うなんて馬鹿な事をする奴がいたもんだ!」
海賊黒ひげ。ブラックのもつブレブレの実を狙い、テイオーとの戦いで満身創痍になったところを狙っていた。
テイオーは偶然黒ひげの攻撃してくる方向にいたから彼の存在に気づけたのだ。
テイオーを馬鹿にした黒ひげに、ブラックの激情が轟々と湧き上がる。
「馬鹿に…」
「何…?」
「テイオーさんを馬鹿にするなァ!」
炸裂する覇王の力。それに乗ってブレブレの破壊の力が伝播し、周囲一帯のありとあらゆるものが破壊される。
闇の力でそれを防いでいた黒ひげを、テイオーを抱き上げたブラックが睨みつける。
「黒ひげ…!貴方はあたしが必ずインペルダウンに叩き込む!」
≫169 二次元好きの匿名さん21/09/06(月) 22:44:11
「たしぎちゃん!無事か!?」
「はい………ヴェルゴ中将は………?」
「今、エアグルーヴ少将が止めています!」
目先にはエアグルーヴと渡り合うヴェルゴがいて、肉体同士のぶつかり合いなのに、金属音が鳴り響く。
「──エンプレス・プライド!!」
少将の前蹴りがヴェルゴの臓腑を撃ち抜き、壁に人型の穴を開ける。自分では歯が立たなかった相手に食らいつく光景に気づけば唇を噛み締めていた。
「何をぼさっとしてる! たわけ! さっさと逃げろ! またガスを垂れ流す気だぞ!」
「わ、やべえ!」
あまりの戦闘に目を奪われていた海兵も扉が開く音と流れ込む毒ガスに一目散に傷ついた仲間を背負って走り出す。
それをエアグルーヴ少将は一瞥し、傷一つない姿で起き上がるヴェルゴに舌打ちをした。
「なるほど………鉄の塊か何か?」
「皇帝の足元にも並べない、本部の少将が………邪魔をするな、身内の問題だ!」
「私が一番嫌いなタイプだな!」
右から唸る豪脚をしなやかな足で受け止めた少将の足が嫌な音を立てる。だが間髪を開けさせずに、蹴撃の連打にエアグルーヴは気力を持って応戦する!
≫181 二次元好きの匿名さん21/09/06(月) 23:33:26
ワンピース読み返してたら、ナミが熱病に倒れてドラム島へ向かう時って、
サイクロンを避けるために南へ進路変更しただけで、島に行くルートに当てはなかったんだよな
サイクロンを避けた後、フクキタルの占いでドラム島に到着するシーン想像してみた
ビビ「サイクロンは避けられたけど、次の島が何処にあるかなんて……」
サンジ「ログポースも使えない。このままじゃあ遭難と変わらないぞ」
ゾロ「焦っても仕方ねぇ。島が見つかるまで、交代で見張りを立てる」
ナミ「……フクキタル、……アンタの占いで決めて……」
フクキタル「ナミさん! シラオキ様にすべて任せる気ですかぁ!?」
ウソップ「そ、そりゃあマズイだろ……。運に任せるしか、ないかも知れないけどよぉ」
ナミ「ローグタウンで……ゾロとルフィの大凶も、当てたでしょ……」
ナミ「占いは……信じてないけど……」
ナミ「仲間の言うことなら……信じるから……」
フクキタル「うぅ……ふぐぅ……」
ルフィ「フク、進路はどうするんだ?」
フクキタル「み、見えました……!ベッドに寝ているナミさんと、……桜?」
フクキタル「進路はこのまま、南に直進です!」
ルフィ「よぉーし! このまま医者探し、続けるぞぉ!」
ウソップ「桜ってことは春島か! 病気を治すにはピッタリだな!」
≫190 二次元好きの匿名さん21/09/06(月) 23:59:49
目的地が春島かと思って南進してたら、気温は下がるわ雪は降るわ、
しまいにはドラム島が冬島だと判明して、フクキタルはむっちゃ曇るんだよ
調子が出ないからドラム島の戦闘ではてんて役立たずになっちゃうんだけど、
フクキタルは懸命にナミの看病をして、果樹園のみかんに霜が降りないように一つ一つ丁寧に拭いたり、
お姉ちゃんみたいにナミを死なせたくないから、ずっとナミの傍にいるわけよ
ドラム島から出航する時に、フクキタルがナミに薬を渡すんだ
それは熱病用の抗血清で、ずっとナミの傍にいることで自分に熱病を伝染させて、
ウマ娘の毒への抵抗力を利用して、弱めた熱病に罹り続けることで作り出せる代物
ワポル戦でも本調子が出なかったんだけど、それは占いが外れたのを気にしてたからじゃなくて、
弱めたとはいえ熱病に罹っていたから、発熱で絶不調になってたからだったんだ
フクキタル「くれはさんとチョッパーさんには怒られちゃいましたけど、
これがあれば、もうナミさんが苦しまなくて済むんですよ」
フクキタル「私、ダメダメですけど、ちょっとはお役に立てましたか?」
バチンッ!
ナミ「ありがとう、フクキタル。……でも、こんなこと二度としないで」
ナミ「医者がいなかったら、私と一緒に死んでたかも知れないのよ」
ナミ「私の代わりに進路を決めたんだから、アンタはそれでいいの」
フクキタル「う……でも、私……ナミさんには、お姉ちゃんみたいに、死んじゃってほしくなくて……」
ここから回想シーンに入ってから、トレセン諸島編突入してほしいんですよ
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 18スレ目
≫9 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 00:29:06
ローグタウン編だとゾロの鬼徹とルフィの処刑台の他にも、
アニオリでウソップがゴーグルを賭けて賞金稼ぎと決闘するシーンがあったよな
ウソップが遥か遠くの風見鶏を一発で狙撃して、賞金稼ぎが腕前を認める、って話
フクキタルはその前に特売の卵の取り合いでウソップと知り合って、
その時に色々なホラ話を聞いて、すっかり意気投合するんだけど、
ウソップに抱く印象は「気さくな兄ちゃん」くらいのイメージで、
勇敢なる海の戦士、ってウソップの自称も、そんなに信じてないんだ
たまたま風見鶏を撃ち抜く瞬間をフクキタルも目撃してて、
ウソップに駆け寄って、スゴイスゴイって褒めまくるんだよ
フクキタル「ウソップさん! あんな遠くの風見鶏に命中させるなんて」
フクキタル「本当に運がいいですね! あんなの、絶対当たりませんよ!」
ウソップ「運じゃねぇ、絶対当てるって決めてたからな」
ウソップの口振りだけがホラ吹き冒険譚を語ってる時と全く別物で、
自信に満ち溢れているのを感じて、勝手に親近感を抱いてたフクキタルは、
「そ、そうでしたかぁー」って愛想笑いを浮かべて立ち去るんだよ
その時、フクキタルはウソップの中に勇敢なる海の戦士の片鱗を感じて、
自分は腕一本や名誉を賭けられるゾロやウソップとは違うし、
海賊や海軍になったトレセン諸島のみんなと違ってダメな娘だって、
すっかり落ち込んでる時に、処刑台のシーンに遭遇してしまうんだよ
≫13 >>11 1/421/09/07(火) 00:31:07
(ここも、駄目か)
恰幅の良い海軍将校と、どこかで似顔絵と9桁の数字を見た覚えのある髭面の海賊が談笑しているのを横目にナカヤマフェスタはため息をついた。
勝敗を決するだけのレースでは飽き足らず、莫大な金や己の尊厳さえ賭ける命がけのギャンブルを求めて故郷トレセン島を飛び出して早数年。満足のいく勝負には未だありつけていない。どうやらこの広い世界は思った以上に腐りきっていたらしい。
「よう、あんたずいぶん湿気た顔してんなぁ。あたしともっと楽しいことしねえか?」
「ん?」
気配もなく背後からかけられた声に、内心の動揺を押し殺して振り向いた先には美しい葦毛のウマ娘がいた。
容姿に似合わぬ乱雑な口調だが、不思議と野卑には感じない。
「君のような美人なら大歓迎さ。……と、言いたいところだが、目を付けられる前に離れた方がいい。見たところ招待客ではないようだし、賭けても良い。このままでは日付が変わるころには大穴で愛人、対抗が奴隷で本命はそれ以下だ。この場に法は存在しないよ」
「言ったな?」
「ん?」
「賭けるって言ったな?」
既に周りから向けられる無数の刺すような視線を感じつつ、少し年上だろうか、同族の少女に退場を促す。あるいは一人にする方が危ないかもしれない。つまらない賭けに興じるくらいなら彼女をエスコートしてそのまま──
思考がうまぴょいに傾きかけたフェスタの意識を引き戻したのは、獲物がかかった肉食獣のような獰猛な笑顔だった。
≫14 >>11 2/421/09/07(火) 00:31:33
「手持ちはどれくらいある?あたしに全財産賭けな」
「君のような美人なら3000万ベリーも惜しくはないが……賭けるとは?」
「次のレースだ。あたしも参加する。あたしの指定した通りに賭けろ」
認識を改める。目の前の女は食い物にされるだけの弱者ではない。容姿にかまけて堕落した愚者でもない。己の力と知恵でもって、幸運の女神さえ蹴り飛ばし勝利を掴む生粋の勝負(イカサマ)師だ。
一か八かのギャンブルは嫌いじゃないが、勝ち目のない勝負もリスクだけでリターンのない勝負もする気はない。フェスタは頭の中で冷徹に天秤の傾きを睨むが、その心には久しく忘れかけていた熱が宿り始めていた。
「────その賭け、私に何のメリットが?」
「あんた、随分と詰まんなそうな顔してたからなぁ。
今まで見たことないような面白いもん見せてやるよ」
「もしも負けたら?全財産スってしまうんだけど」
「あたしが勝つから問題ねえよ。どうしてもって言うなら、そうだな。
あたしが負けたらあんたのモノになってやるよ。全財産惜しくないんだろ?
ま、負けるのが怖いなら断ってくれていいぜ?」
「いいね、その賭け(喧嘩)乗った」
次のレースは今宵の賭場の目玉。無差別級の障害レース。言い換えるなら、奴隷たちによる殺し合い競走だ。
殺意満点の罠の中を一攫千金狙いの破落戸や飽きられた奴隷が足を引っ張りあいながら駆けずり回るのを見て楽しむ、随分と趣味の良いレースだ。一番人気は全滅。1.1倍。
本来は飛び入り参加など出来るはずもないが、この女の美貌なら可能性は十分ある。美しいものが傷つくさまを見るのが趣味な人間は幾らでもいるし、何をしてでもこの女を己の物にしようとする人間はそれ以上に多いだろう。
「で、君の単独勝利に賭ければいいのかな?」
「それじゃ詰まんねえだろ。賭けるのはこっちだ」
そうしてこいつが指さしたのは、形式上存在するが誰も賭けるはずがないそれ。
このレースであり得るはずがなく、そして観客の誰も望まないパターン。
当てれば当然一人勝ち。払い戻しは天文学的な数字になるだろう。
「脱落者0。あ、もちろん優勝はこのあたし、ゴールドシップ様な」
≫15 >>11 3/421/09/07(火) 00:32:21
※レース書けませんので場面飛びます
ご注意ください
一塊になって茂みを飛び越えた先、目の前は切り立った崖だった。高さがある上、下は波間から切り立った岩が見えている。飛び込んで助かる可能性を考えれば、トランプで狙ったカードを引き当てるのとどちらが上か。
「道がっ、ここまで来て間違えたのか!?」
「問題ねえよ。行くぜお前ら、このまま飛び込め!」
「はぁ!?」
背後からは賭場の用心棒や参加者の私兵が大挙して迫る声が聞こえる。猶予はもはや1分もない。自分と、あるいはこの葦毛奇行種だけならあの程度の雑兵を蹴散らして逃げるぐらいは容易いだろうが、レースに参加していた奴隷たちもまとめて連れてきた以上そうはいかない。ぎりぎりの鉄火場にあるフェスタの頭脳が、どこまでも冷徹に選択肢をはじき出す。
玉砕覚悟で戦うか、こいつらを置いて逃げるか、もしくは―
「畜生、いいぜ!ここまで来たら最後までお前に賭けてやる、ゴールドシップ!」
「よっしゃあ、行くぜフェスタ!────不沈艦、抜錨ォ!!」
≫16 >>11 4/421/09/07(火) 00:32:40
「んじゃ、とりあえず親父達に合流すっかぁ。
フェスタ、おまえも来るだろ?金なくても飯ぐらいなら食えるぜ」
「勝手に話を……いやそれよりも、金?
そうだ、こいつに有り金全部賭けてそれで……おい、話が違うぞ。私の賞金は」
「あん?何言ってんだ、約束通りだろ?」
「え?」
「言ったじゃねーか、「あたしが勝つ」し、「あたしに賭けたら面白いもん見せてやる」って」
そうだった。確かにあのレース、この女はだれが見ても圧倒的に勝った。
会場ごとあの場にいたやつらの思惑をぶっ壊した時のあの爽快感も素晴らしいものだった。
だが、莫大な賞金が手に入るとは一言も言ってない。というか、あんなこと仕出かしておいてのこのこ払い戻しになど行けるはずもない。
改めて、舵輪を手繰る隣の同族を流し見る。
すらりとした長身、美しい葦毛が海風に靡き、澄ましていれば幾つもの島々を渡り歩いてきたナカヤマフェスタでさえ見惚れそうな美貌が一体何が面白いのかイタズラ小僧のようににやけている。
(こいつ、始めから……)
「ああ、私の負けだ」
「おう、あたしの勝ちだな」
≫21 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 00:54:37
インペルダウンLEVEL6のミスターシービー概念を解き放とう。
大航海時代初期。当然、トレセン諸島は魚人島と同じく海賊による略奪が深刻化。
ナカツ島を始めとする多くの島々が滅ぼされるようになる。
それを改善すべく、当時すでにロジャーに並ぶ海賊として名を挙げていたシンボリルドルフは新制度である王下七武海に加入、”海軍”というバックをつけることで改善を図る。
──しかし、現実は非情である。
当時、ある”男性”と交わり身ごもっていたシンボリルドルフはある一報を耳にする。
それは、世界貴族が主導したトレセン諸島への大侵略計画。
莫大な報酬と引き換えに、十数を超す海賊を一斉にトレセン諸島へと差し向ける非道の行い。
当然、故郷を愛するルドルフはそれを阻止しようと動くものの、身ごもっては動けない。
更に、不用意に動けば天竜人に目をつけられ折角の”王下七武海”という力まで失ってしまう。
まさに八方塞がり、絶望に膝を屈しかけたとき、一つの連絡が来る。
「──ルドルフ、後は任せたよ」
「……ミスター、シービー……貴方、まさか──!」
──そのウマ娘は禁忌(タブー)を犯した。
世界貴族への反抗、たった一人で世界に宣戦布告をした鬼のウマ娘。
そうか──タブーとは人が作るものに過ぎない。
その、ウマ娘の名はミスターシービー。
才能はいつも非常識だ。
≫22 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 00:54:46
その夜、莫大な儲け話に眼が眩んだ海賊たちは鬼を視た。
皐月衝、闘競優駿、菊花掌。
そして、クラシック奥義──三冠破(サンカンバ)。
僅か一夜の惨劇は、たった一人のウマ娘により阻止された。
そのウマ娘にかけられた懸賞金は4億959万8100ベリー。
幾つもの常識を破壊し、あるいは──今の革命軍の根幹を造ったとも言える豪傑。
世界へと宣戦布告した一年後に、同族のシンボリルドルフによって倒されるというあっけない最後であった。
そうして、世界を敵にしたウマ娘はインペルダウンLEVEL6へと収容された。
この話が世界に広まったことで、トレセン諸島──ひいてはウマ娘という種族を敵にしようとする者は目に見えて激減した。
ミスターシービーというウマ娘はウマ娘界隈において伝説の存在とも言える。
「──へえ、白ひげのヤツと海軍が戦うのか」
「──! お前は……」
「面白そうだ、あたしも連れてってくれよ。──麦わらのルフィ」
≫57 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 02:27:24
(麦わらの一味はアラバスタ前時点、オペラオーの船内)
「アヤベ君!大変だ!」
「そう、それは大変ね。じゃあ私は忙しいから」
「ハッハッハ!いやぁ・・・ボク一応この船のトップなんだけれどね?」
「・・・それで、18億の覇王様におかれましては何用ですか?私も暇じゃないんだけど」
「ふっ。いつにも増して辛辣な君だが、もう慣れたものさ。要件というのはコレだよ」
「空島?」
「ここに行きたい」
「またどうして・・・?」
「オペラだよ!空島にはオペラが無いんだ!!!」(どーん!)
「・・・」
「迂闊だったよ。僕のオペラはあらゆる地を踏破したと思っていた。が!こんなところに抜け穴があったんだ!ああ・・・こうしている間にも空のオーディエンスはボクを待っている!だから━━━」
「頭が痛くなってきたので先に休みます」
「船長(はおう)命令だ!逃げるの禁止!」
「くっ・・・!」
「それで、出来るのかい?確か『ハイウエストの頂』とか言うのがあるそうじゃないか」
「・・・そのルートって行くのに犠牲が出るルートなの、知ってて言ってる?『手の届く範囲だけは一生守る』がモットーのあなたがそんな事をするなんて正気とは思えないけど。」
「そうだね、でも簡単な解決策が1つある。僕一人で空島に行くのさ!」「!!?」
「それであればどのルートでも変わらないだろう?0か1かだ」
「・・・あなた一人で無事に済むとは思わない」
「『18億の覇王様』でもかい?」
「『カナヅチ』のあなた一人で行かせられるわけないでしょ・・・!」
「そうだね。じゃあ君と・・・ドトウと。ウララも言えば喜んで付いてくるだろうから、その4人かな。その間この船は『彼女』に任せるとして・・・と。では聞こうアヤベさん!我々はどうするべきかな?」
「・・・・・・」
「アヤベさん。もう答えは君の中で出ているはずだろう?」
「・・・・・・・・・〜〜〜!!!」
「私たち4人の少数精鋭で・・・!ノックアップストリームっ・・・!」
「エクセレント!ありがとう、我が覇王軍が誇る星見航海士よ!」
「本当に頭痛くなってきた・・・」
≫58 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 02:29:08
後は空行ってエネルに会って地雷踏んでルフィに助言して帰船して着水待機って感じ
地雷はオペラオーがエネルだけでなくスカイピアの民にも提供したい所と、エネルのとこ行くまでに見聞色でマクシムと作業者見つけて口走るイメージ
≫60 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 02:54:35
>>58
「はーはっはっ!ここが空島!空気が澄んでいてとても良く音が通りそうだ!」
「そうだろう青海の音楽家よ!さあ私のために早くオペラとやらを開催したまえ!」
「オペラオーさん!準備できたよー!」
「ありがとうウララくん。しかしまだ開始はしない。オーディエンスが集まっていないのでね!」
「…神の社にいるのはこの人員で全てだ」
「そんなことないだろう?この下に沢山の労働者がいるじゃないか!僕は彼らにも僕らのオペラを聴いて欲しいのさ!」
「え!そうなの?じゃあ呼んでくるねー!」
地雷の踏み方はこんな感じがいいかなあ
≫69 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 07:34:09
扉絵短期集中連載「キセキのウマ娘」
vol.1「友情の華の裏側で」
(アラバスタ近海、鎬を削るボンクレーと黒檻のヒナ、それに見とれるジャンゴとフルボディに近づく海兵ウマ娘)
vol.2「推し自慢in鉄火場」
(海賊船を制圧しながら、海兵ウマ娘にヒナの事を自慢するジャンボディ)
vol.3「『お礼』に花を」
(海兵ウマ娘が出した花を喜んで受け取るジャンボディ。不穏な笑みを浮かべる海兵ウマ娘)
voi.4「ボンクレー護送船」
(海軍艦内は、厳重警備 ヒナはオフィスでジャンボディが渡してきた花をコップに差して愛でる)
vol.5「ヒナ?命令」
(黒檻のヒナ?が部下に命令する)
voi.6「護送船大混乱」
(配置変更命令がこんがらがり、護送船内は大混乱)
vol.7「二人のヒナ?!」
(命令を続けるヒナの前に、慌てて出てくるもう一人のヒナ)
vol.8「煌星のヴォードヴィル」
(変装を解いて、フジキセキ登場)
vol.9「ヒナ無敵」
(ヒナとフジのバトル)
vol.10「友情の華、再開花」
(フジのピンチにボンクレー脱獄、参戦)
voi.11「Mr.2ボンクレー&Ms.2ndスリーツーセブン」
(オカマと男装のウマ娘コンビ、復活)
vol.12「シューティンスタァ・ルヴュ」
(時間稼ぎ終了。すでに仕掛けられていた爆弾が爆発、弾薬庫が引火)
vol.13「ロング・グッバイ」
(爆発のどさくさで、フジキセキに小舟に載せられ脱出したボンクレーは、キューカ島へ流れつく)
番外編「LEVEL5.5ニューカマーランド新女王の客人~Show Must Go On~」
(時は流れ、頂上決戦後のニューカマーランドに、男装のウマ娘が現れた)
「ンナ゜ーーーーッ゛!!!!!!」
トレセン諸島を出港した次の日、眠りから覚めたフクキタルの奇声が突如として船内に響き渡る。
「なんだぁ!?」
「どうした、フクキタルちゃん!」
仲間である占い師の奇声は全員慣れていることではあるが、今回のただならぬ悲鳴を聞き、全員がフクキタルの元へと駆けつけた
「な、ないんです………」
「何が?」
「わたしの水晶がないんです!!!!!!!」
水晶を探し始めて3時間、船内のどこを探しても見つからない
本人にとって大事な占い道具の一つであるそれを放置することは、フクキタルの精神面での負担を強いてしまうことになる
捜索に難航する一味に、ナミが彼女にある質問をした
「ねえ、フク。あなた昨日いつまで水晶を持ってたか覚えてる?」
「昨日ですか?う〜んと………マ゜ッ!!!」
少し思考したのち、思い当たる節があるのか再び奇声を上げる
「宴会のときです!あの時皆さんを占ったあと持ってた記憶が無いですぅ!」
≫126 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 12:13:16
トレセン諸島の出港前日、ウマ娘からの感謝として盛大な宴会が開かれていたのだ
それ自体はどんちゃん騒ぎの楽しいものだったのだが、そこで酔ったフクキタルは目につく人物を手当り次第に占っていた
そこで失くしたことに気づかずに船に戻り爆睡していた、というワケである
「任せろフクキタルちゃん!俺が今すぐ取ってくる!!」
「「「待て待て待て」」」
トレセンを出たのが前日とはいえ、既に島は見えなくなっている
それどころか、別の島が既に双眼鏡で見える場所まで来てしまっていたのだ
「それなら、あそこの島で一旦休憩してから戻りましょう?エターナルポースもあるもの。焦る必要は無いわ」
ロビンの提案により、麦わらの一味は前方に見える島【ロングリングロングランド】に停泊することにした
結果として彼らはトレセン諸島に戻ることなく、水晶が戻ってきた
しかし、あの島での【海軍大将】と【怪物】との会合は、一味の運命を大きく変えることになるのだった
≫147 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 12:47:42
オペの懸賞金判明の流れってこんな感じだろうか
ニュースクーから新聞購入、ウマ娘の賞金首特集で手配書が挟まれてる
「フォクシーのところにいたヤツら(パールとイナリ)って賞金首だったのか」→両者5億超えで一同驚愕
その中にウララの手配書(112万9000ベリー)を発見し落ち着く
ウソップ「おっ、オペラオー達のもあるな。1800万か」
フク「ウソップさん…それ、桁が違います」
ウソップ「んー?って、1億8000万!?あんなのが!?」
フク「いえ、まだ桁が足りてません」
ウソップ「えっ」
【覇王】テイエムオペラオー 懸賞金額18億3518万9000ベリー
【不屈の挑戦者】メイショウドトウ 懸賞金額9億2133万4000ベリー
【一等星】アドマイヤベガ 懸賞金額2億9060万2000ベリー
≫152 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 13:10:34
ドレスローザ直後妄想
「それにしても以外だったな〜、キングが麦わらの傘下に入るなんて」
「それは……一流は受けた恩を返すものだからよ。彼らがいなければうちの副船長は今ここにいなかった」
「一流って誰かの下につくものなのかな?」
「ぐっ……あなたも彼らがいなかったら一生オモチャ工場で奴隷だったでしょうに!もっと感謝を表しなさい!」
「セイちゃんはサボくんに助けてもらう予定だったからいいもーん。……あ、でも皆に忘れられてたのか。じゃあ感謝しよっと。ルフィクンドーモアリガトー。にゃはっ☆」
「───はあ。もう良いわ。……それに、スカイさん。恩だけで彼を助けると決めたわけでは無いわよ」
「ほうほう?」
「『麦わら帽子』の少年よ。なら、少しは助けになってあげるのが黄金世代の役目ではなくて?」
「………あははははっ!それはそうかも!なら私も子分盃貰っちゃおっかな〜。ルフィくん今どこ?ゾウに向かってるんだっけ。キング、進路変えてよ。早く追いつこうよ」
「諦めなさい!それより早くそっちの船に移りなさい!革命軍の方々が気まずそうにしてるじゃない!」
「えーケチ」
≫173 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 13:59:33
シャンクスがフーシャ村に来ている時のワンシーンに
ルフイ「いいじゃねぇかよー、一つで良いから肉分けてくれよー」
スペ「……セン」
ルフイ「んぁ?」
スペ「あ げ ま せ ん!!!」
てゆうのがあったような存在しない記憶。確か最初の方にあった気がするんだけど、どの辺だったけ?
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 19スレ目
≫88 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 18:51:51
オモチャにされて奥さんから忘れ去られ、失意に暮れる男にライスが「大丈夫?パンしかないけど…」って渡し、男が「馬鹿にしてんだろ!」とその手を払うんだけど、すごく悲しそうに「ご、ごめんね…ライス…ダメな子だから…」てとぼとぼ離れるんだ。
男はライスが心の底から思っていたことに気づいて、食べれないのに「美味かった。ご馳走様」って言ってたんだよ。
しかも彼以外にも同じことをしてて、人間に戻った時にライスの事を感謝して、ファミリーだから海軍に連れてかれそうなところを庇ってたのはライスの優しさを象徴するエピソードだと思う
≫92 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 18:56:01
「ライスの方が年上だからローくんをまもるの」
「俺の方が強いだろ」
「ラ、ライスの方が速く走れるよ」
「だからどうしたんだ」
≫97 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 18:58:11
ウォーターセブン編で市長暗殺の疑いをかけられたルフィたちが、逃走中にロビンを探すためにフクキタルの占いを頼るんだけど
「見えましたぁ!鍵穴が見えます!」
「鍵穴ァ?」
「おそらくロビンさんは鍵穴の先。つまり何者かに閉じ込められています!」
「あ、ロビン!!」
「全然違うじゃねぇか!!!」
ってなって、その後ロビンを追うんだけど途中で見失って、名誉挽回の為にもう一度占いをしたら、
「バッテンが出ました。…つまり、ここではなく別の場所に居るのでは「ロビン見つけた!!!」
「当たってねぇじゃねぇか!!!」
ってなるシーンがあったはず
後々になってそれがエニエスロビーの島や旗の形だったことに読者が気づいて盛り上がってたんだよなぁ
≫109 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 19:22:56
混乱の中でローの人影を見つけるライス
実際会うのは久しぶりだけどローだと確信して後を追うんだ
(ローくん…ローくん…!)
「ローくん!」
「……!」
振り下ろされる短剣を振り向きざまに刀で防ぐ
「ライス…!」
「お兄さまのために…死んで。ローくん」
ってとこまで見えた
≫165 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 20:07:27
頂上戦争から少し後のマックイーンとタマモクロス どこかの草原にて
「「鷹羅津華」」
「いきなりマック中将かい、人気者はつらいわあ」
「タマモクロスさん、貴女の事情は存じています。今なら褒賞金のはく奪を取り下げてもよろしいのですよ。菊花掌」
「あぶな 噂の誇りある正義ってやつかいな、お優しいもんやな自分」
「ええ、メジロの海軍将校ですもの。どうですか? オグリキャップの後任に収まるというのは」
「ダチを捨てろってか、お断りや! それにな 牧場王」
「!?」
「自分の知ってる事情ってのは葦毛海賊団副船長のもんやろ。今のうちは、革命軍幹部補佐 タマモクロスや!」
「・・・・・・七武海(クズ)どもに情けをかけた私が間違ってましたわね」
「いくでえ、春秋」
「弐連」
「「天皇衝」」
(場面転換 再登場後も結末不明)
タマモクロスとマックイーンのG1勝ち鞍似てるなって思って
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 20スレ目
≫69 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 21:56:36
「紹介する、ライスシャワーだ。昔、俺の妹分だった」
「ら、ライスシャワーです! よろしくお願いします!」
元気よく頭を下げた微笑ましい緊張感が伝わるライスに最古参のシャチやペンギン、ペポは釣られて笑みが溢れる。
『海賊を結成した頃から仲間にしたい奴が後一人いる。そいつの席は副船長だから、お前らにはやらない』
船長にしては随分と強情だったが、過去の話を聞けばそれも納得せざるを得ず、渋々下がったのはペンギン共々懐かしい。
「ライスシャワー、長いからライスでいいかい? アンタ懸賞金は?」
そんな中、前に出てきたのはハートの海賊団女性筆頭のイッカク。強気な彼女の声に、ライスは小動物のように震え始め、船長が舌打ちをした。
「イッカク。あまり脅かすな」
「いやいや船長。これくらいで怯えたら、海賊なんかやってらんないだろ? ライス、質問に答えな。ないならないで構わないよ」
とはいえ、少し声量が落ちたイッカクにライスはまごまごとした態度で指先を回しながら
「な、7………」
七千万、その後に続くであろう金額に僅かに目を見開く。小さな体にしては釣り合わない懸賞金だ。やはりウマムスメ族は只者では──
「7億………だったかな?」
──言葉を失うとはこの事だと思った。
船長よりも2億も高い、懸賞金。船長もポーカーフェイスではあるが、額には嫌な汗が滲んでいる。
「な、何で?」
震えたイッカクの声に、ライスは思い出すように指先を頭に添える。可愛らしい仕草が懸賞金を聞いた後では演技にしか見えない。
「海軍や海賊さんを、海走って船ごと沈めたり、お兄様の跡を継いで3代目の最高幹部だったりしたからかなぁ」
シャチは思った。この子は可愛い小動物ではない。小動物の振りをした、獣の類いだと。
「………ともかく、仲良くなお前ら」
「「「「「無茶言うな!?」」」」」
あの時ほど、船団の気持ちが一緒になった時はないだろう、シャチは笑ってる船長を見て釣られて笑った。
≫79 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 22:05:57
唐突ながら第25巻234話の妄想SS
白ひげ「手紙だと?」
スぺ「はい。シャンクスさんは貴方に大事な話があるので」
赤髪海賊団 幹部
スペシャルウィーク
懸賞金 10億9262万3000ベリー
白ひげ「大方予想はつく。ティーチの馬鹿とエースのことだろうよ」
スぺ「そこまで分かってるなら話は早いです。彼は…」
白ひげ「この場で話す気はねェよアホンダラ」
スぺ「えっ、何でですか?」
白ひげ「分からねえか小娘。おめェらは何時から手紙なんざよこせるほど大物に成り下がっちまったんだ!?」
破かれる手紙
スぺ「あぁ手紙が…予想できたことではありますけど」
白ひげ「あの小僧に伝えろ。おれにものを言いたきゃいい酒持っててめぇでこいとな」
スぺ「…分かりました。美味しいお酒楽しみにしててください」
≫85 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 22:08:42
バルトロメオ「ひ、ひええぇぇぇ~~~~ッッ!!
麦わらの一味の占い師、百発百中の慧眼!
フクキタル先輩だぁぁぁ~~~~!!」
フクキタル「はわっ! ち、近い! 近いですよ!」
バルトロメオ「す、すんまぜん! 憧れの先輩を間近で拝見でぎで、
アガっちまいまずだ! お許しくだせぇ!」
フクキタル「わ、私に憧れ……む、むふふ……そーですかぁー」
フクキタル「では、かわいい後輩さんに、特別に占ってしんぜましょう。
ふんにゃかー、はんにゃかー……」
バルトロメオ「お、おおおお!! フクキタル先輩の水晶玉!
ま、まさか、おでの未来を示してくださるのかぁ!?」
フクキタル「……はい、見えました! バルトロメオさんの運勢は……」
バルトロメオ「……ゴクッ」
フクキタル「……大凶です」
バルトロメオ「貴方と出会えただけで大吉だぁぁぁ~~~~!!」
≫141 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 22:50:02
ライス「お兄様の……敵……」
ライス「ドフラミンゴ、絶対に許さない……」
ドヒュウウウ!!
ライス「天皇掌・痕跡破壊(レコードブレイカー)!!」
ズバアアアァァァァァ――――
ドフラ「フッフッフッ、悲しいな……ライス……」
ドフラ「解っていたとはいえ、ファミリーに裏切られるのは」
バサァ シルルルルルルル
ライス「ウソ……これは……」
ドフラ「それは影武者、いいや」
ドフラ「影騎糸(ブラックナイト)」
ライス「イヤだ、動いて……」
ドフラ「五重に紡いだ糸は手綱だ。ウマ娘でも逃れられん」
ドフラ「喜べ、これも全てお前のために編んだ策」
≫158 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 23:02:23
新世界のとある島────
「ここですか…過去に高度な文明を持ちながら一夜で滅亡したとされる島…」
「でも、文明が滅びても、住民がいなくなっても、歴史の残骸は残っている…」
「……貴重な遺跡もまだ残っているようですね。ただ……」
────この島は今、とある海賊の根城となっていた。
「うーん…随分荒らされちゃってるなぁ…これはあんまりマーベラスじゃない!」
「でも、まだ間に合います。今からでも保護すれば……」
モブA「オイオイオイ、こんなところにガキ2人が何の用だぁ?俺らが誰か分かってんのかぁ?」
モブB「俺らは泣く子も黙る懸賞金2億を超える船長率いる────」
「…あの、すみません。少し、船長さんとお話をさせてもらっていいですか?」
無法者達の声を遮るように、眼鏡を掛けた小柄の女の子が話を切り出した。
モブA(なんだァこいつら…?いきなり船長と話をさせろだぁ?)ヒソヒソ
モブB(でもこいつら2人とも上玉だぜ?船長に突き出せばご褒美貰えるかもしれねぇぜ?)ヒソヒソ
………
モブA「船長ー!船長と話がしたいっていう女連れてきましたぜー!」
船長「あぁ?こんな何もねぇ島に来る女がいるとは……って!ウマ娘じゃねえかそいつら!」
モブB「あ、ホントだ。ウマ耳ついてる」
船長「気づけアホ!!……んで、ウマ娘がおれに何の用事だ?部下にでもなりに来たか?」
「……いえ、あなた達にこの島を離れてもらおうと思いまして」
船長「……あぁ?」船長はキレた。
船長「この島はおれが支配したおれの持ち物なんだよ!!それをいきなり出ていけだと!?ふざけんじゃねえぞ!」
船長「ウマ娘ってのは高く売れるんだよなぁ!?お前ら二人とも天竜人に売り払ってやるぜ!!」
≫159 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 23:02:47
「…まあ、そうなりますよね。分かってはいましたけど…」
「どうする?結構人多いし、ここは一気にマーベラスしちゃおっか?」
「お願いします、マーベラスさん。私は彼らを無力化しつつ時間を稼ぎますので」
「じゃあ少しだけ待っててね、全員にマーキングしたらすぐマーベラスするから!!」
「それでは……『武装・亜鬼纏(アキテン)』」
彼女の体が漆黒に染まる。
ガキン!ガキン!バキッ!ドォンッ!バキンッ!
「駄目だ船長!刀も銃も大砲も火も水も全然効かねェ!このままだと武器全部ぶっ壊されちまう!!」
「どけお前ら!!俺の武装色でぶっ潰してやる!喰らいなガキィ!俺のこの一撃絶命の拳を────」
「…あ、やめたほうが」
ボキィッ!!!
「ぎゃああああああああ!!!なんで俺の手が砕け……!」
「…武装色は扱えてるようですが研鑽が足りませんでしたね」
「そろそろ大丈夫でしょうか?マーベラスさん」
「うん、もういいよ!」
「行くよーーーー!!『マーベラス☆ワールド!!』」
世界を丸ごと呑み込むように、周囲が一気に謎の空間に覆われた。
「…は?」「あれ、おれ達さっきまで島にいたよな?」「どこだここ?」「わけ分かんねぇ…」
「ここはね!過去の歴史が残された、とってもマーベラスな島なんだよ!」
「私達が今生きていられるのは、昔の人達が歴史を紡いできたからなの!」
「過去を知り!現在を生き!未来へ繋ぐ!それこそが奇跡の繋がり、マーベラスなんだよ!」
「さあみんな!真の歴史を残していくために!昔を大切に、マーベラスしていこう!」
「私は誰?誰は私?こねこねもげまげ、マーベラス★△※♪」
「まああああゔぇるァぁぁァァァス☆」
≫160 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 23:03:37
モブA「船長ー!早く次のマーベラス☆な島に行きましょうよー」
船長「手の傷に響くから黙ってろ…しかし酔っ払って怪我するたぁマーベラスじゃねえぜ…」
モブB「次の島に着く頃には治りますって!ほら早く機嫌直してマーベラス☆しましょうよー」
船長「そうだな、いつまでも愚痴っててもしょうがねえ…マーベラスするか……ん?マーベラスって…」
「……無事出航しましたね。いつもありがとうございます、マーベラスさん。私だけじゃ、こう上手くはいかないですから」
「これぐらいお茶の子さいさいマーベラスだよ!じゃあ早速調査しようよ!」
「まだ奥地の方は手つかずのようですね…奥まで荒らされてなくて良かった」
「この前みたいに赤いポーネグリフとか置いてないかなー?」
「あれは特別製ですからね…多分無いと思いますけど、もしかしたらポーネグリフならあるかもしれないですね」
「あったらとってもマーベラスだね!さ、行こう!マーベラース☆」
「……」
(ロブロイ君はロブロイ君、ボクはボクだ!同じようになる必要なんて全く無い!)
(ボクは覇王を目指し、君は英雄になる!それで良いじゃないか!戦い方は一つじゃない!)
(古代文字を読める君にしか出来ないことがある。それを極めて、君は英雄になればいい!)
「クローバー博士、オルビアさん、オハラの皆さん……この世界には、隠された歴史がある」
「私は…いつか真の歴史を解き明かして、英雄になります。どうか、見守ってて下さい」
この後ニコ・ロビンに会って昔話に花を咲かせたりするんだ……
≫177 二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 23:15:32
ギチ、ギチチ・・・
ドフラ「青いバラは奇跡。だがな、起きないからこその奇跡」
ドフラ「おれにとって、予定外は必要ない。ローもお前も」
ドフラ「道を阻むだけの、フフフ……邪魔者だ」
ライス「(闘技場でヒールと言われても、
ドフラミンゴの傍に残って、お兄様の仲間から、
“裏切り者”と罵られても――――)」
ライス「この時のために、ずっと……ずっとガマンしたのに……」
ドフラ「遺言は済んだか? 『楽に死ね』、ライスシャワー」
ズバッ!
ロー「それを決めるのは、お前じゃない」
ロー「ライス! 走れ!」
ライス「あ、あああああああ!!!!!」
グイイィィ
ドフラ「引いた糸ごと、身体を引き寄せて――――」
ライス「鬼燃・宝掴ぁ!」
ドオオォォォ――――ン!!
添付ファイル