現代魔法(げんだいまほう)は、「超能力」と呼ばれていた異能を体系化した現在主流の魔法構築方式である。
事象の付随情報にして、存在と表裏一体の情報体たる
エイドスに直接干渉する技術。
魔法師の持つ
魔法演算領域内で「
魔法式」を組み上げ、
魔法を発動させる。
一般的に
CADを使用して魔法式を構築するが、必ずしも
CADが必要なわけではない。これは現代魔法が「超能力」研究の延長線上にあることに起因する。
発動プロセスに
魔法式を、
魔法式の構築ツールとして
起動式を導入することにより、いわゆる「超能力」をシステム化し体系化した。
これにより「超能力」の持っていた速度を犠牲にし、圧倒的な多様性を得ている。
多くの魔法は定式化され、データベースに登録・公開されている。
それらの魔法は通常、系統と効果で識別されるが、独創性の高い魔法には固有名称が与えられている。
非公開の魔法は
系統外魔法の多い。
現代魔法には事象の部分的改変が困難という欠点がある。
発動プロセス
①
CADから
起動式を受信する
②
起動式に
変数を追加して意識領域から無意識領域へ送る(
起動式に照準などの
変数が含まれる場合省略される)
③無意識領域にある
魔法演算領域で
起動式と
変数から
魔法式を構築する(
魔法式は無意識に自動構築される)
④構築した
魔法式を意識領域と無意識領域の狭間から
イデアに送る
⑤
イデアに出力された
魔法式が
エイドスに干渉し書き換え改変する
歴史
- 1999年 - 一人のアメリカ人警察官が核テロを異能(超能力と呼ばれていた)で阻止した事件に端を発し、核の脅威に対抗する手段(核分裂の停止、制御、放射線の遮断、無害化)を主目的として開発が始まる。
- 30年前 - 現代の何倍もサイオンを消費していたためサイオン保有量が評価されていた
- ?年前 - 術式を幾何学文様化して感応性合金に刻む、刻印型術式が現役。後にサイオン消費の関係で廃れる
- 10年前 - CADの性能が低く、早く発動できる逐次展開の技術が流行る
- 3年前 - 吉祥寺真紅郎が研究所で基本コードの1つを発見
- ?年前 - トーラス・シルバーがループ・キャストを発表
裏話
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Q.『氷炎地獄』『フォノンメーザー』『ニブルヘイム』はA級魔法師にしか公開されていないそうですが、公開の基準はどのようなものでしょうか?また、ライセンスはいつから取れるのでしょうか?
A.まず押さえておかなければならないのは、A級ライセンスを持たない魔法師がこれらの魔法を使っても法令違反にはならず、私的にもペナルティを受けることはないということです。現代魔法の特徴として、発動しようとする魔法に対してキャパシティと干渉力のどちらか片方でも不足していると魔法は全く発動しません。魔法力が足りなくて魔法が暴走するということは無いのです。
魔法の制御は起動式によって発動時点で魔法が終了するまでの事象改変が決定されますので、コントロール力という意味でも魔法力が不足して魔法が暴走することはありません。魔法の暴走は、その魔法を発動できる魔法師が変数の設定を失敗したときに起こります。例えば深雪の冷却魔法の暴走は、座標や強度の変数を設定せずに魔法を発動してしまった為に起こる現象です。それ故、魔法力が不足しているライセンス未取得者に高レベルの魔法を禁止する理由はありません。単に「使えない」という結果が待っているだけですから。
『氷炎地獄』などの高等魔法がA級魔法師にしか公開されていないのは、単に国際魔法協会でそう決められているからです。A級ライセンスに伴う特権の一つとして、これらの魔法の起動式が魔法協会と魔法大学から無償で提供されています。ですから、A級魔法師でなくても『氷炎地獄』や『フォノンメーザー』の起動式を入手することは可能です。魔法協会と魔法大学以外の私的な魔法研究機関に行けば、非公開の全ての起動式が手に入るというわけにはいきませんが、一つ二つの非公開になっている高等魔法の起動式は有償で手に入れられます。
また、A級魔法師にしか公開されていないというのも完全に正確ではありません。A級ライセンス試験の課題魔法に選ばれた高等魔法は、受験者に対して魔法協会を通じ事前に起動式が配布されます。配布する際に守秘義務が課せられますが、起動式はデータですから違反してリークしても事実上ばれることはありません。実際にリークされることはほとんどありませんが。
魔法師のライセンス試験は、満18歳以上で受験できます。受験できるのはC級以下で、A級を受験する為にはB級ライセンスが、B級を受験する為にはC級のライセンスが必要になります。ライセンスの取得には、試験合格後1年間の実務経験が必要になります。この実務経験は、証明書にC級以上かつそのライセンス以上のランクの魔法師が署名することにより認められます。例えばB級ライセンスの実務経験の証明書にはB級またはA級の魔法師のサインが必要です。ここで不正を行うと、それが発覚した場合、署名した魔法師のライセンスまで一緒に取り消しになります。ほとんどの魔法師は、魔法大学やそれに準じる高等魔法教育機関卒業時にライセンス試験を受けます。
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用語 魔法
最終更新:2016年12月24日 00:02