タンジェリネ・プレス 第二号
第二大陸暦986年5月1日
★ガスパール・ゲート開通
先日発見された前史時代の魔導都市ガスパールの入り口に、早くもテレポートゲートが設置された。現在冒険者協会ショアベルツ本部から転送サービスを受けることができるが、厳しい入場制限があり相当の実力のパーティーでないと許可は下りない。当方で入手した情報によると、「10レベル以上は確実にほしい」とのこと。
既に“七番目の枝”元筆頭パーティーのイーディス・ミンネジンガー、エドワード・ゲイン両名他、“精霊の申し子”カルディバルド、“風破の刃”メイスケ・ソノエなど、バードに歌われる有力冒険者たちが、ガスパール探索を行なっている。
近々『フォリアの学堂』からも調査団が送られる見通しである。
既に“七番目の枝”元筆頭パーティーのイーディス・ミンネジンガー、エドワード・ゲイン両名他、“精霊の申し子”カルディバルド、“風破の刃”メイスケ・ソノエなど、バードに歌われる有力冒険者たちが、ガスパール探索を行なっている。
近々『フォリアの学堂』からも調査団が送られる見通しである。
★ブランドバーク卿杯まであと5日!
我が国古参の商家にして現市議であるブランドバーク家主催の祭典、『ブランドバーク卿杯』が開幕まであと5日に迫っている。
会場となる野外ステージは設営が着々と進められ、本番を今や遅しと柑子の大通りから飛流の門を通って野外ステージへと続く道には屋台が所狭しと並んでいる。街のほぼすべての宿は予約で満室で、あぶれた人々のためにテントを売る商人が城外にいるほどだ。
会場となる野外ステージは設営が着々と進められ、本番を今や遅しと柑子の大通りから飛流の門を通って野外ステージへと続く道には屋台が所狭しと並んでいる。街のほぼすべての宿は予約で満室で、あぶれた人々のためにテントを売る商人が城外にいるほどだ。
今年もメインレースとなる料理対決や、本場ヒルベドロスさながらのコロシアムが予定され、続々とエントリーが進んでいる。
はじめに注目の料理対決だが、問題が続発している。
まず前回優勝の“さざめきの竪琴”のシェフ、ホーフ氏が出場辞退を表明。他にも有力料理人が辞退している。その原因は、お題である「ショアベルツの幸」が確保できない非常事態がおきているからだ。
大半の料理人は、ショアベルツの豊富な水産物を買い付ける算段でエントリーをしている。ショアベルツの水揚げはほぼすべて、湖対岸のエルミナで行なわれ、そこから湖を船で運ばれてくる。その航路上に今回は不具合が生じているのだ。原因は水竜とも、海賊とも言われているが、定かではない。船が消えてしまい、誰もわからないのだ。
用意した食材が船ごと消えたり、わざわざ人を雇って漁に出した船が帰ってこないといって、泣き寝入りするシェフは後を絶たない。
ブランドバーク卿は、評議会議長に航路問題の解決を求めるとともに、問題解決をした冒険者に報奨金を出すと宣言している。
まず前回優勝の“さざめきの竪琴”のシェフ、ホーフ氏が出場辞退を表明。他にも有力料理人が辞退している。その原因は、お題である「ショアベルツの幸」が確保できない非常事態がおきているからだ。
大半の料理人は、ショアベルツの豊富な水産物を買い付ける算段でエントリーをしている。ショアベルツの水揚げはほぼすべて、湖対岸のエルミナで行なわれ、そこから湖を船で運ばれてくる。その航路上に今回は不具合が生じているのだ。原因は水竜とも、海賊とも言われているが、定かではない。船が消えてしまい、誰もわからないのだ。
用意した食材が船ごと消えたり、わざわざ人を雇って漁に出した船が帰ってこないといって、泣き寝入りするシェフは後を絶たない。
ブランドバーク卿は、評議会議長に航路問題の解決を求めるとともに、問題解決をした冒険者に報奨金を出すと宣言している。
コロシアムのほうでも既に波乱が起こっている。前回優勝者アガサ・ウェリンディア嬢がまだエントリーをしていないのだ。“七番目の枝”のメンバー曰く、「アガサは重要案件を追跡中であり、コロシアム参加の予定は不確定」とのこと。
しかしコロシアムの前回優勝者には、予選免除の特典が付いている。もし、アガサ嬢が本戦前日、つまりブランドバーク卿杯3日目の日没までに戻ってくれば、本選のエントリーは可能である。
はたして彼女は本選当日までに戻るのか!?
しかしコロシアムの前回優勝者には、予選免除の特典が付いている。もし、アガサ嬢が本戦前日、つまりブランドバーク卿杯3日目の日没までに戻ってくれば、本選のエントリーは可能である。
はたして彼女は本選当日までに戻るのか!?
尚、ブランドバーク卿杯中は、特別号外の発売を予定しております。初回の号外は杯前日の5月4日を予定中です。
★老将ゼクツェリン公来訪
隣国ローラン騎士団の重鎮ゼクツェリン公が来国。目的はブランドバーク杯視察とローランからの新書の引渡しという発表である。既にルイーゼ評議会議長との会談を終え、今後の対ロレイサ政策の協議を行なっている。明日空港を視察、その足でフォリアの学堂へと向かいミネルヴァ学長との会談がもたれる予定だ。
ゼクツェリン公は20年前のショアベルツへの妖魔軍侵攻の際、自ら飛竜に乗って駆け、ミネルヴァ学長の防衛策の一翼を担った英雄である。対ロレイサ政策について、ミネルヴァ学長と意見交換がもたれるのは必至とおもわれる。
ゼクツェリン公は20年前のショアベルツへの妖魔軍侵攻の際、自ら飛竜に乗って駆け、ミネルヴァ学長の防衛策の一翼を担った英雄である。対ロレイサ政策について、ミネルヴァ学長と意見交換がもたれるのは必至とおもわれる。
★ドレムウィント工場跡で異変
5世紀前の錬金術工場跡で、停止したはずの工場の機材が動いているという情報が入った。
この工場は5世紀前に建設され、錬金術船の建造が行なわれていたが、およそ200年で機材の老朽化と周辺汚染が問題となり放棄されたはずだった。
情報をもたらした冒険者は翌日変死。現在代わりの調査パーティーを協会が募集中だ。
この工場は5世紀前に建設され、錬金術船の建造が行なわれていたが、およそ200年で機材の老朽化と周辺汚染が問題となり放棄されたはずだった。
情報をもたらした冒険者は翌日変死。現在代わりの調査パーティーを協会が募集中だ。
★グローセンカイツ迷宮のススメ!?
元冒険者で資産家のグローセンカイツ氏が、自ら手がけたダンジョンが完成したと発表した。氏は、
「老後の楽しみとして、若い冒険者自ら鍛えてやれる手段を考えたら、こんなものができてしまった。是非老人の道楽に付き合うつもりで気軽に挑戦してもらいたい」
とコメント。
ダンジョンの詳細は不明だが、テストプレイに参加した冒険者は、
ダンジョンの詳細は不明だが、テストプレイに参加した冒険者は、
「いやぁ普段と違う不思議な体験でした。さすがアルケミスト!といった仕上がりですよ。ショアベルツを出ることなく楽しめるから、初心者にはぴったりじゃないかな。でも、さすがにレベルの高い人はこれは嫌がるだろうなぁ・・」
と言っていた。参考にしていただきたい。
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