Shoaberz
“柑子成る富の”ショアベルツ
百神争乱のどさくさで独立した商人の街。ローランとラティーシャの間にある湖水地方を統治。一帯に運河をめぐらせ、国内の移動は船が主体である。しかし、船が使われるのは水の上に限ったことではない。特にローラン方面は地形が険しいため、空船が利用される。空舟を開発したのはこの国である。他方面へは鉄道や街道が整備されている。空船を専売特許として数多く所有し、大陸中の国々で商業活動を行なっているが、一応光の陣営という建前を言っているため、闇の陣営国との取引は裏で行なわれている。
水辺が主に生活の舞台となるわけだが、隣国ローランの国境付近に廃都ロレイサがあり、そこを拠点とするモンスターがしばしば国境を越えてやってくる。特にギルマン族の多さには辟易する。度々一掃作戦が行なわれるのだが、水の中に逃げ込まれると手出しができないため、人々を困らせている。
そんなショアベルツだが、軍というものが存在しない。商人が個々に私兵を雇い自衛をし、交易路ごとに商人たちが分担して安全を確保する冒険者を雇うのである。定期的に、もしくは問題が起きたときに冒険者を雇い、街道や鉄道周辺に住み着くモンスターを退治させるのである。
こういうわけで、ショアベルツは冒険者を必要としている。それ故にショアベルツは、冒険者と雇い主を仲介する冒険者協会をいち早く組織し、それを世界規模に発展させた。公認冒険者の認定は、どこの国でも行なわれるが、本部はショアベルツに在る。
そんなショアベルツだが、軍というものが存在しない。商人が個々に私兵を雇い自衛をし、交易路ごとに商人たちが分担して安全を確保する冒険者を雇うのである。定期的に、もしくは問題が起きたときに冒険者を雇い、街道や鉄道周辺に住み着くモンスターを退治させるのである。
こういうわけで、ショアベルツは冒険者を必要としている。それ故にショアベルツは、冒険者と雇い主を仲介する冒険者協会をいち早く組織し、それを世界規模に発展させた。公認冒険者の認定は、どこの国でも行なわれるが、本部はショアベルツに在る。
ショアベルツ評議会は、議長一人、上位議員四人、下位議員十一人が存在する。ショアベルツの商人組合に登録した商人の中から選ばれ、国を運営する。上位議員は常駐の議員で、議長とともに市政を担っている。下位議員は予算審議・決算・重要案件会議にのみ出席し、普段は特に何もない。しかし、議題提出の特権を有する。
ところで、ショアベルツの冠する“柑子”とは、ある商人の逸話に由来する。その逸話とは、一人の盗賊が商人の倉庫に盗みに入ったところ、そこは黄色の物体がぎっしりと詰まった場所だった。倉庫一杯に詰まったその物体を、盗賊は最初なにかわからず思い通り過ぎて、他のものを漁っていた。しかしそれは山積みの大判金貨で、見回りにきた警備兵に盗賊はすぐに捕まってしまった。なぜ金貨をもってすぐ逃げなかったのかと聞かれると、盗賊は「あんなにあったら金貨にみえない。まるで蜜柑だった」と答えたという。それ以来、蜜柑のように金の成る国として名声を高め、ショアベルツは“柑子成る富の”国となった。
国旗も、白地にオレンジの交差した二本の羽根が描かれている。羽根は、商人に必須のペンを由来とする。
国旗も、白地にオレンジの交差した二本の羽根が描かれている。羽根は、商人に必須のペンを由来とする。