タンジェリネ・プレス ブランドバーク卿杯特別号第二弾
第二大陸暦986年5月7日
★ブランドバーク卿杯に挑戦状!?
由緒あるブランドバーク卿杯が、危機にさらされている。
突如活発な動きをはじめた魔族の妨害に、百戦錬磨の冒険者を抱える街が混乱している。
突如活発な動きをはじめた魔族の妨害に、百戦錬磨の冒険者を抱える街が混乱している。
まず、開催日初日の目玉であった、ビギナーズダンジョン部門予選会から妨害が発覚した。予選参加チームのうち、上位に食い込まれると予測されたチームのすべてが、予選会場を後にした直後、街中で襲撃される事件が起こった。そのほとんどが一応襲撃を撃退できたが、一部の不運なチームは予選での疲労が災いして、死者を出す惨事となった。
このため、運営部はビギナーズダンジョンの決勝戦を縮小。当初8チーム対抗で行なわれる予定だったダンジョンを、精鋭3チームによる決勝とすることを決定した。
一部情報によると、魔族側は運営部に脅迫状を送りつけており、何らかの要求をしているというが・・
ビギナーズダンジョン決勝は明日8日なる。
このため、運営部はビギナーズダンジョンの決勝戦を縮小。当初8チーム対抗で行なわれる予定だったダンジョンを、精鋭3チームによる決勝とすることを決定した。
一部情報によると、魔族側は運営部に脅迫状を送りつけており、何らかの要求をしているというが・・
ビギナーズダンジョン決勝は明日8日なる。
★カルテットトライアスロン部門 速報
全行程5日間の過酷な4人一組のトライアスロンがスタートした。
最初の行程は、なんと魔法薬を服用して小人になった状態で、危険な野生の森を抜けるサバイバル踏破。あらかじめ、小人状態では危険すぎるモンスターが排除されているとはいえ、危険度は平時から危険な場所。
前日に会場は雨となっていた模様で、監視妖精による生中継からは、蛇にさえ足場のペナルティーで苦戦する熟練冒険者の姿がみられた。普段生の冒険生活を見ることのできない我々には、非常に新鮮な体験だった。
尚、現在トップを走るのは、アルシダからきたギルド“幸運の象牙保護組合”の4人組。草原で鍛えた行動力で、2位以下を大きく引き離す3時間台で中間ポイントを通過している。
最初の行程は、なんと魔法薬を服用して小人になった状態で、危険な野生の森を抜けるサバイバル踏破。あらかじめ、小人状態では危険すぎるモンスターが排除されているとはいえ、危険度は平時から危険な場所。
前日に会場は雨となっていた模様で、監視妖精による生中継からは、蛇にさえ足場のペナルティーで苦戦する熟練冒険者の姿がみられた。普段生の冒険生活を見ることのできない我々には、非常に新鮮な体験だった。
尚、現在トップを走るのは、アルシダからきたギルド“幸運の象牙保護組合”の4人組。草原で鍛えた行動力で、2位以下を大きく引き離す3時間台で中間ポイントを通過している。
★アガサ・ウェリンディア、ソロコロシアム3度目の優勝へ発進
ショアベルツ市民が注目しているアガサ・ウェリンディア嬢が昨日、無事にソロコロシアム部門へのエントリーを済ませた。
注目のアガサ嬢への直接取材は、ギルドのメンバーによって断られてしまったが、公式コメントとして、「エントリーがぎりぎりになってしまい、皆様にご迷惑をかけました。ブランドバーク卿杯中は、ギルドメンバー多忙につき喫茶店は閉店中ですが、足を運んでくださる方が多いと聞き大変恐縮しています。祭典期間終了後はまた通常営業になりますので、それまではお待ち下さい。優勝して、優勝セールができるようガンバリマス♪」と発表している。
注目のアガサ嬢への直接取材は、ギルドのメンバーによって断られてしまったが、公式コメントとして、「エントリーがぎりぎりになってしまい、皆様にご迷惑をかけました。ブランドバーク卿杯中は、ギルドメンバー多忙につき喫茶店は閉店中ですが、足を運んでくださる方が多いと聞き大変恐縮しています。祭典期間終了後はまた通常営業になりますので、それまではお待ち下さい。優勝して、優勝セールができるようガンバリマス♪」と発表している。
★料理部門 速報
騒動のあった料理部門では、初日に審査用メニューの公表が間にあった店がわずかに数軒にとどまった。審査が完了する12日までにエントリーされているシェフは全員審査用メニューを公開しなければならないが、事前の事件がやはり影響しているようだ。
公開できているブース数が少ないため、どのブースも、優秀なシェフの作る独創性あふれるメニューを一口味わいたいという人で、大変な賑わいを見せている。
初日にメニューの公開が間に合ったシェフのブースのうち、遍歴料理人と名高いイヴァン・ギ・ディーヌ氏のブースに取材に行くことができた。
彼の使ったショアベルツ産の食材は、シースノークラーケンだ。乾燥させると雪の結晶のようになる六本脚の小型のイカが、シースノークラーケンといわれ、ショアベルツでは冬の贅沢品である。この時期には通常ショアベルツでは水揚げが無いのだが、ディーヌ氏は「昨年の冬に水揚げされたクラーケンを特殊な錬金術を用いたケースで保存していました。ただ、さすがに大量の試食用一口サイズ皿に全部のせるほどは確保できなかったので、本場バドリニアからの輸入品になりました。夏本番を前に、涼を感じる一品をお楽しみください」
とコメントを寄せている。
公開できているブース数が少ないため、どのブースも、優秀なシェフの作る独創性あふれるメニューを一口味わいたいという人で、大変な賑わいを見せている。
初日にメニューの公開が間に合ったシェフのブースのうち、遍歴料理人と名高いイヴァン・ギ・ディーヌ氏のブースに取材に行くことができた。
彼の使ったショアベルツ産の食材は、シースノークラーケンだ。乾燥させると雪の結晶のようになる六本脚の小型のイカが、シースノークラーケンといわれ、ショアベルツでは冬の贅沢品である。この時期には通常ショアベルツでは水揚げが無いのだが、ディーヌ氏は「昨年の冬に水揚げされたクラーケンを特殊な錬金術を用いたケースで保存していました。ただ、さすがに大量の試食用一口サイズ皿に全部のせるほどは確保できなかったので、本場バドリニアからの輸入品になりました。夏本番を前に、涼を感じる一品をお楽しみください」
とコメントを寄せている。
尚、勝手ながら輸入イカの使用について、当社が祭典運営部に問い合わせをしたところ、低価格配布用の一口皿での輸入材使用は、予めショアベルツ産の同材料と同種のものであると確認が取れているそうである。
亜種・近隣種であった場合、著しく味が変わることも少なくないだけに、市民への配慮を欠かさない運営部、遠国バドリニアからわざわざ生海産物を運ぶディーヌ氏に、この祭典にかける熱い熱意を感じた。
亜種・近隣種であった場合、著しく味が変わることも少なくないだけに、市民への配慮を欠かさない運営部、遠国バドリニアからわざわざ生海産物を運ぶディーヌ氏に、この祭典にかける熱い熱意を感じた。
次回 5月9日 特別号3
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