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ヤンマとアカネ 3

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ヤンマとアカネ 3 859 ◆93FwBoL6s.様

 全く、忌々しい。
 ヤンマは右側の二本の足に一つずつぶら下げている満量のポリタンクと、左肩の上で気絶している少女を見比べた。両腕にこれほどの重量が掛かっていると、自慢の高速飛行能力も役に立たない。だから、今は二本の足しか移動手段はない。だが、ヤンマは歩行がそれほど得意ではない。人型に進化した際に外骨格は強化されているが、脚力は人類には到底及ばない。筋力と体力で全ての荷物を支えてはいるが、正直言ってかなり辛かった。しかし、離れなければ危険なこともまた事実だった。

「くそったれが」

 ヤンマは苛立ち紛れに悪態を吐き、顔を僅かに捻った。エメラルドグリーンの巨大な複眼に、背後の光景が全て捉えられた。折れ曲がって錆び付いた鉄塔の真下に、巨大な巣が落下していた。縞模様を複雑に組み合わせて成された、いびつな球体だ。人型昆虫の中でも特に獰猛で危険な種族、人型スズメバチの巣だった。巣から引き摺り出した女王バチは、ヤンマの手で殺した。落下の衝撃で下半分が潰れている自身の巣の傍で、三メートル以上の体格を誇る女王バチは、黒と黄の縞模様の腹を割かれていた。自慢の毒針も根元から引き抜かれ、神経と毒袋が出ている。これから生まれるはずだった卵も、腹部ごと潰したので全て破れている。その周囲には、兵隊バチや働きバチが大量に死んでいる。いずれもヤンマが殺し尽くしたのだが、決して楽な戦いではなかった。この巣の人型スズメバチはほとんどを殺したが、狩りに出ていった者達が異変を察して戻ってくる可能性があり、油断は出来ない。それもこれも、彼女のせいだ。ヤンマは左肩の上でくたりと脱力しているTシャツとジーンズ姿の少女、茜を複眼で睨み付けた。

「俺がちょっと縄張りを見回りに行った間に攫われてんじゃねぇよ、愚図が」

 だが、茜は答えない。体中にスズメバチの放つ体液がまとわりついていて、長い髪もTシャツもジーンズも肌に貼り付いていた。

「奴らがお前を運び出した直後に俺が来たから良かったが、少しでも遅れていたら、お前は骨も残ってなかったんだからな」

 だが、やはり茜は答えない。ヤンマはぎちぎちと口を擦り合わせていたが、頭上に響く悪魔じみた羽音に気付いた。早速、巣の住人達が異変に気付いたらしい。薄い四枚の羽を細かく震わせながら、黒と黄色に彩られた巨体が次々に現れる。このままでは、逃げる前に喰われてしまう。ヤンマは飛び立とうと羽を広げかけたが、両肩の重みを思い出し、渋々羽を閉じた。

「逃げるのは性に合わねぇんだがな」

 身を隠せる場所を探そうとヤンマは辺りを見、地下鉄の入り口を発見した。階段が瓦礫に埋まっているが、通れないこともない。ヤンマは身を低くして、コンクリート片の散らばる地面を蹴った。飛べはしないまでも、グライダーのように滑ることなら出来るからだ。丁度良いことに、働きバチ達は無惨に破壊し尽くされた巣に気を取られ、地上すれすれを音もなく飛ぶヤンマには気付かなかった。今のヤンマと茜は人型スズメバチの体液や分泌物にまみれているので、彼女達の鋭敏な嗅覚には味方として認識されたのだろう。だから、逃げるチャンスは今しかない。ヤンマは滑るように飛んで地下鉄の階段に飛び込み、薄暗い地下の世界へ身を投じた。
 おぞましい羽音は、増える一方だった。

 茜が目を覚ましたのは、二人の住み処である廃屋に帰り着いた後だった。
 あの後、ヤンマは慣れない地下の世界を行ったり来たりして、自分の縄張りに最寄り駅の出口を探し回っていた。廃棄都市暮らしが長いおかげで地理に明るい茜が起きていれば、難なく帰り着けたなのだが、ヤンマ一匹では難しいことだった。それでなくても、ヤンマは昆虫なのだ。人間に似た言葉は流暢に喋れるが、字も読めなければ数字も数えられず、知識などない。基本的に本能だけで生きているので、この廃棄都市の地理を覚える必要もなければ、覚えられるほどの脳も持っていない。だから、ヤンマは数時間歩き通しになってしまった。おかげで、廃屋に辿り着いた時には、両下足は全ての関節が痛んでいた。

「今日は最悪だ」

 ヤンマは破れたソファーに座り、両下足をだらしなく投げ出していた。

「だーから、ごめんってば」

 リビングに戻ってきた茜は髪を拭きながら、ばつが悪そうに笑った。巣に運び込まれた時に汚れたので、着替えて水浴びをしたのだ。ヤンマは顔を背け、ぎりぎりと口を擦り合わせた。両下足の関節に掛かった負荷が鈍い痛みを生み、それが尚更苛立ちを掻き立てる。

「大体、俺の体は歩くように出来てねぇんだよ。飛ぶのが本領なんだよ」
「だから、ごめん」
「んで、どうなんだよ」
「どうって?」
「ん、だから、お前の体の具合だ」
「ああ、それなら大丈夫だよ。毒も打たれてないし、どこも痛いところもないし。ヤンマが助けてくれたから」

 茜が朗らかに笑ったので、ヤンマは安堵感に苛立ちが紛れてしまい、中途半端に毒突いた。

「余計な手間を掛けさせやがって。だが、まあ、それならそれでいいんだがよ」
「うん…ごめんね」

 妙にしおらしい茜に、ヤンマは拍子抜けした。いつもだったら、すぐにまとわりついてくるはずなのに、来る気配すらない。どこにそんなエネルギーがあるのかと戸惑うほど元気で、どうでもいいことで笑い転げている、あの茜が異様なまでに大人しい。生乾きの長い髪が垂れ下がり、表情も窺えない。大きすぎる男物のTシャツを着ていて、襟元がずれて頼りない肩が覗いていた。ジーンズの換えがなかったので、膝近くまである裾からは二本の長い足が伸び、薄暗い室内で白い肌だけがやけに眩しかった。

「茜?」

 ヤンマが声を掛けると、茜はTシャツの裾を握り締めた。

「凄く…怖かった…」

 砂埃で白く汚れたフローリングの上に、熱い水滴が散らばる。

「初めて、虫が怖いって思った。運ばれている最中も逃げようと思ったけど、怖くて怖くて何も出来なくて…」

 茜はがちがちと歯を鳴らしながら、冷えた両手で腕を抱いた。

「あのままヤンマが来なかったらどうしようって思って、そしたら、もっともっともっと怖くなっちゃって…」

 背を丸めた茜は、その場に崩れ落ちた。

「私、本当に、本当に」
「俺はお前を助けに行ったじゃねぇか。だから、それでいいじゃねぇか」
「でも、もしも来なかったらどうしようって、そんなことばっかり考えちゃって、考えたくないのに考えちゃって!」

 茜はほとんど絶叫に近い声を上げ、床に突っ伏した。ヤンマはソファーの上から降りると、痛む両下足を曲げて膝を付いた。

「それが、どうしたんだよ」
「だって…だって…だってぇ…」

 茜はヤンマの膝に額を押し当て、唇を歪めた。

「私、ヤンマのことが好き。本当に大好き。なのに、ヤンマのこと、本気で信じてない。虫は虫だって、頭のどこかで思っちゃうの」
「俺は虫だ。お前は人間だ。それは嘘でもなんでもないことだ」
「だけど、ヤンマはただの虫じゃないもん! 私のことをいつも助けてくれて、守ってくれる、私の恋人だもん!」

 茜は涙に濡れた目でヤンマを見据え、掠れた声を張り上げた。

「なのに、私はヤンマを信じられなかったんだもん! 助けてくれないんじゃないかって、ちょっとでも思っちゃった自分が嫌!」
「馬鹿が」

 ヤンマは右上足を伸ばし、爪先を寝かせて茜の濡れた頬を拭った。

「お前を喰うのはこの俺だ。俺以外の誰にも、お前の味を知られるつもりはない」
「怒って、ない?」
「俺が怒るのは、俺の縄張りに他のトンボが入ってきた時と、狩り場が荒らされた時と、お前がいなくなった時だけだ」
「やっぱり、私のこと、食べたいから?」
「当たり前だろうが」

 ヤンマは口を開いて黄色く細長い舌を出し、茜の目元を舐め上げた。

「この世で茜を喰っていいのは、俺だけだ」

 舌先に絡む人間の体液は、塩辛かった。茜はきょとんとした顔でヤンマを見つめていたが、次第に青ざめた頬が赤くなってきた。そのまま俯いたが、今度は泣いていなかった。それどころかもっと赤くなっていて、随分前に発熱した時と酷似した状態になった。だが、その時と違うのは、茜が笑っていることだった。今し方まで泣いていたのに、照れ臭さのあまりに笑ってしまったようだった。

「笑うなよ」

 今更ながら自分の言葉にヤンマが照れると、茜は涙を拭ってヤンマを見上げてきた。

「だって、嬉しいから」

 茜は身を乗り出し、ヤンマの複雑な形状の口にキスをした。ヤンマも一旦閉じた口を開き、再び舌を伸ばしてその舌に絡めた。甘く、生温い、人間の味。ヤンマは痛む膝を伸ばすために床に腰を下ろしてから、茜を足の間に座らせて、ぐいっと抱き寄せた。余程不安だったのか、茜はいつにも増してヤンマを求めてきた。膝を立ててヤンマの首を引き寄せて、何度となく舌を甘噛みする。人間の皮膚とは比べ物にならないほど強靱な外骨格のせいで、ヤンマが茜を感じられるのは、生殖器官か舌ぐらいしかない。茜はそれを噛むばかりか、丹念に舐めてくる。不安になった分、させた分を補うかのように、精一杯の好意を注ぎ込んでくる。嬉しいのだが、そんなに繰り返されると妙な気分になってくる。ヤンマが舌を引き抜こうとすると、長い腹部の先に刺激が訪れた。

「ちょっ、お前っ!?」

 見ると、茜の手がヤンマの生殖器官を探っていた。驚いた拍子に舌が勢い良く抜け、べちっと舌が複眼に貼り付いた。

「だって、返せるものって言ったらこれぐらいしかないんだもん」

 茜はヤンマと自身の唾液に濡れた口元を拭い、頬を染めた。ヤンマは、意味もなく触覚を左右に動かす。

「だが、ああいう目に遭ったんだから、今日ぐらいは別にヤらなくても」
「大丈夫、今日は私が上に乗るから。ヤンマ、まだ足が痛いんでしょ? だから、私が上に乗れば平気だって」
「そりゃ、足は痛ぇけど、そこまでヤりてぇってわけでも」
「じゃ、なんでさっきからアレが出てるの?」

 茜がヤンマの生殖器官を指すと、ヤンマの細長い腹部の先からは太い針のような生殖器官が飛び出していた。

「…げ」

 思っていた以上に、体は正直だ。こうなっては引っ込みが付けられないので、ヤンマはにゅるりと舌を口の中に収めた。

「好きにしやがれ」
「わーい」

 茜は子供っぽく笑い、ヤンマが床の上に伸ばした腹部に跨ると、ヤンマの顔の方に丸い尻を突き出した。

「じゃ、好きにするね」

 茜は躊躇いもなくヤンマの生殖器官を口に含み、限界まで飲み込んだ。人間のそれよりも長く太いので、全ては入らないが。外骨格よりも多少柔らかいが、それでも充分硬い。茜は両手でヤンマの生殖器官を撫でながら、口を大きく開いて舐めた。そうでもしなければ、舌が届かないからだ。窓から差し込む鮮烈な西日が、生殖器官を濡らす唾液と体液をぬらぬらと光らせる。生殖器官の突端に開いた穴にも舌を差し込み、なぞる。茜の熱い口中と唾液の感触に、ヤンマは天井を凝視して悶えていた。触られる前は半分ほどだったが、今はもう生殖器官が全て出ている。精子嚢から移動しそうになった精子を、慌てて元に戻す。
 このままでは色んな意味で危ない、とヤンマが妙な危機感を抱きながら視線を天井から戻すと、目の前には茜の臀部があった。ヤンマの腹部の先が若干遠いこともあり、茜は高く尻を上げる格好でヤンマの生殖器官を愛撫しており、裾はめくれ上がっていた。サイズの合わない大きなTシャツだったので、裾は背中まで落ちていた。そして、薄布に覆い隠されただけの股間が目の前にある。淡いピンクの布地は、うっすらと変色していた。嗅覚に感じる茜の匂いも甘ったるく変化していて、心なしか呼吸も荒くなっている。

「こっちの方も慣らしとかねぇとまずいだろ」

 ヤンマは下着を横にずらし、茜の陰部を曝した。あっ、と茜から抗議の声が上がったが、それを無視して細長い舌を伸ばした。ヤンマが触れる前から潤っていた割れ目は赤く充血していて、小さな肉芽も尖っている。舌先で触れると、甲高い声が漏れた。

「ふあぁん!」
「お前を喰っていいのは俺だけだ。俺を喰っていいのもお前だけだ」
「こんな時に、そんなこと、言わないでよぉ…」

 背筋を這い上がる甘い感覚に、茜は身震いした。ヤンマの細長い舌は難なく胎内に侵入し、ぐねぐねと暴れ回っている。内壁を擦り上げるばかりか、尖った口の先でクリトリスを押し潰してくる。茜は喘ぎながらも、ヤンマの生殖器官を口に含んだ。こういう時ぐらいは満たされるのではなく、満たしてやりたいのに。しばらくの間、互いが互いを責める粘ついた水音が続いた。だが、先に陥落したのは茜の方だった。ヤンマの生殖器官を愛撫し続けることが出来ず、長い腹部の上にへたり込んでしまった。

「ヤンマぁっ、もういいよぉ、いいってばぁああっ!」

 床に爪を立てながら茜は叫ぶが、ヤンマの舌は止まらない。

「馬鹿言え。お前が俺を好きにするんだから、俺もお前を好きにするのが当然だろうが」

 じゅぶ、と黄色く細長い舌で性器の奥をこねると、茜は手足を突っ張らせて達した。

「違うぅ、そんなの、違うのおっ!」

 自分だけが満たされるだけではいけないのに。茜は絶頂の余韻と不甲斐なさで崩れ落ちたが、気力で体を起こした。

「今日は…私が、するって言ったのにぃ」

 茜はヤンマの生殖器官の上に跨ると、腰を下げ、ずぶずぶと柔らかな肉の中に硬い生殖器官を沈めた。

「あ、ふぁああん…」

 舌とは違った重たい異物感に、茜は身を捩った。

「だから、ねっ、ヤンマぁ」

 茜は腰を上下させて互いの生殖器官を擦り合わせながら、熱っぽい目でエメラルドグリーンの複眼を見つめた。

「今日は、私が、あなたを食べるの」

 茜の柔らかな太股とヤンマの強張った腹部には、茜の放つ熱い粘液が滴り落ち、床にはいくつもの染みが出来ていた。ヤンマは足の痛みなど忘れて、自身の上で懸命に動く少女を見つめた。ヤンマ、ヤンマ、ヤンマ、と愛おしげに名を呼んでいる。だらりと広がった襟元から覗く胸元では小振りな乳房が跳ね、顔と言わず全身を上気させ、ヤンマの生殖器官を締め上げてくる。ヤンマを貪る最中に緩んでしまった唇の端からは、一筋の涎が零れている。茜の方も、我を忘れてヤンマを求めているのだ。これが愛おしくないわけがない。ヤンマはしきりに動いている茜を抱き締めると、ぐいっと腹部の先を曲げて生殖器官を持ち上げた。
 ヤンマの胸の上で、茜は二度目の絶頂に打ち震えた。

 戦い終えた後の一戦は、さすがに辛い。
 ヤンマは全身に残る戦闘と情交の疲労に負けてしまい、羽を痛めないように俯せに寝転がって打ち寄せる眠気に身を任せた。事を終えた後、茜はもう一度水浴びをしてくると外に出ていった。窓の外はすっかり暗くなっていて、気温も下がりつつあった。火を使って湯を沸かしているらしく、木の爆ぜる音がする。それが一段落すると、水を付けた布を絞る音と肌を拭く音がしてきた。庭先からは湯気の混じった煙が立ち上り、僅かに熱された空気が漂ってくる。火は苦手なので、ヤンマはその熱気から顔を背けた。

「ねー、ヤンマー」

 だが、名を呼ばれたので渋々顔を上げ、ヤンマは力なく答えた。

「ん、なんだ」
「ずっと気になっていたんだけど、あのポリタンクって一体何なの?」

 半裸の茜は、掃き出し窓を開けてキッチンを指した。半透明のポリタンクが二つ並び、いずれも黄金色の液体が入っている。

「ああ、あれか。適当な入れ物を見つけたんで入れてきたんだよ、ハチミツを」
「え!?」
「一応、喰って確かめてみたから間違いない。前に喰いたいとかなんとか言ってたじゃねぇか、甘いのを」
「うん、言った言った!」
「だから、詰めてきた。感謝しろよな、スズメバチ共を蹴散らして、お前を助けて、その間に手に入れてきたんだからな」
「するするぅ! もお感謝どころじゃないよ、だからヤンマって大好き! 宇宙一愛してるー!」

 きゃーっ、と甲高い悲鳴を上げた茜は、歓喜のあまりに飛び跳ねている。だが、ヤンマにはそれから先のことは解らなかった。もちろん、寝入ったからだ。茜がはしゃぎ回る声が聞こえていたが、次第に遠ざかり、疲労を癒すための眠りに意識を没した。茜が寄り添ってきたらしい温もりも感じたが、意識を引き戻すほどのものではなく、ヤンマは蠱惑的な安らぎに沈んでいった。
 これだから彼女は喰えない。両下足に残る痛みも、重たい疲労の蓄積した両上中足も、これだけで苦にならないと思えてしまう。舌の上に残留する茜の愛液の味は、ハチミツよりも余程濃厚だ。その味を忘れられないから、スズメバチの巣に飛び込んだ。本当なら、人型オニヤンマなど人型スズメバチに敵うはずがない。だが、そこに茜がいると思うだけで、訳の解らない力が湧いた。だから、強大かつ凶暴な女王バチに勝利したばかりか逃げおおせられた。たとえ信じてもらえなくても、信じているからそれでいい。だが、それを言葉にして伝えるのは無性に気恥ずかしかったので、ヤンマはその言葉を胸中の奥深くに押し込めておくことにした。
 昆虫人間にも、それなりに意地はある。







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