【海座頭(うみざとう)】

海に出る大きな妖怪で、琵琶*1を背中にかつぎ、杖をついている。浪間から現われて帆船などを襲うが、海座頭の問いかけて来る質問に答える事が出来れば難を逃れる事が出来る。

海座頭の出る月末

海座頭が出現する日は決まっており、必ず月末に出現するという。これは海坊主が大みそか(十二月の月末である)に出ると言う言い伝えと同様、海に出る妖怪に多い性質のようである。

海坊主と海座頭

海座頭が出る海には海坊主は出ないと言う。「佐渡や四国には狸だけで狐が居ない」という俚諺に似たものか。

最終更新:2021年04月23日 02:18

*1 西域から伝来した楽器、琵琶法師の他に、西国にはこれを奏で地神を祀る盲目の芸能僧が多く居た