【魂と魄】
魂は「陽のたましい」魄は「陰のたましい」であるとされる。「男たましい」、「女たましい」と称するともいう。
「たま」という音から、勾玉なども「たましい」をかたどったものであるなどの説が古くから見られる。
含生(生き物たち)は、たましいと共に
無漏種子・有漏種子を持っている。
【魂魄と体躯】
魂魄を「たま」「たましい」と呼ぶのに対し、肉体の側は「からたま」と呼ばれる。「から」は樹の幹、草の茎などを示す古語で、転じて人間の肉体を言い表すようになったと考えられている。
六根(むつのね・ろっこん)
魂心にあるとされる。眼・耳・鼻・舌・身・意の五つの感覚器官と一つの心を言う。 六根が清浄であれば五臓と身体は安らかで心に迷いを生むことはないとされる。
物と変
精気は「物」となり游魂は「変」となるという。
【紹魂女】
五穀と生命にまつわる存在であるとされる。
鵺を避けるともされる紹魂の呪において祀られる。
【一片之火(ひとつび)】
夜遅くに一つの木片に火を灯すのは、古代から妖兆と考えられていた。その起源は、伊邪那岐が黄泉(よみ)の国におもむいた際に、櫛の歯を折ってつくった一片之火を灯して伊邪那美の遺骸を見てしまった事に由来している。
民間の風習にも、これは残されており災いや病気を呼ぶと言われていた。
最終更新:2024年01月17日 16:48