【七大怨霊】
「三部長講会」の文言には、強大な怨霊として早良親王(崇道天皇)、井上内親王(吉野大后)、淳仁天皇(淡路廃帝)、藤原吉子、伊予親王、藤原仲成、藤原薬子が挙げられている。御霊神社ではこれに菅原道真が加わり「八座」とも呼ばれる。
七仏薬師
強力な怨霊たちを封じるために当時は七仏薬師(薬師如来)の力が広く用いられたという。七仏薬師法は、鬼や魔王を封じるのにも広く用いられて来た。鬼退治においては丹後の多禰寺などが知られる。
【五大魔縁】
真済、玄昉、寛朝、慈恵、頼豪たちは死後に魔霊になったと語られる。仁海、尊雲なども数えられる。
真済は
愛宕山太郎坊になったとも語られているなど大天狗たちの本体と伝えられているが、これは大天狗たちが僧侶たちの霊に世代交代した時代があったことを示している。
「増上慢の天狗」と称される。増上慢の無道心なる智者が、天魔や天狗となるとされる。
慈恵(慈慧)は良源のことで、元三大師・角大師として魔除けとしての信仰がある。
尊雲は征夷大将軍だった護良親王(後醍醐天皇の皇子、大塔宮)の還俗前の名である。
【三大妖怪】
物語として広く知られていたため、これらは出口王仁三郎なども世の中を乱す大妖怪としてしばしば挙げている。
【三奇】
【ひえ骨(ひえぼね)】
恋の念をもって亡くなった女や破戒僧の遺骸を埋めたとき、通常の深さより深く掘って埋めないと悪業によって浮かばれず骨がさまよい出た。山法師はこれについて「かせ骨」であると示した。(九州など)
【赤積石(しゃくせきせき)】
西域の砂漠(流沙)で見つかることのあるとされる怪石。中に赤い草のようなものが入っているといい、これを服用すると渇くことがないとされる。
最終更新:2024年04月08日 00:15