【狒狒(ひひ)】
山に住む魔獣。狒狒猿(ひひざる)とも呼ばれる。口を大きく開けて笑うのが特徴で「ヒヒヒヒ」というその声が名前の由来であると言う。年を経て大きくなったサルがこれになるという。全長は二メートルから三メートル近くあり非常に大きい。
口を大きく開ける時に、目が隠れるほどに唇が大きくめくれ上がるので、そこを押さえてしまえば視界を失わせる事が出来ると古くから語られている。しかし、狒狒は牙に強い毒を持っている為、不用意に口を狙おうと挑むのは危険である。
巨体である点から、力も強くイノシシやクマなども軽く襲って食べてしまう。「人喰い狒狒」という呼ばれ方も存在する事からも知られるように、
鬼のように人間を襲って精血をむさぼり喰らう性質も強く見られる。
白い毛
猩猩(しょうじょう)が濃く鮮明な赤毛であると語られるのと対称的に、狒狒の多くは白毛であると語られている。これは年を経ているサルがなるという事も関係しているようである。
狒狒の血
狒狒の生き血を飲むと、目に見えない鬼や邪霊を見る事が出来るようになるとされる。
最終更新:2021年04月23日 19:32