【「禰々子(ねねこ)】

利根川に棲んでいる河童の親分。洪水を巻き起こしたりするような強い能力を持っていた。

利根町の加納新田では、禰々子を祠にまつっている家が見られる。禰々子は川を荒らして田畑にも影響を及ぼした。(茨城県)

川とネコ

ネコという言葉は、「急流に接した川岸」や「崩落しやすい山際」などの意味も持っており*1、ネネコの由来はそのような語にあると考えられてもいる。川の合流点などの地名としてみられるネゴヤ(根小屋、根古屋)などもネコと関連がある。

最終更新:2021年07月01日 09:57

*1 『地名用語語源辞典』東京堂書店、1983年