【河童の妙薬】

河童たちには、人間に対して傷薬や痛み止めの製薬方法を伝授したとされる言い伝えが全国各地に残されている。

薬の製法などの「秘伝」を人間に伝授したという話は、古くは天狗などを通じて語られていたものが広く見られた。時代と共に新興の医師などが「河童からのものである」と宣伝する形態に変遷していったので、各地に河童相伝の民間薬が多く出現するようになったと考えられている。

石田散薬

東京都多摩の石田家に伝わる薬。多摩川に住む河童から製法を伝授されたと言い伝えられている。酒と共に服用すると言われている。石田家は新撰組の土方歳三の生家であり、若き日の歳三がこの石田散薬を行商していた事は有名。

【河童の接骨】

痛み止めの製薬方法と同時に、接骨の技術を河童から伝授されたという言い伝えも残されている事が多い。

最終更新:2021年06月09日 19:08