【山姥(やまんば)】

各地の山にいる老婆の姿をした妖怪。身長や体格はとても大きいとも言われる。

【山姫(やまひめ)】

山姥の異名。山姥は老婆の姿として語られることも多いが、若い娘や姫君のような姿であるとも語られている。

山姫は谷でとても長い髪の毛を洗っていることがあり、山に入って行った者がそれに遭遇したという話も伝わる。歌声がとても美しいとも言われる。(宮崎県)

【山の婆々(やまのばば)】

山の中に棲む老婆。人が山に向かって大きな声で呼びかけると、それと全く同じ声質、同じ言葉を返して来るという。(静岡県)

【蝿山姥(はえやまんば)】

山姥が田の刈り取り時期になると里に現われて邪魔をした。焼け石を焼飯(おにぎりを焼いたもの)と偽って与え殺したところ、蝿の大群が里を襲うようになった。数年後、蝿はかたまりになって死んだ。蝿を埋めたところからは山葡萄*1がたくさん生えたという。(埼玉県)

最終更新:2021年07月19日 17:57