総評
- 文治政策のもと大内義隆は山口に小京都を築く。大内文化の煌びやかの裏に潜むは武断派の焦り。西国きっての大名家に暗い影が忍び寄る。
- 細分化された東北とは異なり、中国地方の国割が略式化されている点は今作でも変わらず。周防の役割は周防・長門の2ヶ国に相当。
- 難易度はやや高め。大名の政治の低さ、戦闘面で優れる武将が限られる点がネックとなる。
- 領国はシナリオ1・5で周防1ヶ国。シナリオ2~4では登場せず。
- 人材は大内家臣団で構成。政治面に偏った編成。数は問題無し。
政治面は平均点が高めなのが強み。飯田興秀が中心人物。陶晴賢も充分こなすが、彼は他にやることがある。
戦闘面はその陶晴賢一人に頼りっきり。弘中隆兼もなんとか戦えるが、周囲の大名家に比べると総合力で大きく劣る。
浪人は期待できない。1556年登場の清水宗治などは戦闘に優れるが相性が今一つ。 - 固定戦術は移動系、特殊系、攻撃系が各1つずつ。
「速攻」の優先順位は高くない。相手側「鎮静」への囮が主な使用法となるか。
「挑発」は毛利家の「矢雨」対策に最適。効果は味方総大将の教養に依存する点に注意。
「弓構」の利点は費用がかからない点、地形に影響されない点など。しかしそれのみでは威力には欠ける。 - 周防の文化効果は「開墾コマンドの効果上昇」、技法は「行軍」。
- 周防は最大石高がやや低め、初期文化値が平均より高めとなっている。金山有り。文化効果は有益だが、文化を最大まで延ばさないとあまり意味は無い。
- 隣接国は5ヶ国。隣接大名家はシナリオ1の状態で毛利家、河野家、大友家、龍造寺家。シナリオ5では前田家、毛利家、河野家、大友家、龍造寺家。
- 外交状態は毛利家、尼子家との友好がかなり低く険悪な状況。兄が当主である大友家とは同盟を結んでいる。
- 大内義長は一等級茶器「大内筒」を所持。茶会の効率が良いため文化上昇のために全国行脚も悪くない。義長の政治が低めなので行動力の効率は悪いが。
- ちなみに家紋は「大内菱」。更にちなみに陶家の家紋は「鉄砲菱」。こんな感じ。→
固定戦術
- 速攻
- 挑発
- 弓構
注目武将
大内 義長‐政治58 戦闘21 教養79 魅力68 足軽D 騎馬D 鉄砲D 天性:知将
実際に謀反を起こされたのは義父。陶晴賢に擁立されたのが彼。イベントは完全にとばっちり。
傀儡政権とされただけあって厳しい能力値。政治58は行動力不足に悩まされることになる。
実際に謀反を起こされたのは義父。陶晴賢に擁立されたのが彼。イベントは完全にとばっちり。
傀儡政権とされただけあって厳しい能力値。政治58は行動力不足に悩まされることになる。
陶 晴賢‐政治75 戦闘88 教養72 魅力73 足軽A 騎馬B 鉄砲D 天性:猛将
CPU担当だと実質大名。辞世の句は良心の呵責に悩まされていたようにも取れる。
戦闘88、足軽適正Aは陸戦の名手として名を馳せるに相応しい。城主を任せるかは貴方次第。
CPU担当だと実質大名。辞世の句は良心の呵責に悩まされていたようにも取れる。
戦闘88、足軽適正Aは陸戦の名手として名を馳せるに相応しい。城主を任せるかは貴方次第。
問田 隆盛‐政治62 戦闘31 教養10 魅力 8 足軽D 騎馬D 鉄砲D 天性:知将
武将ランキング総合ワースト3位。これもまた個性。本人は不満だろうが。
内政に徹すればそれなりの結果は出せる。教養・魅力の低さの原因は不明。嫌われたもんだ。
武将ランキング総合ワースト3位。これもまた個性。本人は不満だろうが。
内政に徹すればそれなりの結果は出せる。教養・魅力の低さの原因は不明。嫌われたもんだ。
敵大名としての特徴
- シナリオ1では開始間もなく謀反イベントが起こるため、滅亡の道は不可避。
新しく興る陶家は毛利家に確実に狙われ、2~3年の内に攻め込まれる。こちらも滅亡を免れることは無いと言ってよい。 - シナリオ5ではイベントも起きず、毛利家の敵対心も低いためかなりの期間勢力を維持する。
島津家辺りが九州を統一すると次の標的にされ、そのまま九州勢力に吸収されるケースが多い。 - 合戦を行う際に注意すべき点は特に無し。
謀反イベント後は固定戦術が「壁越」「虚報」「突破」に変更される点に注意。特に「虚報」は事前に対応策を講じておかないと予定が大きく狂う場合も。
シナリオ別攻略
・シナリオ1
武将は11人。
大名である大内義長も含めて陶晴賢以外は凡庸。周防国の大名として天下を取りたいのであれば陶晴賢を大名にしてしまった方がいい。あくまでも大内義長で天下を取りたいのであればそれなりの覚悟を。
大友家とは同盟が結ばれているが、毛利家・龍造寺家・三好家など周辺大名家は好戦的なため兵力を分散させられる。
なお登用に関しては、大友・龍造寺・長宗我部系は登用し易く、毛利・島津系は登用しにくい事を覚えておく。
大内義長が大名の場合は月々の行動力が少なく、籠もっていては国力の増強はままならない。1557年の春までは攻め込まれないことを最大限活かして早めに周囲を平定して地盤を固める必要がある。
セオリー通りに行くのであれば伊予の河野家を攻めるべきだが、時間をかけると毛利家が強くなるのでここはまず毛利家の切り崩しにかかってしまう。
まず兵士を鍛えて訓練を100にしたら、陶晴賢を大将にして石見に攻め込む。
1555年の秋であれば石見の兵力はスタート直後と変わらず70程度のはず。奇襲で敵部隊を蹴散らしたら、本陣の吉川元春も弓射で削り、最後は直接攻撃でケリを着ける。
なお吉川元春は戦闘95。敵兵の訓練が100であれば、陶晴賢であっても奇襲は失敗する(逆襲を受ける)ので注意。
首尾良く石見を手に入れたら次は安芸に攻め込む。
1555年の秋~冬だと安芸の兵数は120~160程度。野戦場は大将を狙い易い山岳マップになるはず。陶晴賢に兵100を預けて本陣の毛利元就を奇襲する。他の部隊は囮で引きつける。
この時点で大内家は「鎮静」を使用出来ない。「矢雨」のダメージが大きいが、「挑発」を活用するなどしてなるべく被害を抑え一気に削り切ってしまう。
残存部隊の兵を吸収出来れば兵力が激減する事は無いはず。毛利元就を始め毛利家の武将は登用に応じにくい点は注意しておく。
無事この大敵を平らげたら、次は伊予に攻め込む。
河野家は弱いが、数で押すと籠城されて被害が大きくなるだけなので敵の兵数に合わせて野戦に持ち込む。
伊予と安芸の技法は「弓術」のため、この2ヶ国を領有すれば「斉射」が使用可能になり城の防衛戦も九州攻めもぐっと有利になる。
伊予を制圧したら次は土佐に攻め込む。
1556年の春~夏であれば土佐の兵数は100~120程度のはずだが、戦術に「一領具足」「槍車」があるので手強い。
長宗我部元親は戦闘91。陶晴賢でも奇襲出来ない場合がある。吉川元春なら奇襲は成功するが、「槍車」の反撃を受けてこちらの犠牲が大きくなってしまう。時間はかかるが陶晴賢の弓射で削る方が得策。
土佐を支配下に収めれば政治80の長宗我部国親と政治88の長宗我部元親を配下に出来る。
ここで一旦腰を据えて内政。米相場を見て米を売り、兵を徴兵しつつ、安芸と伊予の技術を上げて技法弓術を獲得する。
「斉射」が使用可能になれば電撃戦が可能になり残存兵力の吸収もやり易くなる。
各領国に防衛軍として兵100~、兵糧100~を置ける様になったら、肥前→肥後→薩摩→日向→(同盟を破棄してから)豊後の順に九州を制圧すれば西側は安泰。後は中国・四国を制圧して天下を目指すだけ。
(龍造寺家と大友家は力押しで何とかなるが、島津家には「挑発」があるため弓射を封じられる場合があり非常に手強い。)
大内義長の政治力の低さが厄介だが、序盤の毛利戦を乗り切れれば天下統一は可能である。ビギナーには向かない難関シナリオの一つだが、上級者なら問題無いだろう。
・シナリオ1
武将は11人。
大名である大内義長も含めて陶晴賢以外は凡庸。周防国の大名として天下を取りたいのであれば陶晴賢を大名にしてしまった方がいい。あくまでも大内義長で天下を取りたいのであればそれなりの覚悟を。
大友家とは同盟が結ばれているが、毛利家・龍造寺家・三好家など周辺大名家は好戦的なため兵力を分散させられる。
なお登用に関しては、大友・龍造寺・長宗我部系は登用し易く、毛利・島津系は登用しにくい事を覚えておく。
大内義長が大名の場合は月々の行動力が少なく、籠もっていては国力の増強はままならない。1557年の春までは攻め込まれないことを最大限活かして早めに周囲を平定して地盤を固める必要がある。
セオリー通りに行くのであれば伊予の河野家を攻めるべきだが、時間をかけると毛利家が強くなるのでここはまず毛利家の切り崩しにかかってしまう。
まず兵士を鍛えて訓練を100にしたら、陶晴賢を大将にして石見に攻め込む。
1555年の秋であれば石見の兵力はスタート直後と変わらず70程度のはず。奇襲で敵部隊を蹴散らしたら、本陣の吉川元春も弓射で削り、最後は直接攻撃でケリを着ける。
なお吉川元春は戦闘95。敵兵の訓練が100であれば、陶晴賢であっても奇襲は失敗する(逆襲を受ける)ので注意。
首尾良く石見を手に入れたら次は安芸に攻め込む。
1555年の秋~冬だと安芸の兵数は120~160程度。野戦場は大将を狙い易い山岳マップになるはず。陶晴賢に兵100を預けて本陣の毛利元就を奇襲する。他の部隊は囮で引きつける。
この時点で大内家は「鎮静」を使用出来ない。「矢雨」のダメージが大きいが、「挑発」を活用するなどしてなるべく被害を抑え一気に削り切ってしまう。
残存部隊の兵を吸収出来れば兵力が激減する事は無いはず。毛利元就を始め毛利家の武将は登用に応じにくい点は注意しておく。
無事この大敵を平らげたら、次は伊予に攻め込む。
河野家は弱いが、数で押すと籠城されて被害が大きくなるだけなので敵の兵数に合わせて野戦に持ち込む。
伊予と安芸の技法は「弓術」のため、この2ヶ国を領有すれば「斉射」が使用可能になり城の防衛戦も九州攻めもぐっと有利になる。
伊予を制圧したら次は土佐に攻め込む。
1556年の春~夏であれば土佐の兵数は100~120程度のはずだが、戦術に「一領具足」「槍車」があるので手強い。
長宗我部元親は戦闘91。陶晴賢でも奇襲出来ない場合がある。吉川元春なら奇襲は成功するが、「槍車」の反撃を受けてこちらの犠牲が大きくなってしまう。時間はかかるが陶晴賢の弓射で削る方が得策。
土佐を支配下に収めれば政治80の長宗我部国親と政治88の長宗我部元親を配下に出来る。
ここで一旦腰を据えて内政。米相場を見て米を売り、兵を徴兵しつつ、安芸と伊予の技術を上げて技法弓術を獲得する。
「斉射」が使用可能になれば電撃戦が可能になり残存兵力の吸収もやり易くなる。
各領国に防衛軍として兵100~、兵糧100~を置ける様になったら、肥前→肥後→薩摩→日向→(同盟を破棄してから)豊後の順に九州を制圧すれば西側は安泰。後は中国・四国を制圧して天下を目指すだけ。
(龍造寺家と大友家は力押しで何とかなるが、島津家には「挑発」があるため弓射を封じられる場合があり非常に手強い。)
大内義長の政治力の低さが厄介だが、序盤の毛利戦を乗り切れれば天下統一は可能である。ビギナーには向かない難関シナリオの一つだが、上級者なら問題無いだろう。