由来 |
ステラクス古語で『北方の平原』を意味することば。 |
地理的特徴 |
連合王国最大の面積。国土全体がルムパルの影響を受けて温暖である上、平野が8割を占める。大牧草地帯、大田園地帯が広がる、農業大国。大きな都市はなく、かろうじて首都フォーゲルイェルドが城下町として発展しているが、ほとんどは点在する農村に住んでおり、人口密度は低い。エーデマルク王国やインレ大公国からは『エーデマルクど田舎担当』と揶揄されることもある。 |
政治形態 |
ノルフェルト王国国王が統治する小王国で、かつてはエーデマルク王国の保護国であった。連合王国内の一国であるため、立憲君主制。ただし独自法が多く、特に王室は宗教的な行事を司るものという一見矛盾した役割を担っている。現在の国王は180年続く名門ロスバリ家当主のシモン3世だが、裏では王妃テレサがすべての糸を引いていると噂されている。 |
主要構成民族 |
エーデマルク系が圧倒的多数の9割を占めている上、ノルフェルトに住むエーデマルク人は『ステラクス系エーデマルク人』を強調する者が非常に多く、たまにちらほらヤギホ系エーデマルク人を名乗るひとびとがいる程度。残りもエアスター大陸からの移民ばかりだが、クレスティンからの亡命者は少ない。スオラ系はほとんどいない。 |
外交情勢 |
連合王国の外とはあまり交流していないが、けして内向き外交というわけではなく、農作物の輸出はせっせと行なっている。むしろエーデマルク王国と相性が悪い。エアスター大陸に強い憧れがあり、特にステラクス双王国に自らのルーツがあると主張し激しく理想化しているが、エアスター大陸行きの船がエーデマルク王国からしか出せないことに激おこ。 |
主要産業 |
ただただひたすら農業。国の半分が牧場、国のもう半分が田畑。酪農が盛んで乳牛が非常に多い。次点で麦と米。根野菜も多く、ニンジンやカブ、ネギ類などが目立つ。甘く品種改良されたヤギホ芋もいっぱい採れる。肉牛や豚、鶏もいるにはいるが、半分は輸出用で自分たちではあまり食べない。とにかく農業。あとおまけのように漁業も行なっているが、輸出はほとんどしていない、だって他がやってるから……。 |
経済情勢 |
のどかな農村生活に満足している土地持ち農民が圧倒的多数のため、蓄財はしている。徴税も順調で国庫も非常に潤っており、貧しさを感じる者はほとんどいない。しかし、経済に明るい者は少なく、潤沢な財源をどう運用するかというところには至っていないため、資本の活用という意味ではエーデマルク王国やインレ大公国に遅れを取っている。 |
文化的特徴 |
民衆は太陽の神と雨の神と星の神を崇めるステラクス三柱信仰にもとづいた生活をしており、自然との調和を目指していて、日に三度神々に祈りを捧げる。大地に根づいた生活を尊び、300年前ツヴァイター大陸に辿り着いた当初の目的を忘れぬよう食物を重んじる。季節の移り変わりや豊穣を讃える素朴な祭りが多い。また、機織り職人や金属細工職人も多く、たっぷりの布や金銀の装飾品で身を飾る。ノルフェルト王室はステラクス双子王にあやかってヤギホ鉄でつくられた剣と盾を代々伝えているが、弓矢は神子のためだけの神聖なものとして使用を禁じている。首都フォーゲルイェルドは『音楽の都』とも呼ばれるほど音楽と舞踊、中でも歌唱が盛ん。肉食は好まれない。 |
身分制度 |
連合王国内では生活水準の上下差がもっとも大きい国ではある。しかし、王室と祭司の家系が裕福であるというだけで、貧困層へは富裕層からの寄付などによる手当があるため、民衆が経済格差を感じることはほぼない。ある種の社会主義的な雰囲気もあるかもしれない。 |
宗教 |
ステラクス三柱信仰が実質的な国教。連合王国の法律により正式な国教を定めることはできないが、ノルフェルト王国国内での独自法によりノルフェルト王は三柱への帰依を義務づけられている。他の宗教を弾圧することはないが圧倒的多数が三柱信仰に帰依しているため、少数派は居心地の悪さを感じて定着せずインレのような自由主義国家に移住してしまうのではないかといわれている。スオラ人も滅多にいない。禁じられているわけではないが、聖隷教など他宗教の布教も良くは思われない傾向にある。 |
教育水準 |
完全に各村に委ねられている。識字率なんか気にする奴は本国から来た奴に違いない、わー。伝統的で牧歌的な生活を送るのに必要最低限のことしか教えないが、宗教行事や歴史に関することは歌で代々伝えているため、小さな村の子供でも詳しいこともある。 |
担当者 |
しゃしゃ |