ノルフェルト王妃テレサ


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氏名 テレサ・レーヴ(テレサ・ロスバリ)
年齢 30歳
性別 女性
身長 167センチ
職業 ノルフェルト王妃
出身地 エーデマルク王国ルンドホルム北部ソールリュース宮殿
現住所 ノルフェルト王国フォーゲルイェルド南部バッキンゲン城
性格の特徴 いついかなる時にも穏やかな笑みを絶やすことのない、温厚かつ上品な淑女。温和で誰に対しても平等に接する優雅な様子から優しくて大人しい女性だと思われがちだが、芯は強く、肝は据わっており、何があっても動じない。常に冷静沈着。頼もしい。
いざという時はレーヴ家姉妹長女の名に恥じぬ行動力を見せ、夫に代わってノルフェルト議会に提言することもしばしば。しかしその堂々たる態度に文句をつけられる者もなく、誰もが何となく彼女に従わないといけないような気がしている。
外見の特徴 日の光を紡いだような金髪に、星の光を紡いだような灰青の瞳。長い金の髪は緩やかに波打っており、本当は腰に届くほどあるが、ひとつにまとめ上げていることが多い。もともとボン・キュ・ボンのダイナマイトバディだったが、度重なる出産で体型が少々崩れてしまい、現在若干ぽっちゃり気味。
もともと華やかな色合いのものより落ち着いた色味(だがとても高価な生地)のドレスを好んでいたが、現在は子持ちであることや年齢も年齢であることを考えて、さらに地味な色合いで露出度の低いドレスを着ることが増えた。しかし、明るい白金の髪を高く結い上げることが多いので、ドレスの色合いが地味でも、何となくゴージャスな雰囲気。
備考 レーヴ家長女。
ノルフェルトの民は王のシモン3世を筆頭に皆彼女に聖母の姿を見る模様。もはや実質的なノルフェルトの女帝。
ノルフェルトに合わせて聖隷教への信仰を棄教しているが、もともとレーヴ家は議会に宗教行事に参加しないよう定められていたので生活には特に支障がない。夫とともに神殿へ詣で祭りに参加するなど、娘たちを連れて民衆の前に姿を現す機会はとても多い。
一人称:私(わたくし)、二人称:貴方or貴女、名前が分かるひとは国内ならば呼び捨てで外国の要人は貴殿やら貴公やら貴君やら○○様やら。常に敬語で乱れることはない。
人間関係 ノルフェルト王国国王シモン3世の妃。2児の母(2人とも王女)で現在3人目を身ごもっており、出産に向けて徐々に公務の数を減らしているので、今はノルフェルトから出てこない。


経歴

 父グスタヴ1世の長女としてレーヴ家に生まれる。第一子としてたくさんの人々に祝福され、さまざまな物事を与えられて何一つ不自由なく育てられる。ただし、翌年から最初の弟ヘンリクを筆頭に7人もの弟妹が誕生していったため、あっと言う間に弟妹たちの子守役となり、特に末の妹2人にとってはもはや乳母も同然の態度で接していた。彼女を『姉』として認識しているのは上の弟たちヘンリクグスタヴだけであり、ハンナ以後の弟妹たちは彼女を『第二の母』として認識している。実の母が末子のイェルダを出産した際に亡くなっていることもあり、第二どころかほぼ母親として見られていることもあって、何となく誰も逆らわない。彼女には甘えたい放題。
 兄弟でもっとも祖母でありレーヴ王朝第二代目エリーサベタ女王と深く交流した記憶がある。晩年のエリーサベタが、弟妹が多くて実の母に甘えにくいテレサを母の代わりに可愛がると同時に、王位継承権第一位の王女として常に思考して育つよう女性と政治について語り聞かせていたため、兄弟の中でも少し違った考え方の持ち主になったことも彼女が他の兄弟たちから一線を画す遠因に。
 17歳の時尊敬する祖母が退位し宮殿を出て隠居をすると、次に即位した父グスタヴ1世の政治が祖母の目指していたものとは異なることに疑念を抱き、グスタヴ1世に意見する。テレサの明晰な頭脳を危険視したグスタヴ1世は、何とかテレサを早く遠くへ嫁がせて女王になることを阻止しようと試みる。物静かであっても社交的な面もあるので、夜会などにも積極的に参加しており、両親には見つからないよう密会などをしていた時期もあったが、父の目論見を感じ取っていたため、表立った行動はせず。
 19歳の時、ノルフェルト王国の王子シモンと婚約させられる。当時別の恋人があったが、ノルフェルトとエーデマルクの不仲を抑えるためだと言われればそれまで、逆らうことなく受け入れる。シモンが6つ年下の13歳だったので、シモンが18歳になり王として即位するまで正式な婚姻は待つという話に。その間テレサは宮殿の中で比較的自由に過ごしたが、契約通りシモン18歳テレサ24歳で結婚することになる。
 以後、テレサはノルフェルトの王城内で密かに自らの情報網を築き上げ、少しずつノルフェルト国内の状況を掌握。一人敵地に乗り込んだ形での結婚ではあったが、エーデマルク王国のため、したたかに戦略を巡らせる。しかし同時に、シモンの抱える孤独感や自分への想いも察してしまったため、なんだかんだ言って夫を支えようとしてしまうのが8人兄弟の長女の長所でもあり短所でもあった。現在は結局のところシモンの方がテレサにおんぶにだっこ状態で、ノルフェルトの実質的な君主はもはやテレサであると言っても過言ではない。
 結婚して半年もせず第一子を授かり、25歳にして長女を出産。ところがこの頃スオラ内戦が勃発。父の性格を把握していたテレサはこの時から内戦の泥沼化を予期、エーデマルクを守るためにもノルフェルトを守るためにも不干渉を貫くべきだと夫に提言。夫はテレサに従い、極力内戦に関わらないように振る舞う。結果エーデマルクはノルフェルトからの支援をまったく受けられないことになったが、テレサは頑として動かなかった。
 26歳の時、第二子妊娠。間の悪いことに、この時父グスタヴ1世が戦死、一人目の弟ヘンリクが急遽エーデマルク王として即位することに。ヘンリクを侮っていたシモンがスオラと内通してエーデマルクを挟み撃ちにすることを提案するが、テレサは絶対に認めず、そのようなことになれば自分は離縁の上自害するとシモンへ脅しをかける。以後もノルフェルトは沈黙を続けることになる。ヘンリクを案じたテレサはエーデマルクの宮殿に赴きたかったが、シモンが身重の身でノルフェルトとエーデマルクの距離を馬で移動しないよう懇願したため、この件についてだけはテレサの方がシモンに従う。
 27歳で次女誕生。生まれたての赤子を連れてエーデマルクに赴いたテレサは、ヘンリクの失踪、グスタヴマックスの行方不明、イェルダとクォーテラ王パーヴェルの婚約など、宮殿の内部が暗澹たる惨状になっていることを知って愕然。一人奮闘していた上の妹ハンナを支え、彼女を戦場の軍隊を止めたりスオラとの交渉に行かせたりと表舞台に立たせつつ、宮殿内や王都内で密かに工作活動。どうにか生きて帰還したグスタヴを玉座まで引きずり出してむりやり戴冠させる。この時のテレサが放った名言、「君主とは長く君臨し安定した治世を保つことが第一の務めです。グスタヴは頑丈ですのでこの程度のことでは死にません。よってグスタヴは王に向いております」は弟たちの胸にしかと刻み込まれた。「え……俺、体が頑丈だからというだけの理由で王になったのかよ……テレサは俺のことを何だと思ってるんだよ……」「お黙りなさい。たとえはりぼてでも黙って堂々と玉座に座っていれば王らしく見えないこともないのですから」。
 弟をグスタヴ2世として即位させると、すぐにグスタヴ2世を連れてノルフェルトへ帰還、夫シモン3世にエーデマルクへの無利子での資金貸与を要求。テレサに教育されエーデマルク連合王国の大局を見るようになったシモン3世は受諾し、妻テレサを当面の間ノルフェルトから出さないことを条件に、潤沢な資金を貸し出す。スオラ内戦は無事に終結。テレサはその幕引きに立ち会えなかったが、体力回復と育児に専念できるようになり、めでたしめでたし。
 現在、夫が2人の娘たちを溺愛している様子を眺めながら、日々大きくなっていくお腹を撫でつつ、3人目はそろそろ男の子が出てもいいですわね、などと能天気なことを考えてノルフェルトの王城に引きこもっている。平和。





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最終更新:2015年11月04日 12:49