ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!のオープニング

ハワイ諸島の、とある島。
ウルトラマンオーブが、かつて戦ったロボット怪獣ギャラクトロンと激闘を繰り広げている。

ギャラクトロンの尻尾が、オーブを激しく締め上げる。
しかし、次元を越えて飛来したウルトラマンゼロが、その尻尾を叩き斬ってオーブを救う。

ゼロ「よぅ、お待たせ!」
オーブ「あなたは、ゼロさん!」
ゼロ「取敢えず、挨拶は後だ」

オーブがゼロの力を得て、反撃に転じる。

オーブ「オーブスプリームカリバー!」
ゼロ「ワイドゼロショット!」

2大必殺光線を浴び、ギャラクトロンは跡形もなく爆散する。

オーブ「ゼロさん、お疲れ様です。一緒に戦えて光栄です」
ゼロ「そう呑気にしちゃいらんねぇぜ。オーブ、これ見ろ」

周囲の木々や岩が、ギャラクトロンの光線を浴びて、宝石の塊と化している。

オーブ「これは……何ですか!?」
ゼロ「最近あちこちの宇宙で、こんな怪獣をばら撒いている奴がいる。そいつは、次元を越えた陰謀を企んでいるらしい」
オーブ「何者なんです?」
ゼロ「皆目、見当もつかねぇ。調査に行ったギンガビクトリーも、行方不明になっちまった…… 俺は他の次元の宇宙へ調査に向かう。お前も気をつけて行け!」

ゼロが空へと飛び立ち、次元の向こうへと姿を消す。


一方の日本、怪奇現象追跡サイト・SSPのオフィス。
早見ジェッタと松戸シンが、新たなシンの発明品を試そうとしている。

ナオミ「これ。大丈夫なの?」
ジェッタ「大丈夫だよ」
シン「信用してください」

キャップの夢野ナオミが、シンの発明による奇妙なボディスーツを着込んでいる。

シン「新開発の全身パワードタイツ。原理は簡単です。いわゆるモーションキャプチャー技術の応用で、キャップが動けばCGモデルも動く」

ナオミが体を動かすと、それに合せ、パソコン画面の人型のCGモデルが動く。

シン「逆にモデルを動かせば──」

シンがコントローラーでCGモデルを動かすと、その通りにナオミが動く。

ナオミ「えっ!? あ!?」
ジェッタ「おぉ──っ!」
ナオミ「ちょっと待って!」
シン「キャップも自由自在に動く! 双方向性サイバネティックシステム。僕って天才でしょう?」
ジェッタ「ちょっと貸して!」
ナオミ「ちょっと待って!」

シンがコントローラーを操作する。
格闘ゲームのキャラクターのように、ナオミが連続パンチや大ジャンプを決める。

シン「おぉ──っ! すごいじゃないですか!」
ジェッタ「格闘ゲームとか、昔から得意だったんだよね!」

しかし突如、パソコン画面が真っ赤になり、ナオミの動きがそのまま固まってしまう。

ナオミ「あれ? ちょっと、フリーズした?」
シン「え? ちょっと、待っててください…… 落ちた! まだまだ改良の余地ありですねぇ」
ナオミ「ちょっと、これ、どうにかしてよ!」

そこへ、近所の少女・ユウカがやって来る。

ユウカ「こんにちは」
ジェッタ「あぁ、ユウカちゃん、こんにちは。どうしたの?」
ユウカ「あの、これ…… 中のおじさんが、ここに持って行ってくれって」
ジェッタ「中のおじさん?」
シン「ちょっと貸してください。見慣れないデバイスですね」

ユウカの持っていたデバイス──エクスデバイザーから、声が響く。

『やぁ、私はウルトラマンエックス。話を聞いてくれないか?』

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最終更新:2017年09月03日 18:54